楠ヶ丘25P仲間の広場

みんなで楽しく参加ブログ

P26の溝畑さんを囲んで@大阪

2015年10月27日 | 近況
服部@名古屋です。

P26の溝畑貞子さんがデンマークから一時帰国中です。25日(日)には彼女を囲んで
学生時代の仲間と楽しいひと時を過ごしてきました。
集まったメンバーは私以外はP26の進藤(増田)ちとせさん、大野(西村)いずみさん、
石田(大西)敏江さん。

学生時代は延々とパーラーでおしゃべりしたり、神戸の街に遊びに行ったり、
ソ連研究会で合宿したり、私の下宿で雑魚寝したり、徹夜で議論したりした
なつかしいお仲間です。

みんな60歳を過ぎて介護世代なのでそれぞれの状況にはなかなか厳しいものがあります。
10年以上の闘病で現在も自宅療養中の夫のサポートをしている人、夫を見送って
働きながら義母の介護をしている人、夫の両親と実家の母をサポートしている人、
溝畑さんもご実家のお母さんは高齢の一人暮らしで(弟さんの家族がそばに住んで
おられるそうですが)いろいろご心配なようでした。

私も90歳の義母と同居してサポートしていますが 義母はまだ元気で、今回も快く
大阪に送り出してくれました。夫と義母に感謝しつつ、旧友に会えた幸せな日
でした。

集まったのは豊中駅のそばのこぢんまりしたフレンチレストランで 手の込んだ
おいしい料理を楽しみました。デザートのミルクレープです。


さらに近くのかわいいカフェに移動して話の続きを。
大半は他愛ない話で 笑ってばかりでしたが 最後はヨーロッパに住む貞子さんから今非常に問題に
なっている中東やアフリカからの移民に対する地元の人たちの感情の話や、デンマークでは女性も
仕事優先で高齢出産が多く、子供は保育園で育って親に接する時間が少ないこと、高齢になれば
家族に頼らず老人ホームに行くのが当たり前になっていて家庭での介護が家族の負担になることは
ないかわりに家族の人間関係はどうしても希薄になっているなどのお話も聞きました。

P26クラスは11月末に還暦お祝いで盛大な同窓会を開く予定で参加者は19名になるはずだそうです。

去年の東京以来 クラスメートにはだれにも会えてない私は羨ましくお話を聞きました。
ブログを読んでいただいているなら せめてコメント欄に近況を書いてくださいね!

スヴェトラーナ・アレクシェービッチさん ノーベル文学賞を受賞!

2015年10月13日 | 近況
服部@名古屋です。

ベラルーシ出身の作家・ジャーナリスト スヴェトラーナ・アレクシェービッチさんがノーベル文学賞を受賞しました。
ベラルーシ出身の彼女は「ボタン穴から見た戦争」や「戦争は女の顔をしていない」など 戦争体験者(女性や子供)に
取材したものや アフガン戦争からの帰還兵から聞き書きを元にしたものなど なかなか大きな声をあげられない社会的
弱者の視点から戦争や事故の事実を伝える仕事をしてきました。

チェルノブイリの犠牲者に取材した「チェルノブイリの祈り」(岩波現代文庫)もそのうちの一冊です。
1986年4月のあの事故からまもなく30年、あの事故に遭遇してしまった人たちのインタビュー
をつづったこの本は事故後10年を経てまとめられ、当事者の人たちが話すことを許されなかったこと、
つらくて話せなかったことを伝えています。

アレクシェービッチさんは2003年に来日され 各地で講演会を開かれました。
2003年10月には名古屋でも講演されています。

この時私はチェルノブイリ救援活動をしているグループの依頼で 午前中彼女のアテンドをしました。
熱田神宮をご案内して 大須観音のアンティーク市を見に行き、大須(浅草のような下町です)
でお茶を飲んだりしました。彼女の希望は「珈琲や紅茶でなく、日本の緑茶が飲みたい」ということ
だったので困りました。日本茶が飲めるカフェを知らなかったのです。
「日本人は緑茶を飲むのになぜカフェには緑茶は無いのか?」と質問されこれにも大弱り。

結局 お茶屋さんのコーナーだったか 甘味屋さんだったかで 緑茶をのむことが
出来ました。この後会場のホールまでお送りし、楽屋でいっしょにお弁当を食べて
その後は客席に行って彼女の講演をききました。

もう10年以上も前のことになりますが 今回の受賞でご一緒した時のことを
思い出しました。権力を恐れず事実を追及する強い女性ですが お会いしてみると
小柄で穏やかな方でした。

びっしり詰まったスケジュールの中で この日はたまたま午前中にお時間があった
らしいのですが 「神社かお寺が見たい」というご本人の希望だったそうです。熱田神宮は
日本でも有数の格式の高い神社ですが カトリックやロシア正教のゴージャスな建物とは
違って いたってシンプル。柏手を打つ人々のお参りの様子を面白そうに見ておられたこと
を思い出します。

村上春樹が受賞できなかったので日本のマスコミはがっかりしてしまい アレクシェービッチさんに
ついてはほとんどニュースになりませんでした。彼女の本は内容が重くてつらい話が多いのですが
この機会により多くの日本人が手に取って読むことを願っています。