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玄米の効用

2010-01-09 | 料理
テレビ放映で突然脚光を浴びたオリザノールですが、玄米の減量効果については以前から言われていました。
ダイエットよりも玄米はその栄養価からもっと食べられてもいいのではないかと思っています。

江戸時代の中頃まで日本人の主食といえば玄米だったのですが、江戸で白米を食べることが流行してから脚気の患者が増えています。
脚気はビタミンB群の不足から起こる病ですが、栄養の知識のなかった当時は奇妙な病として知られていました。
明治時代でも日清・日露戦争で兵士のかかる病気として問題になり、森鴎外が麦食を兵站事情から認めなかったのは有名な話です。
玄米の糠部分はビタミンB群とビタミンEが豊富です。
これから芽を出し命を作る稲の種の微量栄養素が含まれている玄米は、命に必要な栄養がそろっている食品といえるでしょう。


もっと食事に取り入れたほうが良いといっても、ネックになるのは玄米の炊き方です。
玄米炊きの炊飯器も多いのですが、炊飯時間が2時間程掛かりますし保温ができないなど玄米特有の問題もあります。
圧力鍋があれば約一時間弱で玄米御飯はできますが、どちらもない家庭では玄米を炊けませんね。

そんな家庭にお勧めなのが混合炊きです。
白米と玄米を一緒に炊く方法なのですか、玄米を乾煎りして白米と一緒に炊きます。
3~4分炒ると数粒がポップコーンのようにはぜますが、その状態でOKです。
白米2に対して玄米1の割合で玄米を入れますが、割合はお好みで。

玄米の糠部分は農薬などの物質を蓄積しやすく、できれば特別栽培米など農薬使用の少ない米をお勧めします。
玄米を食べるということは糠を食べるということと同じです。



森鴎外と脚気についてはおはまろさまより御指摘もあり、参考としてこちらの文書を添付しておきます。
脚気の原因が科学的に解明されていない時代、麦飯を兵站に取り入れるかどうか、取り入れずに脚気患者を出したことなどは、当時の人の考えが分からないために現代から見た解釈がどの程度的を得たものであるのかは分かりません。

日清・日露戦争と脚気 内田正夫所員/総合文化研究所助手