永遠という概念、これは、自分のために生きるところには不可能なのです。皆さんが運動するのを見ても、押してあげ、引いてあげる相対的方向が、大きければ大きいほど速く回るのです。知恵の王である神様が「ため」に存在する法度を立てたのは、永遠であり得るようにするためです。
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「ため」に生きる人は滅びません。また、「ため」に生きる人は、霊界が絶えずコーチしてくれます。絶えず新しいものと関係を結ぶようにしてくれるというのです。新しいものと関係を結ぶので、その人は、自然に有名になり、世界的に知られるようになります。
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理想世界の体制は、どのようになっているのでしょうか。家庭体制を拡大したものだというのです。その家庭教本の原則に一致できる心情圏を完成した人ならば、どの家庭に行こうと、兄弟のように接し、息子、娘のように接するようになります。だからといって、夫婦のように接しなさいという話ではありません。
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また、自分のおじいさんやおばあさんと同じ年代の人は、自分のおじいさんやおばあさんのように接して、自分の息子、娘と同じ年代の人々は、自分の息子、娘のように接するのです。どこかに行って、自分の息子、娘のような子供たちが歩いていれば、「来なさい」と言って、弁当を分けて食べるのです。このようにすることのできる世界をつくらなければなりません。
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「ため」に生きる世界でなければ、平和世界は訪れることができないのです。そうですか、そうではありませんか。「ため」に生きる哲学の論理を、生活哲学から生涯哲学に発展させることなくしては、この世に平和の世界が訪れることはできません。統一教会が出てきたので、それが可能なのです。
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一つになることができ、平和の起源になることができるその道は、どこにあるのですか。神様御自身だけでなく、真の人間は、「ため」に生きる存在だという原則を立てざるを得なかったのです。それゆえに、真の愛は、「ため」に生きるところから、真の理想も「ため」に生きるところから、真の平和、真の幸福も「ため」に生きる位置で成立するのであって、「ため」に生きる位置を離れては見いだすことができません。これが、天地創造の根本だということを、私たち人間は分かりませんでした。
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しばしば世の中で言われることは、「ああ! 人生とは何か」ということですが、人生観、世界観の確立、その次には、宇宙観の確立が問題になるのです。これをどのように確立するのですか。系統的段階と秩序をどこにおき、その次元的系列をどのように連結させなければならないのかという問題は、最も深刻です。しかし、「ため」に存在するという原則に立脚して見るときに、最も価値ある人生観は、私が全人類のためにいて、全世界のためにいて、国家のためにいて、社会のためにいて、家庭のためにいて、妻のためにいて、子女のためにいるという立場で幸福な自我を発見できるならば、これ以上の人生観はないと思うのです。
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統一教会に来るようになれば、地上で幸せに生きなさいとは言いません。ひどく貧しく、激しく苦労して死に、道端に倒れて犬もかみつかない死骸を残したとしても、その場には、花が咲く日が訪れるはずです。そこには、すべての神聖な人々が集まって都城をつくるはずです。統一教会の群れを、国のために、世界のためにうんざりするほど苦労させて、孝子、忠臣にしてみようというのが先生の考えです。「行かない」と言えば、張り飛ばさなければならないのです。足でけ飛ばしてでも、現在の悲惨さを、現在の困難を克服させるのが愛です。
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3.心情文化世界を完成することを
心情文化世界は、本然的神様の文化世界であり、堕落していない完成したアダム文化世界です。文化は二つではありません。一つしかないのです。言語も一つであり、風習も一つであり、習慣も一つであり、伝統も一つしかない、このような統一の世界になるのです。そこにおいてのみ、神様が個人と共にお暮らしになり、家庭で共にお暮らしになるということを知らなければなりません。
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心情文化世界とは何か知っていますか。神様の心の世界や、天上世界、地上世界、真の父母の心の世界、すべてが一つだというのです。それで、「心情文化世界を完成することをお誓い致します」、これが、私たちの理想です。文化は二つではありません。一つです。
