『幾千の夜、昨日の月』角田光代 を読む。
この作家さんも、実はほぼほぼお初にお目にかかります、です。
売れっ子作家だということだとか、あんな本も、こんな本も書いていらっしゃることは知っている。
でもなぜだか、読んでない気がするんだよなぁ。
初めて足を踏み入れた異国の日暮れ、
夢中で友と語り明かした夏の林間学校、
終電後ひと目逢いたくて飛ばすタクシー、
消灯後の母の病室…夜という時間は、私たちに気づかせる。
自分が何も持っていなくて、ひとりぼっちであることを―。
記憶のなかにぽつんと灯る忘れがたいひとときを描いた名エッセイ。
根が暗い?せいなのか、夜だとか、一人だけの時間だとかは結構好き。
一日のうちに、一人で過ごす時間がゼロだったら
息苦しくてかなわない。
しゃべるのは昼間だけで十分でもある。
もちろん、大切な友人や、家族や、そんなひと握りの人となら
夜を徹してでも話したいときはあるけどね。
読みながら、なぜか大学時代に教授に言われたひとことを思い出した。
「君はどこの出身なんだ?」
県内の地名を答えたのだが、
「そうか。僕にとってそこは、アメリカと同じぐらい遠いな。
つまり行ったことがないという意味で、そのぐらい遠い場所だ。」
同じ日本国内である、県内である、行こうと思えばすぐ行ける。
TVなどでその土地の風景を画面を通してみたことがある。
だから、知っている気になっている。
でもそれは、実は「知っている」ではないのかもしれない。
そう思うと、実際に出向いたり、体験したりできることって、
本当に限られているんだなと思う。
自分の手で、どれくらいのものをつかむことができるんだろう。
これからの、残された時間の中で、何ができるんだろう。
一人で考え事をしたり、
携帯電話の普及で「待つ」時間が極端に減った現代を生きながら
貴重な隙間時間を埋めるような、夜が好きだ。
この作家さんも、実はほぼほぼお初にお目にかかります、です。
売れっ子作家だということだとか、あんな本も、こんな本も書いていらっしゃることは知っている。
でもなぜだか、読んでない気がするんだよなぁ。
初めて足を踏み入れた異国の日暮れ、
夢中で友と語り明かした夏の林間学校、
終電後ひと目逢いたくて飛ばすタクシー、
消灯後の母の病室…夜という時間は、私たちに気づかせる。
自分が何も持っていなくて、ひとりぼっちであることを―。
記憶のなかにぽつんと灯る忘れがたいひとときを描いた名エッセイ。
根が暗い?せいなのか、夜だとか、一人だけの時間だとかは結構好き。
一日のうちに、一人で過ごす時間がゼロだったら
息苦しくてかなわない。
しゃべるのは昼間だけで十分でもある。
もちろん、大切な友人や、家族や、そんなひと握りの人となら
夜を徹してでも話したいときはあるけどね。
読みながら、なぜか大学時代に教授に言われたひとことを思い出した。
「君はどこの出身なんだ?」
県内の地名を答えたのだが、
「そうか。僕にとってそこは、アメリカと同じぐらい遠いな。
つまり行ったことがないという意味で、そのぐらい遠い場所だ。」
同じ日本国内である、県内である、行こうと思えばすぐ行ける。
TVなどでその土地の風景を画面を通してみたことがある。
だから、知っている気になっている。
でもそれは、実は「知っている」ではないのかもしれない。
そう思うと、実際に出向いたり、体験したりできることって、
本当に限られているんだなと思う。
自分の手で、どれくらいのものをつかむことができるんだろう。
これからの、残された時間の中で、何ができるんだろう。
一人で考え事をしたり、
携帯電話の普及で「待つ」時間が極端に減った現代を生きながら
貴重な隙間時間を埋めるような、夜が好きだ。
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