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『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ を読む。
題名をみるとね、
白人系と黄色人種系の両親を持つ子供の
ブルーな気持ちになってしまうこと(もしくは、時)について
書かれているのかなー、と想像するよね。
ちょっとだけ、そうではあるけれも、
だいぶ違った。
小学校まではカトリックの、優秀校に通っていた「ぼく」(息子さん)が
なぜ地元の元・底辺中学に通うようになったのか。
そこは、毎日が事件の連続。
人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。
貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。
とても12才には思えない大人びた考えに、
ハッとさせられたり、
その妙な発想は、日本では中二病といわれる
その年代特有のものかもね、とほほえましく思ったりした。
エンパシー
(自分がその立場だったらどうだろうと想像することによって
誰かの感情や経験を分かち合う能力)と
シンパシー
(誰かをかわいそうだと思う感情。
誰かの問題を理解して気にかけていることを示すこと)の
違いって、あるよなぁ、と改めて思ったし
それを考える12歳、
教える教育。
日本には日本のよい面があるし、
それを伸ばしたいと思うけれど
プラスして教えたいことってあるなと
考えさせられるものがある。
読んでいて思い出したのは、
下の子が小学校1年生の時のこと。
うちの子は春生まれだけれど、
その年代の冬生まれの子との成長差って
けっこうな隔たりがあるものだよね。
誰かが困っているなら、もちろん声かけるけれど
がんばってやろうとしていることは
やたらと手を出してはいけない。
それは優しさではない、と
母親(私)がしていることを見ていて
幼いながらに感じ取っていたらしい(と後から聞いた)。
当時みんながお世話する対象、みたいな感じになっている子がいたんだよね。
その子に対して、見ているだけで手出しをしない。
結果、学校では友達からだいぶ、「冷たい」「優しくない」って言われたらしい。
「優しくないと言われているようなんですが」
と担任との面談で聞いてみた。
全然違う答えが返ってきた。
「最近読んだ本ってなに?」
と大人になった下の子に聞かれて
「この本読んだよ」
と話して
「エンパシーとシンパシーと優しさ」
の話をして、
「あー、あれね」
と、改めて当時の気持ちを知る。
そしてまた、母親である私と子供の、
考え方の共通点と相違点を知る。
「ブルー」は悲しみや、気持ちがふさぎ込んでいることを表すことば、
ということは知っていたけれど、
「グリーン」が、未熟や経験が足りない、を表すって知らなかった。
日本だと、「まだまだ青いな」ってところですかね。
あれれ、これも青だよね。
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