人生訓読 ブログ(日本語)

神様と真の御父母様を中心に全世界で御旨を歩む兄弟姉妹達と全ての人々の幸福の為にこのブログを捧げます。

平和神経 16-17

2020年07月19日 16時29分26秒 | 学習

平和メッセージ16


世界百九十数カ国から、今日、この貴く摂理的な日を慶祝する為にお越し下さった貴賓の皆様!
初めに、私達夫婦と一行全員を無事に保護して下さった神様に、そして私達の為に祈祷と精誠をもって声援して下さったすべての方々に、心から感謝申し上げます。
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私は今日、実に深い感慨を感じています。八十有余年の生涯は、ひとえに摂理を成し遂げる為にあらゆる受難と獄苦を経るなど、生死の峠を数限りなく行き来しながら生きてきた生涯です。世の中が知らない中、一人でサタンとの熾烈な闘いを続けてきた人生です。
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 皆様!

神様はま事に奥妙に摂理をされます。誰も想像する事ができなかった大型ヘリコプター事故で、天は霊界を動員して、真の父母である私達夫婦の身には、サタンもあえて手を出す事が出来ない様に措置されたのです。人間の目にはとても神秘的な奇跡の中の奇跡に見えるでしょう。しかし、これは、ヘリコプター事故の歴史上、見出す事が出来ない謎として記録されています。
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二〇一三年一月十三日を祖国光復完成の日として公表し、夜昼なく心血を注いでいる私を、天がどうして見捨てる事ができるでしょうか。ご自身の実体として地上界でこの聖業を成していくレバレントムーンに、神様が共にいらっしゃらなければ、誰が摂理を完成し、人類を再び神様の懐へと取り戻す事ができるでしょうか。
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神様の大いなる恩賜を受けて、この様に皆様の前に再び立つ事ができる様になった私達夫婦は、ま事に感慨無量です。人類の真の父母として天の印を受けた私達夫婦は、堕落の血統として生まれ、父母のいない孤児として数千数万年をさ迷っている人類を救い、一緒に連れて帰ってきなさいという天の至上命令を受けました。
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これから四年あまりが残っている二〇一三年度に向かう最後の段階として、双合七八禧年を宣布し、霊肉界の万邦に総進軍命令を下したこの時点に、この様な不意のヘリコプター事故にあったのです。しかし、天はこの事故を通して、もう一度、無知蒙昧な人類に、天が生きて役事していらっしゃる事をはっきりと見せて下さったのです。今や皆様は、私と手を取り合って爆発的な真の愛・真の家庭革命を遂行し、全人類を祝福家庭化しなければならない切迫した時点にいる事を、一時も忘れてはいけません。

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<分捧王中心摂理時代>

貴賓の皆様!

今日この貴い日を迎え、世界各国から来られた皆様にお伝えようとするメッセージは、去る四月三十日から五月二日にわたって、アメリカのテキサスとワシントンD.C.で開催された南北米の首脳たちのセミナーで宣布した天のメッセージです。人類はすでに新しい時代圏である後天開闢の時代に入っています。平和の王として即位した私の命を受け、世界各地に派遣された分捧王たちを中心として天が役事され、この地に新天新地、すなわち天一国を完成させる時代です。

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皆様、イエス様の前に洗礼ヨハネが責任を果たしていたならば、ユダヤ教とイスラエルの反対にあって十字架の道に追い立てられるイエス様にはならなかったはずです。洗糺ヨハネと共に、イエス様はイスラエル民族を導き、天が数千年にわたって準備してきたローマを平定し、治める事ができる様になっていたはずです。
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その様な基盤さえ確保していたならば、イエス様は世界へ通じるローマの道を通って、世界全域に分捧王たちを派遣していたでしょう。彼らは平和の王となられたイエス様を代身する代身者であり、天のみ旨を伝授された相続者としての分捧王の役割を果たして、この地球星に、国境がなく、垣根のない解放釈放の平和王国、すなわち天一国を創建していたでしょう。

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しかし、人類はサタンの計略から脱け出す事が出来ないまま、再び二千年間の蕩減復帰の道を歩んできた事実を私達はよく知っています。洗礼ヨハネ一人の失敗が、この様に途方もない結果をもたらしたのです。

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天の摂理は、決して中断されても、放棄されてもいけないというのが天理です。遂にこの地、大韓民国が天の選択を受けて摂理を完成させる祖国となりました。真の父母様がこの地の精気を受けてお生まれになったからです。

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私はすでに摂理の三大中心国に、アベル格の分捧王を任命、発表しました。摂理上、祖国の位置にある韓国を代表して郭錠喚UPF世界会長を、母格の国家である日本は小山田秀生日本UPF会長を、そして摂理的に長子格であるアメリカには朱東文ワシントンタイムズ会長を封じて派遣しました。

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それと共に、カイン型の分捧王として、北米圏を代表してジョージブッシュ元アメリカ大統領をその候補に選任し、南米圏を代表してサンギネッティ元ウルグアイ大統領を立て、南米大陸に平和運動を展開します。そして摂理的に祖国となる大韓民国のカイン型分捧王の位置には、全国民の元老として尊敬されている素石李哲承総裁を選任しました。

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皆様、私はこの様に世界各国に分捧王たちを封ずる手続きを躍動的に進行させています。彼らは決して、洗礼ヨハネの様な失敗を、二度と繰り返す事の出来ない時代圏に入ってきています。十字架の道に忽然と去られたイエス様の時とは違い、平和の王として天の印を受けた私は、必ずやこの地球星に神様の祖国光復を完成させなければならないからです。
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天が共にいらっしゃり、平和の王が中心軸に立ち、世界津々浦々に派遣された子女たちと分捧王たちを導き、永遠の平和が定着する本然の理想天国を創建するのです。

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どうか心と体を一つにして、今日、天が下さるこの天の秘密の一端を皆様の心の中に刻印してください。今後の皆様の活動と人生を指導してくれる天道のみ言が、今日のこのメッセージに込められている事を肝に銘じてください。
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尊敬するジョージ・ブッシュ・アメリカ大統領、そしてサンギネッティ・ウルグアイ大統領を初めとする中南米圏の元・現職首脳及び内外の貴賓の皆様!

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まず、忙しい日程を先に延ばし、この様に本国際指導者大会に参加して下さった皆様に、私と私の家庭の名で心から感謝を申し上げます。

貴賓の皆様。

国際連合(UN)の創設趣旨に従い、世界平和を守るという崇高な志を抱き、朝鮮戦争において多大なる犠牲を払ったアメリカとUN軍、そして十六ヵ国の参戦国に、み旨を中心として七千万の韓民族に代わり深甚なる感謝の心情(心)をお伝えします。

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人類を罪悪から救い、御自身の創造理想を完成しようとされる神様の摂理的観点から見れば、朝鮮戦争は、単純な一国の戦争ではありませんでした。神様の摂理を完結するにおいて、決定的役割を成し遂げた歴史的な聖戦だったのです。

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 私と韓半島を中心として繰り広げられた神様の深い摂理的内容を、ここで一つ一つすべて説明する事はできません。従って、今日は、私が最近宣布した環太平洋を中心とする摂理的内容を皆様に紹介しようと思います。

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 貴賓の皆様。

 私は、昨年の天一国七年をスタートし、数千年の歴史上、神様と人類がただの一度も経験できなかった摂理的次元の禧年を宣布しました。

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 天がこの年を大きく祝福されたのです。数千、数万年の歴史を通して神様の胸を苦しめ、人類を足かせの沼から抜け出す事が出来ない様にしていたサタン主管権、すなわち悪主権の先天時代が遂に終わり、この年を頂点として、今から人類は、神様を中心にお迎えし、新しい善主権の時代である後天開闢の時代を大きく開いていく事ができる様になったのです。

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 この様な途方もない天の摂理が、皆様の知らない間に進行しているのであり、今では、世界百八十五カ国で、私の教えを相続し、天がこの時代に下さった特命を遂行する為に、昼夜を分かたず走っている平和大使たちの数が、数百万になっています。

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 従って、今日私は、皆様に今後人類が行くべき方向と天の摂理的プログラムを宣布するという次元で、「神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観—アメリカを中心とするUNと自由世界の方向—」という題目で、天のみ言をお伝えしようと思います。

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<人類歴史の発展過程>

 皆様、人類歴史の発展史を深く観察してみれば、歴史の背後で、絶えず役事される天の意志と息遣いを、はっきりと感じる様になります。

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 世界四大河川地域を中心として第一歩を踏み出した人類の文明史を、一度振り返ってみてください。ナイル川を中心とするエジプト文明、チグリス・ユーフラテス川を中心とするメソポタミア文明、インダス川を中心とするインダス文明、黄河を中心とする黄河文明、これらを私達はよく知っています。

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 その後、人類の文明史は、地中海圏に上陸し、ギリシャ半島のギリシャ、イタリア半島のローマの様な、地中海の半島文化として、花を咲かせる様になります。歴史は、再び発展を繰り返しながらヨーロッパ大陸文化として定着するかと思われましたが、この大陸文化も、再び大西洋圏のイギリスで島嶼文化の花を咲かせる土台となります。

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 しかし、四海を平定し、「その地に日が沈む事はない」と叫び、気勢をあげていた大英帝国も、再びその華麗な文化のバトンをアメリカ大陸に譲り渡した事実を、私達は、歴史の中で目撃しました。

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 この様に、アメリカ大陸に着陸した人類の文明史は、遂にキリスト教に根をおく民主主義の甲冑をまとい、宗教の自由と人権平等の旗印を掲げて闘い、第一、第二、第三次世界大戦を勝利する事によって、無神論的悪主権の代名詞であった共産主義がひざまずく様になります。

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 しかし、人類文明史の発展がここで終わるのではありません。アメリカが偉大であるが故に、成された結果でもありません。摂理的プログラムに合わせ、天はアメリカという国を第二イスラエルとして選び立て、中心宗教であるキリスト教を通してアメリカの国民を育て、訓練させ、この結実段階の摂理を成してきたのです。

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 皆様、しかし、問題は今からです。地球星を一周回ってきた人類文明史の発展は、遂に太平洋圏に到着しました。今や人類歴史は、環太平洋圏を中心として完成、完結すべき摂理的時点に到達したのです。

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 この摂理的プログラムは、もはやいかなる力も妨げる事ができません。悪主権下で勝ち負けを繰り返していた先天時代の蕩減路程は、飛躍する環太平洋時代の足首をつかむ事は出来ないのです。天が禧年を宣布された特別なみ旨が、正にここにあります。

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<環太平洋時代の私達の使命>

 皆様、環太平洋時代の到来が意味するところは、実に大きなものです。人類のメシヤとして来られたイエス様が、み旨を成し遂げていたならば、世界はどの様な姿に変わっていたと思いますか。イエス様は、全人類を救う為に来られた救世主、メシヤだったのであって、地中海東方の片隅に位置するイスラエルだけを救う為に来られた方ではなかったのです。その当時、人類文化は、既に地中海の中心であるローマを拠点として、四海を掌握し、治める準備ができていました。

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 従って、天は、イエス様がローマを教化して統治し、その強大なローマの力を借りて、世界人類を新しい神文明圏へと救ってあげる事を期待していたのです。しかし、歴史は、あまりにも悲惨な十字架の惨刑で終わったイエス様の最後を記録しています。

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 皆様! 神様の創造理想を完成する神文明圏の構築は、真の愛の人生を実践、躬行し、霊界の実相をはっきりと知り、モデル的理想家庭である真の家庭を探し立てなければならないという、天からの至上命令です。

それでは、新しい神文明圏の真の愛はどの様な愛であり、真の家庭とはどの様な家庭をいうのでしょうか。

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<真の愛・真の家庭>

 皆様、絶対的神様の真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人の為に、全体の為に先に与え、為に生きようという愛です。与えても、与えたという事実すら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる、喜びと愛の心情です。子女が父母に、心身をすべて捧げて孝行して喜びを感じる、その様な犠牲的な愛です。

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 真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいても、ただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張れば付いてくる愛です。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力が、真の愛の価値です。

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 神様の絶対的真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠のものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践するとき、神様と同居して共に楽しむ事ができ、同参権、相続権までも享受する様になるのです。

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 この様に、天国に入る絶対必要条件である「為に生きる人生」、すなわち真の愛の人生とは、すべての創造の平和理想的モデルとなる、神様を中心として平和に暮らす新しい理想家庭の人生です。人類は今、誰もが真の家庭を探し立てる事のできる道が大きく開かれました。

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 皆様、「共に為に生きる人生」の典型は家庭です。父母と子女は真の愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と真の愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家庭が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に、真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。

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 この様に、真の祖父母、真の父母、真の孫と孫娘を中心として、三代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てる事が、氏族的メシヤの責任であり、平和大使と分捧王たちの使命であり、神様の願いである事をはっきりと知らなければなりません。

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 もし全世界が、この様な真の家庭で満ちあふれるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要なく、天道と天法が治める、道理に従う世界となるでしょう。

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<人類の未来は環太平洋圏の未来から>

 平和を愛する環太平洋圏の指導者の皆様!

 私は、実に形容し難い受難の路程を克服して勝利し、今日この地位まで来ました。決して個人の栄達と慰安の為の人生ではありませんでした。生死が行き交う茨の道でも、天の印を受け、天のみ旨が何処にあるかをはっきりと知った私であった為に、人類救援という天命をつかんで身もだえする、不死鳥の人生を貫いてきました。

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 そうして、アメリカと世界の宗教界、学界、政界、および各界各層の指導者たちから、私は次の八つの分野でチャンピオンの呼称を受ける様になりました。

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<真の父母様の業績>

一番目に、レバレンド・ムーンは、神様を最もよく知るチャンピオンです。

 これまで神様は、全知全能の方であられ、被造万物の世界とは絶対的な主従関係であり、尊貴と栄光の玉座にいらっしゃる方であると考えられてきました。しかし、事実は正反対です。

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 私は、摂理的使命を出発しながら、神様と人間の関係が父母と子女の関係だという事を知ったのであり、最初のアダムをサタンによって失ってしまった後、神様は、悲しみと嘆息と恨の神様になられた事を悟りました。

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 私は、生涯を通して、その神様の恨を解怨して差上げ、神様の心情を解放、釈放して差上げようと、全力を尽くしてきました。そして、遂に、二〇〇一年一月十三日、神様王権即位式を奉献して差上げる事によって、神様の栄光と権威の玉座を取り戻して差上げたのです。

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二番目に、レバレンド・ムーンは、サタンを最もよく知るチャンピオンです。

 これまで人類は、人間を堕落させ、すべての悪行を主導する悪魔サタンの正体が何かを知りませんでした。

 私は、摂理を出発した草創期に、十四年以上の間、血のにじむ霊的な祈祷生活を通して、天上世界のあらゆる秘密を深く調べていく中で、すべての悪の根源であるサタンの正体が何であり、さらには、サタンの戦略と戦術が何かを知る様になりました。

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 堕落によって血統を汚してきた事がサタンの戦略戦術であった為、私は、天の側に本然の血統を探し立てようと全力を尽くしてきたのであり、この様な天の戦法が世界的に広く知られた交叉・交体合同祝福結婚運動なのです。

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三番目に、レバレンド・ムーンは、人間を最もよく知るチャンピオンです。

 人間は、何処から来て、どの様に生き、何処に行くのか、堕落した人間は、なぜ心と体が争い、葛藤しているのか、生と死の意味は何か、本当に死後の世界は存在し、この為に地上生活はどの様にするべきか、などに対する多くの疑問は、レバレンド・ムーンが明らかにした創造原理で詳しく説明しています。

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 人間の人生は、腹中から地上生活を経て、永遠の死後の世界にまで連結されているのです。
 レバレンド・ムーンは、人を見れば、その人の運命を直観する視覚があります。その為、世界の大勢の若者たちの配偶者を結び合わせてきました。

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四番目に、レバレンド・ムーンは、霊界を最もよく知るチャンピオンです。

 死後の世界である霊界は、地上生活の延長として、すべての人間が自然に行く世界として実在する世界です。従って、祝福を受けて原罪を清算した後、霊人体を完成して肉身を脱ぐ人たちには、死ではなく昇華という神聖な儀式を通して、永生の天の国に行く道を歓送し祝賀するのです。

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 歴史時代に来ては逝った数多くの聖賢、烈士たちが、今霊界に実在しており、真の父母様から祝福を受けて絶対善霊となり、神様の地上摂理を手伝っているという事実を知らなければなりません。

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 地上生活の一瞬一瞬は、そのまま天上に記録され、後日霊界に行く日に、地上生活の審判材料になるのです。従って、すべての人間は、より大きなものの為に犠牲になる事を喜ぶ、真の愛の人生を実践しなければなりません。

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五番目に、レバレンド・ムーンは、イエス様を最もよく知るチャンピオンです。

 神様の息子であり、救世主、メシヤとして来られたイエス様が、準備されていたユダヤ教団と当時の宗教界の指導者たちから反対され、最後に十字架で処刑された事は、人類歴史において、最も悲劇的な事件です。イエス様は、第二のアダムとして、神様を中心とする理想家庭のモデルを成就し、全人類を接ぎ木してあげなければなりませんでした。

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 ローマを経て西欧文明の基礎となり、大西洋と太平洋文明圏の中心核を成しているキリスト教は、再び来られる再臨主の為の新婦的基盤である事を理解しなければなりません。

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 キリスト教徒たちは、神様のみ旨を広げる事もできずに十字架に追われたイエス様の、悲しい心情世界を理解しなければなりません。

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 私の教えを通して、イエス様の使命と十字架による救援の限界、そして再び来られなければならない理由などが、はっきりと明らかにされています。

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六番目に、レバレンド・ムーンは、聖書および各宗教の経書の核心内容を最もよく知るチャンピオンです。

 聖書を中心とする各教団の主要な経書は、人間始祖の堕落によって無知に陥った人間たちを、再び神様の前に帰す道が暗示されている秘密の啓示書です。

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 従って、重大な内容が比喩と象徴で描写されているのです。比喩と象徴は、天から来るメシヤによってのみはっきりと明らかにされます。従って、旧約の律法の核心内容を明確に教えて下さった方がイエス様であり、レバレンド・ムーンの教えを通して、新旧約の聖書全体に貫き流れる神様の救援摂理に関する天の秘密が、明確に現されているのです。

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 聖書は、神様の創造理想と堕落、そして復帰の道が隠された秘密の啓示書です。レバレンド・ムーンが明らかにした原理は、各種の経書で疑問視されている事に対するすべての答えが、明快に表されています。

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七番目に、レバレンド・ムーンは、人類歴史を最もよく知るチャンピオンです。

 歴史は、漠然と反復する単純な循環史観ではありません。明確な方向と目的をもって流れていっているのです。人類歴史は、本然の創造理想を回復していく蕩減復帰摂理歴史であり、救援摂理歴史です。

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 歴史の始源と方向を明確に知っている私は、この様な摂理的観点から、一九八五年、ソビエト連邦の最全盛期に、スイスのジュネーブでの国際学術会議を通して、共産主義の終焉を預言するなど、唯物史観の終末を予見したのです。

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 これからは、すべての国家と宗教がそれぞれの垣根を崩す時です。そうして、“One Family under God” 、唯一なる神様のもとの一つの家庭となる時代が急速に到来するでしょう。

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 歴史の主管者は、神様であられます。今後、天運の到来により、歴史の軸が、アベルUNを中心に、天一国を創建する為の超宗教、超国家の世界へと急速に前進するでしょう。

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八番目に、レバレンド・ムーンは、真の家庭の価値のチャンピオンです。

 神様の創造理想は、神様を中心とする真の家庭をつくる事です。アダム家庭が成し遂げられなかった真の家庭の理想を取り戻し、地上・天上天国の基盤を構築するのです。

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 私が主導してきた祝福運動は、単純な結婚儀式ではなく、原罪を清算し、本然の真の血統によって天に接ぎ木する神聖な行事なのです。
 真の家庭は、真の愛、真の生命、真の血統の根源です。本然の真の理想家庭を通して、真の国、真の世界、真の天国が建設されます。家庭における真の父母を中心とする四大心情圏と三大王権の基礎が天一国の土台になるのです。

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二〇〇五年九月十二日、「天宙平和連合」の創設以降、レバレンド・ムーンは、三代圏祝福理想の完成を通して、み言と祝福によって全人類を神様のもとの一つの家庭にしようと、私と韓鶴子総裁、さらに直系の子女たちと孫、孫娘、三代圏が進み出る世界巡回を完了したのであり、さらに、アメリカのキリスト教代表百二十人、宗教圏代表千二百人、さらには一万二千人の平和大使たちが、国家代表として世界百九十数カ国を巡回し、真の父母様のみ言と祝福行事を行う事によって、神様を中心とする神文明世界を成し遂げていくにおいて、真の家庭の価値を人類の普遍的価値として定着する様にしたのです。

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 以上の様に、レバレンド・ムーンは、八つの分野のチャンピオンとして世界に広く知られてきたのであり、これは、天の助けにより、全人類が協助しなければならない勝利の標的として残されているのです。

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<真の父母の勝利的伝統の相続>
 この様に、真の父母と全人類が一致して血と汗と涙で起こした勝利の土台の上に、私は、去る二〇〇三年、エルサレムにおいてキリスト教、ユダヤ教、イスラーム(イスラム教)の推戴を受け、イエス様を王の王として天上天下に宣布しました。

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 それとともに、二〇〇四年には、私がアメリカと韓国の国会で平和の王として推戴されました。そして、二〇〇六年六月には、遂に「天宙平和の王」戴冠式を挙行する様になったのです。

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 皆様!
 二十一世紀に入った今日の人類は、実に歴史的な転換期に置かれています。永遠の世界平和を定着させられるのか、あるいは、二十世紀まで反復してきた暗鬱な戦争と対決の歴史を再び繰り返すのかを、決定せざるを得ない時点に来ています。

    *
 皆様も御存じの様に、人類は、二十世紀に入って本格化した植民地争奪戦と、第一次、第二次世界大戦を経験しました。そして、神様の祖国光復の摂理的次元でUN軍が動員され、世界の十六か国が参戦した韓半島での聖戦、また東西冷戦など、絶えず繰り返されてきた戦争と反目の時代を経なければなりませんでした。

    *
 この様な渦の中で、私は、生涯の全過程を神様の平和理想世界王国の具現の為に捧げてきました。さらに私は、第二次世界大戦が終わって創設されたUNが、永遠の世界平和を実現する為に、神様のみ旨に従う事のできる名実共の平和の機構となる事を懇切に祈ってきました。

    *
 しかし、一九四五年に創設されたUNに、世界平和の為に貢献した素晴らしい業績がないわけではありませんが、創設六十周年を超えた今日の姿は、その本来の目的を遂行するに当たって、深刻な困難に直面している事を、自他共に認めています。

    *
 加盟国が二百カ国に迫っていますが、自国の権益ばかりを代弁し、主張するUN代表部の役割は、今、世界紛争の解決と世界平和の具現に当たって、創設当時からの限界を露呈しています。

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 皆様、二〇〇五年九月十二日には、遂に神様の摂理史を花咲かせる「天宙平和連合」(UPF)の創設を満天下に宣布しました。「天宙平和連合」は、今から後天開闢時代のアベルUN的役割を果たす事でしょう。
    *
カイン格の既存のUNの更新とともに、世界各地において、私の教えである「天父主義」、すなわち真の愛・真の家庭主義を伝授されて走っている、数百万の平和大使たちを動員し、「神様のもとの人類一家族」の天命を必ず完遂しなければなりません。

    *

<交叉交体祝福結婚>
 皆様、「天宙平和連合」は、超宗教、超国家的な次元で、交叉・交体祝福結婚を通して堕落前のアダムの本然の血統に復帰する、人類の血統転換の大革命を遂行する前衛隊となるでしょう。
    *
ある人は、不可能な事だとあざ笑うかもしれません。 しかし、神様のみ旨がある所には必ず道があります。皆様も一度考えてみてください。実体の神様の名で役事しているレバレンド・ムーンの教えに従い、もしアメリカとロシアが超国家的次元で交叉・交体祝福結婚を決行したとすれば、どの様な結果が出てくると思いますか。 

    *
 二つの国は、永遠の絶対主人である神様と一つの家族になるでしょう。数億の孫と孫娘が暮らしている国に向かって、どうして敵対感を抱く事ができ、銃剣を向ける事ができるでしょうか。

    *
 召命された皆様! 
 六十五億の人類を神様の真の同族血統に変え、この地に神様が願われた本然の理想祖国と本郷の地を求め、太平聖代の理想天国を創建する聖業が、地球星の至る所で既に勢いよく燃え上がっています。今日この時間にも、世界百八十五カ国では、一万二千箇所ずつの訓読・祝福大会の責任を完遂する為に、火花を散らす競争が繰り広げられています。

    *
 皆様は、今日真に貴い歩みをされました。この意義深い聖なる禧年と共にある天運の流れを逃さないでください。地球星の七五パーセントを占めている海洋圏を、皆様が先頭に立って保護し、発展させなければなりません。様々な公害と資源の枯渇によって死につつある地球星を回生させ、人類の未来を約束してくれる新しい本然の資源の宝庫を、ほかの何処で見いだす事ができるでしょうか。

    *
 今は、天宙的女性時代を代弁する海洋時代が開かれました。海を中心として、超国家的で超大洋的であると同時に、本性の女性文化圏である海洋圏文化を創出し、環太平洋文明圏が主人となる神文明開闢時代を産出するにおいて、真のお母様を中心としてすべての娘たちが一心一体となり、勝利的産苦を完成完結する為の機関車の使命を果たさなければならないという点を、肝に銘じてくださる事を願います。
    *
<祖国光復の主役>
 今日この意義深い場を共にして下さった貴賓の皆様は、私がお伝えするこのメッセージを心の奥深くに刻んでください。天上の数千億に至る祝福を受けた皆様の善なる先祖の家庭も、この時間、地上に再臨し、皆様と共にこのメッセージを受けています。彼らも、子孫である皆様を通して地上で完成し、真の父母、真の師、真の主人の位置まで出ていく事ができなければならないからです。

    *
 それだけでなく、彼らは、王の王であられる真の父母様と一心一体となり、堕落前の本然の姿で、その方の命令に絶対基準で従い、同参して侍る人生を通し、地上・天上天国の創建に総動員されなければなりません。この様に霊肉界が共に生き、呼吸し、苦楽を共にしているという事実を、忘れない様にお願いします。

    *
 それとともに、私が今日、皆様にもう一つ特別にお願いしたい事は、真の父母様のみ言集千二百巻以上の中から要約、抜粋した「平和メッセージ」のみ言を、覚える様に耽読し、人生の指標とするという事です。

    *
 神様が先頭に立ち、霊肉界が一つになって皆様を保護し、助け、神様が願われた平和理想世界を成し遂げて、永遠の解放・釈放を享受して暮らす様になるでしょう。

    *
 皆様は今、後天開闢時代の摂理を主導するアベルUNの「平和軍」と「平和警察」としての使命を果たす歴史的な家庭を探し立てなければなりません。人類の福祉と世界平和の為に、崇高な献身の道を歩んだ皆様の人生を、歴史は決して忘れないでしょう。「平和軍」と「平和警察」は、私が創設し、今世界的規模で発展させていっています。

    *
アベルUNの旗を掲げ、「平和軍」と「平和警察」の先鋒に立つ家庭を、皆様の様な英雄たちでなければ、誰が探し立てるというのでしょうか。

    *
世界各地から集まってきた指導者の皆様。摂理の結実期であり、神様の祖国光復をこの地、大韓民国でまず完成、完結しなければならない切追した時点に立った今日、皆様は何をなさいますか。

    *
 先天時代と後天開闢時代が交叉しながら引き起こされる、極度の利己主義と排他主義の壁に閉じこめられ、自己の平安と出世ばかりを追い求めて人生を終える愚かな者となりますか。

    *
 好もうと好むまいと、皆様はすでに天から召命を受けました。二〇〇七年九月、私が天と地の前に宣布して出帆させたアベルUNの輝く旗が皆様を導くでしょう。一方では、カイン格である既存UNの改革をすみやかに完成し、また一方では、世界のすべての国の政治、経済、文化、教育など、全分野において、神様の創造理想である神心情圏を軸に広がっている、アベルUNの神文明圏革命を完成しなければならない天命を受けたという事です。

    *
 従って、韓国も例外ではあり得ません。天宙平和連合天一国双合七八禧年の天運の前に、すべての壁と垣根が溶け落ちてしまうでしょう。サタン世界で万難を克服して勝利した天宙平和の王、天地人真の父母様のその勝利的伝統を継ぎ、神心情圏時代の主人になってください。今や神様の祖国光復は、私達の手で成し遂げなければいけません。

    *
 今、皆様が身を置く民主主義は、真の家庭・真の父母主義の時代、すなわち神文明心情圏時代を求めていく過渡期的な兄弟主義である事を忘れずに、敢然と民主主義の峠を飛び越え、革命的な飛躍をなしてください!