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堕落した世界は、文化が複雑多端です。心情文化世界でなくては、個人から天宙まで連結することができないのです。ジグザグです。今まで世の中は、ジグザグに上がったり下がったりしたので、何千年かかってもまだ終着点に行くことができないというのです。心情文化世界では、あっという間に行くのです。ただ真の愛によってのみ可能なのです。
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「私たちの家庭は真の愛を中心として、本然の血統と連結した心情文化世界を完成する」です。私たちの家庭は真の愛を中心として、本然の血統と連結した・・本然の血統です。血統が重要です。血統が変わってはならず、汚してはいけません・・心情文化世界を完成するというのです。心情文化ということは、すべての生活において、真の愛によって「ため」に生きるという思想が入っていなければならないというのです。心情文化世界といえば、全体を代表した「一つの垣根」をいうのです。心情圏、氏族をいうのです。
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本然の血統と連結した心情文化世界を完成しなければならないのです。アダムとエバは、堕落していない純潔な神様の真の愛を中心とした血統の関係を結ばなければならないというのです。それで、私たちの文化には、サタンが存在せず、神様が喜ぶことができる文化圏を形成しなければならないのです。心情文化世界を成し遂げなければなりません。真の愛を中心として、心情文化世界の内容も一つであり、方向も一つです。一つです、二つではありません。
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本然の血統を失ってしまったところには、心情文化は生まれません。文化というものは、歴史性を通して連結するのです。家庭を中心として、社会を中心として、国家と世界を中心として、これが連結しなければならないのです。
「本然の血統と連結した心情文化世界を完成することをお誓い致します」。純潔な血統を残すのが問題です。そのようにしなければ、自分たちと心情文化世界が中断されるのです。あの膨大な天国が私が暮らすことのできる心情的基盤になっているのですが、心情文化世界ができなければ、その世界が断絶されるのです。それゆえに、心情文化圏を中心とした生活をしなければなりません。
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本然の血統と連結した、神様の血統がある心情文化世界には、どこに行っても神様が訪ねてこられるというのです。心情文化世界では、すべてが拡大して和動するのです。このように息をするようになれば、細胞たちも拍子を合わせていくので、同じように息をしなければならないというのです。神様の真の愛において、「ため」に存在する原則において一元化され、より「ため」に生きることができるのです。そのようにすることによって、神様に栄光をお返しすることできる道があるのであって、自分のために生きなさいというところでは、神様に栄光をお返しできません。
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神様の心の世界や、天上世界や、地上世界や、真の父母の心の世界も一つだというのです。それで、「心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。これが、私たちの理想です。文化は二つではありません。一つです。それを通してこそ、個人天国、家庭天国、氏族天国、民族天国、国家天国、天上天国、永遠の世界の天国に連結するのです。その心情でなければ、個人、家庭、氏族を連結できません。
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今後、理想的な世界においての主流、あるいはその基台になることができる文化の源泉は何ですか。原料になる文化として、誰もがみな必要とする文化とは何ですか。心情文化です。父母が子女を見なければならず、子女には父母がいなくてはなりません。兄弟がいないのもいけません。私の民族がいなくてはならず、私の国がなければなりません。すべてそうです。私の世界がなければならず、私の天と地がなければなりません。これが心情の文化です。それゆえに、東方に明けてくるきらびやかな文化というのは、どのような文化ですか。心情の文化です。これから私たちは、心情的な文化世界を創造するのです。
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真の愛の文化というものは、家庭文化のことをいうのです。皆さんが食べて生きるその生活は、真の父母の文化圏で生きなければならず、一つの文化圏で生きなければなりません。一つの文化を中心として、一つの言語と一つの文字を中心として生活しなければならないのです。
