クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

折れたタバコの吸い殻で

2018年05月30日 | ちっちゃいおっさん
あ、朴竜です。 

ところで、以前ライブで「寸止海峡」というパロディ演歌を披露したことがあるのですが、自身でそれっぽい作詩をしてみて改めて、良質の演歌の歌詞って本当に凄いものがあるなと痛感してします。

亡き母が好きだった「中条きよし」の「うそ」の歌詞は山口洋子先生によるもので、「折れた煙草の吸殻で あなたのうそが分かるのよ 誰か好い人できたのね できたのね」から始まるお話です。


この情景は大人にならないと分かり得ないし、タバコを吸わないと理解できないかもしれませんね。

女性に問い詰められて、タバコに火をつけて間を稼ごうとする男、或いはタバコに火をつけて一息吐いた後くらいのタイミングで女性に問われた男。

その男が「そんなんじゃねーよ!何言ってるんだよ!」と嘘をつくのですが、その場を凌ぎたい、逃げたい、上手く別れたいの気持ちがまだ然程燃えていない長いタバコを折るように乱暴に灰皿で押し消す・・・。


その仕草や気持ちが表れた吸殻を見て女は「あーやっぱり・・・」と確信してしまう。 

これからの情景がたった十数語で凝縮できるんですね。

要すれば「嘘」は誤魔化しても仕草や行動に表れてしまうものということです。

さて、大好きな作家のひとり佐藤青南氏の「楯岡絵麻シリーズ」の最新文庫「ビジュアル・さクリフ行動心理捜査官・楯岡絵麻(宝島社文庫)」は非常に楽しい一冊でした。


このシリーズは以前にも紹介した記憶があるのですが、習慣や仕草、行動パターンから相手の嘘を見破る行動心理学を駆使して被疑者を追い詰める美貌の刑事のシリーズものです。

どんな嘘も隠そうとすればするほどマイクロジェスチャーというちょっとした仕草に表れてしまうものなのだそうです。

さてさて、嘘といえば、日大アメフト部のアホ監督とコーチのクズ野郎どもは、子供すらつかない見え見えで卑怯なの嘘、逃れようもないほど稚拙な言い訳を繰り返していて、こんな分かりやすいダメダメな大人って久々見ましたね。

いつも思うのですが、このような騒動って家族が可哀想ですね・・・。この日大アメフト騒動を作詞してみましょうか?ハリ寸止さん!


彩瀬まるに恋してる

2018年05月30日 | ちっちゃいおっさん
あ、朴竜です。
私の好きな女流作家のひとりに彩瀬まるさんがいます。

彩瀬まるさんは泣きたくなるほど切なく美しい文章で、人とひとの繋がり、特に家族や友人とのすれ違いを描き、その中に薄っすらとした光を見つけようと悩みもがくストーリーが絶品です。

私は新刊よりかさばらず本棚にコンパクトに纏められ文庫が好き。

まるさんの既刊文庫を全部読んでから、他作品の文庫化を待ちに待っているのですが、まだまだ時間がかかりそうです。

いっそまだ読んでない三作品をハードカバーで買おうかなぁ。でも、本棚に上手く入らないし、高いし、買って直ぐに文庫本が出たら勿体無いしなあ。

でも、読みたいなぁ。
彩瀬まるに恋してるみたいだ。

あ、図書館行けばよいのだな!



同じように桜木紫乃先生の文庫本を全部読んだ後にどうしようかな迷っています。


皆さん、このふたりの作品。おススメです!