大阪国の全貌を読んだとき、大阪出身の人にしか書けないよな、と思いました。(万城目氏は大阪出身とは知っていました)
読んでいくうちに、これはかなり外目線で大阪を見ているなと思っていたら、万城目氏があらたにすでのインタビューに答えているのを読んで、納得。
東京に住んで書かれているとのこと。大阪では腑抜けてしまうので書けないそうです(笑)
ご存知のとおり、「鴨川ホルモー」「鹿男あおによし」と続く三都物語ということも、答えられていました。そして、歴史小説を書きたいということも。
◆あらたにす
http://allatanys.jp/S001/ex40190.html
「鴨川ホルモー」は、陰陽師、いわば、平安時代からモチーフを取って来ているし、「鹿男あおによし」は未読ですが、ドラマを見ていたのでなんとなくストーリーはわかります。三角神獣鏡が出てくるのでその時代、奈良時代ですよね。ちゃんと都市とその都市が繁栄した時代をモチーフにしているところが万城目氏の歴史に対する造詣の深さがうかがえます。
友達の言うように途中、少しとっつきにくいものの、読み進むにつれて、おもしろさが加速していきます。
鳥居さんは、どうしても「バチスタ」の白鳥さんのイメージになってしまった(笑)
11/23からFM NHKでラジオドラマとして放送されるそうなので、聴こうかなと思っております。
そのうち、ドラマか映画になるんでしょうねえ・・・。
お金がかかりそうなので、映画で。
芸が細かいですよ。表紙の折り返しに「空堀中学」の校歌が書かれています。
大阪の朝といえば、これ、「おは朝」も出てきます。
大阪を知らない人が見たところで「?」ってな感じでしょうけど、大阪って、そんなとこあるある、な小説でした。