クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

しゅうそく

2016年04月20日 | 日記
まあこんなもんか。
今夜もジムには行けず。

電車遅れていたらしいけど、幸いそれが終息していたので、巻き込まれずに済んでラッキー。


この場合、しゅうそくってどの漢字を使うんすか?
終息で合ってます?それとも収束?


平日に練習を挟まないと、体重が一気に戻っちゃうんすよね。
今回の減量は、今のところ食事制限なしで練習のみ。
先週末で1.5キロの貯金を作ったのに、2日で貯金を食い尽くしてしまいました。


今タバコやめたら絶対に太るな。
試合の3日前にしようっと。


ま、対戦相手の方も私の事をナメて大して練習してねえべ。

僕たちの対価(後編)憲ちゃんシリーズ

2016年04月20日 | あの頃 朴は若かった
「ねえ、憲ちゃん。凄いね。どうやって雑瓶集めるの? どこに行ったら雑瓶あるの?」

憲ちゃんは答えません。だって教えたら僕が行って憲ちゃんの分を取ると思っているからです。

僕はヒントが欲しいだけなんだけど、憲ちゃんはそう思っていないんです。

班長の僕は嫌々ながら聞いたのに、何だか損した気分になりました。

憲ちゃんには聞けなかったけど、黙って憲ちゃんの後を付けることにしました。ジーパン刑事の気分です。尾行ってやつです。

放課後、憲ちゃんを付けました。憲ちゃんは夕方の街をウロウロ歩きながら、小道や裏道に入ったり出たり、尾行してる僕を分かってるみたいに歩いています。

しばらくして憲ちゃんは近所の荒井酒店の裏に入りました。荒井さんの店の裏にはきっとどこかの食堂で飲んだ後の沢山のコーラやファンタの空ビンがプラスチックの入れ物にきちんと並んで積み上げられていました。

僕がこそっと見ていると、憲ちゃんはキョロキョロと周りを見渡してから、荒井酒店の空きビンを何本もジャージのポケットとかに詰め込んでいました。空きビンの重さで脱げそうなジャージのズボンを押さえながら逃げて行きました。

家の前にある空きビンはゴミだけど、荒井さんの裏に積まれているのは多分ゴミじゃないことは分かります。

だから、憲ちゃんは泥棒したのです。憲ちゃんの班はノルマが良かったので、ずっとこうやってやっていたに違いありません。

次の日、また憲ちゃんを付けると今度は松永商店で同じことをしています。松永さんは誉くんと同じクラスの女の子の家です。

そして、そのまた翌日は桜井商店にいくんですが、そこは1組の本郷さんの家なんです。

酒屋さんの裏に積まれている空きビンがゴミではないことくらい憲ちゃんは知ってると思います。そしてそこは友達の家なんです。

憲ちゃんがすごいのは、そうやって集めた雑瓶をハイヒンカイシュウギョウシャに売ってお金を貰って、

しばらく経ってまだその瓶が道に置いていたりすると、それを別のハイヒンカイシュウギョウシャに持って行くのです。

憲ちゃんは誉くんの家でのことを全く反省していないようです。

憲ちゃんは捕まってしまえばいいのです。
いつかバチが当たればいいと思いました。



僕たちの対価(中編)憲ちゃんシリーズ

2016年04月20日 | あの頃 朴は若かった
雑瓶集めは班単位での競争です。

一班は大体6人から7人で、クラスで7班ありました。一日で幾らお金になったのか、合計したら幾らになったのか、そしてクラス全体で幾らになったのかが毎日発表されます。

僕はノルマという言葉を初めて教わりました。

でも、何でも先生の生まれた満州では普通のことなんだそうです。

僕は6班の班長で、女子は笠松さん、宮原さん、小倉さんの3人。

男子は体が弱い米谷君といつもおとなしい頼りない佐藤くんの6人でノルマをこなさなければなりません。班長であり男子の僕が頑張らなければダメだと思いました。

僕たちはまずはみんなが住んでいる近くの知っている家に行って、

「すみません。表に捨ててある雑瓶貰っていいですか?」

「へ?別にいいけどどうせゴミに出すからね。でも空き瓶を何に使うの?工作の材料?」

「えっと、貰った雑瓶は売ってお金にして札幌行くんです。」

「売るって廃品回収業者にかい?小倉さんちだね。ヘェ~、朴ちゃんち貧乏なの?一本いくらになるの?」

「小倉さんは僕の班です。でも、小倉さんちはよくわからないよ。一本5円くらいだと思います。あ、ありがとうございます。」

こんな感じで知った家を回るともう行く家がないので知らない家に行かなくてはならなくなり、同じような話をするんです。

全然ノルマができません。

でも、憲ちゃんの班は棒グラフが天井まで届く勢いです。

何だかわからないけど凄いんです。

僕は嫌だったけれど頭を下げて教えてもらうことにしました。

だって僕は班長なんですから。

僕たちの対価 (前編)憲ちゃんシリーズ

2016年04月20日 | あの頃 朴は若かった
僕と憲ちゃんは小学6年生になりました。誉くんは5年生から3組になり、僕は残念ながら憲ちゃんと一緒の4組になってしまいました。6年は5年からの繰り上がりなので、先生も友達も2年間一緒です。これで憲ちゃんとは4年一緒なので、ちょっとしかない長所も数えきれない短所も全部見えてきて、ますます嫌になってきました。

ある時、先生が修学旅行でも見学旅行でもないのに、日曜日の休みの日にクラス全員で札幌に行くと決めてしまいました。

先生は満州で生まれ育った強烈な女の人です。怒ると怖いのです。でも、にこにこしている時の方が実はもっと怖いと思います。にこにこしてる時は要注意です。上がるまで上がったらもう落ちるしかありません。先生の場合は急降下するので、調子に乗って騒がないようにしています。ヒステリーってやつです。

先生は違う学校と仲良くするのが好きでそれはそれで良いことです。でも、まずは同じ学年の違うクラスと仲良くした方がいいのにと思いますが、何でも他の先生とはレベルが違うそうなんです。

僕たちは札幌の小学校の行事に参加して、先生の好きな労働者の歌を歌うことを勝手に決められていました。

僕たちの室蘭市と札幌は汽車で2時間以上離れていて、お金も結構かかります。

汽車賃だけでもお小遣いじゃ足りないんです。

お母さんに言えば出してくれるはずなんですが、先生が言い出しました。

「全額を親から出して貰っちゃだめ!みんなは雑瓶を売って稼いできなさい!」

雑瓶とはコーラとかファンタとか飲んだ後の空ビンのことで、それを集めて業者に引き取って貰いお金にしろ!と言うのです。

あ、憲ちゃんの眼がイキイキとしてきました。

きっと良からぬことを考えついたに違いありません。