空手バカなオヤジの日常

新潟の空手道場「空手道新武会」で稽古に励む、空手バカオヤジの徒然記

演武

2021-12-30 16:01:20 | 空手 エッセイ
11月21日(日)、「2021武空杯自由組手大会・2021型競技錬成大会」の際、四年ぶりに演武を行いました。私にとって演武は、自分自身を緊張感のある特別な状況下に置き、自分自身にプレッシャーをかけ、そんな中で実力を発揮するための稽古に他なりません。それは、試合に出場するのと何ら変わりません。私にとって演武は、自分自身との試合に他ならないのです。

「リラックスした状況でなら難なく出来ることも、試合や審査といった、緊張や不安、恐怖といった自身の心の弱い部分と向き合わなければならないような、特別な状況下でも出来なければ、それは本当に出来るとは言えない。」私が道場生を指導する中で、折に触れて話すことです。
師範とか先生とか呼ばれる立場になって、指導を中心にした稽古になると、自身にプレッシャーをかけたり、極度の緊張感と向き合うといった、特別な状況下に自分自身を置くということは、まずなくなってしまいます。私は、武道家としても指導者としても、それではダメだと思っています。どんな立場になろうと、何歳になろうと、自身にプレッシャーをかけ、緊張感ある状況下に身を置く稽古は、絶対に欠かしてはならない、と思っています。

偉そうなことを述べましたが、そんな私も、胃がんによる胃の全摘手術後、ずっと演武を行わずにいました。術後の体力の衰えと体調変化、オーバートレーニングによる慢性疲労等で、なかなか演武をやろうという気力が湧かず、覚悟も出来ませんでした。全く恥ずかしい限りです。
しかし今年、還暦を迎えたこともあり、道場生の皆に、60歳になろうと、代表師範などという立場になろうと、挑戦するという姿勢を示そう、何より、自分を厳しく律しなければ、と、四年ぶりに演武にチャレンジする決意をしました。

四年ぶりの演武は、誠にお恥ずかしい内容で、あらためて自身の未熟さを痛感することとなってしまいました。自分自身との試合に完敗です。しかし、それが今の自分の実力。心を新たに、これからまた精進します。

型「三戦」と試し割り


演武の動画はこちら。良かったらご笑覧ください。


空手道新武会ホームページ
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