服部@名古屋です。
毎日毎日新型コロナウイルスの話ばかりで心配なことが多く、楽しくない春。
学校は休校、ジムは閉鎖、イヴェントや行事も中止ばかり、とうとうオリンピ
ックも延期になりましたね。息苦しい毎日ですが、それでも桜は咲き出し、
我慢できずにお花見に出かける人も多いようですね。
こんな時期ですが19日から22日まで夫婦でセンチメンタルジャー
ニーに行ってきました。
昭和の終わりごろ、夫の転勤で倉敷に引っ越し、小学校と幼稚園の
子どもを育てながら三年半を過ごしました。夫は化学会社の新入社員
としての初めての赴任先が水島工業地帯にあった工場だったこともあり、
倉敷は特別に懐かしい町です。
倉敷は白壁の街並みや大原美術館で有名な観光地として知られていま
すが南部には水島工業地帯があり、天災が少ないこともあって大規模な
化学工場がたくさんあります。多くの従業員のために公園、プール、テニス
コート、スーパーなどのある大きな社宅団地が作られていて、私が3年半を
過ごした社宅もその中にありました。
3月19日(木)白壁の家々と運河、変わらない美観地区の風景です。
天気がよかったのと連休だったせいかけっこう観光客もいました。
岡山市に住んでいる中学時代の友人が来てくれていっしょに
大原美術館へ。久しぶりにあの「受胎告知」の絵と再会です。
工芸館のバーナード・リーチや濱田庄司の作品、倉敷にいたころ
何度も見に来ていたものです。展示室もそれぞれ工夫が凝らされて
いて、、今回は棟方志功の展示室に感動!棟方の版画はあまり
好きじゃなかったのに、、壁には丸太が埋めこまれていて彼の版画
にピッタリ。
夕食はアイビースクエアのお店で夫の同期のTさんご夫妻と
一緒に。倉敷時代は二家族で大山でキャンプしたこともあり、
私たちが名古屋に来てからは蓼科に来てもらっていっしょに上高地に
行ったりしています。Tさんはワンゲル部出身で独身の頃の夫の山登
りの先生でもあったそうです。
20日(金)は宇野港からフェリーに乗って直島へ。
久しぶりに見る海の景色は最高!
直島はアートの島として最近注目されているところです。
今回私たちが行った地中美術館の他にモダンアートの
美術館がいくつもあり、外国からのお客様も多いです。
地中美術館は安藤忠雄の建築とモネの睡蓮で知られて
います。なぜ「地中」美術館かというと景色を損なわないように
建物が半分地下に埋め込まれているからだそうです。
ここは予約制で15分刻みで8名ずつ入館します。前もって
ネットでチケットを買って予約して行きました。
コンクリート打ちっぱなしの建物の中は面白い構造になっていて、
カフェもあり、ここから海の景色が楽しめます。
モダンアートはあまり得意ではない私ですが、ここに展示されて
いるウォルター・デ・マリア(今回初めて見ました)の作品が素敵
で感動!礼拝堂のようです。ずっとその場に座っていたくなりました!
宇野港に戻り、遅いランチは古い漁師町の下津井で特産のタコ料理!
プリプリのタコのお造り!
タコ飯も美味!
直島にも観光客がけっこういましたが、この店も満員でした。
この後、かつて住んだ社宅を見に行きました。人数は激減したそう
ですが 建物はまだ残っていて住んでいる人もありました。子どもたちの
通学路や梅林、畑を作ったり、バーベキューをしたりした中庭も懐かしく
眺めました。
夕食はやはり夫と同じ会社に勤めていたMさんご夫妻と美観地区の居酒屋
で瀬戸内の魚料理。鰆が最高!
この社宅で知り合って親友になったM夫人は彼らが名古屋に赴任した時には
私に生け花を教えてくれました。
私も彼女も引っ越しが多かったのですが 子供が小さかった時からの
長いお付き合いは30年以上になりました。前回東京で会ってから6年ぶり
の再会です。
長々と食事をしておしゃべりして、それでも名残が尽きず、路地の奥にある
老舗のジャズクラブへ。
夫は新入社員のころこの店に通っていたそうで、実に50年ぶりの再訪
とのこと!スタンダードナンバーを聞きながら倉敷の夜は更けていきました。