    *
 指導者の皆様!
 皆様がはっきりと知らなければならない事があります。摂理的に見れば、天宙平和連合はアベル的位置に立っており、家庭堂は世の中を代表するカイン的立場に立っています。

    *
去る十八代総選に出師の表を出した候補者たちは、全員、真の父母様が天宙的次元の勝利を勝ち取られた、その伝統を相続しなければなりません。

    *
 それと共に、世界一九四カ国が参与しているアベルUNの舞台で、大韓民国が祖国の役割を果たす事ができる様にする為に、皆様全員が、今後行われる大統領選挙と国会議員選挙、そして郡守、市長、道知事などの地方自治団体長選挙はもちろん、各種の長官選任にも積極的に参加し、必ずや最後の時を勝利しなければなりません。皆様の目的は、すべての国家の既存政党を一つに結び、皆様の分捧王たちを中心として、この地球星に本当の祖国光復を成就する事です。

    *
 天の前に宣布して始めた日韓海底トンネルとベーリング海峡トンネルプロジェクトも、真の父母様と祖国光復のみ旨を完成させる主人の位置で、必ずや成功させなければなりません。

    *
 アベル格である天一国とアベルUN、そしてカイン格であるアメリカと既存UNを一つに結び、天宙的次元の水平を探し立て、王の王になられた神様を軸に、平和の王になられた真の父母様と皆様の分捧王、そして皆様が一心一体となり、堕落のなかった本然のエデンの園、すなわち祖国創建を完成しなければなりません。

    *
貴賓の皆様!
 宇宙に散在する森羅万象も、その大小に関係なく、すべて一つの根っこから始まりました。堕落によってすべての関係が断絶され、人間が無知に陥った為に簡単に感じる事が出来ないだけであって、万物はもちろん、太陽までもその基準と形態の中で真の父母、真の家庭に侍って共鳴圏を成し、為に生きる人生、すなわち、真の愛、真の血統圏の世界で暮らしたいと思うのです。
    *
 その世界こそ、死のない場所であり、教育が必要なく、先も後も必要ない所です。電気学でいう負荷のかからない水平の位置で、万物も人間と共に神様だけを中心として暮らす道理の世界、すなわち神の王国を成し、永遠に太平聖代を享受しながら生きたいと思う、その様な世界です。
    *
 皆様。
 堕落によってアダムとエバは、霊、肉すべてをサタンに差し出してしまいました。しかし、イエス様は、十字架の苦難を通して肉身は失ってしまいましたが、四十日の復活期間を勝利して霊的復活を完成され、人類に霊的救援の道を開いていかれました。この様な次元から見るとき、今回のヘリコプター事故は、実にとほうもない摂理的意味をもっています。
    *
サタンの最後の総攻勢の中でも、真の父母様は、霊肉共に完全実体勝利を勝ち取られたのです。摂理歴史の中で失ってしまった真の家庭三代圏を、一滴の血も流す事なくそっくりそのまま復帰、安着させたのです。

    *
 夢にも忘れる事が出来ないその日、七月十九日、ヘリコプター事故の当日には重生完成を、それから二十日目の七八節、八月七日には復活完成を、そして今日は、事故から四十日目を勝利で締めくくりながら、永生完成の日を宣布する次第です。
神様を中心にお迎えし、摂理の最終的理想圏である新天新地を開き、永遠の解放釈放を謳歌する様になる永生の新しい日を宣布します。
    *
 今、皆様の前には、新しい時代、新しい国を約束する二〇一三年一月十三日のその日が近づいてきています。神様の血統と完全祝福を保全し、本来の真の神様を万有の父母として侍り、永遠の禧年を享受して暮らす事ができる平和の実体王国、すなわち天一国のその日に向かって、私達全員で総進軍しましょう!
 皆様と皆様の家庭、そして祖国光復の聖業の上に、神様の祝福と恩寵が共にあります様に!
 アージュ! 
 ありがとうございました!

 

平和メッセージ17

2009年6月1日  文鮮明先生自叙伝出版記念会

 絶対、唯一、不変、永遠なる新しい神様の血統を、新しく祝福として受け継いだ、真に愛する家庭、新しい天一国市民の皆様!

 きょう、私たちは誠に特別であり絶対的である摂理時代のひと時と一日を迎えました。万王の王であられる真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝の出版を記念することはもちろん、世界基督教統一神霊協会が創立されて五十五周年となる意義深い時と日々です。
    *
それとともに、きょうは新しい「真の平和世界と真の父母UN世界の安着」を天上天下に宣布する新しい歴史的な大会である六月一日でもあります。この喜ばしい時と日々、万有の生死禍福を主管なさる父なる神様がこのように華やかで美しい季節と日々を迎えさせてくださったことに対して、私たちみな共に神様に大きな感謝の拍手を捧げましょう!

    *

 神様は、生命が躍動するこの季節、万物の霊長たる私たち人間も、万物と共に思う存分に新しい生命の創造に同参しなさいと手招きをしていらっしゃいます。花のごとく美しく咲き誇り、太陽のごとく明るく、川の水のごとく澄んだ人生を暮らしなさいと祝福していらっしゃるのです。

    *

 特別に天が新しく愛する食口の皆様!

 私たちは、去る(二〇〇九年)一月一日と十五日、三十一日の三回にわたって歴史的な「万王の王神様の新しい解放圏と戴冠式および金婚式」を挙行しました。特に一月三十一日には、東洋圏を代表した韓国の天正宮博物館と西洋圏を代表したアメリカ・ニューヨークの二箇所で、同じ日に歴史上空前絶後の摂理的行事を天の前に奉献するという記録を打ち立てました。

    *

 今年(二〇〇九年)四月以後の季節は、私たち夫婦が聖婚式を挙げて五十回目となる季節です。独裁に対して抵抗、拒否して叫ぶ若い学生たちの絶叫が、ついに韓半島にやって来た一九六〇年陰暦三月十六日、私たち夫婦は、聖婚式を通して天から印を受け、人類の真の父母、真の師、真の王の険しい復帰摂理路程を出発したのです。
    *
それから五十年、神様を完全に解放・釈放してさしあげ、万王の王としてお迎えするまで、私たち夫婦が歩んできた蕩減復帰摂理の路程のすべてを、どうすれば筆舌によって説明できるでしょうか。はるかのちに歴史家たちが証明し、記録することになるでしょう。

    *
皆様はよく御存じではないと思いますが、真の父母様の戴冠式と金婚式のもつ摂理的意味は実に途方もないものです。人間始祖の堕落によって神様の真なる血統がなくなり、サタンの偽りの血筋が人類歴史を支配してきたという事実は、皆様も原理を学んで御存じでいらっしゃると思います。

    *

 血筋が入れ替わった人類の歴史は、結果的に肉界はもちろん霊界までも、徹底して善悪のカインとアベルの相克的対立闘争の関係でもつれてしまったではありませんか。このような悲惨な歴史に対して、誰一人としてその解決法を見いだすことができないまま、今まで放置された状態で歴史は流れてきていたのです。

    *

 しかし、これからは時代が変わります。真の父母様の戴冠式と金婚式を契機として、カイン・アベルの完全一体圏の門が開かれつつあるのです。神様の本性的心情を相続して共有する完成・完結の段階、すなわち堕落の痕跡すらない 原状の人間へと復帰され得る恩賜圏に進入する新しい時代なのです。

    *

 ○と×の原理的次元から考えてみても、○の立場であられる神様の善主権が、 ×の立場であるサタンの悪主権を痕跡も残さず丸ごと包容して消化する時代圏をいうのです。もうこれ以上、実体の神様として役事なさる真の父母様と無形の神様を区別する必要のない地上・天上天国が、実体的に皆様の目の前に広がる新しい時代圏が開かれつつあるのです。

    *

 このような特別な意義をもっているこの時、私たちは去る四月二十一日からの十三日間、私たち夫婦の戴冠式と金婚式を慶祝し、今後人類の平和の祭典としてオリンピック・ゲームを凌駕するであろう「圓球ピースカップ・カイン・アベル天宙連合大会」を盛大に開催しました。
    *
特に今回の第一回大会は、真の父母様の招請によって万事を後回しにして駆けつけてきたブラジルのソロカバ・サッカーチームが、大きな役割を果たしてくれました。二〇〇八年度ブラジル・サンパウロ地域のFAカップ優勝チームであるソロカバ・チームは、今回短い期間でしたが、韓国、日本、北朝鮮、そして中国を代表する四カ国のチームと競技を行い、南米サッカーの真髄を教え、見せてくれる立派な競技を繰り広げました。
    *
皆様、ソロカバ・チームのために激励の拍手を送ってくださいませんか。
皆様! 私はきょう、この貴い新しい式典を天の前に奉献する意味で、去る一月以後「万王の王戴冠式と金婚式」の時に宣布した天のメッセージを再度、皆様と共に奉読しながら、きょうの行事に対する意義を心の中に刻印しようと思う次第です。

    *

 真の父母と共に平和を愛する天一国市民の皆様!

 きょうは誠に貴く喜ばしい日です。私たちは、共に歴史的で摂理的なこの日を心ゆくまで慶祝し、私たちの永遠の真の父母であられる神様に、尊貴と栄光、そして限りない賛美をお捧げしましょう。霊界の数千億の人類も、この祝福の一日を祝賀するために再臨し、この場を共にする厳粛な瞬間です。

    *

 神様が、万宇宙を創造されたあと、この上なく待ち焦がれ、願ってこられた日が、正にこの日です。御自身の子女として創造したアダムとエバが、天の血統を汚し、暗闇の中に隠れてしまったその日以降、神様は、言い表すことのできない苦痛と悲哀の中で数千、数万年を耐え、待ち続けてこられました。御自身が万王の王として登極(即位)し、失ってしまった子女たちと万物を再び抱き、千年、万年、太平聖代の平和王国を享受して暮らすことのできるその日を、首を長くして待ちわびてこられたのです。

    *

 皆様、神様は、創造摂理以前から万王の王であられました。しかし、被造万物の創造以降は、実体をまとわれ、愛の対象圏であるこの現象世界を治める実体万王の王として顕現されなければならない天道が残されていたのです。それで、神様は真の愛を中心として、御自身の代身者であり相続者である地上実体世界の真の父母を求めてこられました。

    *

 今日、私たち夫婦が、おそれ多くも天から印を受け、神様の実体として立ち、「万王の王戴冠式と金婚式」を執り行うこととなり、誠に喜ばしく思いながらも、天の前には申し訳ない心を禁じ得ません。いまだに六十五億の人類を完全に天の前に復帰してお捧げできないまま、私の年が既に九十歳に至りました。

    *

 天を真に愛する 天一国市民の皆様!

 時が切迫しています。天はもうこれ以上、私たちをお待ちになりません。御自身の実体として役事する地上の真の父母を通して新しい天法を立て、万王の王の権限をもって、この地球星を復帰する真の愛の革命を促進化するでしょう。したがって、人類と万物万象を探し立てて治める新しい天法の概要を、きょうこの厳粛な場を通して満天上天下に宣布する次第です。

    *

 第一に、三〇〇〇年に向かって歩んでいるこの時代は、後天開闢の時代です。後天開闢の時代とは、神様がこれ以上、蕩減復帰原理に束縛されず、万王の王の職権によって霊界と肉界を治める新しい時代です。環太平洋圏が中心軸となり、この地球星を再び原状に戻す摂理の逃避城時代です。
    *
全人類は、これから新しい天道と天法の時代の枠から抜け出すことができなくなるでしょう。したがって、皆様の一挙手一投足は、水晶のように清く澄んだ人生にならなければなりません。

    *

 第二に、神様を縦的な絶対軸として、絶対「性」の価値を全人類に天の憲法として教育する教育革命を完遂しなければなりません。この道だけが人類に善の真の血統を伝授してあげることができ、神様の真の家庭理想完成を成す道だからです。純潔、純血、純愛が今後真なる人類の教育理念となることでしょう。

    *

 第三に、地球星を幾重にも取り巻いているあらゆるサタンの垣根や城壁の囲いをきれいに焼き払い、政党、宗教、人種、文化、そして国家間の和合と平和を探し立てるに当たっては、新しい分捧王たちと平和大使と父母UNを先頭に立てるのです。カイン格のUNの位置にある既存のUNとアベルUNが一つになり、新しい次元の真の父母UN、すなわち真の平和世界UNを中心として、戦争、疾病、飢餓など、サタン側の世界のすべての悪なる問題を解決していくのです。
    *
天の神様が共にあり、真の父母が共にあるので、人類は選択の余地なく必ずこの道に進むようになります。個人の利己主義はもちろん、集団の利己主義までもきれいに洗い清め、これ以上サタン的選挙が必要のない、良心と道理に従う世界を創建していくのです。

    *
第四に、堕落人間の血統を清めてあげ、真の家庭を立て、平和王国を実現する最高最善の方法は、交叉・交体祝福結婚しかありません。和解と平和も、気づいてみれば、血筋を通して訪れるのです。黒人と白人、東洋と西洋、仏教とキリスト教、ユダヤ教とイスラーム(イスラム教)が、お互いに交叉し、交体しながら、真の父母様が立てた祝福結婚の伝統を受け継いでいけば、この世界は自動的に神様の祖国と本郷を探し立てる一つの家族圏になるのです。
    *
〝One Family under God〟の理想天国が実現されるのです。銃と大砲を溶かして鋤を作り、鍬を作る新しい平和の世の中が開かれるのです。

    *

 第五に、神様は、人間を御自身の愛の対象として創造されました。同様に、御自身の子女である人間のためには、その対象格として自然環境を準備してくださいました。山川草木が欠如した空虚な砂漠に、御自身の子女たちを捨てておく神様ではないのです。
    *
したがって、人類は、神様のように自然を保護し、愛してあげるべき義務があります。一輪の野生の花に出会っても、深い心情の対話を交わし、共鳴圏を形成する本然の人性を開発して暮らしなさいというのです。この道が人間回復の近道になります。


    *
 天に選ばれた貴賓の皆様!

 きょう、皆様は、誠に貴い天福を受けられました。万王の王が経綸する摂理的歴史の出征式に参加していらっしゃいます。歴史的な大転換期の渦を直接目撃していらっしゃいます。縦的万王の王であられる神様の実体として万有を統治する横的万王の王、真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝祝賀式に招待されました。
    *
これ以上に貴く、歴史的な瞬間が、いつまた訪れるでしょうか。 天宙に数千億を超える皆様の先祖たちと子孫たちも、この時間、 喜びと歓喜に満ちあふれ、地軸が揺さぶられるほど歓呼の声を上げ、踊りを踊って暮らしていらっしゃることでしょう。

    *

 どうか心の目を開け、この奇跡のような歴史的な瞬間を皆様の霊魂に刻印してください。皆様の生涯にいつまた、きょうのような祝福と栄光の日を見ることができるしょうか。きょう私がお伝えするこの天のみ言を、今後皆様の生涯の指針としてくださることを願います。

    *
天に選ばれた内外貴賓の皆様!

 以上、奉読して捧げたメッセージを通して感じられたことと思いますが、今人類は、新しい天理と新しい天道が直接地上界を治める新しい摂理時代圏に踏み込んでいます。神様の新しい本性的心情基準を相続せずには、誰一人として新しい天国に入ることができない、新しい摂理時代である第四次本然のアダム圏時代なのです。
    *
きょうこの新時代の摂理的な真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝出版と協会創立五十五周年記念式の行事を通して、皆様の生活の中でカインとアベルを徹底的に区別して新しいアベル圏に統合し、善を中心に立てて、旧約・新約・成約三時代圏と私たちの家庭の三代圏を復帰する、知恵深い新しい天一国市民の家庭となることをお祈りいたします。
    *
新しい真の祖父母、真の父母、真の孫と孫娘が共に手を取り合い、新しい天国に入る、本性の新しい真の家庭を築いて暮らしてほしいという念願を込めたみ言です。これが正に、きょう私たちが共に慶祝する新しい「真の平和世界真の父母UN世界安着大会」の意義であるということを再三肝に銘じてくださるよう願います。

    *

 万国の万王の王であられる新しい真の神様の大いなる祝福の権限が、皆様の新しい家庭と新しい国、そして新しい全天宙の上に高く高く満ちあふれることを、勝利された真の神様と真の父母様の名によってお祈りしながら宣布いたします。

 万天宙に神様の祝福が満ちあふれんことを願いながら、皆様、ありがとうございました。

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コメント

平和神経`14-15

2020年07月19日 16時08分24秒 | 学習

平和メッセージ14


二〇〇七年六月十三日、大韓民国京畿道清平の天正宮博物館で、天宙平和の王、真の父母様「天正宮博物館奉献式・戴冠式」一周年記念行事と、第四十五回「真の万物の日」とを合わせて行われた記念礼拝で宣布されたメッセージ。
       *
 愛する祝福家庭の皆様!
 きょうこの意義深い日を期して、天が人類に下さった最も貴く幸福な人生の里程標である「家庭盟誓」の摂理的価値とその意義に関して、御説明しようと思います。
  「家庭盟誓」は、一九九四年五月一日、「世界平和統一家庭連合」の創設とともに、天が人類に下さった祝福の中の祝福です。
       *
旧約時代と新約時代を完成、完結する成約時代を宣布し、先天時代の暗闇を貫いて、明るい後天時代の新天新地、すなわち天宙平和統一王国天地開闢の時代を開いていく道案内として下さった里程標です。
       *
 一九五四年に世界基督教統一神霊協会を創設して以来、四十年の長い蕩減路程を、真の父母が直接闘って勝利し、越えられた基台の上に、今では、個人的な次元の「私の誓い」ではなく、天国入城の基本単位となる真の家庭が共に唱え、実践すべき「家庭盟誓」です。涙なくしては唱えられない、天と真の父母様の恨が込められた誓いです。堕落した宗教の仮面を脱ぎ、解放の場で、千年、万年唱えていける、人類の表題です。家庭が天国に入城する基本単位になるからです。
       *
<「家庭盟誓」は天一国を成し遂げる絶対基準であり、憲法>
 皆様、世の中で「家庭盟誓」という言葉を聞いたことがありますか。歴史上、初めて出てきた言葉です。太初に神様が御自身の子女であり、人類の最初の先祖として創造された男性と女性が、堕落によって真の家庭を失ってしまいました。したがって神様は、御自身の創造理想を絶対的基準で成し遂げなければならない摂理的召命のために、「家庭盟誓」を設定、宣布されたのです。
       *
人間がこの地上で、本然の理想家庭である真の家庭の母体を完成し、神様に永遠の喜びを差し上げることができ、さらには、皆様の家庭で直接神様に侍って暮らせる地上・天上天国を創建する必然的な道具として下さった祝福です。
       *
したがって、「家庭盟誓」を朗唱する前提条件は、何よりもまず皆様の心と体が完全一体を成し、一心、一体、一念、一和の境地まで行かなければならないということです。皆様の主人であり、父母であり、師として下さった良心の命令に従い、体が一〇〇パーセント従順屈伏し、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の人格完成基準が前提とならなければならないという意味です。
       *
 さらには、皆様の家族全員が、天のみ旨を中心として一つになる、心身統一、父母統一、夫婦統一、父子統一、兄弟統一の基本形、すなわち真の愛の一体圏が完成してこそ、「家庭盟誓」を唱えることができます。したがって、「家庭盟誓」は、成約時代を越え、天宙平和統一王国を成し遂げる絶対基準であり、憲法と同じです。これからは、出世するときも、個人ではなく家庭がするでしょう。
       *
万人が認め尊敬する真のモデル家庭であってこそ、世界を指導する指導者的家庭の位置に立つようになるという意味です。このように家庭は、天の最大、最高の祝福であり、恐ろしい現実です。天一国を創建する礎石になるのです。真の家庭を成し遂げることが、天一国の市民権を獲得する近道になるということです。

       *
 愛する祝福家庭の皆様! 

 祈祷の中で最高の祈祷は「家庭盟誓」です。「家庭盟誓」は、真の父母様の戦勝記録です。侍義時代である成約時代の教えを授ける法度です。「家庭盟誓」は、真の愛を骨とし、真の家庭を心臓として立て、皆様の人生を神様と連結させてくれる橋です。神様を占領する〝真の愛の核爆弾〟です。
       *
「家庭盟誓」は、縦と横、南と北、前と後を連結する中心に真の愛を迎え、永遠の球形運動を出発させるエネルギーであり、知恵です。「家庭盟誓」は、天国の門を開く鍵です。天国の門は、金や銀で作ったキーで開ける門ではなく、真の愛で完成した真の家庭のキーでこそ、初めて開かれる門です。それで、「家庭盟誓」は、一節から八節まで、すべて「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として……」で始まるのです。

       *
 皆様、侍義時代とは、神様に侍って暮らす時代です。聖書でいう第一の戒めも「神様を愛しなさい」というみ言ではないですか。ところで、後天時代には、神様御自身が真の父母の姿で万人の前に顕現します。したがって、真の父母に侍る統一教会の地位は、世の中のどのような力や勢力とも比較できない天の権勢として現れるようになるのです。生きていらっしゃる神様を皆様が直接目で確認し、感覚で体恤できる圏内において、侍る生活を送る皆様を、誰が妨げることができるというのでしょうか。

       *
 人類先祖の堕落以来、初めて真の父母によって歴史が統治され、真の父母によって新しい世界へ移っていける起源が生じ、真の父母によってサタンを屈伏させることができる内的な因縁が決定し、真の父母によって神様を解怨成就してさしあげられる中心が決定したのです。したがって、真の父母と共に生き、真の父母から直接命令を受けて生きていくことができる、この驚くべき恩賜の前に、皆様はまず感謝しなければならないでしょう。

       *
 皆様が真の父母と完全に一つになるとき、皆様の国家があり、氏族もあり、民族もあり、家庭もあるのです。天地のすべての栄光の価値を総合した実体的な基準が真の父母です。皆様がこのような価値をはっきりと知れば、たとえ世の中のすべてのお金をあげると言われても、真の父母と取り替えられますか。皆様の生命と引き替えても得ることができない価値をもっているのが、真の父母です。

       *
◆ 「家庭盟誓」の各節の解説 ◆
<本郷の地を求めて、地上天国と天上天国を創建しよう>
  「家庭盟誓」の一節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、本郷の地を求め、本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することをお誓い致します」です。

       *
  「家庭盟誓」を行えることが、歴史上どれほど福音の中の福音かを知らなければなりません。ここで言う創造理想とは、神様を中心とする創造理想を意味します。地上天国と天上天国をつくることが神様の創造理想でした。ところが、堕落によってそれをつくることができなかったので、復帰しなければならないのです。本郷の地を中心として、創造理想である地上天国と天上天国を創建しなければならないという意味です。

       *
 堕落のために家庭を失ってしまったので、家庭をつくらなければならないということです。私個人ではなく、私たちの家庭が真の愛を中心として本郷の地を求め、そこに本然の神様の創造理想である地上天国と天上天国を創建しようということです。本郷の地です。家庭を中心とする本郷の地です。皆様全員が、故郷に戻って地上天国と天上天国を成し遂げなければなりません。今、故郷さえ取り戻せば、国と世界、すべてが自然に一つになるのです。心配する必要はありません。

       *

 地上天国と天上天国が一つになり、そこで神様の真の愛を中心として一致した家庭生活をしながら地上で生きた人が、天国家庭に移動して越えていくのです。個人救援時代ではありません。キリスト教では「個人救援だ」と言いますが、それは違います。家庭救援が神様のみ旨です。堕落が家庭で起きたので、復帰も家庭でしなければなりません。そのような時が来ました。今まで、地上にこのような歴史時代がなかったのです。初めて、家庭が新しく定着する時代に入ってきたのです。

       *
 本然の創造理想である地上天国と天上天国を、私がつくらなければなりません。家庭を失ってしまったので、私たちの家庭がつくらなければなりません。本郷の地は、家庭を中心とする本郷の地を意味します。国ではありません。それで、故郷に帰らなければならないということです。皆様にそのような家庭があれば、故郷の地に帰って、地上天国と天上天国を成し遂げなければなりません。

       *
 今、故郷さえ取り戻せば、自然に国と世界が一つになります。地上天国と天上天国が自然に成されるのです。それが真の家庭を中心として展開するのです。

       *
  「本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することをお誓い致します」とありますが、ここに「創建」という言葉を使いました。なぜ「創建」という単語を使ったのでしょうか。これは、私たちが再びつくらなければならないという意味です。ただそのままでできるのではありません。再創造しなければならないのです。世の中は既に地上地獄になっており、天上地獄まで連結されているので、これを私たちが再び創造して、一八〇度変えなければならないという意味です。

       *
 本郷の地を求めて本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することは、祝福家庭がしなければならないことです。皆様個人だけではなく、皆様の家庭を中心として地上天国と天上天国を完成しなければなりません。これが祝福家庭になった皆様の最初の誓いであり、使命です。


       *
<孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を完成しよう>
 二節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様と真の父母様に侍り、天宙の代表的家庭となり、中心的家庭となって、家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子の家庭の道理を完成することをお誓い致します」です。

       *
  「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として……」とありますが、真の愛は、心と体が一つになり、夫婦が一つになり、子女と一つになった基準の上で広がる愛です。このような基準の真の愛を実践できずに皆様が霊界に行くようになれば、間違いなく引っ掛かります。「家庭盟誓」は、そのように恐ろしいものです。常に「家庭盟誓」に従って生きなければなりません。
       *
もし皆様の家庭で、父親が「家庭盟誓」のどれか一つにでも引っ掛かるようになれば、母親も共同で責任を負うようになり、子女たちの共同責任にもなり、家族全員が共同で責任を負わざるを得なくなるのです。エバが堕落することによってアダム家庭全体が堕落した結果を招いた、そのような意味をもつということです。

       *
  「神様と真の父母様に侍り……」となっています。本来人間は、神様と真の父母様に侍らなければならないのに、追い出してしまったというのです。しかし、人間は、神様と真の父母に侍らなくては、その存在価値さえなくなるのです。神様と真の父母、すなわち縦的な真の父母と横的な真の父母の二つの真の父母が一つになって、初めて私が出てくるのです。
       *
言い換えれば、神様は縦的な真の父母であり、完成したアダムとエバは横的な真の父母になり、その二つの父母が一つになった基台の上に私の心身統一が成され、天国と神様が連結されるということです。したがって、神様と真の父母に侍らなくては何もできないという結論を下すことができます。

       *
 それでは、天宙の代表的家庭とは、どのような家庭ですか。堕落する前、アダムとエバが神様と共に理想としていた家庭です。ですから、天宙の代表的家庭と中心的家庭とは、天上にあっては代表であり、地に降りてくれば、八段階の円形で垂直となる家庭です。垂直的な立場で天上の代表と中心が一つになった位置だということです。

       *
 そのような家庭の中心で孝子、孝女にならなければならず、そのような国家では忠臣にならなければならず、そのような世界では聖人、そのような天宙では聖子にならなければなりません。「聖子の家庭の道理を完成することをお誓い致します」とあるのは、個人的には家族全員が聖子の位置まで行かなければならず、そのような聖子の家族全員が集まって聖子の家庭を築くようになるという意味です。これを誓うのです。

       *
 神様と真の父母に侍り、代表的な家庭になり、中心家庭になって、家庭では孝子、孝女、国では忠臣、烈女、世界では聖人、天宙では聖子の家庭の道理など、天が望むすべてのものを私たちの家庭で完成しようということです。父母は子女の教育、国家では民の教育、世界では聖人教育、天地ではその天国の一族、すなわち聖子の家庭の家族として合格者になれるようにしようということです。

       *
 それで、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様と真の父母様に侍り、天宙の代表的家庭となり、中心的家庭となって、家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子の家庭の道理を完成することをお誓い致します」とあるのです。

       *

<四大心情圏と三大王権と皇族圏の完成>
 三節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、四大心情圏と三大王権と皇族圏を完成することをお誓い致します」です。
 四大心情圏と三大王権は、堕落する前のアダムとエバの完成を意味します。皇族圏を除いた、これらのすべては、堕落する前のアダムとエバが、四大心情圏と三大王権を成し遂げ、皇族になることだったのです。それで、この節は、堕落した人類を復帰して、皇族をつくっていくことを意味するのです。私たち祝福家庭が、この使命を完遂しなければなりません。

       *
 女性が男性の愛を受け、男性が女性の愛を受けるためには、この位置に立たなければならず、そうでなければ愛せないようになっています。夫婦関係で愛するのは、四大心情圏と三大王権の位置で愛するようになっています。愛がなければ、四大心情圏と三大王権はあり得ません。ですから、女性には男性が絶対に必要であり、男性には女性が絶対に必要なのです。

       *
 祝福家庭は、これを標準として毎日のように努力しなければなりません。「神様がこのように完成されるから、私たちもこのようにすればよいだろう!」という、このような観念的な信仰だけでは完成できません。これは実際問題です。皆様の目前に来ているというのです。

       *
<神様の理想は天宙大家族の形成>
 四節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様の創造理想である天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」です。

       *

 神様の理想は、すべての世界が一つの家庭になることです。一つの家庭です。四大心情圏と三大王権を完成した人たちが唱えるものが「家庭盟誓」ならば、神様を中心とする一つの家庭になるのであって、二つの家庭にはなりません。創造理想の天宙大家族を形成した「神様のもとの一つの家族」です。

       *
 空気で言えば、低気圧圏に空気がなくなれば、高気圧圏の空気が流れて満たしてくれます。水は、高い所にあるとき、下にくぼみがあれば、自動的に流れて埋めてくれます。バランスをとることが理想です。

       *
 今日、世界には、先進国と発展途上国があります。先進国は、たくさんの物が余って捨てますが、発展途上国はすべての物が不足し、飢えて死んでいっています。一年に二千万人が飢餓で死んでいます。これが神様のみ旨ですか。宇宙の自然な運動圏を迫害しているのが先進国家の形態です。このまま行けば、先進国は天罰を免れられないでしょう。天が、そのままにしておかないということです。
       *
既に、このような審判の兆候があちこちで現れています。その良い例がエイズと麻薬です。フリーセックスやホモセックスのようなものは、本然の価値を失った人間たちの狂乱です。これらが正に、神様が最も憎み、反対にサタンが最も好むことです。正反対だというのです。

       *
 レバレンド・ムーンは、消費の天国であるアメリカのような先進国家を飢えさせるようなことがあっても、一日で数万人ずつ飢えて死んでいく発展途上国を生かしてあげようという運動を展開します。自然界は、すべてバランスをとっています。「天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」というときの「自由」は、個人の自由ではなく、全世界の大家庭にいる人たちの自由であり、大家庭の平和であり、大家庭の統一であり、大家庭の幸福です。全人類がすべて幸福である、そのような状態を意味するのです。

       *
 ですから、全世界の村という村に統一運動を発展させなければなりません。どこであっても、豊かな所では分配できる組織をつくらなければならないというのです。大家族世界は、私たち祝福家族の世界だということです。

       *
 皆様!  霊界に行けば、全世界の人たちが一度にすべて集まって暮らしても、国境がありません。五色人種が集まっています。しかし、その中で誰が過去、現在、未来まで、すべてを一つにできる家庭的理念をもって準備しているのかが問題です。そのような人が、霊界でも中心指導者になるのです。ですから、地上界で訓練しなければなりません。心と体が一つになった上で、そのような訓練をしなければならないのです。

