『常設展示室』原田マハ を読む。
本当の感動は、作品を観終わったあとについてくる。
たとえば、その作品を観たのが美術館なら
そこを出て食事をして電車に乗り、帰宅し、眠る直前まで、
観た人の一日を豊かにし続ける。
それが名作というものだ。
そんな経験が、確かにある。
私はたいてい、友人と連れ立って美術館へ行き
入り口でわかれて、それぞれひとりで鑑賞して、出口でまた合流。
そのあとその感動とともに一緒の時間を過ごして満足して帰宅…
がいつものパターン。
そしてその蓄積で
いろいろな絵や画家に関する知識が少しずつ増えてきている。
そうなるとまた、見える世界は変わるものなんだなとも思っている。
<盲人の食事>ピカソ
<デルフトの眺望>フェルメール
<大公の聖母>ラファエロ
<ばら>ゴッホ
<豪奢>マティス
<道>東山魁夷
以前は、絵の鑑賞なんて、どうすればいいの?と思っていた。
でも基本的に、自分の琴線に触れてきた絵を
好きなだけ眺めればいいのだと思う。
有名な画家の絵だとか、
評価されているとか、
そういうことが重要なわけではないのね…
昨年末にみた、東山魁夷の「道」を思い出しながら。
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