前にも同じタイトルで書いたかも。 結局、行き着くところは同じなのかもしれません。
よく、「こんな仰山のセリフ、よう覚えられるなぁ」と言われます。覚えなければ芝居できませんから当たり前なんですけれど、一般に知られていないことがもうひとつ。覚えたら、今度は忘れるのです。
変でしょう?何十回、何百回と繰り返しておきながら、忘れるなんて。もちろん本当には忘れません。覚えたことを言わないようにするだけです。つまり、今初めて口にするということ。舞台上の登場人物はその時初めてその言葉を口にするはずです。ですから再現する俳優も覚えていることを言うのではなく、初めてその言葉を口にしているはず。すべて「一の太刀」なのです。何回目のステージでもすべて「一の太刀」でなければならないのです。最初の一振りを毎回。
そんな舞台をお見せしたい。精進いたします。
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