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ソドムとゴモラをすべて燃やす時、ロトの妻が後ろを振り返って塩の柱になったのと同じように、今後皆さんの文化全体を火で燃やして捨てるこのような時、そこに未練をもって後ろを振り返れば塩の柱になる、このような歴史的転換時代が来ることを、皆さんは知らなければなりません。真の父母と一日生活圏内に生活しながら、同じ文化と同じ言語と文字を書かずにいるとすれば、霊界でそれ以上恥ずかしいことがないというのです。
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統一された言葉を使わなければ、過去のような文化の差が生じるのです。本当に困ります。霊界に行ってもそうです。習慣性は、永遠に続くのです。そのように難しいのです。しかし、地上では直すことができます。今まで慣れたことよりも、もっと新しいものを習慣化させれば、地では取り消すことができます。今しなければなりません。今しなければ、霊界に行って問題になります。霊界に行って引っ掛かってしまいます。
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統一教会の四十年開拓の基盤の上に、真の父母と成約時代を迎えた私たちは、真の父母主義の実践によって、新しい心情文化世界を創建していかなければならないのです。神様と人間が、真の愛の父子関係として統一される時、その愛の調和の中で、人間は、理想と幸福の実体になります。
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真の愛の心情文化世界へ委譲しなければなりません。旧時代は堕落時代です。旧時代の堕落性を脱いで新時代に向かう、理想時代に向かう宗教、哲学、政治、経済、文化全般を、真の愛の心情文化世界へ転換しなければなりません。この世界は、堕落したので真の愛の心情文化世界ではないというのです。
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真の愛を中心として楽しく生きなければなりません。動物と話し、すべての万物と和合して神様と和合しなければならないのです。そのようになれば、国境というものがありません。文化が違いません。愛の文化です。愛の文化は、趣味文化であるがゆえに趣味生活が愛です。自分が妻を愛して、息子、娘を愛そうとすることを世界版図ですることができるのです。すべて自分の家庭を拡大した文化祝典の対象圏です。それゆえに、楽しむ心情文化世界が地上天国文化だというのです。趣味文化です。趣味文化は、堕落していない本然の愛の文化です。趣味文化は、天国の文化だというのです。
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本然の血統と連結した心情文化世界は、心情世界です。真の愛が表面化した世界です。心情を表面化させ、世界化させる時代になることによって、統一の心情文化世界、単一文化世界、統一文化世界が訪れるのです。戦争がなく、紛争がない一つの世界、地上天国と天上世界になるのです。心情文化世界になれば終わりです。そのすべてのものが思いのままであり、私たちの家庭が地上で天国の皇族圏に入っていくことができ、内外の内容を整備して、そこにすべて一体化することができることを願って、このような盟誓文を設定したことを知らなければなりません。
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八 家庭盟誓第八節の解説
私たちの家庭は真の愛を中心として、成約時代を迎え、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって、神人愛一体理想を成し、地上天国と天上天国の解放圏を完成することをお誓い致します。
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1.成約時代を迎えて
(1)成約時代とは何か
成約時代というのは、これからの新しい時代のことをいうのです。家庭から氏族、民族、国家、世界まで、一つの平和世界を成し遂げることができる統一された世界になるこの時のことをいうのです。これは、全体を代表したのです。家庭ではありません。世界を越えて、全体を越えて成約時代に行くのです。四大心情圏と三大王権を中心とした新しい家庭を通して、世界版図を越えて成約時代の型を備えるようになる時、初めて一つの世界、平和世界になるのです。
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成約時代とは何ですか。真の父母と真の神様をお迎えして、真の神様が、愛と、生命と、血統の因縁を中心として、万国の主体の代わりに天下の中心的位置に立ち、神様の全権行事を代行できる人間覇権時代に戻っていくというのです。希望に満ちた時代が来ます。遅れないように、このことを早く準備してくれることを願います。