       *
 世の中では、良心をだましながら、体の言うとおりにあらゆる詐欺、謀略、中傷をしてお金を集める者たちが大勢いますが、そのようにしてお金を集めれば、かえってお金が彼らを打つのです。審判の棍棒になるのです。霊界でも同じことです。いくら勉強をよくしたとしても、知識が全体のための利益にならず、自分だけのためならば、その知識が私を取り除いてしまうのです。
       *
地獄にほうり込むということです。神様のみ旨である世界一家族理念を中心として、世界のために生きることができる個人となるべきなのに、世界を無視して個人だけのために生きれば、世界が審判するということです。

       *
  「家庭盟誓」は、「統一教会は文総裁の家庭を中心として誓いなさい!」ということではありません。皆様は、皆様の家庭を中心として誓うのです。平等です。文総裁は、文総裁の家庭です。全体を代表しています。ですから、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、神様の創造理想である天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」です。

       *
<停止は死亡に通じる>
  「家庭盟誓」の五節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、毎日、主体的天上世界と対象的地上世界の統一に向かい、前進的発展を促進化することをお誓い致します」です。

       *
 皆様はまず、主体的天上世界を考えなければなりません。人類の分布を考えてみるとき、霊界に行っている人が多いでしょうか、現在のこの世界の人が多いでしょうか。どのように思いますか。地上界の人口とは比較にもならないほど、多くの人々が霊界で生きているのです。

       *
 したがって、どこが主体でありプラスかといえば、霊界です。心が体に対して主体的立場であり、プラスであるのと同じです。体は地上界を代表し、心は霊界を代表します。心はプラスと同じであり、体はマイナスと同じです。ですから、主体的な心を忘れる生活、心の世界を忘れる生活をすれば、地獄に行くようになっているのです。体が心を打っていた人生から、今からは心が体を打って屈伏させる人生を営まなければならない時だというのです。

       *
 私たちは、生活の中で毎日、天上世界が主体になっているという観念をもって生きなければなりません。皆様の日常生活が、主体的天国に対して、その相対的な地上での完成形態を備えなければ、天上世界に行って完成基盤を形成できないということです。直接的関係です。その直接的関係が、毎日、一年、一生を通して関係を結んでこそ、あの世に行って自分の第二活動舞台となり、住居地になるのです。

       *
 言い換えれば、「毎日、主体的天上世界と対象的地上世界の統一」とは、主体世界と対象世界が統一されなければならないということです。「統一に向かって前進的発展」とは、前進していく発展です。「促進化することをお誓い致します」とは、促進化、すなわち早く、早く、もっと早くするということです。
       *
停止してはいけません。停止すれば、すぐに落ちるのです。地獄と通じ、死亡と通じます。停止は下って地獄と通じ、促進は発展と通じるのです。寝てばかりいて怠け、食べて楽しむ、そのようなことは容認されないということです。忙しいということです。
       *
一生は短いのです。休まずに走りなさいというのです。先生のように、寝ることもせずに走りなさいというのです。そうしてこそ、自分が望んだその世界と関係を結べるのであって、どうして考えもしない世界と関係を結べるでしょうか。そうしてこそ統一が成されるのです。霊界と地上界を一緒に考えてあげなければなりません。相対的に考えてあげなければならないのです。

       *
 六節は、「天一国主人、 私たちの家庭は真の愛を中心として、神様と真の父母様の代身家庭として、天運を動かす家庭となり、天の祝福を周辺に連結させる家庭を完成することをお誓い致します」です。

       *

  「神様と真の父母の代身家庭として……」とあるので、皆様の家庭が、神様の家庭と真の父母の家庭の代身家庭です。神様と真の父母の代身家庭は、天運を動かす家庭です。「天の祝福を周辺に連結させる家庭を完成することをお誓い致します」とは、私だけが祝福されて幸せに生きようというのではありません。結局は、王族となり、すべての人たちを天一国の民にしなければならないということです。

       *

 言い換えれば、天のすべての祝福を万民に平等に分けてあげる、家庭的祝福の基になるという意味です。神様と真の父母の家庭は、一つの家庭です。一つの家庭ですが、たくさんの祝福家庭がいるので、全世界に広がり、神様の家庭と真の父母の家庭を身代わりして福を受けるようにしてあげる機関となり、分けてあげる家庭にならなければならないということです。それで、みな等しく福を受けるようにしてあげようという意味です。

       *
<本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界完成>
 七節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。

       *
 皆様、統一信仰の道において最も重要なことは、どのようなことがあっても本然の血統を汚してはいけないということです。それは何かというと、皆様の子孫が、アダムとエバが堕落したのと同じように、再び血統を汚すことがあってはならないということです。「本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。

       *
 神様の心の世界も、天上世界も、地上世界も、真の父母の心の世界もすべて一つです。それで、「心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。これが私たちの理想です。文化は二つではありません。一つです。堕落した世界は、文化が複雑、多端です。心情文化世界を通してこそ、個人天国、家庭天国、氏族天国、民族天国、国家天国、世界天国、永遠の世界の天国に連結されるのです。その心情でなければ、個人、家庭、氏族を連結できません。

       *
 心情文化世界でなければ、個人から天宙まで連結できないのです。ところが、今までの世の中は、ジグザグに上がったり下がったりしていたので、数千年をかけても終着点に到達できていません。しかし、心情文化世界では一瞬のうちに行きます。ただ真の愛によってのみ可能なのです。

       *

<地上天国と天上天国の解放圏と釈放圏を完成しよう>
 八節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、成約時代を迎え、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって、神人愛一体理想を成し、地上天国と天上天国の解放圏と釈放圏を完成することをお誓い致します」です。

       *
 家庭において心と体が一つになった夫婦となり、王家ができなければなりません。これが神様の創造理想であり、成約時代の完成であり、新しい家庭の出発だということを知らなければなりません。男女が真の愛で一つになった家庭は、王権に属するのです。本来、アダム家庭は王家を意味します。そこから氏族王、民族王、国家王が出てくるのです。そうすれば、自動的に永遠の霊界まで進んでいきます。地上で、その国に永遠に連結されるのです。

       *
 それが成約時代です。成約時代というものは、新しい時代に進入することを意味します。家庭から氏族、民族、国家、世界まで、一つの平和世界を成し遂げられる、統一された世界になる時をいうのです。したがって、これは全体を代表しています。家庭単位にのみ限定させるのではありません。世界を越え、全体を越えてこそ、成約時代に行くのです。四大心情圏と三大王権を完成した新しい家庭を通して、世界の版図を越え、成約時代の型を備えるようになるとき、一つの世界、すなわち平和の理想天国の世界になるのです。

       *
 皆様! 絶対信仰、絶対愛、絶対服従、これが神様の創造理想です。神様は、絶対信仰の上で万物をつくり始めました。絶対愛の対象のために、創造を始められたのです。絶対服従の基準で、神様御自身の意識観念がない状態で宇宙万象を創造されたのです。完全にゼロです。完全に無の境地です。無に帰ることによって、自動的な循環運動が起きるのです。すべて完全に与えて何もないので、私のもとに戻ってくるということです。これが宇宙運動の起源になっています。完全に投入したのちには、完全に戻ってくる原理です。

       *
 したがって、自己主張をしてはいけません。悪魔の存在になります。皆様の五官を通るすべてのものが、サタンの利用物になってはいけないのです。神様の目の代身、神様の鼻の代身、神様の口の代身、神様の足の代身、神様の手の代身、このように絶対信仰を中心として絶対愛をなして、絶対服従する基準を立てて生きてみてください! そのような人には、いつでも神様が同情して協助されるのです。自分がない所には、神様が共にいらっしゃるということです。

       *
 皆様、神様は、御自身を絶対投入して愛の絶対対象をつくられました。愛の実体対象が必要なのでつくられたのです。地上世界はもちろん、天上世界でも、実体がなければ実体の子女に相対できないので、形状として体をまとわなければならないということです。これが完成した真の父母の形態です。そして、神様は、地を中心として愛し得る愛の対象が必要だったために創造の摂理をされました。その基台の上に神様は、御自身の絶対対象として造られた人間をして、永存できるようにするために、繁殖の機能を許諾されたのです。これが神様の三大創造要素です。

       *
<神様の創造目的は神人愛一体>
 神様は、愛の根であり、生命の根であり、血統の根であり、地上天国と天上天国の根です。堕落がなかったならば、アダムとエバが結婚する時、神様は、アダムとエバの心の中に入り、彼らと一体的愛を成し遂げられたことでしょう。神様は縦的な真の父母であり、アダムとエバは横的な真の父母になっていたことでしょう。そのような二つの父母の血肉を受けて生まれた人間の心は縦的な自分になり、体は横的な自分となって、一心、一体、一念、一和の人生を営むことができたでしょう。

       *
 このように、神人愛の一体圏を形成することによって、心身一体を完成した者は、神様の息子、娘になるのです。神様の王子、王女になれば、神様と父子の関係となり、神様の全体を相続できるようになります。このような子女が、真の愛を中心として夫婦一体を完成すれば、神様に侍って暮らす家庭になり、その家庭は、平和と理想の基地になるのです。半分の男性と女性が一体になり、完全な神様の相対として、神様の理想的愛を完成させる基地になるということです。

       *
 言い換えれば、真の愛を中心として、神様は、人間を無限の価値の存在として完成させることによって、神様も真の愛を完成し、永遠の理想愛が宿る創造理想世界を完成されるようになるという意味です。

       *
 神様とアダム家庭を中心として見てみれば、神様は一代の祖、アダムは二代の祖、アダムの子女は三代の祖の位置を形成するようになっていました。神様は祖父母の位置であり、アダムは父母の位置であり、子女は息子、娘の位置です。同じように、皆様の家庭でも三代が一つの家庭に安着すれば、祖父母は、天上天国の神様の位置であり、本然の地上世界と天上世界の王と女王の位置であり、父母は、現在の地上天国を代表する中心の王と女王の位置であり、子女は未来を代表する地上天国と天上天国を相続する王子、王女の位置なのです。

       *
 このように、アダムの一族は、神様を中心とする王族となって暮らし、天国に移動して永遠の世界に移されるのです。それが、人間が成就しなければならない目的です。祖父は天を代表するので神様に侍るように侍り、父母には現在の世界の王のように侍り、子女は未来の王子、王女のように愛し、暮らしてから行く所が天国だというのです。そこにおいてのみ、人間の欲望と希望、そして幸福が完成するようになります。


       *
  「家庭盟誓」の八節は、地上天国に入る方法を提示しています。絶対信仰、絶対愛、絶対服従の人生を通してこそ可能な道です。創造当時、神様もエデンの園で絶対信仰と絶対愛で絶対投入し、絶対服従された基準があったからです。

       *
<良心は人間の三大主体>
 皆様、良心は、父母に優り、師に優ります。多くの人々がそのような価値を知らずにいます。体が良心を思いどおりにしているということです。堕落した世界、享楽の世界では、そうです。お金にばかり頼って暮らせば、享楽に流れていってしまいます。男女間の乱雑な愛の関係をつくり出していきます。それで、滅んでいくのです。絶対信仰、絶対愛、絶対服従をして神人愛一体圏の愛が成され、堕落していない時の神様と人間が完成して一体圏が成されなければならなかったのですが、それをすべて失ってしまったのです。

       *
 ですから、その一体圏、すなわち地上・天上天国を建設しなければなりません。解怨しなければなりません。解怨です。恨を解かなければ解怨ができません。私がその内外のすべてを解決してきました。それを復帰の完成といいます。復帰を完了したのです。今、それを宣布しているのです。終わりをきちんと締めくくらなければならないからです。

       *
<天の伝統が皆様の家法>
 愛する祝福家庭の皆様! 
 皆様はこれから、神様から受けた純粋な真の血統を、どのように保全するかということが問題です。汚染されていないエデンの園でも堕落があったのに、この邪悪で汚れた罪悪世界で純粋な血統を保全するということは、決して容易なことではないでしょう。罪悪世界に根をおいて生まれた一世の父母は苦労したとしても、祝福を受けて生まれた二世からの子女たちには、汚染されることのない、清くて純粋な環境をつくってあげなければならないのが皆様の責任です。

       *
 したがって、皆様の家庭は、旧習に染まった、習慣的で世俗的な家庭であってはいけません。どのように暮らすことが、未来のために正しく暮らすことなのでしょうか。子孫を徹底的に教育しなければなりません。子孫の前に残してあげられる、手本となる生活を送らなければなりません。
       *
いくら難しい荒野路程を歩むようになったとしても、イスラエル民族がカナン七族と闘って勝ったように、闘って必ず勝利しなければなりません。父母は、死ぬとしても、天道を植えつけてから逝かなければならないという意味です。皆様の人生が、天のために生き、真の父母様のために生きる人生になれば、皆様の子女は、天運を受けて自動的に天の伝統を相続されるようになるのです。

       *
 イスラエル民族がカナンを復帰したのちに滅亡してしまったのは、彼らが既存の環境に同化して習慣化してしまったためです。彼らは、より良く生き、より良く食べて、贅沢をする生活に幻惑されました。彼らは、権力をむさぼり、知識優先主義に流れました。異邦人でも、お金持ちの家ならば結婚しました。結局、彼らは、選民の精神を売り払うようになり、天の伝統まで失ってしまいました。

       *
  「家庭盟誓」が教えてくれる教訓は、天宙主義です。個人主義ではありません。現実の様々な困難を避けていては、生きていけないでしょう。現実を果敢に撃破して、勝利を勝ち取らなければなりません。その武器が、正に「家庭盟誓」の伝統で武装された皆様の家庭です。皆様一代だけを中心とする家庭ではありません。少なくとも三代圏を成し遂げて、確固不動たる天の伝統を立てなければなりません。子々孫々、選民の真の血統が流れる一族を定着させなければならない使命があるという意味です。

       *
 祝福家庭の皆様は、真の愛の基台を広げて万民の心情を集め、ろうそくの明かりをともして香をたきながら祈りを捧げ、天と地、そして万民と共に、真の愛の因縁を結んで暮らしてから死のう、という家庭にならなければなりません。そのような家庭になれば、どのような艱難が近づいても、神様がその家庭を保護してくださるでしょう。天が種として残したい家庭が、そのような家庭だからです。

       *
 皆様全員が、「家庭盟誓」に立脚した真で善なる家庭の伝統を立て、必ず勝利してください!  後天開闢の時代を生きていく皆様の人生は、勝利者の歩みにならなければなりません。環太平洋圏時代の明るい太陽が、皆様の歩みを照らしてくれています。この祖国の地、大韓半島に真の生命と真の愛、そして真の血統の根源である神様が共にお住みになり、神様が永遠の価値の祝福を下さった真の父母様が、皆様を導いておられます。今、皆様の前途には不可能がないということを、はっきりと知ってください!
 神様の祝福が、皆様と皆様の家庭に永遠に共にあることを願います。

 

平和メッセージ15


「摂理的観点から見た三大主体思想」

尊敬する国の内外の皆様、そして各種大会に出場される選手団の皆様、人類の真正な平和の祭典として、その位置を確かなものとする「二〇〇七世界文化体育大典」に参席してくださったことを、心から感謝申し上げます。

       *

「天宙平和新文明開闢時代の到来」という旗を、高々と掲げて出発する今回の大典は、世界六十五億の人類を神様のもとの一家族にするための、和合と平和の新しいパラダイムを創出する大会となるでしょう。

       *

<終末期に置かれた人類>

皆様、今日の世界を観察してみてください。世界のどこで、真に人類の将来を案じ、超宗教超国家的次元で、人類の和合と平和のために「殺身成仁」(自己の命を投げ打って仁道のために尽くすこと)する指導を探し出すことができますか。人類は今、父母を失った孤児であり、師を見ても分からない不良児であり、主人を失った僕の境遇となって、一寸先も見ることができない青盲(目は開いていて、物の見えない眼病)の人に転落しています。

       *

世界には今、二百以上の国家がありますが、国家間の関係を見ても、すべて自国の利益にのみ目がくらみ、直接・間接的に熾烈な戦争を継続しているではないですか。人類の福祉と平和のための崇高な志を立てて出帆した国際連合(UN)もやはり、今やその限界点にぶつかり、戦争、飢餓、疾病などの世界的危機に直面しても、万策尽き袖手傍観に明け暮れる、有名無実の機構になりつつあるではないですか。

       *

人間は、自らを「万物の霊長」という位置に立てて歴史をつくり出してきました。恐るべき殺戮戦と天災地変を経てきましたが、人類は今も生存し、繁殖を繰り返し、漠然とではありますが、より明るく幸福な世界を追求しています。それでは、なぜ人類は、いまだに罪悪と疾病の泥沼から抜け出すことができないのでしょうか。

       *

<三大主体思想>

皆様、人類が直面しているこのような悲劇的な現実を打開し、神様のもとに太平聖代の人類一家族をつくる摂理的召命を完遂するため、私は、去る二〇〇六年六月十三日、「天正宮博物館奉献式および天宙平和の王戴冠式」を期して、天一国の市民であれば、誰もが知って実践躬行しなければならない天道的次元の基本義務と使命を宣布しました。
       *
それとともに、きょうは、「摂理的観点から見た三大主体思想」に関する内容をお伝えしようと思います。人類の未来を導いてくれる重要な教えとして下さった天の祝福です。どうか心の門を開いてこのみ言を受け入れ、皆様の永生を準備してくださることを願います。

       *

皆様、人間には、太初に創造されるとき、神様から賦与された三大基本主体思想があるということを知らなければなりません。その一つは、真の父母にならなければならないという思想です。神様は、人間を我が子として創造されました。したがって、人間は、神様から受け継いだ原理的自律成長圏を経て、自ら人格完成をなし、真の子女の位置を確保し、真の夫婦を成して子女を繁殖させることにより、真の父母の位置にまで行くようになっていたのです。創造とともに賦与された真の愛を実践躬行し、人間完成をなさなければならないという意味です。

       *

しかし、今日の世界は、人倫道徳が手のほどこしようもなく崩れていっています。父母と子女間の天倫が地に落ち、夫婦間の貞節は既に旧世代の産物として捨てられ、兄弟間の友愛も、今や利己的個人主義の沼に埋もれ、見いだすこともできない世の中になりつつあります。したがって、人間は、何よりもまず真の愛に基づく真の家庭を築かなければなりません。真の父母を中心として三代圏を成し、真の愛で一つになって生きる家庭を完成しなければならないという意味です。

       *

二番目は、真の師にならなければならないという思想です。たとえサタンの影響圏から抜け出せないでいる今日の世界であっても、人間は、一生を送りながら、どんな形態にしろ、教える者と学ぶ者の関係の中で生きていくようになるのです。まず、家庭において、父母を通して学ぶようになります。師の中の最初で最高の師は、皆様の父母です。真の師の位置で、真の子女を育てなければならない最初の責任が父母にあるということです。

       *

このように、真の父母から真の善の家庭教育を受けて成長した子女は、自動的に学校教育に連結されます。学校教育は、一段階発展した制度圏内での教育です。しかし、学校という枠の中でも、師は、真の父母の心情をもち、すべての学生を真の子女として育て教育すべき責任があります。横的な学問教育も、縦的な人性教育に基づいて展開すべきだという意味です。したがって、師はまず、真の父母の心情を所有した師にならなければなりません。

       *

三番目は、真の主人にならなければならないという思想です。元来、万有の真の主人は、宇宙を創造された神様であられます。そして、神様の創造は、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の基準で達成された完全投入の結実です。ここから私たちは、真の主人になる知恵を学ぶようになります。真の愛を絶対基準で投入するという秘訣のことです。このように、真の主人になる前提条件も、真の父母の心情を所有することです。

       *

<三大主体思想の有機的関係>

ところで、この三大主体思想は、相互絶対不可分の有機的関係をもっています。真の父母、真の師、真の主人、すべてが主体的位置に立つこともでき、対象的位置に立つこともできるからです。言い換えれば、真の父母の位置だけを確保しても、そこには真の師、真の主人の位置が生じ、真の師の位置に行けば、そこには真の父母、真の主人が共にあり、真の主人の位置だけを確保しても、皆さんは真の父母、真の師に会うようになるという意味です。人間は元来、神様の完全なる三大主体思想を相続して生まれてきたからです。

       *

皆さんが、このような三大主体思想を完成した人格者になろうとすれば、神様のようにならなければなりません。神様のような心をもたなければならず、神様が万有を愛されるのと同じような絶対基準で人間を愛し、万物を愛することができる神人愛一体の境地まで行かなければならないということです。そのような境地には、真の父母、真の師、真の主人がすべて同じ場所で出会うのです。

       *

世の中は、様々な組織体と、それに関係するものとの調和の中で運行されています。複雑で多様なこの世で、真の主人にならなければならないという思想は、人間と人間の関係はもちろん、人間と万物の関係にも適用される思想です。問題は、どのような人間に対して、「真の主人である」と言うことができるのかということです。より他のために配慮して献身、奉仕する「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生を実践躬行する人が真の主人になるのです。真の愛をもって万物を愛し、保護、育成する人が、万物に対しても真の主人になるのです。

       *

このように、真の主人は、その地位や位置によってなるのではなく、その人の人格と愛によってなるのです。父母の心情ですべての職員たちを愛し配慮する社長は、その会社の真の主人になるのであり、父母が子女を育て大切にするように、民を愛し、民と苦楽を共にできる大統領こそ、その国の真の主人になるのです。


       *
<良心は真の父母、真の師、真の主人>

皆様、神様の創造は、実に神秘で奥深さにあふれています。人間を、御自身の子女として創造され、万物の霊長として立てられた神様は、人間に「良心」という、最高、最善の贈り物を下さいました。

       *
人間が地上界で一生を航海するのに必要な羅針盤として下賜されたものが、良心という特別な贈り物です。よく人生百年と言いますが、人間は誰彼を問わず、生まれて死ぬ瞬間まで、良心の作用圏を抜け出すことはできません。

       *

そして、良心の作用の中で、最高、最上の機能が正に、真の父母、真の師、真の主人の役割の機能です。 言い換えれば、良心は、私たちが生まれたときから真の父母、真の師、真の主人の位置で私たちの生を指導し、教育する、神様の代身者であるということです。

       *
私たちの一挙手一投足を、一時も逃すことなく導き、監視する責任が良心の機能だということです。

ですから、良心は、私たちのすべての言行はもちろん、考えまでも父母よりも先に知り、師より先に知り、神様よりも先に知るのです。神様が、人間の人生を指導し監視する本源的な機能を、良心に伝授してくださったからです。
       *
ところで、水晶のように清く透明でなければならない人間の良心に、堕落性の垢がつき、今まで様々な罪悪と疾病の中で本来の機能をすべて発揮できずにいるのです。したがって、サタン主管圏のこの邪悪な世界から一日でも早く解放・釈放を受けたいと、泣き叫んでいる良心の声を聞ける皆様にならなければなりません。

       *

しかし、そのような堕落した人間の力では、良心の機能を本然の位置に戻せる道はありません。 天との縦的な関係が垂直を成すことができずにいるからです。六十五億の人類すべてが、自分なりの角度をつくり、それが伝統であり最高のものであると錯覚し生きているのです。絶対的基準を形成して測定できる最短距離の垂直の角度が出てくるまでは、救援を受けられる道を誰も探し出せないということです。

愛する世界の指導者の皆様、歴史上、いまだかつてなかった位置で、人類をサタンの束縛から救い、天国へと導いてくれる鍵をもって来られる方が、正に今、皆様の前に立っているレバレンド・ムーンです。本人が願ったとしても、決して探し出せる位置ではありません。

       *
天が印を与え、人類の救世主、メシヤ、再臨主、真の父母として立てられる位置です。サタンの影響圏外にある絶対解放・釈放の位置です。六十五億に分かれている人類を、九〇度の角度の垂直の道に再び連結させてくれる真の父母、真の師、真の主人の道、すなわち良心を主人として侍って生きる真理の人生を、直接実践して見せてくださる方が、正にレバレンド・ムーンだということです。

       *

三千億を超える絶対善霊になった霊界の人類も、この事実を異口同音に証しています。イエス様をはじめとする四大聖人はもちろん、共産主義者たちを含むすべての思想家や哲学者までも、この驚くべき現実を前に感謝の涙を流しています。霊界に行っている彼らまでも、真の父母の祝福の恩賜を通さなければ、救援を受ける道がないからです。

       *

<交叉・交体祝福結婚の偉大性>

皆様、今や真の父母であられるレバレンド・ムーンの教えを受け入れ、交叉・交体祝福結婚を通して、「神様のもとの人類一家族」の天命を果たすべき時を迎えました。
人種、文化、宗教、国家を超越して、人類を一つにし、戦争と葛藤のない創造理想世界、すなわち地上・天上天国を創建することができる道は、全人類が神様のもとで一つの家族になること以外にあるでしょうか。

       *
皆様が知らない間に、真の父母様は、既に人類はもちろん、神様までも解放・釈放する後天開闢の時代を宣布し、世界の至る所で革命の炎をともしています。真の父母、真の師、真の主人にならなければならない真理の革命です。

       *

皆様、「二〇〇七世界文化体育大典」の基本精神も、人類を一つの家族にする聖業の完成にあります。宗教家、文化人、体育人など、すべての人たちに、「天宙平和新文明開闢時代」を花咲かせるべき使命があることを忘れないでください。

       *
特に、すべての宗教家たちが、この神聖な真の愛の革命の隊列の先鋒隊となるべきだということを、肝に銘じてくださるようにお願いします。レバレンド・ムーンは、既にすべての準備を完了しました。

       *

この地球星を神様が願われる理想天国にするため、五大洋六大州を連結し、巡回して疾走できるようにする「世界平和超高速道路」建設の一環としてベーリング海峡にトンネルを通す、世界最大のプロジェクトを進めています。

       *
世界平和具現の崇高な志を抱いて出発したUNが、有名無実な機構に転落した現実を無視することができず、私はUNの刷新を推進しています。それと並行して、「新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるべきだ」という次元で、私は、人類を天宙平和新文明開闢時代へと導く新しい「平和UN」、すなわちアベルUN(天宙平和連合)を創設し、世界百二十カ国以上の国々から支持を受けています。

       *

皆様は今や、真の父母を信じて従いさえすればよいのです。良心の羅針盤に従い、真の父母、真の師、真の主人の位置を確保し、永生を保障する真の愛の人生を実践躬行してください。皆様の門出に天運が共にあり、皆様の祝福を受けた善なる先祖たちも、皆様の活動に積極的に協力するでしょう。勇気をもって前進的発展を促進してください。

       *

すべての皆様が、三大主体思想による太平聖代平和王国時代の到来に億万歳を叫ぶことができる、真の家庭理想を完成することを願います。

ありがとうございました。

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平和神経12-13

2020年07月19日 15時19分44秒 | 学習

平和メッセージ12

平和メッセージ12「神様の理想家庭と天一国の民の召命的責任」

地球星の各地から、この日を慶祝し、記念するために来られた前・現職の国家首班と、平和を愛する内外の貴賓の皆様!

