服部@名古屋です。
今年のイースターは4月8日だそうですが そのイースターの7週間前はロシアではМасленица(マースレニツァ)です。キリスト教が広まる前のスラブ民族の春を迎えるお祭りが起源だそうで この時期まだロシアでは雪があって寒いのですが外へ出て盛大にお祝いします。大きな藁人形を立てて 雪合戦やそりで遊び 歌い踊り、ご馳走を食べて大騒ぎ。最後にこの人形(たいていは女の形)を焼いて冬を送り 春を迎えます。ロシア正教ではイースターの前に長い精進期があって この間は肉、魚、卵、乳製品は食べられません。この厳しい精進の前においしいものをたっぷり食べておくという意味もあってマースレニツァにはご馳走を食べるようですね。この祭りに欠かせないご馳走のひとつがблины(ブリヌィ・ロシア風クレープ)です。
2月18日(日)マースレニツァの最後の日にこのブリヌィを焼いて食べる会を企画、ウクライナ人のナージャさんを先生に総勢20人でブリヌィを焼きました。小麦粉、砂糖、塩、ベーキングパウダーを混ぜて さらに卵、生クリーム、牛乳を少しづつ混ぜて生地をつくります。ダマにならないようにいったんこれを漉してから薄く油を塗ったフライパンに薄く広げて焼きます。生地の作り方にはイーストを使うもの、ヨーグルトを混ぜるものなど様々な方法があるようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/e4/fb88cdfdc609095b44a345275f00e33d.jpg)
基本のブリヌィは丸い形です。これは太陽のシンボルだから。せっかくの丸い形をナイフで切ったりするのはご法度で手で食べるのがよいのだとか。
右側は豚の挽肉と玉ねぎのみじん切りをいためて塩コショウしたものを中にいれて長方形に折りたたんだものです。これをさらにバターでこんがり焼いて食べます。シンプルですがとてもおいしいもの。高カロリー食でしょうけれどねえ。
ナージャさんは「ブリヌィをおやつに食べるのだったら フライパンの中にブリヌィが泳ぐくらいたくさんバターを入れて焼いて たっぷりお砂糖をかけて食べるとほんとうにおいしいわよ~~」と言うのですけれど、、試してみる勇気がありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/29/f631cd11b87935b6cf64390706ed4fb8.jpg)
ブリヌィの折りたたみ方もいろいろです。葉巻のように巻くのもありますし このように円錐形に折りたたむものも。これはサワークリームとロシア製のブルーベリージャムを添えたもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/3d/b9c471c0754aa76bc97690631270197a.jpg)
「ご馳走といっても クレープ程度ですか?」なんて聞かれてしまいましたが ブリヌィは添えるものによっては大変なご馳走にもなります。高級なレストランではキャビアを添えて出てくるし スモークサーモンやニシン、ハム等を添えて食べるものもあります。
Первый блин всегда комом.(最初のブリンはいつもうまくできない)、つまり何事も最初は上手くいかないものだ、ということわざにもなっているくらいポピュラーな食べ物でもあります。たしかに慣れないうちは分厚くなってしまったり、焦がしたり、裏返す時に失敗したりとなかなかうまく行きませんでした。上手になったころにはもう生地がなくなっていました。
サンクトペテルブルクに行った時 地元の人に教えてもらって 安くておいしいというブリヌィ屋に行ったことがありました。入り口に"Быстро,дешево,вкусно"(速い、安い、うまい!)と書いてあり、中には行列ができていました。カウンターには美人のお姉さんがニコリともしないで立っていて、「えーと、キャベツ入りひとつと紅茶を」と恐る恐る注文すると "Все ?!"(「それで全部?!」)と切りつけるような厳しい声で一言!ああ、恐い。フォークも紅茶のカップもプラスチックで安っぽい店なんですがいためたキャベツが入ってるだけのこのブリヌィがおいしい!値段もひどく安かったと思います。お試しにひとつだけ注文したのですが もっと食べたくなってまた行列に並びました。お姉さんは恐かったけれど。
