映画「あん」をみる。
樹木希林さん演じる徳江さんは
ハンセン病患者として
長い年月を隔離されて生きてきたのだろうな。
75歳で初めて、働く、ということができる
(アルバイトとして雇ってもらえる)
その、決まったときの嬉しがりようや、
桜を見上げてきれいだと感じ、
自然の音に耳をすませるさま、
小豆の煮える音や匂いの変化に
敏感に反応して、
丁寧な対応をする穏やかな在り方が、
乗り越えてきた不自由さや、
辛さや、
思いどおりには動かないからだや
世間から向けられる偏見や迫害の重さを
思わせる。
自分が誰かに向かって
無意識であっても差別をする側になるのは、
本当に避けたいと思う。
その事柄について知識がないことで
排除しようと動いてしまうことを食い止めるのは、
やはり、知る、というのが第一歩なのかしら。
だからといって、すべての事柄の研究者になるなんてことはできなくて、
情報に頼ることになるのだろうけれど、
その情報が正しいのか、の判断をするのは難しい。
例えば、このハンセン病の場合、
感染された方は見た目にもさまざまなハンディとして現れてしまうこともあるけれども、
「感染力が極めて低い」という情報はきちんと得ることはできなくて、
結果、絶対的終身強制隔離、
それが本当に必要なの?と思っても、
でも、国の判断がそれなのだものね…
従うしかない、
なんてことになるのも、理解できなくはない。
でも、少なくとも
徳江さんの感性は
いわゆる自由な世の中で暮らしている私なんかより
数段豊かだと感じてしまう。
どうとらえればいいのか、
整理のつかない問題だなぁ、と思う。
身近に精力的に活動している人がいて、
改めてこの映画をみながら、
聞いたこと、
あの施設の周りの木々の深さ、
その理由、
等々を噛み締めた。
あん、よかったです。
静かにいろいろ考えました。
聲の形は、レビューをみると、今回私が見たのはだいぶカットされている部分があったようなので、機会があったらノーカット版も見たいと思います。
またお立ち寄りください♪
初めてコメントします!
あん‥前に見ました!
いい作品ですよね!
聲の形も見ましたよ!
これも良かったですね!