何の予定もない夏休み。
「どこか行きたいよね~」
でも台風くるらしいし(また!)、海は危険だよね。
じゃあ、山かな。
山梨とか? 甲府は盆地だから暑そうだね…
そんなやり取りをしていたら、
「行きたいところがある」と言い出す夫。
会いたい人がいるとのこと。
でも、連絡は取らないらしいww
なぜに!?
山梨県立美術館へ。
「黄昏の絵画たち展 近代絵画に描かれた夕日・夕景」
クロード・ロラン、ターナー、コロー、ミレー、
ピサロ、モネ、ルドン、ルオー、
髙橋由一、浅井忠、黒田清輝…などなど。
同郷出身の画家の絵をみつけて、ほぉぉ…と見入る。
(後で調べたら、有名人であった💦 知らないとは恐ろしい)
そしてミレー館。
バルビゾン派、って、そうそう、こういう特徴があったよね…と
テレビで得た知識を実際の絵画の前で体感。
お隣の山梨県立文学館にも行ってみる。
うん、文学館!
日本の俳界をリードした飯田蛇笏、龍太親子のこと
樋口一葉や芥川龍之介のこと
山梨県に縁のある井伏鱒二、太宰治、山本周五郎などなど…
なるほどなるほど。
ゆかりのある作家、という切り口もことのほかおもしろい。
少し足をのばして北杜市へ。
清春芸術村。
ラ・リューシュ(集合アトリエ)
清春白樺美術館。
白樺派の作家たちが建設しようとしてその夢を果たせなかった
「幻の美術館」を吉井長三が実現したもの。
雑誌「白樺」も展示されていて、そのなかには白黒のゴッホ「星月夜」も。
こういうのを眺めて、本当はどんな色なんだろうと想像していたわけよね。
(と、松方コレクションに思いを馳せてみた)
白樺林の向こうに、ルオー礼拝堂。
さっき美術館で見たルオーの絵を思い出し。
ルオーのステンドグラス「ブーケ」。
安野忠雄設計の「光の美術館」。
外観はコンクリートの四角い建物、に見えるけれども
中に入ってみると、四角とは思えない複雑な構造になっています。
自然光のみで作品を鑑賞できます。
(真夏と真冬は、コンクリートゆえ、長時間の滞在はなかなか厳しい…とのこと💦)
茶室 徹
大人の隠れ家みたい。
エッフェル塔の階段
隣に立っているのはエッフェル像。
次に向かったのは、北杜市郷土資料館。
北杜市のなりたちも学ぶことができます。
館内に古民家が立ってる!(1F)
「朝日とともに起き、夕日とともに床につく」
(だって、夜は真っ暗なんだもん)
の意味がよくわかる、薄暗い家💦
でも、記憶のどこかに、
こんな家が子供の頃にはまだあった気もする…と思う。
企画展「動物の神様」をみる。
これまた、少し前までは、信仰の対象として動物がいた気もしなくもない。
いつから夜はこうも明るくなって、動物が身近にはいなくなったんだろう。
あれっ!
平山郁夫シルクロード美術館! 北杜市にあるんだ!
行きたい行きたい!!(平山郁夫好き♪)
突然騒ぎ出す妻に、
心優しい夫は「いうと思った。行こういこう」と快諾してくれる。
ありがたし。
平山郁夫の、シルクロードの、青い絵がとても好き。
2階の大展示室の「大シルクロードシリーズ」の展示の仕方もよかった。
(写真を撮ることもできたのだけれど、お客様がいたのでやめた)
いろんなものみて、さすがに疲れてきたね~
「でも、清里いって、ソフトクリーム食べたい」
という夫。
ただいま、私のワガママに付き合ってくれたので、
今度は私が付き合います~。
清里とか野辺山とか、
天文少女だったころに何度も行ったなぁ。
ペンションブームは過ぎ去って、多少落ち着いた雰囲気になっているようでした。
牧場! 高原! って感じ(ありきたりな感想でスミマセン💦)
清泉寮(逆光で真っ黒💦)
さてさて。
会いたい人には、会えましたです。
驚いて「うっわぁぁぁ!」って館内に響き渡る声だしてた(笑)
遠いなって思っても、「会いに行く」と思えば行けるもんだな、と
しみじみいう夫。
そうですよ、出かけなさいよ、と思う私。
九州から清里、甲府までわざわざ行きました。
山梨は芸術も文学も質の高いところだと思いました。
久しぶりに思い出させていただきありがとうございました。
山梨、良い所ですよね。
また行きたいです。
こちらこそ、いつもコメントをありがとうございます。