今年のイースターは4月8日だそうですが そのイースターの7週間前はロシアではМасленица(マースレニツァ)です。キリスト教が広まる前のスラブ民族の春を迎えるお祭りが起源だそうで この時期まだロシアでは雪があって寒いのですが外へ出て盛大にお祝いします。大きな藁人形を立てて 雪合戦やそりで遊び 歌い踊り、ご馳走を食べて大騒ぎ。最後にこの人形(たいていは女の形)を焼いて冬を送り 春を迎えます。ロシア正教ではイースターの前に長い精進期があって この間は肉、魚、卵、乳製品は食べられません。この厳しい精進の前においしいものをたっぷり食べておくという意味もあってマースレニツァにはご馳走を食べるようですね。この祭りに欠かせないご馳走のひとつがблины(ブリヌィ・ロシア風クレープ)です。
2月18日(日)マースレニツァの最後の日にこのブリヌィを焼いて食べる会を企画、ウクライナ人のナージャさんを先生に総勢20人でブリヌィを焼きました。小麦粉、砂糖、塩、ベーキングパウダーを混ぜて さらに卵、生クリーム、牛乳を少しづつ混ぜて生地をつくります。ダマにならないようにいったんこれを漉してから薄く油を塗ったフライパンに薄く広げて焼きます。生地の作り方にはイーストを使うもの、ヨーグルトを混ぜるものなど様々な方法があるようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/e4/fb88cdfdc609095b44a345275f00e33d.jpg)
基本のブリヌィは丸い形です。これは太陽のシンボルだから。せっかくの丸い形をナイフで切ったりするのはご法度で手で食べるのがよいのだとか。
右側は豚の挽肉と玉ねぎのみじん切りをいためて塩コショウしたものを中にいれて長方形に折りたたんだものです。これをさらにバターでこんがり焼いて食べます。シンプルですがとてもおいしいもの。高カロリー食でしょうけれどねえ。
ナージャさんは「ブリヌィをおやつに食べるのだったら フライパンの中にブリヌィが泳ぐくらいたくさんバターを入れて焼いて たっぷりお砂糖をかけて食べるとほんとうにおいしいわよ~~」と言うのですけれど、、試してみる勇気がありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/29/f631cd11b87935b6cf64390706ed4fb8.jpg)
ブリヌィの折りたたみ方もいろいろです。葉巻のように巻くのもありますし このように円錐形に折りたたむものも。これはサワークリームとロシア製のブルーベリージャムを添えたもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/3d/b9c471c0754aa76bc97690631270197a.jpg)
「ご馳走といっても クレープ程度ですか?」なんて聞かれてしまいましたが ブリヌィは添えるものによっては大変なご馳走にもなります。高級なレストランではキャビアを添えて出てくるし スモークサーモンやニシン、ハム等を添えて食べるものもあります。
Первый блин всегда комом.(最初のブリンはいつもうまくできない)、つまり何事も最初は上手くいかないものだ、ということわざにもなっているくらいポピュラーな食べ物でもあります。たしかに慣れないうちは分厚くなってしまったり、焦がしたり、裏返す時に失敗したりとなかなかうまく行きませんでした。上手になったころにはもう生地がなくなっていました。
サンクトペテルブルクに行った時 地元の人に教えてもらって 安くておいしいというブリヌィ屋に行ったことがありました。入り口に"Быстро,дешево,вкусно"(速い、安い、うまい!)と書いてあり、中には行列ができていました。カウンターには美人のお姉さんがニコリともしないで立っていて、「えーと、キャベツ入りひとつと紅茶を」と恐る恐る注文すると "Все ?!"(「それで全部?!」)と切りつけるような厳しい声で一言!ああ、恐い。フォークも紅茶のカップもプラスチックで安っぽい店なんですがいためたキャベツが入ってるだけのこのブリヌィがおいしい!値段もひどく安かったと思います。お試しにひとつだけ注文したのですが もっと食べたくなってまた行列に並びました。お姉さんは恐かったけれど。