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神様の復帰摂理は、創世以後に何千万年の歴史を経てきたのですが、まだ、その基準を立てていません。統一教会の時代に、先生が来て初めて明らかにすることによって、これが可能になったのです。それゆえに、成約時代を発表して真の父母を発表したのです。これは世界的な事件です。事件というよりは、新しい世界を創建できる一つの起源となるのです。真の父母という思想と成約時代というその言葉自体がそうだというのです。
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成約時代は、何の約束を成すのですか。神様が人間と共に創造したその約束を成すというのです。復帰摂理時代ではなく、救援摂理時代が成されるのではありません。創造理想世界が成されるのです。それゆえに、真の父母という名前は、人間よりも神様が先に考えたのです。真の父母の顕現とは、創造理想です。太初から神様が創造した理想の根本がそこにあるのです。ですから、天がじっとしていることはあり得ません。世界的大変革、大変化時代に入ってくるのです。
*
旧約時代の万物、新約時代の息子、娘、成約時代の自分たち夫婦、それから神様です。堕落によって、神様を地上にお迎えすることができずにサタンを迎えてしまい、神様と離別したので、今から神様をお迎えしてすべてを連結しなければなりません。それゆえに、皆さんの所有物は、皆さんのものではありません。万物は旧約時代に該当するものであり、息子、娘は新約時代に該当するのです。
*
旧約時代は、万物を犠牲にして息子、娘の行く道を築くためのものであり、息子、娘が犠牲になるのは、父母が来る道を築くためです。再臨主、真の父母がこの地に来られて苦労するのは、神様をこの地にお迎えするためなのです。サタンを地に迎えたので地獄です。神様をお迎えしなければなりません。これは、真の愛でしなければなりません。
*
今まで摂理的な聖書の歴史、六千年の歴史を経てきたのも、この一つの道をつくるためだったというのです。イエス様の時代において、成約時代に連結させて地上と天上を一つにしようとしたのですが、それが失敗したのです。それで、二千年を延長して新約時代を迎え、四百年間にわたるローマの迫害によって、多くの血を流しながら世界拡張運動をしてきたのです。新約時代の拡張運動によって、多くの殉教者が出ました。血を流しながら世界的に蕩減を拡大してきたのです。
*
神様は、それを延長させて、世界的基準において再蕩減することを願われて、救援の摂理を世界的に拡大してこられました。それでは、新約時代を中心としてそれを越え、どのように成約時代になっていくのでしょうか。成約時代とは、神様と人間との一体圏のことをいうのです。真の愛によって一体圏を成して、平等な価値の内容を連結する立場になるのです。神様だからといって縦的だけでなく、人間だからといって横的だけではありません。縦と横が一つになるのです。
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堕落して偽りの父母が生まれたので、真の父母が出てこなければならないということは、歴史的な事実です。堕落というものを認める限り、これを否定する道理がありません。堕落したがゆえに、約束を果たすことができなかったのです。旧約は昔の約束、新約は新しい約束、それから成約時代です。論理的な基準に合うのです。成約時代は、何の時代ですか。サタンと暮らすのではなく、神様と暮らすのです。そのようにしようとすれば、堕落圏が整備されなければなりませんが、すべての国と世界が帰ってくることができる時なので、サタン世界の整備が可能だというのです。
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天国の内容をはっきりと知ることによって、その内容に違反し、原則に違反する偽りであることが分かるので、偽りの世界を清算できるのです。個人が行く道、家庭が行く道、氏族が行く道、民族が行く道、国家が行く道、世界が行く道、天国が行く道まではっきりと知らなければ、処方して代案を提示することは不可能だというのです。
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今、特別に「侍義」というのは、生活化天国時代のことをいうためです。それで、侍義を掲げてきたのです。復帰歴史というものは何かというと、神様の創造理想を再現するのです。それゆえに、神様が理想とされたすべてのものが、神様を中心として天上世界と地上世界に展開するのです。天上世界と地上世界は、堕落によって本然の基準が立っていないので、これをサタン圏内の支配を受ける環境で、新しい創造理想、新しい創造世界と同じものとして再現しておこうというのが救援摂理だというのです。
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人類歴史を見れば、旧約時代、新約時代、成約時代、このように三時代があります。ここでいう旧約時代はどのような時代ですか。祭物を犠牲にして子女を救済する時代です。神様の息子が来る準備をするのです。
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新約時代は、イエス様が祭物となって父母を迎える時代です。それゆえに、再臨時代を迎えて新郎新婦を立て、父母を迎えるための準備をしてきました。成約時代において、先生が中心となり、今まで真の父母という名前をもって四十年以上苦労してきたのは、神様を地上にお迎えするためです。そして、神人一体になるのです。