まず、天宙平和連合の発展と人類平和の具現のために、任せられた使命を果たそうと、昼夜の別なく最前線で苦労される皆様を、私と韓鶴子総裁はもちろん、私たち家族全員の名で歓迎するものであり、併せて皆様全員に、深甚なる感謝をお捧げする次第です。
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皆様も御存じのように、私は、二〇〇四年、アメリカと韓国の国会において平和の王として推戴され、戴冠式を行ったのち、二〇〇五年九月十二日には、アメリカのニューヨークにおいて「天宙平和連合」を創設しました。その勝利的基盤の上に、今年(二〇〇六年)六月十三日には、実体的天一国創建のための天宙平和の王、真の父母様の「天正宮」入宮式(天正宮博物館奉献式)と戴冠式を挙行しました。
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天の摂理は、このように一日が千年のようであり、千年が一日のような天一国創建の多忙な日々が続いています。

世界の指導者の皆様、天一国七年のこの年、二〇〇七年は、摂理的次元の禧年です。この貴く聖なる年を迎え、きょうは特別に、私の八十八歳(数え)の誕生日と韓鶴子総裁の六十五歳(数え)の誕生日を慶祝する意義深い日です。この日を記念し、私たちの覚悟を新たに固める意味で、きょうは、私と韓総裁が真の家庭三代圏を動員し、去る二年間、世界六十五億の人類を相手に伝授している天のメッセージを総体的に要約し、摂理的観点から見た皆様の位置と使命、そして、皆様のいるこの時代の重要性を、いま一度想起していただこうという意味から、「神様の理想家庭と天一国の民の召命的責任」という主題で天のメッセージをお伝えしようと思います。

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<神様の創造目的>

尊敬する世界の平和指導者の皆様、神様が人間を創造した究極的な目的はどこにあると思われますか。それは、真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して喜びを感じることでした。それでは、その理想家庭とはどのような家庭でしょうか。一言で言えば、神様を父として侍って生きることのできる、父母と子女の関係を確保したモデル平和理想家庭でした。

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神様は、絶対モデル平和理想家庭を成し遂げようと、アダムとエバを創造され、彼らを人類の最初の先祖として立てられました。御自身の全体を完全投入され、真の愛と真の生命と真の血統が連結した天宙の総合実体であり、霊肉界の媒介体であり、万物の主管主である息子と娘として立てられたのです。

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<絶対「性」>

皆様、ところが、アダムとエバがモデル平和理想家庭を成すには、絶対必要条件があります。絶対者であられる神様が、絶対的基準の上で絶対的価値を付与するために、御自身の子女として創造した人間は、天道が要求する絶対基準の道を行かなければならないのです。
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絶対者であられる神様を父母として侍るために、行かなければならない宿命的路程の人生が必要だということです。言い換えれば、人間が神様に似て完成し、「絶対者の息子だ、娘だ」と呼ばれ得る人格者の姿を確保するには、天が定めておいた絶対的基準の道を歩まなければならないという意味です。その中で最も重要なものが正に絶対「性」の基準です。

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第一には、結婚式の時まで守るべき絶対「性」、すなわち絶対純潔の基準です。人間は、誰もが生まれてから成長過程を経ていくようになります。父母の愛と保護のもと、比較的安全で無難な幼少年時代を経たのち、新しく躍動的な人生を出発する青少年期に入っていきます。外的に成人になるだけでなく、内的に人格完成を通じた絶対人間の道に入っていく瞬間なのです。それで、ここで人間なら誰でも例外なく守るべき絶対必要条件が正に純潔です。

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第二には、夫婦間において、生命よりも貴く守るべきモデルとしての絶対「性」、すなわち絶対貞節の天法です。夫婦は、天が定めてくださった永遠の伴侶として子女を生産することにより、真の愛、真の生命、真の血統を創造する共同創造主の絶対、唯一、不変、永遠性の本源地なのです。婚前純潔を守り、純粋な天の夫婦として結ばれた人たちが、どうして天道を外れて浮気をすることができるでしょうか。

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皆様、絶対「性」は、このように天が人間に賦与された最高の祝福です。絶対「性」の基準を固守しなければ、人格完成、すなわち完成人間の道は不可能だからです。さらには、神様も人格神、実体神の位相を立てるためには、完成人間を通して真なる家庭的絶対「性」の基盤を確保しなければ不可能だからです。

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したがって、絶対「性」を中心とするアダムとエバが、神様のみ旨のとおりに個人完成、すなわち人格完成を成し、神様の祝福の中で夫婦関係を結び、神様と完全一体を成し遂げていたならば、神様が彼らの中に臨在なさることができる因縁が決定していたでしょう。さらには、彼らの子女にも、神様と直接的に父子の因縁を結び得る愛の基準が連結されていたでしょう。

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<真の愛の属性>

そうであるならば、真の愛とは、どのような愛でしょうか。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたという事実自体を記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる、喜びと愛の心情です。子女が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的な愛です。

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真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいても、ただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張れば付いてくる愛です。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力が、真の愛の価値です。

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神様の真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠なものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践するとき、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権、相続権までも享受するようになるのです。このように、天国に入る絶対必要条件が、正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。

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<天国と真の愛>

皆様、天国はどのような所だと思いますか。一言で言えば、天国とは、神様の真の愛が充満し、真の愛が軸となって立てられた世界です。真の愛がすべての環境圏の外形であり内容の世界です。人生の始まりと終わりが真の愛で一貫している世界です。誰もが真の愛によって生まれ、真の愛の中で生き、真の愛の懐に抱かれ、真の愛の軌道に沿って次の世界の霊界に移っていく人生を生きる人たちの世界です。

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したがって、その世界には、反目や蔑視があり得ず、お互いがお互いのために生き合うことが自然な世界です。お金や名誉、あるいは権力が支配する、そのような世界ではありません。一人が成功するのは全体を代表して成功することであり、一人がうれしく思うのは全体のためにうれしく思うことであり、一人が喜ぶことは全体が共に喜ぶ、そのような姿の世界です。

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天国は、真の愛の空気でいっぱいに満ちている世界です。真の愛を呼吸して暮らす世界です。いつ、どこでも生命が躍動する世界です。すべての構成員が、真なる神様の血縁として因縁を結んでいる世界です。全世界が私たちの体の細胞のように、不可分の関係で結ばれている所です。天国は、神様の本質的愛である真の愛だけが支配する世界です。したがって、神様も、真の愛のために存在されるのです。

<血統の重要性>

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それでは、アダムとエバの堕落以来、歴史を通して神様にとって最も胸痛い恨として残されてきたものとは何であるか、御存じでしょうか。天の血統圏を失ってしまい、兄弟圏と所有権まで失ってしまった事件です。生命とも取り替えることのできないこの血筋を失ってしまいました。真の生命と真の愛の実を結ぶことができなかったのです。

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皆様、生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち、生命がなくてもできず、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。

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したがって、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想人間、すなわち人格完成も可能であり、理想家庭も生まれるのであり、さらには、神様の祖国、理想国家も出現するのです。

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皆様、血統の重要性は、いくら強調してもしすぎることはないということを、皆様も肝に銘じてください! 父子の間の関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。神様の血統を伝授してあげ、永存させ得る唯一の道は、正に父母と子女の間のモデルとしての血統関係しかないという事実を、はっきりと知らなければなりません。

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<交叉・交体祝福結婚>

尊敬する内外の貴賓の皆様、人類は今、これほど執拗に苦しめられてきたサタンの偽りの血統を果敢に断ち切り、真の父母様の真の血統の根に接ぎ木されなければならない時が来ました。これ以上、野生のオリーブの木として人生を終える愚を犯してはならないというのです。それでは、どこから私たちは、野生のオリーブの木の立場から脱出する道を見いだすことができるのでしょうか。

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天の真の血統をもってこられた真の父母様を通して祝福結婚を受けることが、正に真のオリーブの木に接ぎ木される恩賜です。血統を変えなければ、種を変えることはできないからです。血統転換をして人類を再び神様の子女として探し立てる最上の方法は、交叉・交体祝福結婚です。祝福結婚は、人種、文化、国境、宗教の壁を飛び越え、神様のもとに人類一家族をつくる大役事であり、すべての怨讐関係の輪を断ち切り、新しい次元の天的血統を創造する大革命です。
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すなわち、祝福結婚は、神様がこの現象世界を摂理されるために、実体をまとって顕現された平和の王、真の父母様を通して役事される人類再創造の神聖な血統転換の儀式です。

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今、人類は、真の父母様が許諾された聖酒式を通して血統転換をし、新たに祝福を受け、真の家庭を探し立てることのできる道が大きく開かれました。交叉・交体祝福結婚を通して絶対「性」の人生を完成するのが、正にこの地に平和理想世界を実現する究極的方法であり、手段であることを、はっきりと教えてあげなければならないのが皆様の召命的責任です。

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<三代が共に暮らす理想家庭>

皆様、共に暮らす人生の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族が、正にモデル的平和理想家庭なのです。真の愛の根に、真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。

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このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、三代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。

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皆様、神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてこられる、そのような家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。このような家庭には、神様が縦的に良心的な主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。

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そこには、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように四大愛圏、すなわち四大心情圏が完成するのです。このような家庭こそ、上下、左右、前後が一つに連結されて球形運動を継続するようになり、したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と理想国家と平和理想王国になるのです。

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人類が一つの家族となり、お互いに心の壁を崩し、天宙的次元で国家間の国境までも除去しようという共生・共栄・共義社会の実現運動も、このように一つの家庭から始まるのです。

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もし全世界が、このような真の家庭で満ちあふれるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要なく、天道と天法が治める、道理に従う世界となるでしょう。

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皆様も一度考えてみてください。誰が皆様の善し悪しを一番よく知っていますか。皆様の祖父母であり、父母であり、皆様の夫、皆様の妻、皆様の子女たちです。家庭の中で解決できないことがあるでしょうか。父母と子女が、夫と妻が、兄と弟がお互いに「ために生きる人生」の模範を見せるとき、許し難い過ちがどこにあり、罪を犯す隙間がどこにあるでしょうか。天理と天道が治める世界は、自然のままの世界です。遮るもののない真理と道理に従う世界です。影が生じない絶対価値による「正午定着」の世界です。

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したがって、私たちが真の家庭を探し立てることは、この地において天宙平和王国の創建を早める摂理的召命だ、ということを肝に銘じなければなりません。

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<人間の二重構造と霊界>

人間の構造をよく見てみると、神様は、本来人間を二重構造で創造されたことが分かります。有形世界である現象世界の縮小体として肉身を創造され、無形世界の代表であり主人として立てるために、霊人体を創造されました。したがって、人間は、地上界で百年くらい生きて肉身の機能が終われば、自然に、そして自動的に無形世界の霊界に入っていくようになっているのです。

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このように霊界は、肉身を土台として生きている私たちの目では見ることができないだけであって、地上生活の自動的で必然的な延長なのです。神様が創造してくださった、人間の永遠の本郷です。

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霊界は、このように厳然と存在します。妄想の世界でもなく、想像の世界でもありません。これは、人間の選択権の外にあるのです。良いからといって行き、嫌だからといって行かなくてもよい、そのような世界ではありません。神様が永遠で不変の方であられるように、御自身が創造された霊界も永遠で不変なのです。私たちが地上界で、肉身をもって現象世界と様々な関係を結んで暮らすのと同じように、霊界でも人間は、霊人体をもって霊界のすべての現象と密接な関係を維持して生きていかなければならない宿命的存在です。

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<霊人体の完成のための地上生活>

ここで人間の霊人体と肉身の関係について見るとき、より重要なのは、肉身ではなく霊人体だということを知らなければなりません。肉身は百年くらい生きて死にますが、霊人体は、時間と空間を超越して永生します。いくら地上界で良い服を着て、良い物を食べ、裕福に暮らす人も、結局は死ぬのではないですか。

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したがって、皆様の人生は、霊的な基準と肉的な基準をよく調和させ、霊肉が一つになった完成実体を成して暮らしてから逝かなければなりません。現象世界であり有限世界である地上界の人生で、肉身を土台として霊人体を完成させるべき召命的責任があるということです。

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ところが、霊人体の完成は自動的にやって来るのではありません。必ず真の愛の実践を通して、体と心が完全一体となった人生の土台の上で、初めて完熟した霊人体が結果として実っていくのです。

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地上界で暮らす間、皆様の一挙手一投足は、このような天の公法を基準として、一つ残らず皆様の霊人体に記録されます。したがって、霊界に入っていく皆様は、肉界での人生を一〇〇パーセント収録した霊人体の姿です。よく熟した善の人生だったのか、虫に食われ腐った悪の人生だったのかは、皆様の霊人体に赤裸々に現れるのです。神様が皆様の審判主ではなく、皆様自らが自分の審判官になるということです。

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<真の父母様の生涯>

皆様、きょうで八十八歳の誕生日を迎えたレバレンド・ムーンの生涯は、実に言い表せない苦難と迫害でつづられた恨の生涯でした。第一アダムと第二アダムが失敗したすべてのことを蕩減復帰し、完成しなければならない第三アダムである真の父母の使命は、救世主、メシヤ、再臨主の使命はもちろん、すべての宗主たちの使命までも総体的に完遂しなければならない人生なのです。

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神様の宇宙創造がそうであったように、一寸の誤差も許容できない人類再創造の大革命的役事でした。誰とも相談すらできない孤独な生涯路程でした。神様までも顧みられず、徹底して独りで訪ねていかなければならない茨の荒野路程でした。幾度も反復される生死の岐路で血を吐きながらも、天との約束を成し遂げるため、再び立ち上がらなければならなかった不死鳥の、モデルとしての「性」を立てるための人生でした。

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かつて日本留学時代に地下で独立運動を行ったとして、また解放直後、共産治下の平壌で天のみ旨を伝播したとして、そして自由国家として誕生した李承晩政権下でも、さらには、世界的に民主主義の代表国だと誇るアメリカにおいてさえも獄中の苦労を経験するなど、一生に六度も無実の獄中闘争を経なければならなかったレバレンド・ムーンの波瀾万丈の人生、すなわちモデルとしての絶対「性」の完成のためのその人生を、誰か理解する者がいたでしょうか。

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かわいそうな天のために、そして死亡圏で苦しむ堕落した人類を救ってあげるために、歯を食いしばって耐えて生きてきた悲惨な生涯でした。今でも誰かが、私のこのような心情の内縁をかいま見て、一言でも投げ掛けたなら、私の涙は滝のようになるでしょう。

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皆様、世の中では、一般的に八十八歳の老齢になれば、一生のすべてのことを整理し、静かに次の世界に入っていく準備をする時だといいます。しかし、レバレンド・ムーンの人生は、今からが始まりです。

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個人的に人生に対する未練が多く残っているからではありません。いまだに堕落圏を抜け出せないまま、苦しんでいる人類を救ってあげなければならない、真の父母としての召命的使命が残っているからです。

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今は後天開闢の時代、すなわち秋の収穫の時が来ました。私は、今年も皆様を先導し、人類復帰の天宙的革命を遂行していくでしょう。躊躇しないでください! 私の手を握って天命に従い、与えられた召命的責任を完遂しましょう! 一日に数十万人もの私たちの兄弟姉妹たちが、救いの手を待ちながらむなしく死んでいく現実から、どうして顔をそむけることができますか。

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<平和理想王国時代の到来>

平和を愛する指導者の皆様! 皆様は今、有史以来、最も恵まれた貴い時代に生きているという事実を知らなければなりません。歴史上、誕生しては逝った数千億に達する皆様の先祖たちが、霊界で何よりも待ち望んだ後天開闢の時代、すなわち「平和理想世界王国時代」の出帆を宣布いたします。四大聖人たちはもちろん、数千億の善なる先祖たちが総再臨し、皆様を天の祝福の道へと導いています。悪なる者たちが裕福に暮らすような、不条理で腐敗した世界が幅を利かせる、そのような時代はもう過ぎ去っていくのです。

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神様の永遠の創造理想である平和理想世界の実現のために、カイン格である既存のUNを更新するとともに、新しい次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格のUNの姿が、正に「天宙平和連合」です。

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今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望であり願いです。カイン的な既存のUNの前に、天一国を代表するアベル的平和王国の使命を果たすようになるでしょう。

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<後天時代にいる私たちの使命>

皆様、天地開闢の後天時代は、明らかに天と真の父母様が開門してくださいました。しかし、この福多き栄光の時代を花咲かせ、実を結ばせることは、今皆様の手にかかっています。

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後天時代は、真の父母様から受けた祝福結婚を通して、アダムが堕落によって失ってしまった真なる血統を取り戻さなければならない時代だと言いました。個人、家庭、氏族、民族、国家、このように五段階を経て祝福摂理を完成すべき時代だというのです。

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そして、後天時代は、蕩減復帰により、まだらに染まった旧約、新約、成約時代までの先天時代を勝利することによって、影のない「正午定着」時代であり、アダムの堕落以前の本然の平和理想世界を創建していく時代です。それだけでなく、後天時代は、平和の王、真の父母を中心として、霊界と肉界が一体圏を成した全体、全般、全権、全能の真の愛の心情圏の時代、すなわち天宙平和統一王国の時代を意味するのです。

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皆様、今、皆様の位置は明確になりました。人類は、真の父母様の恩賜圏内で許諾された聖酒式を通して血統転換をして新しく祝福を受け、真の家庭を探し立てることのできる道が大きく開かれたと言いました。
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天の血統を伝授される恩賜である交叉・交体祝福結婚を通して絶対「性」の人生を完成することこそ、この地に平和理想世界を実現する究極的方法であり、手段であることを、はっきりと教えてあげなければならないのが皆様の召命的使命であることを明確に知るようになりました。さらには、皆様は、今から概念的で意識的な次元を越え、真の父母様の実体的代身者であり相続者となった召命的責任を果たさなければなりません。

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これ以上遅らせる時間はありません。天が私たちに賦与された後天時代のこの召命的責任と使命を完遂できなければ、恐ろしい審判の日が到来するでしょう。

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私が去る二〇〇六年六月十三日、天正宮博物館入宮式と天宙平和の王戴冠式の時に公表した、七項目の天一国市民となった天道的次元の基本義務と使命を完遂し、必ずや勝利者となってください。

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世界の指導者の皆様、億兆蒼生の平和の王、神様を真の父母として侍って暮らす真なる王子、王女となってください。救世主、メシヤ、再臨主が必要のない永遠の解放と釈放の世界で、実体的天宙平和の王であられる真の父母様に侍り、真なる孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和理想世界王国を創建しましょう!

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天宙的理想圏である解放・釈放圏を安着させるモデル理想家庭と、本然の絶対、唯一、不変、永遠の善なる平和王国を建て、億万歳の称賛を受ける天宙平和の祖国となりますように!

神様の祝福が皆様の家庭と国家と世界に永遠に共にあることを願います。
ありがとうございました。

 

平和メッセージ13

尊敬する「天宙平和連合」の天一国平和群団の代表、および内外の貴賓の皆様!
このように皆様と出会い、真にうれしく思います。私と私の家族、そして、さらには、私たちの祖国大韓民国の七千万の民の名で、心から皆様を歓迎する次第です。
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国際連合(UN)の創設趣旨に従い、世界平和を守るという崇高な志を抱き、朝鮮戦争において多大なる犠牲を払った皆様、皆様の戦友、そして皆様の国家に、み旨に代わって深甚なる感謝の心情(心)をお伝えします。
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皆様、人類を罪悪から救い、御自身の創造理想を完成しようとされる神様の摂理的観点から見れば、朝鮮戦争は、単純な一国の戦争ではありませんでした。神様の摂理を完結するにおいて、決定的役割を成し遂げた歴史的な聖戦だったのです。
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私と韓半島を中心として繰り広げられた神様の深い摂理的内容を、ここで一つ一つすべて説明することはできません。したがって、きょうは、私が最近宣布した環太平洋を中心とする摂理的内容を皆様に紹介しようと思います。
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貴賓の皆様、私は、今年天一国七年をスタートし、数千年の歴史上、神様と人類がただの一度も経験できなかった摂理的次元の禧年を宣布しました。
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天がこの年を大きく祝福されたのです。数千、数万年の歴史を通して神様の胸を苦しめ、人類を足かせの沼から抜け出すことができないようにしていたサタン主管権、すなわち悪主権の先天時代がついに終わり、この年を頂点として、今から人類は、神様を中心にお迎えし、新しい善主権の時代である後天開闢の時代を大きく開いていくことができるようになったのです。
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このような途方もない天の摂理が、皆様の知らない間に進行しているのであり、今では、百八十五カ国で、私の教えを相続し、天がこの時代に下さった特命を遂行するために、昼夜を分かたず走っている平和大使たちの数が、数百万になっています。
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したがって、きょう私は、皆様に今後人類が行くべき方向と天の摂理的プログラムを宣布するという次元で、「神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観-アメリカを中心とするUNと自由世界の方向-」という題目で、天のみ言をお伝えしようと思います。
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<人類歴史の発展過程>
皆様、人類歴史の発展史を深く観察してみれば、歴史の背後で、絶えず役事される天の意志と息遣いを、はっきりと感じるようになります。
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世界四大河川地域を中心として第一歩を踏み出した人類の文明史を、一度振り返ってみてください。ナイル川を中心とするエジプト文明、チグリス・ユーフラテス川を中心とするメソポタミア文明、インダス川を中心とするインダス文明、黄河を中心とする黄河文明、これらを私たちはよく知っています。
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その後、人類文化は、地中海圏に上陸し、ギリシャ半島のギリシャ、イタリア半島のローマのような、地中海の半島文化として、花を咲かせるようになります。歴史は、再び発展を繰り返しながらヨーロッパ大陸文化として定着するのかと思いきや、この大陸文化も、再び大西洋圏のイギリスで島嶼文化の花を咲かせる土台となります。
       *
しかし、四海を平定し、日の沈まない地と叫び、気勢をあげていた大英帝国も、再びその華麗な文化のバトンをアメリカ大陸に譲り渡した事実を、私たちは、歴史の中で目撃しました。
       *
このように、アメリカ大陸に着陸した人類文化は、ついにキリスト教に根をおく民主主義の甲冑をまとい、宗教の自由と人権平等の旗印を掲げて闘い、第一、第二、第三次世界大戦を勝利することによって、無神論的悪主権の代名詞であった共産主義がひざまずくようになります。
       *
しかし、人類文化史の発展がここで終わるのではありません。アメリカが偉大であるがゆえに、成された結果でもありません。摂理的プログラムに合わせ、天はアメリカという国を第二イスラエルとして選び立て、中心宗教であるキリスト教を通してアメリカの国民を育て、訓練させ、この結実段階の摂理を成したのです。
       *
皆様、しかし、問題は今からです。地球星を一周回ってきた人類文明史の発展は、ついに太平洋圏に到着しました。人類歴史は、今から環太平洋圏を中心として、完成、完結すべき摂理的時点に到達したのです。
       *
この摂理的プログラムは、もはやいかなる力も妨げることはできません。悪主権下で勝ち負けを繰り返していた先天時代の蕩減路程は、飛躍する環太平洋時代の足首をつかむことはできないのです。天が今年を禧年として宣布された特別なみ旨が、正にここにあります。
       *
<環太平洋時代の私たちの使命>
皆様、環太平洋時代の到来が意味するところは、実に大きなものです。人類のメシヤとして来られたイエス様が、み旨を成し遂げていたならば、世界はどのような姿に変わっていたと思いますか。

       *

イエス様は、全人類を救うために来られた救世主、メシヤだったのであって、地中海上方の片隅に位置するイスラエルだけを救うために来られた方ではなかったのです。その当時、人類文化は、既に地中海の中心であるローマを拠点として、四海を掌握し、治める準備ができていました。
       *
したがって、天は、イエス様がローマを教化して統治し、その強大なローマの力を借りて、世界人類を救ってあげる文明圏を期待していたのです。しかし、歴史は、あまりにも悲惨な十字架の惨刑で終わったイエス様の最後を記録しています。
       *
数千年準備した基台の上に、ようやく御自身のひとり子であるイエス様をこの地に送られ、労心焦思(心を痛め気をもむこと)、一挙手一投足を見守っておられた神様の心情は、どのようなものだったでしょうか。人類の始祖として造ったアダムとエバが、堕落によってエデンの園から離れていった時よりも、もっと大きな凄絶で惨絶な、恨が骨身にしみる悲劇となってしまったのです。
       *
それから二千年、神様は、歴史の裏道で、人間としては、到底想像もできない受難の路程を歩まれて準備してきた第二イスラエル圏の国がアメリカです。
       *
キリスト教国として、新教と旧教が適切に配置されているアメリカは、旧教と新教を一日も早く和合統一させ、イエス様の時代に成し遂げることができなかった、二十一世紀のローマの役割を完遂すべき使命を担っているのです。

       *
六十五億の人類の和合と統一を生じさせ、この地に平和理想世界を創建するにおいて、牽引車の役割を果たすべき摂理的次元の責任が、アメリカという国の上に背負わされているという意味です。これは、単純にレバレンド・ムーンの言葉ではありません。天が、今日のアメリカに下された天命です。
       *
そうだとすれば、私たちは、どのように旧教と新教を一つにすることができるのでしょうか。
神様は、既にその答えを、人類の真の父母として顕現されたレバレンド・ムーンを通して送ってくださいました。

       *

それは、真の愛の人生を実践躬行し、霊界の実相をはっきりと知り、モデル的理想家庭である真の家庭を探し立てなければならないという、天からの至上命令です。
それでは、真の愛はどのような愛であり、真の家庭とはどのような家庭をいうのでしょうか。
       *
<真の愛・真の家庭>
皆様、絶対的神様の真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたという事実すら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる、喜びと愛の心情です。子女が父母に、心身をすべて捧げて孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的な愛です。
       *
真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいても、ただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張れば付いてくる愛です。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力が、真の愛の価値です。
       *
神様の絶対的真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠のものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践するとき、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権、相続権までも享受するようになるのです。
       *
このように、天国に入る絶対必要条件が、正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生であり、すべての創造の平和理想的モデルとなる、神様を中心として平和に暮らす新しい家庭の人生です。
       *
人類は今、誰もが真の家庭を探し立てることのできる道が大きく開かれました。皆様、「共にために生きる人生」の典型は家庭です。真の父母と真の子女は真の愛と尊敬で、真の夫婦は相互信頼と真の愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家庭が、正に真のモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に、真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。
       *
このように、真の祖父母、真の父母、真の孫と孫娘を中心として、三代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。
       *
皆様、神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてこられる、そのような家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす人生です。このような家庭には、神様が縦的に良心的な主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立ち、心と体を統一するのです。

       *
そこには、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように四大愛圏、すなわち四大心情圏が完成するのです。このような家庭こそ、上下、左右、前後が一つに連結されて球形運動を継続するようになり、したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と理想国家と平和理想王国になるのです。
       *
もし全世界が、このような真の家庭で満ちあふれるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要なく、天道と天法が治める、道理に従う世界となるでしょう。
       *
<人類の未来は環太平洋圏の未来から>
平和を愛する環太平洋圏の指導者の皆様!
この地球星に現存する六十五億の人類の中で、五十億に近い人たちが、皆様の隣人であり、親戚である環太平洋圏の兄弟姉妹です。言い換えれば、私たち全員が根を同じくする蒙古斑同族圏の同族です。神様の平和理想を中心として、私たちが祝福を受けて一つの血統で団結すれば、できないことがどこにあるでしょうか。人類の未来は、今、私たちの手にかかっているのです。
       *

天の摂理は今、アメリカ大陸を経てイギリスと同じ立場である日本列島において島嶼文明の花を咲かせ、人類の救世主であり、再臨のメシヤとして顕現された真の父母の祖国、韓半島で結実すべき宿命的瞬間を迎えています。       *

韓半島は、イエス様当時のローマと同じ立場に立ち、全世界の問題を解決しなければならない超宗教圏と超政治圏の紛争地域とみなされています。地政学的な次元から見ても、韓半島は今、世界平和を定着させるにおいて、最も先鋭な対立地域として浮き彫りになっています。
       *
人類文化が、韓半島を中心とする太平洋圏において、結実しなければならないというのは、神様の蕩減復帰原理のためです。朝鮮戦争の時には、有り難くも、アメリカを中心とするUN軍が動員されましたが、神様が願われる祖国と故郷を取り戻さなければならないみ旨を成し遂げることができず、途中下車することによって、物質の略奪、人の略奪、神様の解明など、世界的次元の葛藤と紛争は、冷戦という名で継続してきました。
       *
これも蕩減復帰するために、その目的が不明確なので、今では私が創設した天宙平和連合の名で、より平和を愛し、奉仕し、犠牲になる祝福を受けた天の女性たちを中心として、「平和軍」と「平和警察」を組織編成し、教育させ、先頭に立てました。これらは、神様を中心とする世界平和を具現する平和前衛隊として、神様の願いである平和理想世界を創建するようになるでしょう。
       *
皆様は、よく知らないと思いますが、韓半島の核問題解決のために、現在進行している六カ国協議の背後を舵取りし、民主主義諸国と共産主義諸国を和解させ、その解決策を提示しているのも、レバレンド・ムーンが伝えた新しい天父主義の平和・和合の原則だという驚くべき事実を明らかにしたいと思います。
       *
この切迫した時点において、アメリカとUNの役割は、果たして何でしょうか。環太平洋圏の中心に位置しているアメリカのノーフォークとハワイは、大西洋と太平洋はもちろん、五大洋を代表しています。そのハワイとノーフォークは、東洋と西洋を結ぶ架け橋であり、南と北を連結する輪です。韓半島は、アメリカ大陸を背負い、太平洋圏のすべての島嶼国を糾合し、環太平洋圏を保護し、守るべき祖国になるのです。重ねて申し上げますが、それは正に、人類の未来が、韓国と日本、そしてアメリカを中心とする環太平洋圏の保全にかかっているからです。
       *
このような天のみ旨をよく知っていた私は、去る七〇年代から三十三年間、生涯の黄金期を、このアメリカを中心として世界平和のために精誠を尽くしました。そして、去る一九九一年には、冷戦時代に終止符を打つために、北朝鮮の金日成主席(当時)と談判するために向かう深刻な瞬間にも、まずハワイに寄って精誠を捧げました。
       *
その勝利的土台の上に、私は、再び韓国に戻り、神様の祖国と故郷を定着させる摂理を完成させつつあります。特に今年は、摂理的禧年を迎え、再びアメリカに訪れることになり、その最初の経由地としてハワイに行くことになりました。
       *
皆様、昨今の世界情勢を冷徹に分析してみてください。共産主義の仮面を脱いだといいますが、今も中国やロシアのような周辺の好戦的な強大国は、虎視眈々と力のない小さな島嶼国をねらっています。どの国家でも、小さな島嶼国としては、単独でこの強大国の政治、経済、軍事的攻勢にはかなわないでしょう。彼らがその気になれば、一日でも無血占領を敢行できる力をもっているのです。
       *
皆様、環太平洋圏に安定と平和が定着するとき、人類の平和も保障されるでしょう。怒涛のごとく押し寄せてくる周辺の強大国の途方もない津波を、単独では阻止することができません。環太平洋圏のすべての島嶼国が一つに団結し、神様が願う神文明圏の祖国を創建しなければならない時が来ました。
       *
赤道を中心におき、南北に散在している太平洋圏の小さな島嶼国はもちろん、日本、台湾、フィリピン、インドネシア、ソロモン群島、オーストラリア、ニュージーランドなど、すべての国家が、一つの国のように協約を結んで連合圏を広げ、人類の平和と安定を保障してくれる環太平洋文明圏を守らなければなりません。日ごとに激しくなっていく環境破壊と戦争から、人類の未来の命綱であり生命線である海洋圏を保護して生かし、未来の平和のために本然の資源を守るべき責任が皆様にあるという意味です。
       *
<真の父母の業績>
貴賓の皆様、私は、実に形容し難い受難の路程を克服して勝利し、今日この地位まで来ました。決して個人の栄達と慰安のための人生ではありませんでした。生死が行き交う茨の道でも、天の印を受け、天のみ旨がどこにあるかをはっきりと知った私であったために、人類救援という天命をにぎって身もだえする、不死鳥の人生を貫いてきました。
       *
そうして、アメリカと世界の宗教界、学界、政界、および各界各層の指導者たちから、私は次の八つの分野でチャンピオンの呼称を受けるようになりました。
       *
一番目に、レバレンド・ムーンは、神様を最もよく知るチャンピオンです。
これまで神様は、全知全能の方であられ、被造万物の世界とは絶対的な主従関係であり、尊貴と栄光の玉座にいらっしゃる方であると考えられてきました。しかし、事実は正反対です。

