クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

夏影(中編)

2016年04月18日 | あの頃 朴は若かった
憲ちゃんと僕と同じクラスの誉くん(たかし)は地元では有名な蕎麦屋の息子で、僕らと同い年なのに僕らよりずっとずっと歴史や地理に詳しくて、そんな誉くんを、あぁ凄いなあと感心していました。

僕らの住む北国の港町は、入れ替わりにロスケ(旧ソ連)の船が停泊しては、街には見たこともないような白い肌の、煤けた赤毛や艶のない金髪で毛むくじゃらの大男達がいつも酔っ払って喚いているところ。

誉くんは「あれはソ連の人達で、眼の色と肌の色からするとコーカサス系かな?」とか説明してくれるんだけど、かく言う誉くんはそんな大男達よりずっとずっと色白なものだから、誉んちは蕎麦屋じゃなくて、うどん屋じゃないかとからかわれていました。

そんな誉くんちは一階がお蕎麦屋さんで、2階はお客さん用のお座敷部屋が幾つかあって、どれも広くて綺麗です。

僕が小学4年の頃、僕らの住む港町はたいそう栄えていて、誉くんと2階の宿題をしていると従業員の人達が、「誉坊ちゃん、宴席の支度をさせてもらいますね~」といつも繁盛しているようでした。

誉くんのお父さんお母さんも「朴くん、いつも誉と仲良くしてくれてありがとう」といつも良くしてくれていました。

僕がそうやって誉くんといつも仲良くしていると、近所の憲ちゃんがやってきて、

「朴ちゃん、誉と仲良いよねー。今度俺も行っていいか聞いてくれる?」

と居丈高にお願いというか命令してきました。

「あ、聞いてみるけど、ダメだと思うよ。」
「え? なんで?」
「だって憲ちゃん嘘ばっかりだし。こそこそしてるし」といつも言えないことを恐る恐る切り出してみると、

「あ、じゃあいいわ!」と呆気なく諦めた様子なので、僕もホッとしていたのでした。

そして一週間後、誉くんの家に宿題をしに行くと、踵を踏んだ汚い運動靴が玄関に乱雑に放られていました。

僕の一足先に
憲ちゃんが上がり込んでいたのでした。

玄関の真正面から2階へ続く急な階段の上に憲ちゃんがいるのが分かります。

でも、逆光で顔は暗くて見えないんです。
それでも、誉くんより先に部屋から出てきた憲ちゃんは

「あ~朴ちゃん、なんだぁ来たんだ?」とにやにやしているような影だけの顔で笑うのでした。

夏影 (前編)

2016年04月18日 | あの頃 朴は若かった
「朴ちゃん、駄菓子屋に寄って行こうよ。奢るよ。」と今日も憲ちゃんは羽振りがいいのです。

憲ちゃんは近所に住む小学4年の同級生で同じクラスです。

この頃、憲ちゃんはこうやって帰宅途中に荒川商店という駄菓子屋に連れて行きたがります。

「いいよ、昨日も奢ってもらったし、先週もそうだし・・・」とさすがに日を置かずの誘いに申し訳なくも、ちょっと怖い気もして遠慮すると、

「じゃあ、この前買ってやったスーパーボールと先週の銀玉鉄砲今すぐ返せよ!」と意地が悪いのです。

そう、憲ちゃんは昔からそういうところがあって、自分の気に食わないことや、都合が悪いようなことがあると、しらばっくれたりウソを言ったりして、僕は嫌だなあぁと思っていました。

憲ちゃんなそんな態度も嫌なんだけど、薄暗い荒川商店の店中に座るガラガラ声のオバアが怖いのです。クジで一等賞が当たっても「どれ、ちょっと見せてみな!」と取り上げて、一等賞の漢字の一の上に、黒く硬くなった爪でもう一本の漢字の一を足して

「ほ~ら、二等賞じゃないか! ウソ言っちゃいないよ。まったく、どこの子なんだろうねー」と誤魔化すんです。こんなオバアは死んじゃえばいいのです。

荒川商店に行きたくない僕は憲ちゃんに

「じゃあ、奢ってもらったもの返すよ。これでいいでしょ?」

「もう使ったんだろ?新品買ってべんしょうしろよ!」と弁償なんて難しい言い方で無茶な困ったことばかりいうのです。

「いいよ、じゃあ新品で返すよ。」と言えば、「新品でも全く同じものじゃないだろ!そして似たタイプも売ってないかもしれないじゃないか?」と難癖をつけてくる憲ちゃんです。

僕はもう面倒なので「いいよ、じゃあ駄菓子屋行こうよ。でも奢ってくれなくてもいいし。で、憲ちゃんどうしてそんなにお小遣いあるの?ねえ?」 

憲ちゃんは意地悪そうな狡い目をして僕を睨み付けていうのでした・・・


おはようございます!

2016年04月18日 | 日記
時間的(0:09)には“こんばんは”ですかね?

度々投稿して、お前ヒマなんか!ってお思いでしょうが、まぁその通りなんすよ。

日曜は仕事の資料を作り終え、15時頃に出掛けようとしたら猛烈な風で電車も遅延しまくりでしたので落ち着くまでハ◯ホームで待機。
チョイ疲れていたのでベッドに横になった・・・のが運のツキ。
目覚めると20時過ぎちゃってました!

病院の面会時間も接骨院の開院時間も過ぎちゃってましたよ。

んで結局、丸一日誰とも会話せずに終わりましたわ。

こんな調子で遠くない将来、独り冷たくなってこの場所で発見されたりするんでしょうな。

まぁそうなる前にやるコトがいくつかあります。

本日、この内のひとつに取り掛かりました。
んで強制的に来月にももうひとつ開始。

脚が治れば更に追加があります・・・こちらは何時になるのか。