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真の父母と成約時代というのは、アダムとエバが完成して堕落していない位置に帰らなければならないのです。そして、全世界の女性は、お母様の分身として扱うのです。アダムも一人でエバも一人です。これが、重要です。アダム一人、完成したアダム一人、エバも一人にならなければなりません。
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成約時代とはどのようなことをいうのですか。成約時代とは、約束が完成するという言葉であり、人類を祝福してあげるということです。結婚できないのは旧約であり、結婚することを希望したのが新約であり、結婚することが成約です。神様を中心としてアダムとエバが結婚し、神様の愛を中心とした生命力をアダムとエバの生命に連結させて血筋を残そうとするのが神様の創造理想ではないですか。そのようになっていれば、真の父母になりました。真の愛とは偉大なものです。
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真の父母というのは一組しかいないのです。人類の一組しかいない父母であるというのです。歴史に初めて登場した、空前絶後の真の父母が顕現した時代が成約時代であるというのです。
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(2)真の御父母様の勝利による成約時代宣布
一九九二年を中心として、すべての世界にメシヤ宣布をして、真の父母宣布をしてきたのです。これですべて追い込んで、今回のアメリカを中心として、一九九三年に入って五月十三日から「真の父母と成約時代」を発表したのです。そのようにすることができる環境をすべてつくったというのです。皆さんが知っているように、アメリカは、全世界を代表した国です。キリスト教文化圏において最終定着地となる国だというのです。今、真の父母を中心として、新しい時代に転換するのです。成約時代に入っていくというのです。
*
今回宣布したことは、地上では初めてのことでした。今まで神様は、この時をどれほど待ち焦がれていらっしゃったかというのです。歴史時代に神様はどれほど悲惨な位置にいましたか。今希望の時代が迫ったというのです。真の父母を宣布できる時代に入ってきたというのです。これは歴史的です、宇宙史的な事件です。今まで、歴史にこのようなことはなかったというのです。
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一九七二年から一九九二年までの二十年期間は、韓国を中心として、キリスト教の使命を越えていく期間です。この期間、私は、国家的な次元において旧約時代に相当することを成したのです。真の御父母様が六〇年度に結婚式を行い、世界的舞台であるアメリカで成してきたことは、旧約時代と新約時代の関係と完全に一致するのです。内容が同じです。そのようにして、この期間に真の父母の世界的な定着が完了したのです。それで、成約時代を発表しました。今からは、神様と共に暮らすのです。私たち統一教会員たちは、神様と共に暮らすのです。
*
成約時代とは何でしょうか。中心である真の父母の家庭が、堕落圏世界において完全に勝利して越えた時のことを意味するのです。そのようになれば、その環境には「文総裁の家庭をやっつけよう」と言う怨讐はいなくなります。そのような人たちは、闘って負けたのでいなくなるのです。いくら射撃のチャンピオンであっても、オリンピックに出て負ければ、「自分が一等だ」と言うことができますか。自分がもっているチャンピオン杯を渡してあげなければならないのです。
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成約時代と真の父母という言葉は、サタンと何の関係もない言葉です。サタン世界に成約時代と真の父母という言葉があれば、サタンは退かなければならないのです。これは特権です。それで、再臨の時代が来て、これがすべて完成するのです。
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今、先生が考えていることは、アダム時代、イエス時代、真の父母時代です。なぜ三代ですか。アダム時代は蘇生、イエス時代は長成、真の父母時代は完成時代です。この三代圏を中心として、旧約時代のエデン復帰、新約時代のエデン復帰、成約時代のエデン復帰、このように展開するのです。今では、成約時代の先生しかいません。
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成約時代は、家庭へ帰るのです。統一は個人からです。この峠を越えなければ、千年、万年、天国に入っていくことはできません。長子権を復帰することができません。自然屈服させなければならないのです。強制屈服ではありません。説得屈服です。皆さんは自然屈服ですか、強制屈服ですか。説得されたのですから、自然屈服しなければならないでしょう。