       *
私は、摂理的使命を出発しながら、神様と人間の関係が父母と子女の関係だということを知ったのであり、最初のアダムをサタンによって失ってしまったのち、神様は、悲しみと嘆息と恨の神様になられたということを悟りました。
       *
私は、生涯を通して、その神様の恨を解怨してさしあげ、神様の心情を解放、釈放してさしあげようと、全力を尽くしてきました。そして、ついに、二〇〇一年一月十三日、神様王権即位式を奉献してさしあげることによって、神様の栄光と権威の玉座を取り戻してさしあげたのです。
       *
二番目に、レバレンド・ムーンは、サタンを最もよく知るチャンピオンです。
これまで人類は、人間を堕落させ、すべての悪行を主導する悪魔サタンの正体が何かを知りませんでした。
       *
私は、摂理を出発した草創期に、十四年以上の間、血のにじむ霊的な祈祷生活を通して、天上世界のあらゆる秘密を深く調べていく中で、すべての悪の根源であるサタンの正体が何であり、さらには、サタンの戦略と戦術が何かを知るようになりました。
堕落によって血統を汚してきたことがサタンの作戦であったため、私は、天の側に本然の血統を探し立てようと全力を尽くしてきたのであり、この天の戦法が世界的に広く知られた交叉・交体合同祝福結婚運動なのです。
       *
三番目に、レバレンド・ムーンは、人間を最もよく知るチャンピオンです。
人間は、どこから来て、どのように生き、どこに行くのか、堕落した人間は、なぜ心と体が争い、葛藤しているのか、生と死の意味は何か、本当に死後の世界は存在し、このために地上生活はどのようにするべきか、などに対する多くの疑問は、レバレンド・ムーンが明らかにした創造原理で詳しく説明しています。
       *
人間の人生は、腹中から地上生活を経て、永遠の死後の世界にまで連結されているのです。
レバレンド・ムーンは、人を見れば、その人の運命を直観する視覚があります。そのため、世界の大勢の若者たちの配偶者を結び合わせてきました。
       *
四番目に、レバレンド・ムーンは、霊界を最もよく知るチャンピオンです。
死後の世界である霊界は、地上生活の延長としてすべての人間が自然に行く世界として実在する世界です。したがって、祝福を受けて原罪を清算したのち、霊人体を完成して肉身を脱ぐ人たちには、死ではなく昇華という神聖な儀式を通して、永生する天の国に行く道を歓送し、祝賀するのです。
       *
歴史時代に来ては逝った数多くの聖賢、烈士たちが、今霊界に実在しており、真の父母様から祝福を受けて絶対善霊となり、神様の地上摂理を手伝っているという事実を知らなければなりません。
       *
地上生活の一瞬一瞬は、そのまま天上に記録され、後日霊界に行く日に、地上生活の審判材料になるのです。したがって、すべての人間は、より大きなもののために犠牲になることを喜ぶ、真の愛の人生を実践しなければなりません。
       *
五番目に、レバレンド・ムーンは、イエス様を最もよく知るチャンピオンです。

神様の息子であり、救世主、メシヤとして来られたイエス様が、準備されていたユダヤ教団と当時の宗教界の指導者たちから反対され、最後に十字架で処刑されたことは、人類歴史において、最も悲劇的な事件です。
       *
イエス様は、第二のアダムとして、神様を中心とする理想家庭のモデルを成就し、全人類を接ぎ木してあげなければなりませんでした。
       *
ローマを経て西欧文明の基礎となり、大西洋と太平洋文明圏の中心核を成しているキリスト教は、再び来られる再臨主のための新婦的基盤であることを理解しなければなりません。
       *
キリスト教徒たちは、神様のみ旨を繰り広げることもできずに十字架に追われたイエス様の、悲しい心情世界を理解しなければなりません。
       *
私の教えを通して、イエス様の使命と十字架による救援の限界、そして再び来られなければならない理由などが、はっきりと明らかにされています。
       *
六番目に、レバレンド・ムーンは、聖書および各宗教の経書の核心内容を最もよく知るチャンピオンです。
聖書を中心とする各教団の主要な経書は、人間始祖の堕落によって無知に陥った人間たちを、再び神様の前に帰す道が暗示されている秘密の啓示書です。
       *
したがって、重大な内容が比喩と象徴で描写されているのです。比喩と象徴は、天から来るメシヤによってのみはっきりと明らかにされます。したがって、旧約の律法の核心内容を明確に教えてくださった方がイエス様であり、レバレンド・ムーンの教えを通して、新旧約の聖書全体に貫き流れる神様の救援摂理に関する天の秘密が、明確に現されているのです。
       *
聖書は、神様の創造理想と堕落、そして復帰の道が隠された秘密の啓示書です。レバレンド・ムーンが明らかにした原理は、各種の経書で疑問視されているすべてのことに対する答えが、明快に表されています。
       *
七番目に、レバレンド・ムーンは、人類歴史を最もよく知るチャンピオンです。
歴史は、漠然と反復する単純な循環史観ではありません。明確な方向と目的をもって流れています。人類歴史は、本然の創造理想を回復していく蕩減復帰摂理歴史であり、救援摂理歴史です。
       *
歴史の始源と方向を明確に知っている私は、このような摂理的観点から、一九八五年、ソビエト連邦の最全盛期に、スイスのジュネーブでの国際学術会議を通して、共産主義の終焉を預言するなど、唯物史観の終末を予見したのです。
       *
これからは、各国家と宗教がそれぞれの垣根を崩す時です。そうして、「One Family under God」 唯一なる神様のもとの一つの家庭となる時代が急速に到来するでしょう。
       *
歴史の主管者は、神様であられます。今後、天運の到来により、歴史の軸が、アベルUNを中心に、天一国を創建するための超宗教、超国家の世界へと急速に前進するでしょう。

       *
八番目に、レバレンド・ムーンは、真の家庭の価値のチャンピオンです。
神様の創造理想は、神様を中心とする真なる家庭をつくることです。アダム家庭が成し遂げられなかった真の家庭の理想を取り戻し、地上・天上天国の基盤を構築することです。
       *
私が主導してきた祝福運動は、単純な結婚儀式ではなく、原罪を清算し、本然の真の血統によって天に接ぎ木する神聖な行事なのです。
       *
真の家庭は、真の愛、真の生命、真の血統の根源です。本然の真の理想家庭を通して、真の国、真の世界、真の天国が建設されます。家庭で、真の父母を中心として四大心情圏と三大王権の基礎ができ、それが天一国の土台になるのです。
       *
二〇〇五年九月十二日、「天宙平和連合」の創設以降、レバレンド・ムーンは、三代圏祝福理想の完成を通して、み言と祝福によって全人類を神様のもとの一つの家庭にしようと、私と韓鶴子総裁、さらに直系の子女たちと孫、孫娘、三代圏が進み出る世界巡回を完了しました。
       *
さらには、アメリカのキリスト教代表百二十人、宗教圏代表者千二百人、一万二千人の平和大使たちに、国家代表として世界百九十カ国を巡回し、真の父母様のみ言と祝福行事を行うようにして、神様を中心とする神文明世界を成し遂げていくにおいて、真なる家庭の価値を人類の普遍的価値として定着するようにしたのです。
       *
以上のように、レバレンド・ムーンは、八つの分野のチャンピオンとして世界に広く知られてきたのであり、これは、天の助けにより、全人類が協助しなければならない勝利の標的として残されているのです。
       *
このように、真の父母と全人類が一致して血と汗と涙で起こした勝利の土台の上に、私は、去る二〇〇三年、エルサレムにおいてキリスト教、ユダヤ教、イスラーム(イスラム教)の推戴を受け、イエス様を王の王として天上天下に宣布しました。
それとともに、二〇〇四年には、私がアメリカと韓国の国会で平和の王として推戴されました。
       *
そして、二〇〇六年六月には、ついに「天宙平和の王」戴冠式を挙行するようになったのです。
皆様! 二十一世紀に入った今日の人類は、実に歴史的な大転換期に置かれています。永遠の世界平和を定着させられるのか、あるいは、二十世紀まで反復してきた暗鬱な戦争と対決の歴史を再び繰り返すのかを、決定せざるを得ない時点に来ています。       *
皆様も御存じのように、私は、二十世紀に入って本格化した植民地争奪戦と、第一次、第二次世界大戦、韓半島での六・二五動乱、東西冷戦など、絶えず繰り返されてきた戦争と反目の時代を通し、生涯の全過程を神様の平和理想世界王国具現のために捧げてきました。
       *
その過程において私は、第二次世界大戦が終わって創設されたUNが、永遠の世界平和を実現するため、神様のみ旨を受け入れることができる平和の機構となるよう懇切に祈ってきました。
       *
しかし、一九四五年に創設されたUNに、世界平和のために貢献した素晴らしい業績がないわけではありませんが、創設六十周年を超えた今日の姿は、その本来の目的を遂行するに当たって、深刻な困難に直面していることを、自他共に認めています。

       *
加盟国が二百カ国に迫っていますが、自国の権益ばかりを代弁し、主張するUN代表部の役割は、今、世界紛争の解決と世界平和の具現に当たって、創設当時からの限界を露呈しています。
       *
皆様、
二〇〇五年九月十二日には、神様の摂理史を花咲かせる「天宙平和連合」(UPF)の創設を満天下に宣布しました。
「天宙平和連合」は、今から後天時代のアベルUN的役割を果たすことでしょう。カイン格の既存のUNの更新とともに、世界各地において、私の教えである「天父主義」、すなわち真の愛・真の家庭主義を伝授されて走っている、数百万の平和大使たちを動員し、「神様のもとの人類一家族」である天命を必ず完遂しなければなりません。
       *
<交叉・交体祝福結婚>
皆様、「天宙平和連合」は、超宗教、超国家的な次元で、交叉・交体祝福結婚を通して堕落前のアダムの本然の血統に復帰する、人類の血統転換の大革命を遂行する前衛隊となるでしょう。ある人は、不可能なことだとあざ笑うかもしれません。
       *
しかし、神様のみ旨がある所には必ず道があります。皆様も一度考えてみてください。実体の神様の名で役事しているレバレンド・ムーンの教えに従い、もしアメリカとロシアが超国家的次元で交叉・交体祝福結婚を決行したとすれば、どのような結果が出てくると思いますか。
       *
二つの国は、永遠の絶対主人である神様と一つの家族になるでしょう。数億の孫と孫娘が暮らしている国に向かって、どうして敵対感を抱くことができ、銃剣を向けることができるでしょうか。
       *
召命された皆様、六十五億の人類を神様の真の同族の血統に変え、この地に神様が願われた本然の理想の祖国と本郷の地を求め、太平聖代の理想天国を創建する聖業が、地球星の至る所で既に勢いよく燃え上がっています。きょうこの時間にも、世界百八十五カ国では、一万二千箇所ずつの訓読・祝福大会の責任を完遂するために、火花を散らす競争が繰り広げられています。
       *
<女性文化圏の到来>
皆様は、きょう真に貴い歩みをされました。この意義深い聖なる禧年と共にある天運の流れを逃さないでください。地球星の七五パーセントを占めている海洋圏を、皆様が先頭に立って保護し、発展させなければなりません。様々な公害と資源の枯渇によって死につつある地球星を回生させ、人類の未来を約束してくれる新しい本然の資源の宝庫を、ほかのどこで見いだすことができるでしょうか。
       *
今は、天宙的女性時代を代弁する海洋時代が開かれました。海を中心として、超国家的で超大洋的であると同時に、本性の女性文化圏である海洋圏文化を創出し、環太平洋文明圏が主人となる神文明開闢時代を産出するにおいて、真のお母様を中心としてすべての娘たちが一心一体となり、勝利的産苦を完成完結するための機関車の使命を果たさなければならないという点を、肝に銘じてくださることを願います。
       *
きょうこの意義深い場を共にしてくださった貴賓の皆様は、私がお伝えするこのメッセージを心の奥深くに刻んでください。天上の数千億に至る祝福を受けた皆様の善なる先祖の家庭も、この時間、地上に再臨し、皆様と共にこのメッセージを受けています。彼らも、子孫である皆様を通して地上で完成し、真の父母、真の師、真の主人の位置まで出ていくことができなければならないからです。
       *
それだけでなく、彼らは、王の王であられる真の父母様と一心一体となり、堕落前、本然の姿でその方の命令に絶対基準で従い、同参して侍る人生を通し、地上・天上天国の創建に総動員されなければなりません。このように霊肉界が共に生き、呼吸し、苦楽を共にしているという事実を、忘れないようにお願いします。
       *
それとともに、私がきょう、皆様にもう一つ特別にお願いしたいことは、真の父母様のみ言集千二百巻以上の中から要約、抜粋した「平和メッセージ」のみ言を、覚えるように耽読し、人生の指標とするということです。
       *
神様が先頭に立ち、霊肉界が一つになって皆様を保護し、助け、神様が願われた平和理想世界を成し遂げて、永遠の解放・釈放を享受して暮らすようになるでしょう。
       *
皆様は今、後天開闢時代の摂理を主導するアベルUNの「平和軍」と「平和警察」としての使命を果たす歴史的な家庭にならなければなりません。人類の福祉と世界平和のために、崇高な献身の道を歩んだ皆様の人生を、歴史は決して忘れないでしょう。「平和軍」と「平和警察」は、私が創設し、今世界的規模で発展しています。
       *
「天宙平和連合」(アベルUN)の旗を掲げ、「平和軍」と「平和警察」の先鋒に立つ家庭が、皆様のような英雄たちでなければ、ほかに誰がいるというのでしょうか。
       *
どうか、私がお伝えしたきょうのメッセージを胸に抱いていかれ、皆様の子女と若者たち、さらには、皆様の国家を教育することに活用してくださることをお願いします。
アージュ!
神様の祝福が皆様の家庭と皆様の国家、そして環太平洋圏と平和UNの上に、共にあることを願います。
ありがとうございました。

 

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平和神経 10-11

2020年07月19日 14時55分27秒 | 学習

平和メッセージ10


平和メッセージ10「神様の絶対平和理想モデルである絶対性家庭と世界王国」

愛する世界の祝福家庭、そして尊敬する平和大使と各界の指導者、内外の貴賓の皆様! きょうは、「子女の日」を宣布してから47年目となる、摂理史において意義深い1日です。人間始祖アダムとエバの堕落によって喪失してしまった神様の創造目的を完成するための蕩減復帰摂理路程には、必ず探し立てなければならない4大里程標があります。
       *
「神の日」、「父母の日」、「子女の日」、「万物の日」がそれです。2001年の「神様王権即位」の勝利と今年6月の「天正宮博物館奉献式・天宙平和の王戴冠式」と同時に天一国摂理が宣布され、それ以後、初めて迎える摂理的4大里程標の1日がきょうの「真の子女の日」です。

       *
今日、このような意義深い日を記念し、新たに私たちの覚悟を固める意味で、私がこの1年間、世界65億の人類を相手に伝授している天のメッセージを総体的に要約し、摂理的観点から見た皆様の位置と使命、そして皆様のいるこの時代の重要性を、もう一度想起させてあげようという思いから、「神様の絶対平和理想モデルである絶対性家庭と世界王国」という主題で、天のみ言をお伝えしようと思います。
       *
このみ言は今、世界的な宗教指導者120人が真の父母様から直接伝授され、世界120カ国を巡回し宣布している、命のみ言です。真の父母様の家庭の3代圏が世界を巡り、天のみ言と祝福によって人類救援の道を開いておいたその基台の上に、今カイン世界を代表する宗教指導者たちがバトンを受け継ぎ、地球村の至る所を奔走しているのです。

       *
<「天宙平和連合」の出現>

皆様、人類は今まで、歴史を通して、絶えず人間を中心とする平和運動ばかりを展開してきました。その良い例が民主と共産の対決です。個人の権益と自由をどれくらいより認定し、保障するのか、その程度の差だけであって、民主主義も共産主義も、すべて父母を失った子女たちがカインとアベルに分かれて争う、兄弟間の紛争の範疇を抜け出すことができませんでした。           *
不完全な人間ばかりを中心として展開する平和運動は、歴史的に常にその限界にぶつかり、挫折してしまったのです。世界平和実現の華やかな夢を抱いて出発した国際連合(UN)が、今日その生まれながらにしてもつ限界点にぶつかり、人類にこれ以上希望を与えることができずにいるのも、正にこのような理由のためです。一言で言えば、天が直接運行し、歴史を摂理される時を迎えることができなかったということです。

       *
したがって、神様の永遠の創造理想である平和理想世界を実現するために、カイン格である既存のUNを更新するとともに、新しい次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格のUNの姿が、正に「天宙平和連合」です。今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望であり願いです。
       *
カイン的な既存のUNの前に、天一国を代表するアベル的王国の使命を果たすようになるでしょう。したがって、神様の創造理想世界の実践郷を成し遂げるべき使命が、正に世界的指導者であられる皆様に下された、天命であることを肝に銘じてくださるように願います。

       *
<神様の創造目的>

尊敬する世界の平和指導者の皆様、神様が人間を創造した究極的な目的はどこにあると思われますか。真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して喜びを感じることでした。それでは、理想家庭とはどのような姿でしょうか。神様が創造された最初の人間は、男性格を代表したモデルとしてのアダムと、女性格を代表したモデルとしてのエバでした。だとすれば、彼らが真の愛の見本となる人格者と主人になる道とは、どのような道だったのでしょうか。
       *
一言で言えば、神様を父として侍って生きることのできる、父母と子女の関係を確保するモデル平和理想家庭でした。神様と一つの家族を成し、永遠に喜びを感じて生きる道であるという意味です。

       *
このように神様は、モデル平和理想家庭を成し遂げようと、アダムとエバを創造して人類の最初の先祖として立てられました。御自身の全体を完全投入され、真の愛と真の生命と真の血統が連結した天宙の総合実体であり、霊肉界の媒介体であり、万物の主管主である息子と娘として立てられたのです。

       *
皆様、ところが、アダムとエバがモデル平和理想家庭を成すには、絶対必要条件があります。絶対者であられる神様が、絶対的基準の上で絶対的価値を付与するために、御自身の子女として創造したその人間においては、天道が要求する絶対基準の道を行かなければならないのです。
       *
絶対者であられる神様を父母として侍るために、行かなければならない宿命的路程の人生が必要だということです。言い換えれば、人間が神様に似て完成し、「絶対者の息子だ、娘だ」と呼ばれ得る人格者の姿を確保するには、天が定めておいた絶対的基準の道を歩まなければならないという意味です。その中で最も重要なものが正に絶対「性」の基準です。

       *

<絶対「性」>

第1には、結婚式の時まで守るべき絶対「性」、すなわち絶対純潔の基準です。人間は、誰もが生まれてから成長過程を経ていくようになります。父母の愛と保護のもと、比較的安全で無難な幼少年時代を経たのち、周囲のすべての人たちはもちろん、万物万象と共に、新しい次元の関係を結び、新しく躍動的な人生を出発する青少年期に入っていきます。外的に成人になるだけでなく、内的に人格完成を通じた絶対人間の道に入っていく瞬間なのです。
       *
ここで、人間なら誰でも例外なく守るべき絶対必要条件が正に純潔です。人間にとって純潔がモデルとしての絶対「性」であり、必要条件なのは、神様が創造理想を成し遂げるために、御自身の子女に与えられた宿命的責任であり、義務であり、天道の道が正にモデルとしての絶対「性」の完成の道だからです。

       *
神様が人間始祖のアダムとエバを創造して与えてくださった唯一の戒めは何だったでしょうか。天が許諾する時になるまでは、お互いの性を絶対的基準で守りなさいという戒めであり、祝福でした。善悪の実を取って食べれば必ず死に、取って食べずに天の戒めを守れば、人格完成はもちろん、創造主であられる神様と同等な共同創造主の隊列に立つようになり、さらには、万物を主管し、永遠で理想的な幸福を謳歌する宇宙の主人になるという聖書のみ言は、正にこの点を踏まえて語ったことです。
       *
婚前純潔を守り、真の子女として天の祝福のもとで結婚をして真の夫婦となり、真の子女を生んで真の父母になりなさいという祝福だったのです。これは、神様の創造原則である絶対「性」を離れてなされるものではないという事実を、確認させてくれる内容です。すなわち、神様のこの戒めの中には、人間が歴史を通して神様の子女として個性を完成し、万物の主管位に立つためには、神様の創造理想のモデルとしての性を相続しなければならないという、深い意味が隠されていたのです。

       *
第2には、夫婦間において、生命よりも貴く守るべきモデルとしての絶対「性」、すなわち絶対貞節の天法です。夫婦は、天が定めてくださった永遠の伴侶として子女を生むことにより、真の愛、真の生命、真の血統を創造する共同創造主の絶対、唯一、不変、永遠性の本源地なのです。独りでは、千年を生きても子女を生むことができないというのが天理だからです。婚前純潔を守り、純粋な天の夫婦として結ばれた人たちが、どうして天道を外れて浮気をすることができるでしょうか。
       *
動物とは異なり、神様が人間を御自身の子女として創造された、そのみ旨を知ったなら、想像もできない創造主に対する背信と背逆であり、自ら破滅の墓を掘る道です。人間堕落の結果としてもたらされた創造理想圏外の結果です。

       *

皆様、絶対「性」は、このように天が人間に賦与された最高の祝福です。絶対「性」の基準を固守しなければ、人格完成、すなわち完成人間の道が不可能だからです。さらには、神様も人格神、実体神の位相を立てるためには、完成人間を通して真なる家庭的絶対「性」の基盤を確保しなければ不可能だからです。絶対者であられる神様が、私たちの人生を直接主管され、私たちと同居し、共に楽しまれるためには、御自身の相対であり、子女として創造した人間が、神様のように絶対「性」的基準で完成した家庭の姿を備えなければならないという意味です。
       *
絶対「性」を中心とする家庭の枠の中でこそ、祖父母、父母、子女、孫と孫娘、このように3代圏を含む人間の本然の人生の理想的モデルとしての性関係が創出されるのです。この基台の上でこそ、神様の永生はもちろん、人間の永生も可能になるということをはっきりと知ってくださるよう願います。

       *
したがって、絶対「性」を中心とするアダムとエバが、神様のみ旨のとおりに個人完成、すなわち人格完成を成し、神様の祝福の中で夫婦関係を結び、神様と完全一体を成し遂げていたならば、神様が彼らの中に臨在なさることができる因縁が決定していたでしょう。さらには、彼らの子女にも、神様と直接的に父子の因縁を結ぶことができる愛の基準が連結されていたでしょう。       *
言い換えれば、完成したアダムとエバの絶対「性」を中心とする結婚は、神様御自身の結婚になっていたのです。神様でありアダムでもあり、エバであり神様でもあり、アダムとエバが神様の体になり、神様は彼らの心の位置に安着され、共に有形、無形の二つの世界で絶対「性」を中心とする、人類の真の父母になっていたでしょう。

       *
<血統の重要性>

それでは、アダムとエバの堕落以来、歴史を通して神様にとって最も胸痛い恨として残されてきたものとは何であるか御存じでしょうか。天の血統圏を失ってしまい、兄弟圏と所有権まで失ってしまった事件です。生命とも取り替えることのできないこの血筋を失ってしまいました。真の生命と真の愛の実を結ぶことができなかったのです。地球星を覆っている65億の人類が、天とは何の関係もないサタンの実に転落してしまったのです。

       *

皆様、生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち、生命がなくてもできず、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。

       *
したがって、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想人間、すなわち人格完成も可能であり、理想家庭も生まれるのであり、さらには、神様の祖国、理想国家も出現するのです。平和理想世界王国は、このように絶対「性」の関係を通して創建されるのです。

       *
皆様、血統の重要性は、いくら強調してもしすぎることはないということを、皆様も肝に銘じてください! 父子の間の関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。神様の血統を伝授してあげ、永存させることのできる唯一の道は、正に父母と子女の間のモデルとしての血統関係しかないという事実を、はっきりと知らなければなりません。

       *
しかし、その場に現れたのは、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統でした。神様の愛と生命と血統が愛の怨讐である姦夫、サタンの所有権に落ちてしまったのです。天地が真っ暗な地獄に変わってしまい、神様までも姿を隠される、そのような凄絶な世界になってしまった事実を、人間は今まで知らずに生きてきました。怨讐の血統が生命線であるかのように錯覚し、そこに命を懸けて生きている群像こそが、今日の堕落の末裔となった人類の悲しい姿なのです。それで、この世界を地上地獄と呼ぶのです。

       *
このような悲惨な姿を見つめられる神様は、どれほど胸が痛かったことでしょうか。堕落によって血統圏、長子権、所有権がサタンの手に落ちてしまったのです。愛する子女に相続してあげるために、一生の間、汗を流して集めた財産を、一晩のうちに強盗にそっくりそのまま奪われてしまった父母の立場になってしまったのです。このように、サタンに血統圏を奪われ、子女を失ってしまい、すべての国と世界の所有権まで渡してしまった、神様の悲しく無念な心情を知る者がいませんでした。

       *
皆様、真の父母の使命を完遂すべきレバレンド・ムーンの生涯もまた、言い表せない苦難と迫害でつづられた恨の生涯でした。第一アダムと第二アダムが失敗したすべてを蕩減復帰し、完成しなければならない第三アダムである真の父母の使命は、救世主、メシヤ、再臨主の使命はもちろん、すべての宗主たちの使命までも総体的に完遂しなければならない人生なのです。
       *

神様の宇宙創造がそうであったように、一寸の誤差も許容できない人類再創造の大役事でした。誰とも相談すらできない孤独な路程でした。神様までも顧みられず、徹底して独りで訪ねていかなければならない茨の荒野路程でした。幾度も反復される生死の岐路で血を吐きながらも、天との約束を成し遂げるため、再び立ち上がらなければならなかった不死鳥の、モデルとしての「性」を立てるための人生でした。

       *
かつて日本留学時代に地下で独立運動を行ったとして、解放直後、共産治下の平壌で天のみ旨を伝播したとして、そして自由国家として誕生した李承晩政権下でも、さらには、民主主義の世界的な代表国だと誇るアメリカにおいてさえも獄中の苦労を経験するなど、一生に6度も無実の獄中闘争を経なければならなかったレバレンド・ムーンの波瀾万丈の人生を、すなわちモデルとしての「性」を完成するための人生を、誰か理解する者がいたでしょうか。
       *
かわいそうな天のために、そして死亡圏で苦しむ堕落した人類を救ってあげるために、歯を食いしばって耐えて生きてきた悲惨な生涯でした。今でも誰かが、私のこのような心情の内縁をかいま見て、一言でも投げ掛けたなら、私の涙は滝のようになるでしょう。
       *

ですから、血統圏と長子権、そして所有権を再び取り戻すことができる道は、サタンを自然屈伏させる道しかありません。サタンを自然屈伏させる秘法とは何でしょうか。怨讐を自分の子女よりも愛する真の愛の力によって、初めて可能なのです。

       *
<真の愛>

そうであるならば、真の愛とは、どのような愛でしょうか。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる喜びと愛の心情です。子女が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的な愛です。

       *
真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいても、ただうれしく、宇宙はもちろん神様までも、引っ張ればついてくる愛です。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力が、真の愛の価値です。

       *

神様の真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠なものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践するとき、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権、相続権までも享受するようになるのです。このように、天国に入る絶対必要条件が正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。

       *
<実存する霊界>

皆様、人間には体と心があり、心の上位には霊人体があり、その霊人体が入っていって暮らす霊界はもちろん、肉身が暮らしている現実世界のどこにでも神様は実存されます。そして、人間は、真の愛を通して神様と完全に一つになるとき、完全な人になるのです。このような観点から、完全な人とは、たとえ小さな個体の姿であったとしても、全体歴史を代表した存在であり、また、未来のすべての因縁を代表した存在なので、天宙的な価値を備えるようになるのです。私たちが本当に人間のこのような天宙的な価値を知れば、生きていくにおいて、心を先に立てて従っていき、絶対「性」を完成する人生を生きていくべきだということが明確になるでしょう。

       *
それで皆様の良心は、皆様のすべての言行はもちろん、考えまでも感知し、知っているのです。師よりも先に知り、父母よりも先に知り、神様よりも先に知るのです。したがって、永遠の師である良心の命令に絶対服従して生きさえすれば、皆様の永生は絶対に保障されるのです。神様の創造がそのようになっています。

       *
人間の構造をよく見てみると、神様は、本来人間を二重構造で創造されたことが分かります。有形世界である現象世界の縮小体として肉身を創造され、無形世界の代表であり主人として立てるために、霊人体を創造されました。したがって、人間は、地上界で100年くらい生きて肉身の機能が終われば、自然に、そして自動的に無形世界の霊界に入っていくようになっているのです。このように霊界は、肉身を土台として生きている私たちの目では見ることができないだけであって、地上生活の自動的で必然的な延長なのです。神様が創造してくださった、人間の永遠の本郷です。

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霊界は、このように厳然と存在します。妄想の世界でもなく、想像の世界でもありません。これは、人間の選択権の外にあるのです。良いからといって行き、嫌だからといって行かなくてもよい、そのような世界ではありません。神様が永遠不変の方であられるように、御自身が創造された霊界も永遠不変なのです。私たちが地上界で、肉身をもって現象世界と様々な関係を結んで暮らすのと同じように、霊界でも人間は、霊人体をもって霊界のすべての現象と密接な関係を維持して生きていかなければならない宿命的存在です。

       *

<霊人体と肉身の関係>

ところで、人間の霊人体と肉身の関係について見るとき、より重要なのは、肉身ではなく霊人体です。肉身は100年くらい生きて死にますが、霊人体は、時間と空間を超越して永生します。いくら地上界で良い服を着て、良い物を食べ、裕福に暮らす人も、結局は死ぬのではないですか。したがって、皆様の人生は、霊的な基準と肉的な基準をよく調和させ、霊肉が一つになった完成実体を成して暮らしてから逝かなければなりません。現象世界であり有限世界である地上界の人生で、肉身を土台として霊人体を完成させるべき責任があるということです。
       *
ところが、霊人体の完成は自動的にやって来るのではありません。必ず真の愛の実践を通して、体と心が完全一体となった人生の土台の上で、初めて完熟した霊人体が結果として実っていくのです。

