きれいなざりがに

久しぶりに美容院へ行った。
最近、ますます急速に増えてしまった白髪。
自力でやろうか・・とも考えたけれど
髪の多い私、きれいに染める自信がない。
そして、伸び放題になってしまった髪と
マスクをだいたい着用しているために化粧するだけ無駄、とばかりに
いいようにだらけきっているスッピンの私。

美容院に行くからには、化粧もしました。
服装もちょっとは変えて。

カットしてもらっている間に読もうと持参した本の中に
「きれいなざりがに」というのが出てきた。

ザリガニというものは、大きなハサミがくっついていますが、
そのほかにも小さなハサミがくっついていて、四六時中「体の手入れ」をする生き物だそうな。
でも水槽の水が汚れたり、何か具合の悪いところができたりすると
元気がなくなり、だんだん体の掃除もしなくなる。
水槽の底で悲しそうな様子で動かなくなってくる。
そして死んでしまう・・・

というような話。

「お掃除をしなくなった生物はだめになる」
なんだかこの言葉がズキッと来たのです。

お掃除だけに限らない、
身の回りをきれいにしておこう、小奇麗にしておこう、
そんな気持ちがなくなると、元気もなくなる。
元気がなくなるから、身の回りを整える気力もなくなるのか、
周りが雑然としているから、身なりに構う余裕がなく、だんだん疲れていくのか？
どちらが先かわからないけど。

ああ、だめだめ！
ちゃんと自分の手入れもしなくちゃ！

久しぶりに髪も軽くなり
新しいＴシャツなんかも買ってまた頑張ろうと思う。

「元気がない」とバレバレなのか、時々友達から手紙やプレゼントが届く。
ありがとう、いつも支えられてます。

（読んでいたのは『ガン病棟のピーターラビット』中島梓。
中島さん＝栗本薫、です。グインサーガの作者さんの闘病記でした）