*
このようにして、地上天国と天上天国の家庭的エデンにおいて成し遂げようとしたことが、何千年を経て勝利の覇権が立てられ、すべての国家が、真の父母の家庭をモデルにして、同一の立場で一時に家庭を中心とした金型を取ることができるブループリント(青写真)があるのです。それをすべて配布しなければなりません。それによって型を取りさえすれば、どこでつくろうと、がちゃんがちゃんと出てくるのと同じように、全世界五十億人類の家庭が、家庭的に接ぎ木して解放され、失ってしまった国と天国に帰るのです。この時が成約時代、約束を成す時代です。
*
旧約時代に失ってしまったものを復帰しなければなりません。旧約時代は万物を犠牲にして、新約時代は息子を犠牲にして、成約時代は父母を犠牲にしました。ですから、このようなすべてのことを中心として、自分の家庭の父母、自分の息子、娘、このすべてを否定しなければなりません。否定して、天からサタンが奪っていったものをすべて主人の前に返すために、取り戻したすべてのものにサタン世界以上の愛を加えるのです。そして、それを天にお返しし、すべて否定する位置に入っていくことによって、歴史的旧約時代、新約時代、成約時代を越えていく条件とみなすことができる一時が来るのです。清算する時が来るのです。
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この準備のために、また祝福家庭が復活の原則を通して引っ掛からないで解放されるために、このような話をするのです。万物は旧約時代、アダムは新約時代、自分の実体は成約時代、これは神様を中心として一八〇度、方向を元に戻さなければならないというのです。
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自分の前にあったものが、反対に父母の前に帰らなければならないのです。神様の前に行かなければなりません。愛を復活させていかなければならないのです。私個人が蘇生であり、家庭が長成であり、氏族は完成です。この三段階が一つにならなければなりません。
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今日、歴史的路程において、最も重要なこととは何かというと、選民圏が生じたということです。この時代になり、世界的途上において、蘇生、長成、完成の三段階基盤と連結させようというのです。イスラエル民族は蘇生級、キリスト教は長成級、そして統一教会は完成級です。イスラエル圏を中心としたものが旧約時代ならば、キリスト教は新約時代であり、統一教会は成約時代です。
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成約時代とは何かというと、成し遂げるということです。何を成し遂げるのでしょうか。個人的に成し遂げ、家庭的に成し遂げ、氏族、民族、国家、世界的に成し遂げるのです。何を中心としてですか。神様の愛と、神様の生命と、神様の血統を中心として連結するのです。単一血統、単一愛、単一生命の伝統です。このようになれば、サタンが離れなければなりません。接ぎ木をすることによって、サタンの血統的因縁がなくなるのです。
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氏族的メシヤを派遣すれば、成約時代が来るのです。氏族的メシヤを派遣することによって、すべての家庭が蕩減路程なくして氏族的メシヤに接ぎ木されれば、地上世界と天上世界の垣根がなくなるのです。天国の民へ帰ることができるというのです。天国皇族圏に入っていくことができるというのです。
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それで、氏族的メシヤが自分の父と母を父母の位置に立てることによって、自分の故郷が天国と直結し、自分を生んでくれた父母は、堕落していない完成した父母の血統として復帰される立場に立つことができるのです。そのようにすることによって、皆さんの故郷の地全体が天国に帰るという驚くべきことが起きるのです。最も重要なことは、成約時代は神様と共に生きるということです。
*
ですから、この三大要件、血統転換、所有権転換、心情圏転換を早くしなければならないのです。それで、四大心情圏、三大王権、皇族圏を皆さんの家庭で実践しなければなりません。これさえ連結させれば、すべて終わるのです。これが、祝福家庭がしなければならない最後の任務です。これが、最後の宿命的な任務です。
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真の父母を中心とした成約時代というのは、神様を中心とした祝福のことをいうのです。すべてのものを超越して、万民、人類の解放を提示するこのような再臨理想の完成によって、平和統一世界になるのです。真の父母を中心とした成約時代を迎えることが、世界的に繰り広げられる祝福結婚だというのです。
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