服部です。
3月21日(土)倉敷の朝ご飯は倉敷人のソウルフード「ふるいち」の
ぶっかけうどん。讃岐うどん系のしこしこうどんにネギ、揚げ玉、海苔、
うずらたまご、大根おろしにワサビ、ちょっと甘口のたれで。シンプルですが
飽きない味です。
運河沿いの道をぶらぶらして名残を惜しんでから京都へ向かいました。
この日は東山五条の河井寛次郎記念館を訪ねる予定なのでホテルに
車を置いてまず清水寺に行ったのですが、「今なら京都はガラガラや」と
京都の知人が言ってたのに、、連休の土曜日のためか人が多くて驚きました。
三寧坂です。着物を着た若者が一杯。
レンタル着物の店がいっぱいあり、着物を着てデートしてるらしいです。
コロナウイルスの心配はどこへやら。
そういう私たちだってこんなところに来ているわけですが、、
清水の舞台です。ここに来るまでに一回だけ中国語が聞こえました。
民芸運動のリーダーの一人だった河井寛次郎の仕事場と自宅の住居を
公開しているのが「河井寛次郎記念館」です。彼の使った登り窯も残されて
いて、作品ももちろん展示されていますが、住んでいた家をそのまま見る
ことができるのも魅力。重厚でシンプルな家具や生活道具、すっきりとした
なんとも居心地のよい空間です。
ここの館長さんは夫の大学時代からの友人で、彼の信楽の工房にもお邪魔した
ことがありますが、この日は京都に来ていらっしゃるとのことで会うことができ
ました。生保会社のエリート社員から陶芸家に転身したという変わり種です。
せっかくこの時期に京都に来たんだから夜桜でも見に行こうということになり
この後八坂神社を抜けて円山公園までぶらぶら歩いて行きました。
まだ咲いてない木もありましたが 一部はもう満開で美しく、人が少ないので
ゆったりとそぞろ歩きを。
22日(日)は早起きして、小走りに急ぐ先は?
ここです!
イノダコーヒー本店です。7時開店で7時20分に行ったのに!
もう満員で15分待ち。ここに来るのは11年ぶり。変わっていて当然
ですが一番驚いたのは全店禁煙になっていたこと。以前は入り口は
喫煙室で常連のおじさまたちがコーヒーを飲みながらタバコを吸って
いて、禁煙席は中のドアの向こうの庭の見えるスペースにありました。
今回は入り口の広いサロンのテーブルに座って名物の「アラビアの真珠」
というコーヒーとからしの効いた卵サンドでゆったりと優雅な朝ご飯。
ホテルへの帰り道に寄ってみた六角堂です。しだれ桜を見ながら。
この後、下鴨の夫の友人宅へ。早期リタイアして京都の生活を楽しんで
いた人ですが、現在は珍しい難病で自宅療養中。お部屋に三脚が用意
されていて 奥様と4人で記念写真を撮ろうと言われ、ドキリとして
しまいました。夫たちは70歳を越えてそれぞれ健康に問題もあり、
京都は近いとはいえ、私たちもなかなか気軽には来られないし、
今度はいつ会えるのか、と寂しいことも胸を去来します。
若い頃の「また 今度ね!」には無限の可能性がありましたが、ここまで
来ると「命あらばまた他日!」と言う感じ。
この日は義母がショートステイから戻って来る日なので絶対に遅刻
できません。京都から名古屋まで車で2時間ほどですが、余裕を持って
帰りたいので ここから錦小路に急ぎました。恒例のお買い物で
だいたい買う店も、買うものも決まっていたはずが 錦も変わって
いて、(3年ぶりくらいですが)食べ歩き用に串に刺した食べ物やアイス
クリームを売る店やカフェが増えました。いつも寄っていた鯖寿司
の「伊予又」もこの地方も特産品を売るアンテナショップになっていて
ビールサーバーがあったり、、あのレトロな店が懐かしいけれど、これも
時代の流れで仕方がないことなのでしょう。でも私たちにとっての錦市場
の魅力は薄れてしまって残念でした。
3時前に無事帰宅。
ショートステイからもどった義母と京都のお土産で夕ご飯。
丁度庭の山椒に葉が出てきたところなので粟麩と蓬麩で
田楽にしました。料亭ならお上品に一人二切れ、というところでしょうが
家ではたっぷりと。春の味と香りを満喫しました。