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皆様、秋になって、倉庫に入るよく熟した果物になるためには、春と夏という過程を経ながら、自然界が提供してくれる栄養素と、主人の細やかな世話が絶対に必要です。無精で見識のない主人に出遭った果樹園の果物は、あらゆる疾病と悪天候に悩まされ、熟すこともできないまま落果したり、虫に食われた果物として分類されたりしてしまうでしょう。果物は果物ですが、すべてが同じ果物なのではありません。すべての果物が、市場に出して売れる完成品になれるわけではないのです。

       *
木の上で完熟した果物は、自動的に主人の倉庫に入っていきます。同じように、人間の霊人体は、木と同じ立場にある地上界の人生で完成してこそ、自動的に無形世界である霊界の天国に入っていくのです。言い換えれば、人間は、肉身をもって暮らす地上界の人生で、完熟した人生、すなわち、この地に天国を成し、楽しく暮らしてから逝ってこそ、自動的に天上天国に入城するようになるのです。

       *
地上界で暮らす間、皆様の一挙手一投足は、このような天の公法を基準として、一つ残らず皆様の霊人体に記録されます。したがって、霊界に入っていく皆様は、肉界での人生を100パーセント収録した霊人体の姿です。よく熟した善の人生だったのか、虫に食われ腐った悪の人生だったのかは、皆様の霊人体に赤裸々に現れるのです。神様が皆様の審判主ではなく、皆様自らが自分の審判官になるということです。
       *
このような途方もなく恐ろしい天理を知れば、どうしてあえて地上界の人生を、あらゆるサタンの誘惑に陥り、利己的で、快楽ばかりを追い求める背徳の人生で終えることができるでしょうか。皆様の霊人体に傷を負わせ、傷跡をつけることは、命を懸けて慎まなければなりません。天国行きと地獄行きが、きょうこの時間、皆様の考えと言行で決定されるという事実を、はっきりと肝に銘じてくださるよう願います。
       *

ところが、皆様の人生を見れば、外なる人と内なる人が絶えず葛藤し、争っていることを否定し得ないでしょう。あとどのくらいこの争いを継続されますか。10年ですか。100年ですか。宇宙のすべての存在には、厳然とした秩序があります。神様は、私たち人間を、そのように不完全な状態で創造されたのではないというのです。
       *
外なる人である肉身の誘惑を果敢に振り切ってしまい、内なる人である良心の道に従って絶対「性」を完成し、人生の勝利を達成することが、人間である皆様の義務であり、責任だということを知らなければなりません。このような人生を生きる人には、天運が共にあり、霊人体の完成も見ることができるのです。

       *
<天国と家庭>

皆様、天国はどのような所だと思いますか。一言で言えば、天国とは、神様の真の愛が充満し、真の愛が軸となって立てられた世界です。真の愛がすべての環境圏の外形であり、内容でもある世界です。人生の始まりと終わりが真の愛で一貫している世界です。誰もが真の愛によって生まれ、真の愛の中で生き、真の愛の懐に抱かれ、真の愛の軌道に沿って次の世界の霊界に移っていく人生を生きる人たちの世界です。

       *
したがって、その世界には、反目や嫉視があり得ず、お互いがお互いのために生き合うことが自然な世界です。お金や名誉、あるいは権力が支配する、そのような世界ではありません。一人が成功するのは全体を代表して成功することであり、一人がうれしく思うのは全体のためにうれしく思うことであり、一人が喜ぶことは全体が共に喜ぶ、そのような姿の世界です。

       *
天国は、真の愛の空気でいっぱいに満ちている世界です。真の愛を呼吸して暮らす世界です。いつ、どこでも生命が躍動する世界です。すべての構成員が真なる神様の血縁として因縁を結んでいる世界です。全世界が私たちの体の細胞のように、不可分の関係で結ばれている所です。天国は、神様の本質的愛である真の愛だけが支配する世界です。したがって、神様も、真の愛のために存在されるのです。

       *
<3代が共に暮らす家庭>

皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。その家庭には神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、共に調和して暮らす3代の家族になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根として、侍って暮らさなければなりません。

       *
皆様、共に暮らす人生の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に真の愛の幹が生じて真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。
       *
このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、3代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。
       *
皆様、神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてくることができる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねてくる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。このような家庭では、神様が縦的に良心的な主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。
       *
そこには、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように4大愛を中心として4大心情圏が完成するのです。このような家庭になれば、上下、左右、前後が一つに連結された球形運動を継続するようになり、したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と理想国家と平和理想王国になるのです。もし全世界が、このような真の家庭で満ちあふれれば、そこでは、弁護士も、検事も、さらには判事も必要のない、天道と天法が治める、道理に従う世界となるでしょう。
       *
皆様も一度考えてみてください。誰が皆様の善し悪しを一番よく知っていますか。皆様の祖父母であり、父母であり、皆様の夫、皆様の妻、皆様の子女たちです。家庭の中で解決できないことがあるでしょうか。父母と子女が、夫と妻が、兄と弟がお互いに「ために生きる人生」の模範を見せるとき、許し難い過ちがどこにあり、罪を犯す隙間がどこにあるでしょうか。天理と天道が治める世界は、自然のままの世界です。遮るもののない真理と道理に従う世界です。影が生じない絶対価値による正午定着の世界です。
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<交叉・交体祝福結婚>

尊敬する貴賓の皆様、人類は今、これほど執拗に苦しめられてきたサタンの偽りの血統を果敢に断ち切り、真の父母様の真の血統の根に接ぎ木されなければなりません。これ以上、野生のオリーブの木として人生を終える愚を犯してはならないというのです。野生のオリーブの木では、千年を生きても、野生のオリーブの種しか生産できないという悪循環が続くからです。それでは、どこから私たちは、野生のオリーブの木の立場から脱出する道を見いだすことができるのでしょうか。
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天の真の血統をもってこられた真の父母様を通して結婚祝福を受けることが、正に真のオリーブの木に接ぎ木される恩賜です。血統を変えなければ、種を変えることはできないからです。そして、祝福は、重生、復活、永生の3段階の祝福を経るようになっています。人種、文化、国境、宗教の壁を飛び越え、神様のもとに人類一家族をつくる大役事です。神様の目には、皮膚の色の違いはありません。
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神様の目には、国境が存在しません。神様の目には、宗教と文化の壁が見えません。これらのすべてが、数万年の間、人類の偽りの父母として君臨してきた悪魔、サタンのまやかしにほかなりません。
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交叉・交体祝福結婚を通して絶対「性」の人生を完成することこそ、この地に平和理想世界を実現する究極的方法であり、手段であることを、はっきりと教えてあげなければならないのが皆様の使命です。そして、皆様の家門と氏族が、みな共に絶対「性」の完成を通して祝福結婚の神聖な隊列に進み出なければなりません。
       *

皆様、今、皆様の位置は違っています。真の父母様が許諾された聖酒式を通して血統転換をし、再祝福を受け、真の家庭を探し立てることのできる道が大きく開かれました。

       *
<真の父母様の平和運動>

世界の指導者の皆様、私は、きょうこの貴い場をお借りして、もう一度、人類の平和天国創建のために、そして、神様の祖国と本郷の設定のために、実に摂理的で革命的な新プロジェクトを宣布しようと思います。  歴史的にサタンによって東と西、南と北に分けられ、地理的には北アメリカ大陸とロシア大陸を分けるベーリング海峡に橋梁を建設し、海底トンネルを通そうというのです。
       *
そうして、アフリカの喜望峰からチリのサンティアゴまで、イギリスのロンドンからアメリカのニューヨークまで、自動車で全世界を巡回、疾走できる「世界超高速道路」を連結する「ワールド・ピース・キング・ブリッジ−トンネル」を完成し、世界を解放、釈放させてくれる1日生活圏にしようというのです。
       *
これ以上の分断と分裂は容認できないというのが天の警告です。全世界を1日生活圏で結び、サタンがつくった人種、文化、宗教、国家の壁を崩し、神様が何よりも願ってこられた平和理想世界王国を、この地球星に創建しようというのです。
       *
アメリカとロシアが一つになり、ヨーロッパ大陸、中国、インド、日本、ブラジルなど、世界のすべての国家、そしてすべての宗教が一つになり、共に力を合わせ、この歴史的なプロジェクトを成功させなければなりません。この事業の成功こそ、人類にとって、これ以上戦争と分断が必要ない平和王国を創建するのに、決定的役割をすることでしょう。
       *

<平和理想世界王国の到来>

愛する祝福家庭の皆様! 皆様は今、有史以来、最も恵まれた貴い時代に生きています。歴史上、誕生しては逝った数千億に達する皆様の先祖たちが、霊界で何よりも待ち望んだ後天開闢の時代、すなわち「平和理想世界王国時代」の出帆を宣布いたします。4大聖人たちはもちろん、数千億の善なる先祖たちが総再臨し、皆様を天の道へと導いています。悪なる者たちが裕福に暮らすような、不条理で腐敗した世界が幅を利かせる、そのような時代はもう過ぎ去っていくのです。
       *

私たち全員の究極的な目標である、神様を中心にお迎えして生きる「神の国と神の義」を探し立てなければなりません。「神の国」とは、どのような国でしょうか。3代が調和し、お互いに信じ、尊敬し、頼り、愛で一つになって暮らす真のモデル理想家庭の姿と同じ平和理想王国を意味するのです。すなわち、人類が今までユートピアとして願ってきた神様主権の国が、正に「神の国」だというのです。
       *
人類が一つの家族となり、お互いに心の壁を崩し、天宙的次元で国家間の国境までも除去しようという共生・共栄・共義社会の実現運動も、このように一つの家庭から始まるのです。したがって、私たちが真の家庭を探し立てることは、この地において天宙平和王国の創建を早める摂理的召命だ、ということを肝に銘じなければなりません。

       *
世界の火薬庫と言われる中東でも、レバレンド・ムーンの平和思想に励まされ、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム(イスラム教)が、新しい次元の平和的対話を行っています。

       *
東西間の冷戦に終止符を打つ決定的役割をしたのも、レバレンド・ムーンの「統一思想」でした。私の祖国、韓半島統一のための実質的な背後での作業も、今、レバレンド・ムーンの主導のもとで急速に進行しています。
       *
しかし、私は決してここで満足することはできません。天命を受けて出発した私の生涯です。天から印を受け、人類の真の父母として顕現した私が、天との間で交わした約束は、必ず成し遂げなければなりません。この地球星に毒きのこのように君臨してきたあらゆる国境と壁を完全に撤廃し、万人が共に手を取って暮らせる平和理想世界王国を創建しなければなりません。

       *

<私たちの使命>

皆様、天地開闢の後天時代は、明らかに天と真の父母様が開門してくださいました。しかし、この福多き栄光の時代を花咲かせ、実を結ばせることは、今皆様の手にかかっています。

       *
アベルUNの位相を定立していく「天宙平和連合」の旗のもと、平和組織の二重的使命を果たす天の密使となってください。天が下さった祝福家庭と、この恵まれた地球星を、皆様でなければ誰が育て、守るのでしょうか。

       *
皆様、後天時代は、真の父母様から受ける祝福結婚を通して、アダムが堕落によって失ってしまった真なる血統を取り戻さなければならない時代だと言いました。個人、家庭、氏族、民族、国家、このように5段階を経て祝福摂理を完成すべき時代だというのです。

       *
世界的次元で3代圏の理想家庭を探し立て、後天時代の祝福家庭となった使命を完遂しましょう。イエス様がこの地に来られ、死ぬ前に成し遂げようとされた願いも、正にこの3代圏の理想家庭を探し立てることだったのです。

       *
したがって、氏族的メシヤと国家的メシヤは、真の父母様を中心として一つになり、カイン圏を代表する政治圏とアベル圏を代表する宗教圏の歴史的な流血闘争を、永遠にこの地から終息させなければなりません。

       *
世界人口の74パーセントを占めている蒙古斑同族連合も、その役目を果たし、国家単位の祝福を通して世界を復帰し、人類の最初の家庭から始まったカイン・アベルの闘争を終息させるべき、摂理的な時になったことを肝に銘じてください。

       *
皆様、母を中心としてカイン・アベル、二人の息子が一つになり、天宙平和の王であられる真の父母の前に、本然の位置で復帰された本然の理想家庭を奉献すべき摂理的召命の時が来ました。人類始祖の堕落によってサタンに差し出してしまった兄弟圏と所有権までも、絶対「性」の完成を通して真の理想家庭を立て、再び天の前に還元させるべき天命が皆様と共にある時が、正にこの時代だということを肝に銘じてくださるよう願います。

       *
皆様は今、摂理的四次アダム心情圏の時代である解放・釈放時代、すなわち後天開闢の時代に入っています。蕩減復帰により、まだらに染まった旧約、新約、成約時代までの先天時代を勝利した、影のない正午定着時代であり、アダムの堕落以前の本然の理想世界を創建していく時代です。平和の王、真の父母を中心として、霊界と肉界が一体圏を成した全体、全般、全権、全能の真の愛の心情圏の時代、すなわち天宙平和統一王国の時代を意味するのです。

       *
皆様、万民の平和の王、神様を真の父母として侍って暮らす真の王子、王女となってください。救世主、メシヤ、再臨主が必要のない永遠の解放と釈放の世界で、天宙平和の王であられる真の父母様に侍り、真の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和理想世界王国を創建しましょう。    絶対「性」の戒めを固守して真の家庭を完成し、真の父母様が勝利された3代圏蕩減復帰の完成を相続し、堕落圏以前の本然の世界を完成しましょう。

       *
天宙的理想圏である解放・釈放圏を安着させるモデル理想家庭と、本然の絶対、唯一、不変、永遠の太平聖代を享受する善なる王国を建て、億万世の称賛を受ける天宙平和の祖国となりますように!

神様の祝福が、皆様の家庭と国家と世界に、永遠に共にあることを願います。
ありがとうございました。
       *

平和メッセージ11


平和メッセージ11「後天開闢時代の平和大使の使命」

尊敬する平和大使の代表指導者の皆様!

きょう、皆様は、真に歴史的な歩みをされました。新千年を知らせる力強いときの声が、いまだに私たちの耳元に響いている今日、65億の人類の胸の中に、新しい希望と未来を約束してくれる後天開闢時代の双合十勝圏が宣布されてから、既に2年目を越えました。実に1日が千年のようであり、千年が1日のような天一国創建の多忙な日々が続いています。
        *
このように貴い摂理的な時を迎え、私は、きょうこの場を借りて、選ばれた韓民族の誇らしい子孫として、弘益人間(広く人間世界に利益を与えること)の精神を受けて生まれた全国平和大使の代表指導者であられる皆様に、今後、人類が行くべき方向と使命について、天が下さった特別メッセージをお伝えしようと思います。「後天開闢時代の平和大使の使命」という題目のみ言です。

        *
<人類の願い>

皆様、古今東西、老若男女を問わず、共通の夢があるとすれば、果たしてそれは何でしょうか。誰もが一様に願い、待ち焦がれてきたものは、「平和理想世界の実現」でしょう。しかし、人類歴史上ただの一度も天が喜び得る恒久的平和を実現させられなかったということが、歴史的な恨として残されてきました。

        *
何が間違ったために、このようになったのでしょうか。一言で言えば、人間が神様の創造理想を知らないという無知に陥ったからです。数千、数万年待っても、無知からは完成を期待することはできません。
皆様、神様の創造は実に奥妙です。御自身の子女であり愛の対象として創造した人間の完成と幸福のために、森羅万象を先に創造され、環境を準備されました。

        *
神様の創造物の中で傑作品の一つである花について、一度考えてみてください。何げなくぽつんと野原に咲いている名もない花に至るまで、花には明らかに創造主の意志と目的が隠されていることを、簡単に発見することができます。花としての生を表現し、完成していく姿は、実に驚異的だと言わざるを得ません。

        *
まず、花は、万物の霊長である人間も真似することができないほど、美しい色相と陰陽の調和を顕示しています。そして、絢爛な色相に魅了されて寄ってくる、虫やちょうたちの心をとりこにしてしまう、万能の香りも発しています。さらには、あまりにも強くてまぶしく、見つめることも大変な太陽の光を包み、生命を創造して守ってくれる自然の光に変える、和合と平和の光を発散しています。こまめに門前を出入りし、自分の種を繁殖してくれる、虫やちょうたちのためには、甘い蜜を提供することで報いるという道理も忘れていません。

        *
皆様、神様の創造の神秘性は、私たちが言葉ですべてを描写することはできない、実に無限の境地です。したがって、人類最高の画家が描いた絵だとしても、生きた一輪の野性の花とも比較することができません。取るに足らないたった一つの花を創造するにおいても、このように万物万象と調和を成し、共生、共栄できる道を開いておかれた創造主、神様であられるのです。ましてや、御自身の子女であり、永遠の愛の相対者であり、相続者として創造した人間の位相はどうでしょうか。

        *
千万種類の花が満開になっても、創造の原則のもと、それぞれが個性真理体としての位相を厳然として守り、調和した大自然を成し、共生、共栄する順理(道理に従うこと)を見て、人間も調和と平和、そして自由と幸福を求めて永生しなさいという、天の祝福と恩寵が私たちとともにあります。言い換えれば、人間は、誰もが天が賦与された個性体としての人生の姿と特性があります。すなわち、人間は誰もが個性真理体としての特権を受けて生まれるのです。老若男女、地位の高低を問わず、人間は誰もが自分だけの、固有で個性のある人生の路程を歩まなければならない宿命的存在だという意味です。

        *
<個性真理体である人間の価値>

皆様、65億の人類の中に、皆様と100パーセント似た人を探し出すことができますか。もう一度考えてみてください。皆様と同じ個性を所有した人がいると思われますか。同じ日、同じ時間に生まれ、同時に死ぬ双子だとしても、彼らの人生は同一でしょうか。世界最高の美男子も、最高の醜男がもっている独特な真理体としての個性をもつことはできないのです。知恵の王であられる神様は、正分合作用の変化、発展を通し、今も永遠の個性真理体の創造を継続していらっしゃいます。神様の創造原理がそのようになっています。

        *
ここから私たちは、人間の人間としての絶対価値的基準を発見するようになります。花とちょうの相対的関係と調和のように、人間同士も、お互いに「ために生きる」真の愛を分かち合って生きるようになっているのです。このような真の愛の人生の中で、調和した主体と対象の関係を花咲かせるとき、人間としての絶対価値の基準が設定されるという意味です。

        *
皆様、花とちょうが相互間に主体と対象の関係を設定し、授受作用を通して存在し繁栄していくように、人間と万物、人間と人間、人間と天の間にも、厳然とした創造原理的関係が予知、予定されているのです。森羅万象の個性真理体が調和と統一の中で成し遂げた総合体である大自然は、人間に対して絶対対象の位置に立ち、主体である人間の絶対価値を実体化させる絶対役割を果たすようになります。

        *
同様に、人間は、人間たちの間においても、家庭という基本枠の中で3代圏を成して暮らしながら、上下、左右、前後の縦的、横的関係を学び、身につけるようになります。個々人全員、個性真理体としての絶対価値を実体化する主体と対象の関係による授受作用を通し、和合と愛の人生を追求するようになるという意味です。

        *
人間と神様の間はどうでしょうか。創造主として、絶対、唯一、不変、永遠の位相をもっていらっしゃる神様も、知ってみれば、御自身が立てた創造原理圏内で被造万物と授受作用を継続しながら、主体的立場に立っていらっしゃるのです。いくら絶対者だとしても、対象と授け受ける授受の関係を離れては、喜びを感じることはできないからです。

        *
人類の最初の先祖であるアダムとエバが、もし堕落せずに、創造原理に従って人間完成、すなわち人格完成を成し遂げていたならば、人類は、絶対価値的存在の位置に立ち、上には神様を主体として迎えて絶対服従し、下には自然界の万物を対象として、永遠の平和王国を享受するようになっていたでしょう。地上界だけでなく、霊界でも永遠の天国市民として生きるようになっていたでしょう。

        *
そうだとすれば、全知全能であられ、不可能はない神様の子女として創造された人間が、なぜそのように無知の状態に落ちてしまったのでしょうか。人類の先祖アダムとエバが、偽りの父母のサタンに従って堕落の道へと陥ってしまったからです。この事件こそ、人類歴史上、最初の悲劇であり、最も恨めしく、悲しい恥辱となってしまったのです。

        *
したがって、遠大な創造理想をもって御自身の子女であり、真の愛の絶対的相対として創造した人間を捨てることのできない神様は、長久な歴史の中で、悲壮、凄絶な恨の心情で耐えてこられました。誰も知ることのできない歴史の裏道で、囹圄暮らしをして耐えてこられた人類の永遠の真の父母であられるのです。

        *
<人間を中心とする平和追求の限界>

        *
ところで、人間は今まで、歴史を通して、絶えず人間を中心とする平和運動ばかりを展開してきました。その良い例が民主と共産の対決です。個人の権益と自由をどれくらいより認定し、保障するのか、その程度の差だけであって、民主主義も共産主義も、すべて父母を失った子女たちがカインとアベルに分かれて争う、兄弟間の紛争の範疇を抜け出すことができませんでした。

        *
人類は、誰彼を問わず、例外なくサタンの血統を受けて生まれたサタンの子女たちです。皆様自身のことを一度考えてみてください。日常生活の中でも、時々刻々、あらゆることにおいて善と悪が皆様の内部で主導権の争奪戦を展開しているではないですか。したがって、このような不完全な人間ばかりを中心として展開する平和運動は、歴史的に常にその限界にぶつかり、挫折してしまったのです。
        *
世界平和実現の華やかな夢を抱いて出発した国際連合(UN)が、今日その生まれながらにしてもつ限界点にぶつかり、人類にこれ以上希望を与えることができずにいることも、正にこのような理由のためです。一言で言えば、天が直接運行し、歴史を摂理できる時を迎えることができなかったということです。
        *
皆様、しかし今では、時が変わりました。過去80年以上の歳月を捧げ、ひとえに天の道だけを歩んで勝利したレバレンド・ムーンの勝利的基台の上に、ついに後天開闢の時代が宣布されたのです。罪悪と桎梏の沼で苦しんでいた人類を解放・釈放させ、自由と幸福の世界である創造本然の理想世界を創建する天運の時が、私たちと共にあるのです。

        *
天がレバレンド・ムーンを人類の真の父母として印を押され、新時代を開いてくださったことには、いくつかの明確な理由があります。

        *
第1に、「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生の価値を実践して勝利し、人類に伝授してあげたその勝利的基台のためです。人間は、誰もがために生きるように生まれました。しかし、堕落による無知のために、正反対の道である利己的個人主義に陥ってしまったのです。歴史上、初めてこのような天の秘密を明らかにし、人類を教育してきたレバレンド・ムーンの波瀾万丈の人生を神様はよく御存じでいらっしゃいます。

        *
第2に、私は、一生を捧げて万難を克服し、勝利的基台を立てたのであり、真の愛の実践教育を通して、神様と人間が父子間の関係を再び回復し、定立できるすべての条件を充足させたのです。愛の怨讐である姦夫サタンの子女となり、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統の奴隷となって生きていた人類を、真の愛の根源であられる神様の真の血統に重生され得る道を開いてあげました。 真の愛の人生を通して個人完成を実現し、真なる家庭、真なる氏族、真なる民族、真なる国家、真なる世界を立て得る道を完全に開いてあげたのです。

        *
<平和大使の使命>

皆様、私たちが世の中を生きていってみれば、たくさんの因縁と関係が、必然的に私たちの人生に影響を及ぼすようになることを発見します。ところが、大部分の因縁は、人間の恣意による選択権の中で結ばれるようになります。皆様が置かれた環境や与件の中で、必要によって結ばれる因縁だというのです。このような因縁は、後天的な因縁であり、人間の努力いかんによって、いつでも変えたり、なくしたりできる人倫的次元の因縁にすぎません。
        *
しかし、生まれる時から天が賦与してくださった天倫は、私たちの選択権の外にある元初的因縁であり、宿命的関係です。血縁だからです。父母や兄弟を、嫌いだからといって替えたり、選挙で選ぶことができないのも、それが血縁的関係だからです。一度、金氏の家門の子女として生まれれば、永遠に金氏の家門の血統をもって生きるようになるのです。

        *
ところが、今も人類が罪悪の落とし穴から抜け出すことができずにいる理由は何でしょうか。最初からサタンの偽りの血統を受けて生まれたからなのです。摂理的なみ旨と目的をおいて天が授けてくださった、本然的で原理的な血縁ではなく、人間の失敗によって引き起こされた後天的で非原理的な関係だという意味です。
        *
言い換えれば、たとえ堕落して父母を失ってしまった孤児の立場になったとしても、天が下さった父母と子女の間の根本関係がなくなったのではありません。堕落して無知な植物人間となり、父母が厳然として生きていらっしゃるのに、気づくことができずに生きる目の見えない人生になってしまったのです。

        *
したがって、堕落の血統を所有している人間は、誰彼を問わず、例外なく血統転換を経て再び生まれなければなりません。その道だけが、神様が下さった創造本然の血縁に還元する唯一の道だからです。

        *
<交叉・交体祝福結婚の価値>

ところで、血統転換をして人類を再び神様の子女として探し立てる最上の方法は、交叉・交体祝福結婚です。人種、文化、国境、宗教の壁を跳び越え、すなわちすべての怨讐関係の輪を断ち切り、新しい次元の天的血統を創造する革命的役事です。神様が、この現状世界を摂理されるために、実体をまとって顕現された平和の王、真の父母を通して再創造される神聖な血統転換の儀式です。

        *
愛する平和大使の代表指導者の皆様、皆様も一度胸に手を置いて静かに考えてみてください。今日、私たちが身を置いているこの戦争と反目の世の中を、何か他の方法で救うことができるでしょうか。怨讐の家門、さらには怨讐の国とも、交叉・交体祝福結婚を通して、憎みたくても憎めない一つの家族になること以上に確実な方法がどこにあるでしょうか。

        *
皆様は、後天時代を導いていく世界120万の平和大使を代表する指導者の位置に立っていらっしゃいます。今後、人類の平和と幸福に責任をもち、自然災害を防ぎ、家庭倫理の確立や純潔を守ることを促進する平和組織「平和王国警察」と「平和王国軍」の使命を完遂しなければならない天の密使なので、四大聖人はもちろん、数十、数百代にわたる皆様の先祖たちまでが総動員され、皆様の一挙手一投足を見守っています。
        *
したがって、皆様の使命は、今、火を見るよりも明らかになりました。まずは、皆様の宗親たちと知人たちに、後天開闢の時代、すなわち天一国創建の時が来たことを周知させなければなりません。天がこの時代に、真の父母様を中心として全世界的次元で展開していらっしゃる摂理的内容を、教育すべき責任が皆様にあるという意味です。

        *
さらには、交叉・交体祝福結婚こそ、この地に平和理想世界を実現する究極的方法であり、手段であることを、はっきりと教えてあげなければなりません。そして、皆様の家門と氏族、そしてこの韓民族が、みな共に交叉・交体祝福結婚の神聖な隊列に進み出なければなりません。

        *
皆様、歴史上、空前絶後のこの後天開闢の貴い時代を、肉身を土台とする五感にばかり頼って暮らしている皆様の目では直接感知できないことが、本当に残念に思います。1日も早く霊的な五感も開き、天の摂理が今この時代にどのように成し遂げられていっているのかを、はっきりと認知して生きていける皆様となることを願います。皆様の立場から見れば代価なく受けたこの天運の時ですが、絶対的基準で設定した摂理的プログラムは、ただ皆様を待ってくれるばかりではないという点を肝に銘じてください。

        *
倍達民族の精神を保全し、白衣民族の気概を守ってきたこの韓民族の平和大使の代表でいらっしゃる皆様は、今、一つに団結すべき時が来ました。これ以上無駄にする時間はありません。金氏ならどうで、朴氏ならどうだというのですか。慶尚道と全羅道が一つになれない理由がどこにあるのですか。民団と朝鮮総連も、みな同じ韓半島に根を置いています。韓国と北朝鮮はどうですか。
        *
みな同じ一つの血統を分かち合った兄弟姉妹の関係ではないですか。私たちはみな、白衣民族の子孫であり、弘益人間の崇高な志を立てて準備させた天孫であり、後天開闢時代に平和王国創建の先鋒に立てるために、天が選び立てた選民の血族であることを肝に銘じるべき時です。

        *
私たち全員の究極的な目標は、神様を中心にお迎えして生きる「神の国と神の義」を探し立てることです。「神の国」とは、どのような国でしょうか。3代が調和し、お互いに信じ、尊敬し、頼り、愛で一つになって暮らす真なる家庭の姿と同じ、平和理想王国を意味するのです。すなわち神様主権の国が、正に「神の国」だというのです。

        *
そうであれば、「神の義」とは何に対して語られたみ言ですか。天道と天理を意味するのです。あらゆる権謀術数が支配しているこの邪悪な世界を、天的真の愛の権勢によって審判し、正義と真理に基づく解放・釈放の真の愛と平和の理想世界を創建せよという至上命令です。人類は、どのみち一つの家族になります。現代科学の目覚しい発展も、一つの地球村家族を編成していくことを大きく後押ししています。白人と黒人が、東洋と西洋が、みな一つの家族として交わって調和を成し、美しい平和理想王国をこの地球星に創建するようになります。

        *
<天宙平和連合の出現>

そのような次元で、私が創設した天宙平和連合と蒙古斑同族連合の役割が、より引き立つようになります。天宙平和連合は、今既存のUNのアベル的位置に立ち、民族的で国粋的なUN代表部の角逐の場ではなく、汎世界的で超世界的な天宙的次元で、人類の平和と福祉のために崇高な革命を遂行していくでしょう。外的で、形式的なスローガンに縛られるUNではなく、より根本的で実質的な次元で、真に人類のためのメシヤ的使命を果たすようになるでしょう。
平和を愛する平和大使の指導者の皆様!

