生涯で、親友と呼べる友人を幾人持つことができるだろうか。そのひとりを一昨日なくしました。まだ54。
大学時代の友人からメールの一報があった。繁華街を歩いている時。頭の芯が凍った。何とか詳細を知りたくてあちこちに尋ねた。友は郷里に帰ってしまっていて久しい。携帯以外ちゃんとした連絡先も知らない。それでも昨夜、友の母上と話ができた。病床で彼は思い出の地、京都に行きたがっていたと。懐かしい皆に逢いたいと言っていたらしい。母上は「あんたが逝ったら私が連れて行ってあげる」と言うと、穏やかに頷いたそうだ。
親族の死に匹敵するショックを受けました。知らせを聞いてから、何かが欠けたような感じが抜けないのです。
母君は「来春、京都に連れて行きますから、その時お別れしてしてやってください」と。 皆で送ってやろうと思います。
花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ
久しぶりに芝居と無縁のことを書かせていただきました。