        *
世界人口の74パーセントを占めている蒙古斑同族は、世界で最も大きい単一同族体です。50億に近いこれらの人々を糾合し、この地球星に真の愛の台風を起こさなければなりません。

        *
皆様とレバレンド・ムーンは、同じ韓半島で生まれ、同じ文化圏を享有しています。皆様は、私の教えである真の愛、真の生命、真の血統を通じた真の家庭完成の真理を伝播し、教育する平和大使であり、天の密使です。平和大使となった皆様は、今から天の真理をもって、死の道も恐れない預言者的な信念と誇りで走らなければなりません。天の密使となって走られる皆様の永生は、天が必ず責任をもってくださるでしょう。

        *
皆様、私たち全員が共有している蒙古斑は、単純にモンゴリアンを表示するために生じた生理的な斑ではありません。後天開闢の時代が訪れる時、真の父母様を中心として全人類を糾合し、統一する求心点とするために、いち早く天が下さった東夷族の証票です。さらには、蒙古斑同族の中心軸の位置に立っている韓民族は、65億の人類の先頭に立ち、真の父母様の伝統を伝授する代身者としての使命を果たさなければならない選民です。

        *
神様が太初に人間を創造され、願われた創造本然の平和理想世界創建が、皆様の目前で、今実現されつつあることを忘れないでください。これが正に奇跡でなくて何でしょうか。世界の至る所に、交叉・交体祝福結婚家庭が天の真の愛の根を下ろしています。新しい天の血統が実を結んでいます。この美しい地球星を本然のエデンの園に育て、人類は今から永遠の平和と幸福を謳歌し、子々孫々、天一国のハレルヤを心ゆくまで叫ぶようになる日が近づいています。
皆様と皆様の家庭、そしてこの韓民族の上に、神様の大いなる祝福と恩寵が共にあることを願います。

ありがとうございました。

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平和神経 7-9

2020年07月19日 14時38分10秒 | 学習

平和メッセージ7


 尊敬する世界の平和大使と各界の指導者、内外の貴賓、そして、愛する祝福家庭の皆様。

「神様の理想家庭と平和理想世界王国(2)」

 初めに、「天宙平和連合」の発展と人類平和の具現のために、世界各地で苦労していらっしゃる皆様に、深甚なる感謝をお捧げする次第です。皆様も御存じのように、私は、2004年、アメリカと韓国の国会において平和の王として推戴され、戴冠式を行ったのち、2005年9月12日には、アメリカのニューヨークにおいて「天宙平和連合」を創設しました。その勝利的基盤の上に、今年6月13日には、実体的天一国創建のための天宙平和の王、真の父母様の「天正宮」入宮式(天正宮博物館奉献式)と戴冠式を挙行しました。
        *
 皆様、「天宙平和連合」創設直後から始まった私の世界120カ国み言巡回の勝利を受け継いだ韓鶴子総裁は、真の父母様を代表した立場で、この6カ月間、全世界を回り、180カ国み言宣布巡回を勝利することによって、歴史的な母子協助の摂理を完成しました。真の父母の位置で真の子女たちを直接帯同し、彼らをみ言宣布と祝福行事の主管に同参させることによって、人類の最初の家庭で母格のエバが失ってしまった血統圏とカイン・アベルの統一圏を復帰、還元させたのです。

        *
 皆様、今年の8月20日は、私が一生を通して経験した6度の無辜の監獄生活の中で、その最後であるアメリカ・ダンベリーの監獄で、世界的次元の獄中生活の苦労に堂々と勝利して、解放・釈放権を奪取した21周年出監記念日でした。この意義深い日を慶祝し、また歴史的な世界巡回を勝利して到着する韓総裁を歓迎する意味で、去る8月20日、私は、世界的次元の平和大会を開催しました。世界120カ国の120万平和大使の指導者たちを代表する核心指導者3万人以上が韓国に集まり、平和世界実現のために決意を誓う意味深長な大会でした。

        *
 このような摂理的な勝利圏基盤の上に、私は、今「天宙平和の王」の資格で真の父母の家庭の3代圏とともに、世界の津々浦々を巡り、この後天開闢時代に天が人類に下さった天の秘密のメッセージを伝えています。

        *
 世界の指導者の皆様!
 私は、いつの時よりも深刻な心情で今回の世界巡回路程に臨んでいます。88歳にならんとする老齢で、いつ、どこで倒れるか分からない巡回の道ですが、私は、命を懸けてこの道を出発いたしました。今回が私としては、最後の世界巡回路程になるかもしれません。天から印を押されて顕現した真の父母として、人類に残してあげる最後の遺言になるかもしれない天の秘密を明らかにするのです。どうか、心の門を大きく開き、この貴い天のみ言を心に刻み、皆様の生涯の基準となり、氏族と後孫に相続してあげる知恵深い指導者の皆様になってくださることを願います。

        *
 皆様、きょうは、私がこの1年間、世界65億の人類を相手に伝授している天のメッセージを総体的に要約し、摂理的観点から見た皆様の位置と使命、そして、皆様のいるこの時代の重要性を、いま一度想起していただこうという意味から、「神様の理想家庭と平和理想世界王国」という主題で天のみ言をお伝えしようと思います。

        *
<「天宙平和連合」の出現>

 皆様、人間は今まで、歴史を通して、絶えず人間を中心とする平和運動のみを展開してきました。その良い例が民主と共産の対決です。個人の権益と自由をどれくらいより認定し、保障するのか、その程度の差だけであって、民主主義も共産主義も、すべて父母を失った子女たちがカインとアベルに分かれて争う、兄弟間の紛争の範疇を抜け出すことができませんでした。

        *
 不完全な人間ばかりを中心として展開する平和運動は、歴史的に常にその限界にぶつかり、挫折してしまったのです。世界平和実現の華やかな夢を抱いて出発した国際連合(UN)が、今日その生まれながらにしてもつ限界点にぶつかり、人類にこれ以上希望を与えることができずにいることも、正にこのような理由のためです。一言で言えば、天が直接運行し、歴史を摂理できる時を迎えられなかったということです。

        *
 したがって、神様の永遠の創造理想である平和理想世界を実現するために、カイン格である既存のUNを更新するとともに、新しい次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格のUNの姿が、正に「天宙平和連合」です。今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望であり、願いです。カイン的な既存のUNの前に、天一国を代表するアベル的王国の使命を果たすようになるでしょう。したがって、神様の創造理想世界の実践郷を成し遂げるべき使命が、正に世界的指導者であられる皆様に下された天命であることを肝に銘じてくださるように願います。

        *
<神様の創造目的>

 尊敬する世界の平和指導者の皆様、神様が人間を創造した究極的な目的はどこにあると思われますか。真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して、喜びを感じることでした。それでは、理想家庭とはどのような姿でしょうか。神様が創造された最初の人間は、男性格を代表したモデルとしてのアダムと、女性格を代表したモデルとしてのエバでした。だとすれば、彼らが真の愛の見本となる人格者と主人になる道とは、どのような道だったのでしょうか。一言で言えば、神様を父として侍って生きていける父母と子女の関係を確保するモデル平和理想家庭でした。神様と一つの家族を成し、永遠に喜びを感じて生きる道であるという意味です。

        *
 このように神様は、モデル平和理想家庭を成し遂げようと、アダムとエバを創造して人類の最初の先祖として立てられました。御自身のすべてを完全投入され、真の愛と真の生命と真の血統が連結した息子、娘として立てられたのです。

        *
 したがって、アダムとエバが神様のみ旨のとおりに個人完成、すなわち人格完成を成し、神様の祝福の中で夫婦関係を結び、神様と完全一体を成していたならば、神様が彼らの中に臨在なさることのできる因縁が決定していたことでしょう。さらには、彼らの子女にも、神様と直接的に父子の因縁を結べる愛の基準が連結されていたことでしょう。言い換えれば、完成したアダムとエバの結婚は、神様御自身の結婚になっていたのです。神様であると同時にアダムであり、エバであると同時に神様となり、アダムとエバは神様の体となり、神様は彼らの心の位置に安着され、共に有形、無形、二つの世界で人類の真の父母になっていたことでしょう。

        *
<血統の重要性>

 ところで、アダムとエバの堕落以来、歴史を通して神様にとって最も胸痛い恨として残されてきたものが何であるか御存じでしょうか。天の血統圏を失ってしまい、兄弟圏と所有権まで失ってしまった事件です。生命とも取り替えることのできないこの血筋を失ってしまいました。真の生命と真の愛の実を結ぶことができなかったのです。地球星を覆っている65億の人類が、天とは何の関係もないサタンの実に転落してしまったのです。

        *
 皆様、生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち、生命がなくてもできず、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。

        *
 したがって、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想人間、すなわち人格完成も可能であり、理想家庭も生まれるのであり、さらには、神様の祖国、理想国家も出現するのです。平和理想世界王国は、このように創建されるのです。皆様、血統の重要性は、いくら強調してもしすぎることはないということを、皆さんも肝に銘じてください! 父子の間の関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。神様の血統を伝授し、永存させることのできる唯一の道は、正に父母と子女の間の血統関係しかないという事実をはっきりと知らなければなりません。

        *
 しかし、その場に現れたのは、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統でした。神様の愛と生命と血統が愛の怨讐である姦夫、サタンの所有権に落ちてしまったのです。天地が真っ暗な地獄に変わってしまい、神様までも姿を隠される、そのような凄絶な世界になってしまった事実を、人間は今まで知らずに生きてきました。怨讐の血統が生命線であるかのように錯覚し、そこに命を懸けて生きている群像こそが、今日の堕落の末裔となった人類の悲しい姿なのです。それで、この世界を地上地獄と呼ぶのです。

        *
 このような悲惨な姿を見つめられる神様は、どれほど胸が痛かったことでしょうか。堕落によって血統圏、長子圏、所有権がサタンの手に落ちてしまったのです。愛する子女に相続してあげるために、一生の間、汗を流して集めた財産を、一晩のうちに強盗にそっくりそのまま奪われてしまった父母の立場になってしまったのです。このように、サタンに血統圏を奪われ、子女を失ってしまい、すべての国と世界の所有権まで渡してしまった神様の悲しく無念な心情を知る者がいませんでした。

        *
 ですから、血統圏と所有権を再び取り戻すことができる道は、サタンを自然屈伏させる道しかありません。サタンを自然屈伏させる秘法とは何でしょうか。怨讐を自分の子女よりももっと愛する真の愛の力によって、初めて可能なのです。

        *
<真の愛>

 そうであるならば、真の愛とはどのような愛でしょうか。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる喜びと愛の心情です。子供が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的愛です。

        *
 真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん神様までも引っ張れば付いてくる愛です。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力が、真の愛の価値です。

        *
 神様の真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠なものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践すれば、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権、相続権までも享受できるようになるのです。このように、天国に入る絶対必要条件が正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。

        *
<天国と家庭>

 皆様、天国はどのような所だと思いますか。一言で言えば、天国とは、神様の真の愛が充満し、真の愛が軸となって立てられた世界です。真の愛がすべての環境圏の外形であり、内容である世界です。人生の始まりと終わりが真の愛で一貫している世界です。誰もが真の愛によって生まれ、真の愛の中で生き、真の愛の懐に抱かれ、真の愛の軌道に沿って次の世界の霊界に移っていく人生を生きる人たちの世界です。

        *
 したがって、その世界には、反目や蔑視があり得ず、お互いがお互いのために生き合うことが自然な世界です。お金や名誉、あるいは権力が支配する、そのような世界ではありません。一人が成功するのは全体を代表して成功することであり、一人がうれしく思うのは全体のためにうれしく思うことであり、一人が喜ぶことは全体が共に喜ぶ、そのような姿の世界です。

        *
 天国は、真の愛の空気でいっぱいに満ちている世界です。真の愛を呼吸して暮らす世界です。いつ、どこでも生命が躍動する世界です。すべての構成員が真なる神様の血縁として因縁を結んでいる世界です。全世界が私たちの体の細胞のように、不可分の関係で結ばれている所です。天国は、神様の本質的愛である真の愛だけが支配する世界です。したがって、神様も、真の愛のために存在されるのです。

        *
 皆様、今から皆様の人生は、真の愛に夢中になって生きる人生でなければなりません。アダムとエバ以上に、イエス様以上に、神様を愛していける人生を生きなければなりません。徹底した真の愛の実践を通して、体と心を完全統一し、真の愛の相対圏を探し立てなければなりません。言い換えれば、この地で真の家庭を完成し、真なる父母、真なる夫婦、真なる子女、このように少なくとも3代が共に真の愛を中心とする人生を生きてから入っていくべき所が天国です。

        *
<3代が共に暮らす家庭>

 皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。その家庭には神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、共に調和して暮らす3代の家族になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根として侍って暮らさなければなりません。

        *
 皆様、共に暮らす生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に真の愛の幹が生じて真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。

        *
 そのような家庭には、歴史の根が生きており、天の国の根が張っているということです。地上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。永遠に継続する王権の根もここに定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は現実世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建てて暮らすのです。

        *
 このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、3代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。

        *
 皆様、神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてくることができる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねてくる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。このような家庭では、神様が縦的に良心的な主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。
        *
そこには、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように4大愛を中心として4大心情圏が完成するのです。このような家庭になれば、上下、前後、左右が一つに連結された球形運動を継続するようになり、したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と理想国家と平和理想王国になるのです。もし全世界が、このような真の家庭で満ちあふれれば、そこでは、弁護士も、検事も、さらには判事も必要のない、天道と天法が治める順理の世界となるでしょう。

        *
<交叉・交体祝福結婚>

 尊敬する貴賓の皆様。
 人類は今、これほど執拗に苦しめられてきたサタンの偽りの血統を果敢に断ち切り、真の父母様の真の血統の根に接ぎ木されなければなりません。これ以上、野生のオリーブの木として人生を終える愚を犯してはならないというのです。野生のオリーブの木では、1000年を生きても、野生のオリーブの種しか生産できないという悪循環が続くからです。それでは、どこから私たちは、野生のオリーブの木の立場から脱出する道を見いだすことができるのでしょうか。

        *
 天の真の血統をもってこられた真の父母様を通して祝福結婚を受けることが、正に真のオリーブの木に接ぎ木される恩賜です。血統を変えなければ、種を変えることはできないからです。そして、祝福は、重生、復活、永生の3段階の祝福を経るようになっています。ところで、真の父母様から祝福結婚を受けて理想家庭を築き、罪のない純粋な真の種を受ける最善の道は、交叉・交体祝福結婚です。人種、文化、国境、宗教の壁を飛び越え、神様のもとに人類一家族をつくる大役事です。
        *
神様の目には、皮膚の色の違いはありません。神様の目には、国境も存在しません。神様の目には、宗教と文化の壁が見えません。これらすべてが、数万年の間、人類の偽りの父母として君臨してきた悪魔、サタンのまやかしにほかなりません。
 
        *
 交叉・交体祝福結婚こそ、この地に平和理想世界を実現する究極的方法であり、手段であることを、はっきりと教えてあげなければならないのが皆様の使命です。そして、皆様の家門と氏族が、みな共に祝福結婚の神聖な隊列に進み出なければなりません。

        *
 皆様、今、皆様の位置は違っています。真の父母様が許諾された聖酒式を通して血統転換をし、再祝福を受け、真の家庭を探し立てることのできる道が大きく開かれました。

        *
 したがって人類は今、レバレンド・ムーンが主導してきた世界的次元の交叉・交体祝福結婚を通して血統復帰を完成し、より天の側であるアベルが主体格である兄の位置、すなわち本然の秩序を確立しなければならないのです。

        *
 血統転換をして人類を再び神様の子女として探し立てる最上の方法は、交叉・交体祝福結婚です。すべての怨讐関係の輪を断ち切り、新しい次元の天的血統を創造する大役事です。神様が、この現象世界を摂理されるために、実体をまとって顕現された平和の王、真の父母を通して再創造される神聖な血統転換の儀式です。

        *
<真の父母様の平和運動>

        *
 私は、生涯、神様の真の愛を実践する「ために生きる人生」の道理を教えてきました。これは、個人だけでなく、家庭と社会、国家、このようにすべての次元で適用されるべき基本原理です。

        *
 世界の指導者の皆様、私は、きょうこの貴い場をお借りして、もう一度、人類の平和天国創建のために、そして、神様の祖国と本郷の設定のために、実に摂理的で革命的な新プロジェクトを宣布しようと思います。

        *
 歴史的にサタンによって東と西、南と北に分けられ、地理的には北アメリカ大陸とロシア大陸を分けるベーリング海峡に、橋を架け、海底トンネルを通そうというのです。そうして、アフリカの喜望峰からチリのサンティアゴまで、イギリスのロンドンからアメリカのニューヨークまで、自動車で全世界を巡回、疾走できる「世界超高速道路」を連結する「ワールド・ピース・キング・ブリッジ−トンネル」を完成し、世界を解放、釈放させてくれる1日生活圏にしようというのです。

        *
<平和理想世界王国の到来>

 尊敬する平和大使、そして、各界の指導者の皆様!
 皆様は今、有史以来、最も恵まれた貴い時代に生きています。歴史上、誕生しては逝った数千億に達する皆様の先祖たちが、霊界で何よりも待ち望んだ後天開闢の時代、すなわち「平和理想世界王国時代」の出帆を宣布いたします。四大聖人たちはもちろん、数千億の善なる先祖たちが総再臨し、皆様を天の道へと導いています。悪なる者たちが裕福に暮らすような、不条理で腐敗した世界が幅を利かせる、そのような時代はもう過ぎ去っていくのです。

        *
 私たち全員の究極的な目標は、神様を中心にお迎えして生きる「神の国と神の義」を探し立てることです。「神の国」とは、どのような国でしょうか。3代が調和し、お互いに信じ、尊敬し、頼り、愛で一つになって暮らす真なる家庭の姿と同じ平和理想王国を意味するのです。すなわち、人類が今までユートピアとして願ってきた神様主権の国が、正に「神の国」だというのです。

        *
 人類が一つの家族となり、お互いに心の壁を崩し、天宙的次元で国家間の国境までも除去しようという共生・共栄・共義社会の実現運動も、このように一つの家庭から始まるのです。したがって、私たちが真の家庭を探し立てることは、この地において天宙平和王国創建を早める摂理的召命だ、ということを肝に銘じなければなりません。

        *
 世界の火薬庫と言われる中東でも、レバレンド・ムーンの平和思想に励まされ、ユダヤ教、キリスト教、イスラームが、新しい次元の平和的対話を行っています。

        *
 東西間の冷戦に終止符を打つ決定的役割を果たしたのも、レバレンド・ムーンの「統一思想」でした。私の祖国、韓半島統一のための実質的な背後での作業も、今、レバレンド・ムーンの主導のもとで急速に進行しています。

        *
 しかし、私は決してここで満足することはできません。天命を受けて出発した私の生涯です。天から印を受け、人類の真の父母として顕現した私が、天との間で交わした約束は、必ず成し遂げなければなりません。この地球星に毒きのこのように君臨してきたあらゆる国境と壁を完全に撤廃し、万人が共に手を取って暮らせる平和理想世界王国を創建しなければなりません。

        *
<私たちの使命>

 皆様、天地開闢の後天時代は、明らかに天と真の父母様が開門してくださいました。しかし、この福多き栄光の時代を花咲かせ、実を結ばせることは、今皆様の手に掛かっています。

        *
 アベルUNの位相を定立していく「天宙平和連合」の旗のもと、二つの平和組織の二重的使命を果たす天の密使となってください。天が下さった祝福家庭とこの恵まれた地球星を、皆様でなければ誰が育て、守るのでしょうか。

        *
 皆様、後天時代は、真の父母様から受ける祝福結婚を通して、アダムが堕落によって失ってしまった真なる血統を取り戻さなければならない時代だと言いました。個人、家庭、氏族、民族、国家、このように5段階を経て祝福摂理を完成すべき時代だというのです。

        *
 世界的次元で3代圏の理想家庭を探し立て、後天時代の祝福家庭となった使命を完遂しましょう。イエス様がこの地に来られ、死ぬ前に成し遂げようとされた願いも、正にこの3代圏の理想家庭を探し立てることだったのです。

        *
 したがって、氏族的メシヤと国家メシヤは、真の父母様を中心として一つになり、カイン圏を代表する政治圏とアベル圏を代表する宗教圏の歴史的な流血闘争を、この地において永遠に終息させなければなりません。このような摂理的なみ旨を抱き、私は既に歴史的に宗教圏と政治圏の対決の場となっているスイスのジュネーブに第2の宗教圏「天正宮」を建立することを宣布しました。

        *
 世界人口の74パーセントを占めている蒙古斑同族連合も、その役目を果たし、国家単位の祝福を通して世界を復帰し、人類の最初の家庭から始まったカイン・アベルの闘争を終息させるべき摂理的な時になったことを肝に銘じてください。

        *
 皆様、母を中心としてカイン・アベル、二人の息子が一つになり、本然の位置で天宙平和の王であられる真の父母の前に復帰された本然の理想家庭を奉献すべき摂理的召命の時が来ました。人類始祖の堕落によってサタンに差し出してしまった兄弟圏と所有権までも、真なる理想家庭復帰を通して再び天の前に還元させるべき天命が皆様と共にある時が、正にこの時代だということを肝に銘じ、また肝に銘じてくださることを願います。

        *
 皆様、億兆蒼生の平和の王神様を真の父母として侍って暮らす真なる王子、王女となってください。救世主、メシヤ、再臨主が必要のない永遠の解放と釈放の世界で天宙平和の王であられる真の父母様に侍り、真なる孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和理想世界王国を創建しましょう。

        *
 そして、真の父母様が勝利された3代圏蕩減復帰の完成を相続し、堕落圏以前の本然の世界を完成しましょう!

 天宙的理想圏である解放・釈放圏を安着させるモデル理想家庭と、本然の絶対、唯一、不変、永遠の太平聖代を享受する善なる王国を建て、億万歳の称賛を受ける天宙平和の祖国となりますように!

 神様の祝福が皆様の家庭と国家と世界に永遠に共にあることを願います。
 
 ありがとうございました。


平和メッセージ8

平和メッセージ9

平和メッセージ9「神様の理想家庭と平和理想世界王国(3)」

 

尊敬する世界の平和大使と各界の指導者、内外の貴賓、そして、愛する祝福家庭の皆様。

初めに、「天宙平和連合」の発展と人類平和の具現のために、世界各地で苦労していらっしゃる皆様に、深甚なる感謝をお捧げする次第です。皆様も御存じのように、私は、2004年、アメリカと韓国の国会において平和の王として推戴され、戴冠式を行ったのち、2005年9月12日には、アメリカのニューヨークにおいて「天宙平和連合」を創設しました。その勝利的基盤の上に、今年6月13日には、実体的天一国創建のための天宙平和の王、真の父母様の「天正宮」入宮式(天正宮博物館奉献式)と戴冠式を挙行しました。

        *
皆様、「天宙平和連合」創設直後から始まった私の世界120カ国み言巡回の勝利を受け継いだ韓鶴子総裁は、真の父母様を代表した立場で、この6カ月間、全世界を回り、180カ国み言宣布巡回を勝利することによって、歴史的な母子協助の摂理を完成しました。真の父母の位置で真の子女たちを直接帯同し、彼らをみ言宣布と祝福行事の主管に同参させることによって、人類の最初の家庭で母格のエバが失ってしまった血統圏とカイン・アベルの統一圏を復帰、還元させたのです。

        *
皆様、今年の8月20日は、私が一生を通して経験した6度の無辜の監獄生活の中で、その最後であるアメリカ・ダンベリーの監獄で、世界的次元の獄中生活の苦労に堂々と勝利して、解放・釈放権を奪取した21周年出監記念日でした。この意義深い日を慶祝し、また歴史的な世界巡回を勝利して到着する韓総裁を歓迎する意味で、去る8月20日、私は、世界的次元の平和大会を開催しました。
        *
世界120カ国の120万平和大使の指導者たちを代表する核心指導者3万人以上が韓国に集まり、平和世界実現のために決意を誓う意味深長な大会でした。 このような摂理的な勝利圏基盤の上に、私は、今「天宙平和の王」の資格で真の父母の家庭の3代圏とともに、世界の津々浦々を巡り、この後天開闢時代に天が人類に下さった天の秘密のメッセージを伝えています。

        *
世界の指導者の皆様!

私は、いつの時よりも深刻な心情で今回の世界巡回路程に臨んでいます。88歳にならんとする老齢で、いつ、どこで倒れるか分からない巡回の道ですが、私は、命を懸けてこの道を出発いたしました。今回が私としては、最後の世界巡回路程になるかもしれません。天から印を押されて顕現した真の父母として、人類に残してあげる最後の遺言になるかもしれない天の秘密を明らかにするのです。どうか、心の門を大きく開き、この貴い天のみ言を心に刻み、皆様の生涯の基準となり、氏族と後孫に相続してあげる知恵深い指導者の皆様になってくださることを願います。
        *
皆様、きょうは、私がこの1年間、世界65億の人類を相手に伝授している天のメッセージを総体的に要約し、摂理的観点から見た皆様の位置と使命、そして、皆様のいるこの時代の重要性を、いま一度想起していただこうという意味から、「神様の理想家庭と平和理想世界王国」という主題で天のみ言をお伝えしようと思います。

        *
<「天宙平和連合」の出現>

皆様、人間は今まで、歴史を通して、絶えず人間を中心とする平和運動のみを展開してきました。その良い例が民主と共産の対決です。個人の権益と自由をどれくらいより認定し、保障するのか、その程度の差だけであって、民主主義も共産主義も、すべて父母を失った子女たちがカインとアベルに分かれて争う、兄弟間の紛争の範疇を抜け出すことができませんでした。
        *
不完全な人間ばかりを中心として展開する平和運動は、歴史的に常にその限界にぶつかり、挫折してしまったのです。世界平和実現の華やかな夢を抱いて出発した国際連合(UN)が、今日その生まれながらにしてもつ限界点にぶつかり、人類にこれ以上希望を与えることができずにいることも、正にこのような理由のためです。一言で言えば、天が直接運行し、歴史を摂理できる時を迎えられなかったということです。
        *
したがって、神様の永遠の創造理想である平和理想世界を実現するために、カイン格である既存のUNを更新するとともに、新しい次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格のUNの姿が、正に「天宙平和連合」です。今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望であり、願いです。        *
カイン的な既存のUNの前に、天一国を代表するアベル的王国の使命を果たすようになるでしょう。したがって、神様の創造理想世界の実践郷を成し遂げるべき使命が、正に世界的指導者であられる皆様に下された天命であることを肝に銘じてくださるように願います。

        *
<神様の創造目的>

尊敬する世界の平和指導者の皆様、神様が人間を創造した究極的な目的はどこにあると思われますか。真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して、喜びを感じることでした。それでは、理想家庭とはどのような姿でしょうか。神様が創造された最初の人間は、男性格を代表したモデルとしてのアダムと、女性格を代表したモデルとしてのエバでした。だとすれば、彼らが真の愛の見本となる人格者と主人になる道とは、どのような道だったのでしょうか。一言で言えば、神様を父として侍って生きていける父母と子女の関係を確保するモデル平和理想家庭でした。神様と一つの家族を成し、永遠に喜びを感じて生きる道であるという意味です。
        *
このように神様は、モデル平和理想家庭を成し遂げようと、アダムとエバを創造して人類の最初の先祖として立てられました。御自身のすべてを完全投入され、真の愛と真の生命と真の血統が連結した息子、娘として立てられたのです。
        *
したがって、アダムとエバが神様のみ旨のとおりに個人完成、すなわち人格完成を成し、神様の祝福の中で夫婦関係を結び、神様と完全一体を成していたならば、神様が彼らの中に臨在なさることのできる因縁が決定していたことでしょう。さらには、彼らの子女にも、神様と直接的に父子の因縁を結べる愛の基準が連結されていたことでしょう。言い換えれば、完成したアダムとエバの結婚は、神様御自身の結婚になっていたのです。神様であると同時にアダムであり、エバであると同時に神様となり、アダムとエバは神様の体となり、神様は彼らの心の位置に安着され、共に有形、無形、二つの世界で人類の真の父母になっていたことでしょう。

        *
<血統の重要性>

ところで、アダムとエバの堕落以来、歴史を通して神様にとって最も胸痛い恨として残されてきたものが何であるか御存じでしょうか。天の血統圏を失ってしまい、兄弟圏と所有権まで失ってしまった事件です。生命とも取り替えることのできないこの血筋を失ってしまいました。真の生命と真の愛の実を結ぶことができなかったのです。地球星を覆っている65億の人類が、天とは何の関係もないサタンの実に転落してしまったのです。
        *
皆様、生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち、生命がなくてもできず、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。

        *
したがって、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想人間、すなわち人格完成も可能であり、理想家庭も生まれるのであり、さらには、神様の祖国、理想国家も出現するのです。平和理想世界王国は、このように創建されるのです。皆様、血統の重要性は、いくら強調してもしすぎることはないということを、皆さんも肝に銘じてください!

        *
父子の間の関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。神様の血統を伝授し、永存させることのできる唯一の道は、正に父母と子女の間の血統関係しかないという事実をはっきりと知らなければなりません。
        *
しかし、その場に現れたのは、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統でした。神様の愛と生命と血統が愛の怨讐である姦夫、サタンの所有権に落ちてしまったのです。天地が真っ暗な地獄に変わってしまい、神様までも姿を隠される、そのような凄絶な世界になってしまった事実を、人間は今まで知らずに生きてきました。怨讐の血統が生命線であるかのように錯覚し、そこに命を懸けて生きている群像こそが、今日の堕落の末裔となった人類の悲しい姿なのです。それで、この世界を地上地獄と呼ぶのです。

        *
このような悲惨な姿を見つめられる神様は、どれほど胸が痛かったことでしょうか。堕落によって血統圏、長子圏、所有権がサタンの手に落ちてしまったのです。愛する子女に相続してあげるために、一生の間、汗を流して集めた財産を、一晩のうちに強盗にそっくりそのまま奪われてしまった父母の立場になってしまったのです。このように、サタンに血統圏を奪われ、子女を失ってしまい、すべての国と世界の所有権まで渡してしまった神様の悲しく無念な心情を知る者がいませんでした。
        *
真の父母の使命を完遂すべきレバレンド・ムーンの生涯もまた、言い表せない苦難と迫害でつづられた恨の生涯でした。第一アダムと第二アダムが失敗したすべてを蕩減復帰し、完成しなければならない第三アダムである真の父母の使命は、救世主、メシヤ、再臨主の使命はもちろん、すべての宗主たちの使命までも総合的に完遂しなければならない人生なのです。

        *
神様の宇宙創造がそうであったように、一寸の誤差も許容できない人類再創造の大役事でした。誰一人として相談すらできない孤独な路程でした。神様までも顧みられず、徹底して独りで訪ねていかなければならない茨の荒野路程でした。幾度も反復される生死の岐路で血を吐きながらも、天との約束を成し遂げるため、再び立ち上がらなければならなかった不死鳥の人生でした。

        *
かつて日本留学時代に地下で独立運動を行ったとして、解放直後、共産治下の平壌で天のみ旨を伝播したとして、自由国家として誕生した李承晩政権下でも、そしてさらには、民主主義の世界的な代表国であると誇るアメリカにおいてさえも獄中の苦労を経験するなど、一生に6度も無実の獄中闘争を経なければならなかったレバレンド・ムーンの波瀾万丈な人生を、誰か理解する者がいたでしょうか。かわいそうな神様のために、そして死亡圏で苦しむ堕落した人類を救ってあげるために、歯を食いしばって耐えて生きてきた悲惨な生涯でした。今でも誰かが、私のこのような心情の内縁をかいま見、一言だけでも投げ掛けたなら、私の涙は滝のようになるでしょう。

        *
ですから、血統圏と所有権を再び取り戻すことができる道は、サタンを自然屈伏させる道しかありません。サタンを自然屈伏させる秘法とは何でしょうか。怨讐を自分の子女よりももっと愛する真の愛の力によって、初めて可能なのです。

        *
<真の愛>

そうであるならば、真の愛とはどのような愛でしょうか。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる喜びと愛の心情です。子供が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的愛です。
        *
真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん神様までも引っ張れば付いてくる愛です。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力が、真の愛の価値です。
神様の真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠なものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践すれば、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権、相続権までも享受できるようになるのです。このように、天国に入る絶対必要条件が正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。

        *
<実存する霊界>

皆様、人間には、体の上位に心があり、心の上位には霊人体があり、その霊人体が入っていって暮らす霊界にはもちろん、肉身が暮らしている現実世界のどこにでも神様は実存していらっしゃいます。そして、人間は、真の愛を通して神様と完全に一つになるとき、完全な人になるのです。このような観点から、完全な人とは、たとえ小さな個体の姿であったとしても、全体歴史を代表した存在であり、また、未来のすべての因縁を代表した存在なので、天宙的な価値を備えているのです。私たちが本当にこのような天宙的な価値を知れば、生きていくにおいて、心を先に立てて、従っていく人生を生きていくべきだということが明確になるでしょう。

        *
それで皆様の良心は、皆様のすべての言行はもちろん、考えまでも感知し、知っているのです。師よりも先に知り、父母よりも先に知り、神様よりも先に知るのです。したがって、永遠の師である良心の命令に絶対服従して生きさえすれば、皆様の永生は絶対に保障されるのです。神様の創造がそのようになっています。

        *
人間の構造をよく見てみると、神様は、人間を二重構造で創造されたことが分かります。有形世界の現象世界の縮小体として肉身を創造され、無形世界の代表であり、主人として立てるために霊人体を創造されました。したがって、人間は、地上界で100年くらい生きて肉身の機能が終われば、自然に、そして自動的に無形世界の霊界に入っていくようになっているのです。このように霊界は、肉身を土台として生きている私たちの目では見ることができないだけであって、地上生活の自動的で必然的な延長なのです。神様が創造してくださった、人間の永遠の本郷です。

        *
霊界は、このように厳然として存在します。妄想の世界でもなく、想像の世界でもありません。これは、人間の選択権の外にあるのです。良いからといって行き、嫌だからといって行かなくてもよい、そのような世界ではありません。神様が永遠不変の方であられるように、御自身が創造された霊界も永遠不変なのです。私たちが地上界で、肉身をもって現象世界と様々な関係を結んで暮らすのと同じように、霊界でも人間は、霊人体をもって霊界のすべての現象と密接な関係を維持して生きていかなければならない宿命的存在です。

        *
<霊人体と肉身の関係>

ところで、人間の霊人体と肉身の関係について見てみるとき、より重要なのは、肉身ではなく霊人体です。肉身は100年くらい生きて死にますが、霊人体は、時間と空間を超越して永生します。いくら地上界で良い服を着て、良い物を食べ、裕福に暮らす人も、結局、死ぬのではないですか。したがって、皆様の人生は、霊的な基準と肉的な基準をよく調和させ、霊肉が一つになった完成実体を成して暮らしてから逝かなければなりません。現象世界であり有限世界である地上界の人生で、肉身を土台として霊人体を完成させるべき責任があるということです。

        *
だからといって、霊人体の完成が自動的にやって来るのではありません。必ず真の愛の実践を通して、体と心が完全一体となった人生の土台の上で、初めて完熟した霊人体が結果として実っていくのです。

        *
皆様、秋になって、倉庫に入っていくよく熟した果物になるためには、春と夏という過程を経ながら、自然界が提供してくれる栄養素と主人の細やかな世話が絶対に必要です。無精で見識のない主人に出遭った果樹園の果物は、あらゆる疾病と悪天候に悩まされ、熟すこともできないまま落果したり、虫に食われた果物として分類されたりしてしまうでしょう。果物は果物ですが、すべて同じ果物ではありません。すべての果物が、すべて市場に出して売れる完成品にはなれないのです。
        *
木の上で完熟した果物は、自動的に主人の倉庫に入っていきます。同じように、人間の霊人体は、木と同じ立場にある地上界の人生で完成してこそ、自動的に無形世界である霊界の天国に入っていくのです。言い換えれば、人間は、肉身をもって暮らす地上界の人生で、完熟した人生、すなわち、この地に天国を成し、楽しく暮らしてから逝ってこそ、自動的に天上天国に入城するようになるのです。

        *
地上界で暮らす間、皆様の一挙手一投足は、このような天の公法を基準として、一つ残らず皆様の霊人体に記録されます。したがって、霊界に入っていく皆様の姿は、肉界での人生を100パーセント収録した霊人体の姿です。よく熟した善の人生だったのか、虫に食われ腐った悪の人生だったのかは、皆様の霊人体に赤裸々に現れるのです。神様が皆様の審判主ではなく、皆様自らが自分の審判官になるということです。

        *
このような途方もなく恐ろしい天理を知れば、どうしてあえて地上界の人生を、あらゆるサタンの誘惑に陥り、利己的で、快楽ばかりを追い求める背徳の人生で終えることができるでしょうか。皆様の霊人体に傷を負わせ、傷跡をつけることは、命を懸けて慎まなければなりません。天国行きと地獄行きが、きょうこの時間、皆様の考えと言行で決定されるという事実を、はっきりと肝に銘じてくださることを願います。

        *
だからといって、霊人体自体が真の愛の人生を主導し、実践できるのではありません。皆様の霊人体は、必ず体と心の円滑な授受作用によって展開する肉身の人生を土台とした、真の愛の人生を通してこそ成長し、完熟し、完成するのです。
        *
ところが、皆様の中では、外なる人と内なる人が絶えず葛藤し、争っていることを否定し得ないでしょう。あとどのくらいこの争いを継続されますか。10年ですか。100年ですか。宇宙のすべての存在には、厳然とした秩序があります。神様は、私たち人間を、そのように不完全な状態で創造されたのではないというのです。外なる人である肉身の誘惑を果敢に振り切ってしまい、内なる人である良心の道に従って人生の勝利を達成することが、人間である皆様の義務であり、責任だということを知らなければなりません。このような人生を生きる人には、天運も共にあり、霊人体の完成も見ることができるのです。

        *
<天国と家庭>

皆様、天国はどのような所だと思いますか。一言で言えば、天国とは、神様の真の愛が充満し、真の愛が軸となって立てられた世界です。真の愛がすべての環境圏の外形であり、内容である世界です。人生の始まりと終わりが真の愛で一貫している世界です。誰もが真の愛によって生まれ、真の愛の中で生き、真の愛の懐に抱かれ、真の愛の軌道に沿って次の世界の霊界に移っていく人生を生きる人たちの世界です。

        *
したがって、その世界には、反目や嫉視があり得ず、お互いがお互いのために生き合うことが自然な世界です。お金や名誉、あるいは権力が支配する、そのような世界ではありません。一人が成功するのは全体を代表して成功することであり、一人がうれしく思うのは全体のためにうれしく思うことであり、一人が喜ぶことは全体が共に喜ぶ、そのような姿の世界です。

        *
天国は、真の愛の空気でいっぱいに満ちている世界です。真の愛を呼吸して暮らす世界です。いつ、どこでも生命が躍動する世界です。すべての構成員が真なる神様の血縁として因縁を結んでいる世界です。全世界が私たちの体の細胞のように、不可分の関係で結ばれている所です。天国は、神様の本質的愛である真の愛だけが支配する世界です。したがって、神様も、真の愛のために存在されるのです。

        *
皆様、今から皆様の人生は、真の愛に夢中になって生きる人生でなければなりません。アダムとエバ以上に、イエス様以上に、神様を愛していける人生を生きなければなりません。徹底した真の愛の実践を通して、体と心を完全統一し、真の愛の相対圏を探し立てなければなりません。言い換えれば、この地で真の家庭を完成し、真なる父母、真なる夫婦、真なる子女、このように少なくとも3代が共に真の愛を中心とする人生を生きてから入っていくべき所が天国です。

        *
<3代が共に暮らす家庭>

皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。その家庭には神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、共に調和して暮らす3代の家族になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根として侍って暮らさなければなりません。

        *
皆様、共に暮らす生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に真の愛の幹が生じて真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。

        *
そのような家庭には、歴史の根が生きており、天の国の根が張っているということです。地上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。永遠に継続する王権の根もここに定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は現実世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建てて暮らすのです。
        *
このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、3代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。
        *
皆様、神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてくることができる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねてくる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。このような家庭では、神様が縦的に良心的な主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。
        *
そこには、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように4大愛を中心として4大心情圏が完成するのです。このような家庭になれば、上下、前後、左右が一つに連結された球形運動を継続するようになり、したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と理想国家と平和理想王国になるのです。もし全世界が、このような真の家庭で満ちあふれれば、そこでは、弁護士も、検事も、さらには判事も必要のない、天道と天法が治める順理の世界となるでしょう。

        *
皆様も一度考えてみてください。誰が皆様の善し悪しを一番よく知っていますか。皆様の祖父母であり、皆様の父母であり、皆様の夫、皆様の妻、皆様の子女たちです。

        *
家庭の中で解決できないことがあるでしょうか。父母と子女が、夫と妻が、兄と弟がお互いに「ために生きる人生」の模範を見せるとき、許し難い過ちを犯したり、罪を犯す隙間がどこにあるでしょうか。天理と天道が治める世界は、自然のままの世界です。遮るもののない真理と道理の世界です。影が生じない正午定着の世界です。

        *
<交叉・交体祝福結婚>

尊敬する貴賓の皆様。

人類は今、これほど執拗に苦しめられてきたサタンの偽りの血統を果敢に断ち切り、真の父母様の真の血統の根に接ぎ木されなければなりません。これ以上、野生のオリーブの木として人生を終える愚を犯してはならないというのです。野生のオリーブの木では、1000年を生きても、野生のオリーブの種しか生産できないという悪循環が続くからです。それでは、どこから私たちは、野生のオリーブの木の立場から脱出する道を見いだすことができるのでしょうか。
        *
天の真の血統をもってこられた真の父母様を通して祝福結婚を受けることが、正に真のオリーブの木に接ぎ木される恩賜です。血統を変えなければ、種を変えることはできないからです。そして、祝福は、重生、復活、永生の3段階の祝福を経るようになっています。

        *
真の父母様から祝福結婚を受けて理想家庭を築き、罪のない純粋な真の種を受ける最善の道は、交叉・交体祝福結婚です。人種、文化、国境、宗教の壁を飛び越え、神様のもとに人類一家族をつくる大役事です。神様の目には、皮膚の色の違いはありません。

        *
神様の目には、国境が存在しません。神様の目には、宗教と文化の壁が見えません。これらすべてが、数万年の間、人類の偽りの父母として君臨してきた悪魔、サタンのまやかしにほかなりません。交叉・交体祝福結婚こそ、この地に平和理想世界を実現する究極的方法であり、手段であることを、はっきりと教えてあげなければならないのが皆様の使命です。そして、皆様の家門と氏族が、みな共に祝福結婚の神聖な隊列に進み出なければなりません。
        *
皆様、今、皆様の位置は違っています。真の父母様が許諾された聖酒式を通して血統転換をし、再祝福を受け、真の家庭を探し立てることのできる道が大きく開かれました。

        *
したがって人類は今、レバレンド・ムーンが主導してきた世界的次元の交叉・交体祝福結婚を通して血統復帰を完成し、より天の側であるアベルが主体格である兄の位置、すなわち本然の秩序を確立しなければならないのです。
        *
血統転換をして人類を再び神様の子女として探し立てる最上の方法は、交叉・交体祝福結婚です。すべての怨讐関係の輪を断ち切り、新しい次元の天的血統を創造する大役事です。神様が、この現象世界を摂理されるために、実体をまとって顕現された平和の王、真の父母を通して再創造される神聖な血統転換の儀式です。

        *
<真の父母様の平和運動>

私は、生涯、神様の真の愛を実践する「ために生きる人生」の道理を教えてきました。これは、個人だけでなく、家庭と社会、国家、このようにすべての次元で適用されるべき基本原理です。

        *
世界の指導者の皆様、私は、きょうこの貴い場をお借りして、もう一度、人類の平和天国創建のために、そして、神様の祖国と本郷の設定のために、実に摂理的で革命的な新プロジェクトを宣布しようと思います。

        *
歴史的にサタンによって東と西、南と北に分けられ、地理的には北アメリカ大陸とロシア大陸を分けるベーリング海峡に、橋を架け、海底トンネルを通そうというのです。そうして、アフリカの喜望峰からチリのサンティアゴまで、イギリスのロンドンからアメリカのニューヨークまで、自動車で全世界を巡回、疾走できる「世界超高速道路」を連結する「ワールド・ピース・キング・ブリッジ−トンネル」を完成し、世界を解放、釈放させてくれる1日生活圏にしようというのです。

        *
これ以上の分断と分裂は容認できないというのが天の警告です。全世界を1日生活圏で結び、サタンがつくった人種、文化、宗教、国家の壁を崩し、神様が何よりも願ってこられた平和理想世界王国を、この地球星に創建しようというのです。 アメリカとロシアが一つになり、ヨーロッパ大陸、中国、インド、日本、ブラジルなど、世界のすべての国家、そしてすべての宗教が一つになり、共に力を合わせ、この歴史的なプロジェクトを成功させなければなりません。この事業の成功こそ、人類にとって、これ以上戦争と分断が必要ない平和理想世界王国を創建するのに、決定的役割をすることでしょう。

        *
<平和理想世界王国の到来>

尊敬する平和大使、そして、各界の指導者の皆様!

皆様は今、有史以来、最も恵まれた貴い時代に生きています。歴史上、誕生しては逝った数千億に達する皆様の先祖たちが、霊界で何よりも待ち望んだ後天開闢の時代、すなわち「平和理想世界王国時代」の出帆を宣布いたします。四大聖人たちはもちろん、数千億の善なる先祖たちが総再臨し、皆様を天の道へと導いています。悪なる者たちが裕福に暮らすような、不条理で腐敗した世界が幅を利かせる、そのような時代はもう過ぎ去っていくのです。

        *
私たち全員の究極的な目標である、神様を中心にお迎えして生きる「神の国と神の義」を探し立てるのです。「神の国」とは、どのような国でしょうか。3代が調和し、お互いに信じ、尊敬し、頼り、愛で一つになって暮らす真なる家庭の姿と同じ平和理想王国を意味するのです。すなわち、人類が今までユートピアとして願ってきた神様主権の国が、正に「神の国」だというのです。

        *
人類が一つの家族となり、お互いに心の壁を崩し、天宙的次元で国家間の国境までも除去しようという共生・共栄・共義社会の実現運動も、このように一つの家庭から始まるのです。したがって、私たちが真の家庭を探し立てることは、この地において天宙平和王国創建を早める摂理的召命だ、ということを肝に銘じなければなりません。

        *
世界の火薬庫と言われる中東でも、レバレンド・ムーンの平和思想に励まされ、ユダヤ教、キリスト教、イスラームが、新しい次元の平和的対話を行っています。

東西間の冷戦に終止符を打つ決定的役割を果たしたのも、レバレンド・ムーンの「統一思想」でした。私の祖国、韓半島統一の        *
ための実質的な背後での作業も、今、レバレンド・ムーンの主導のもとで急速に進行しています。
しかし、私は決してここで満足することはできません。天命を受けて出発した私の生涯です。天から印を受け、人類の真の父母として顕現した私が、天との間で交わした約束は、必ず成し遂げなければなりません。この地球星に毒きのこのように君臨してきたあらゆる国境と壁を完全に撤廃し、万人が共に手を取って暮らせる平和理想世界王国を創建しなければなりません。

        *
<私たちの使命>

皆様、天地開闢の後天時代は、明らかに天と真の父母様が開門してくださいました。しかし、この福多き栄光の時代を花咲かせ、実を結ばせることは、今皆様の手に掛かっています。

        *
アベルUNの位相を定立していく「天宙平和連合」の旗のもと、二つの平和組織の二重的使命を果たす天の密使となってください。天が下さった祝福家庭とこの恵まれた地球星を、皆様でなければ誰が育て、守るのでしょうか。
        *
皆様、後天時代は、真の父母様から受ける祝福結婚を通して、アダムが堕落によって失ってしまった真なる血統を取り戻さなければならない時代だと言いました。個人、家庭、氏族、民族、国家、このように5段階を経て祝福摂理を完成すべき時代だというのです。

        *
世界的次元で3代圏の理想家庭を探し立て、後天時代の祝福家庭となった使命を完遂しましょう。イエス様がこの地に来られ、死ぬ前に成し遂げようとされた願いも、正にこの3代圏の理想家庭を探し立てることだったのです。
        *
したがって、氏族的メシヤと国家メシヤは、真の父母様を中心として一つになり、カイン圏を代表する政治圏とアベル圏を代表する宗教圏の歴史的な流血闘争を、この地において永遠に終息させなければなりません。このような摂理的なみ旨を抱き、私は既に歴史的に宗教圏と政治圏の対決の場となっているスイスのジュネーブに第2の宗教圏「天正宮」を建立することを宣布しました。

        *
世界人口の74パーセントを占めている蒙古斑同族連合も、その役目を果たし、国家単位の祝福を通して世界を復帰し、人類の最初の家庭から始まったカイン・アベルの闘争を終息させるべき摂理的な時になったことを肝に銘じてください。
        *
皆様、母を中心としてカイン・アベル、二人の息子が一つになり、本然の位置で天宙平和の王であられる真の父母の前に復帰された本然の理想家庭を奉献すべき摂理的召命の時が来ました。人類始祖の堕落によってサタンに差し出してしまった兄弟圏と所有権までも、真なる理想家庭復帰を通して再び天の前に還元させるべき天命が皆様と共にある時が、正にこの時代だということを肝に銘じ、また肝に銘じてくださることを願います。
        *
皆様は今、摂理的四次アダム心情圏の時代である解放・釈放時代、すなわち後天開闢の時代に入っています。蕩減復帰により、まだらに染まった旧約、新約、成約時代までの先天時代を勝利した、影のない正午定着時代であり、アダムの堕落以前の本然の理想世界を創建していく時代です。平和の王、真の父母を中心として、霊界と肉界が一体圏を成した全体、全般、全権、全能の真の愛の心情圏の時代、すなわち天宙平和統一王国の時代を意味するのです。
        *
皆様、億兆蒼生の平和の王神様を真の父母として侍って暮らす真なる王子、王女となってください。救世主、メシヤ、再臨主が必要のない永遠の解放と釈放の世界で天宙平和の王であられる真の父母様に侍り、真なる孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和理想世界王国を創建しましょう。

        *
そして、真の父母様が勝利された3代圏蕩減復帰の完成を相続し、堕落圏以前の本然の世界を完成しましょう!

天宙的理想圏である解放・釈放圏を安着させるモデル理想家庭と、本然の絶対、唯一、不変、永遠の太平聖代を享受する善なる王国を建て、億万歳の称賛を受ける天宙平和の祖国となりますように!
神様の祝福が皆様の家庭と国家と世界に永遠に共にあることを願います。

ありがとうございました。

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平和神経-4-6

2020年07月19日 14時08分04秒 | 学習

平和メッセージ4


「後天開闢時代の氏族メシヤの使命」

このメッセージは、文鮮明総裁が2006年6月1日、ソウルのセントラルシティ・マリオット・ホテルにおいて開催された天宙平和祖国郷土救国統一姓氏連合大会の時に語られた講演文です。

 尊敬する全国姓氏連合の代表指導者、そして紳士淑女の皆様!

 きょう、皆様は、真に貴い歩みをされました。新千年を知らせる力強いときの声が、いまだに私たちの耳元に響いている今日、65億の人類の胸の中に、新しい希望と未来を約束してくれる後天開闢時代の開門が宣布されてから、既に2年目を迎えるようになりました。実に1日が千年のようであり、千年が1日のような天一国創建の多忙な日々が続いています。
       *
 このように貴い摂理的な時を迎え、私は、きょうこの場を借りて、選ばれた韓民族の一員として、全国姓氏連合の代表指導者であられる皆様の今後の方向と使命について、天が下さった特別メッセージをお伝えしようと思います。「後天開闢時代の氏族メシヤの使命」という題目のみ言です。
       *

 人類の願い 皆様、古今東西、老若男女を問わず、共通の夢があるとすれば、果たしてそれは何でしょうか。誰もが一様に願い、待ち焦がれてきたものは、「平和理想世界の具現」でしょう。しかし、人類歴史上ただの一度も天が喜び得る恒久的平和を実現させられなかったということが、歴史的な恨として残されてきました。
       *

 何が間違ったために、このようになったのでしょうか。一言で言えば、人間が神様の創造理想を知らないという無知に陥ったからです。数千、数万年待っても、無知からは完成を期待することはできません。
       *

 そうだとすれば、全知全能であられ、遍在される神様の子女として創造された人間が、なぜそのように無知の状態に落ちてしまったのでしょうか。
       *

 人類の先祖アダムとエバが、偽りの父母のサタンに従って堕落の道へと陥ってしまったからです。この事件こそ、人類歴史上、最初の悲劇であり、最も恨めしく、悲しい恥辱となってしまったのです。
       *

 したがって、遠大な創造理想をもって御自身の子女であり、真の愛の絶対的相対として創造した人間を捨てることのできない神様は、長久な歴史の中で、悲壮、凄絶な恨の心情で耐えてこられました。誰も知ることのできない歴史の裏道で、囹圄暮らしをして耐えてこられた人類の永遠の真の父母であられるのです。
       *

 人間を中心とする平和追求の限界 人間は今まで、歴史を通して、絶えず人間を中心とする平和運動ばかりを展開してきました。その良い例が民主と共産の対決です。個人の権益と自由をどれくらいより認定し、保障するのか、その程度の差だけであって、民主主義も共産主義も、すべて父母を失った子女たちがカインとアベルに分かれて争う、兄弟間の紛争の範疇を抜け出すことができませんでした。
       *
 人類は、誰彼を問わず、例外なくサタンの血統を受けて生まれたサタンの子女たちです。皆様自身のことを一度考えてみてください。日常生活の中でも、時々刻々、あらゆることにおいて善と悪が皆様の内部で主導権の争奪戦を展開しているではないですか。したがって、このような不完全な人間ばかりを中心として展開する平和運動は、歴史的に常にその限界にぶつかり、挫折してしまったのです。
       *

世界平和実現の華やかな夢を抱いて出発した国際連合(UN)が、今日その生まれながらにしてもつ限界点にぶつかり、人類にこれ以上希望を与えることができずにいることも、正にこのような理由のためです。一言で言えば、天が直接運行し、歴史を摂理できる時を迎えることができなかったということです。
       *

 皆様、しかし今では、時が変わりました。過去80年以上の歳月を捧げ、ひとえに天の道だけを歩んで勝利したレバレンド・ムーンの勝利的基台の上に、ついに後天開闢の時代が宣布されたのです。罪悪と桎梏の沼で苦しんでいた人類を解放・釈放させ、自由と幸福の世界である創造本然の理想世界を創建する天運の時が、私たちと共にあるのです。
       *

 天がレバレンド・ムーンを人類の真の父母として印を押され、新時代を開いてくださったことには、いくつかの明確な理由があります。第1に、「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生の価値を実践して勝利し、人類に伝授してあげたその勝利的基台のためです。人間は、誰もがために生きるように生まれました。しかし、堕落による無知のために、正反対の道である利己的個人主義に陥ってしまったのです。歴史上、初めてこのような天の秘密を明らかにし、人類を教育してきたレバレンド・ムーンの波瀾万丈の人生を神様はよく御存じでいらっしゃいます。
       *
 第2に、私は、一生を捧げて万難を克服し、勝利的基台を立てたのであり、真の愛の実践教育を通して、神様と人間が父子間の関係を再び回復し、定立できるすべての条件を充足させたのです。
       *

 愛の怨讐である姦夫サタンの子女となり、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統の奴隷となって生きていた人類を、真の愛の根源であられる神様の真の血統に重生され得る道を開いてあげました。
       *

 真の愛の人生を通して個人完成を実現し、真なる家庭、真なる氏族、真なる民族、真なる国家、真なる世界を立て得る道を完全に開いてあげたのです。
       *

 宗親たちの使命 皆様、私たちが世の中を生きていってみれば、たくさんの因縁と関係が、必然的に私たちの人生に影響を及ぼすようになることを発見します。ところが、大部分の因縁は、人間の恣意による選択権の中で結ばれるようになります。皆様が置かれた環境や与件の中で、必要によって結ばれる因縁だというのです。このような因縁は、後天的な因縁であり、人間の努力いかんによって、いつでも変えたり、なくしたりできる人倫的次元の因縁にすぎません。
       *

 しかし、生まれる時から天が賦与してくださった天倫は、私たちの選択権の外にある因縁であり、関係です。血縁だからです。父母や兄弟を、嫌いだからといって変えたり、選挙で選ぶことができないのも、それが血縁的関係だからです。一度、金氏の家門の子女として生まれれば、永遠に金氏の家門の血統をもって生きるようになるのです。
       *

 ところが、今も人類が罪悪の落とし穴から抜け出すことができずにいる理由は何でしょうか。最初からサタンの偽りの血統を受けて生まれたからなのです。摂理的なみ旨と目的をおいて天が授けてくださった、先天的で原理的な血縁ではなく、人間の失敗によって引き起こされた後天的で非原理的な関係だという意味です。
       *

 言い換えれば、たとえ堕落して父母を失ってしまった孤児の立場になったとしても、天が下さった父母と子女の間の根本関係がなくなったのではありません。堕落して無知な植物人間となり、父母が厳然として生きていらっしゃるのに、気づくことができずに生きる目の見えない人生になってしまったのです。
       *
 したがって、堕落の血統を所有している人間は、誰彼を問わず、例外なく血統転換を経て再び生まれなければなりません。その道だけが、神様が下さった創造本然の血縁に還元する唯一の道だからです。
       *

<交叉祝福結婚の価値>

 ところで、血統転換をして人類を再び神様の子女として探し立てる最上の方法は、交叉祝福結婚です。人種、文化、国境、宗教の壁を跳び越え、すなわちすべての怨讐関係の輪を断ち切り、新しい次元の天的血統を創造する大役事です。神様が、この現状世界を摂理されるために、実体をまとって顕現された平和の王、真の父母を通して再創造される神聖な血統転換の儀式です。
       *

 愛する姓氏連合の代表指導者の皆様、皆様も一度静かに考えてみてください。今日、私たちが身を置いているこの戦争と闘争の世の中を、何か他の方法で救うことができるでしょうか。怨讐の家門、さらには怨讐の国とも、交叉祝福結婚を通して、憎みたくても憎めない一つの家族になること以上に確実な方法がどこにあるでしょうか。
       *

 皆様は、数十万、あるいは数百万を代表する姓氏の代表指導者として、氏族的メシヤの位置に立っていらっしゃいます。数十、数百代にわたる皆様の先祖たちが総動員され、皆様の一挙手一投足を見守っていらっしゃいます。したがって、皆様の使命は、今、火を見るよりも明らかになりました。
       *
まずは、皆様の宗親たちに、後天開闢の時代、すなわち天一国創建の時が来たことを周知させなければなりません。天がこの時代に、真の父母様を中心として全世界的次元で展開していらっしゃる摂理的内容を、教育すべき責任があるという意味です。 交叉祝福結婚こそ、この地に平和理想世界を実現する究極的方法であり、手段であることを、はっきりと教えてあげなければなりません。そして、皆様の家門と氏族が、みな共に交叉祝福結婚の神聖な隊列に進み出なければなりません。
       *

 皆様、歴史上、空前絶後のこの後天開闢の貴い時代を、肉身を土台とする五感にばかり頼って暮らしている皆様の目では直接感知できないことが、本当に残念に思います。1日も早く霊的な五感が開き、天の摂理が今この時代にどのように成し遂げられていっているのかを、はっきりと認知して生きていける皆様となることを願う気持ちです。ところが、皆様が一つはっきりと知らなければならないことがあります。摂理的プログラムのために、皆様の立場から見れば代価なく受けたこの天運の時は、ただ皆様を待ってくれるばかりではないという点です。
       *

 倍達民族の精神を保全し、白衣民族の気概を守ってきたこの韓民族の姓氏連合の代表でいらっしゃる皆様は、今、一つに団結すべき時が来ました。これ以上無駄にする時間はありません。金氏ならどうで、朴氏ならどうだというのですか。慶尚道と全羅道が一つになれない理由がどこにあるのですか。民団と朝鮮総連も、みな同じ韓半島に根を置いています。韓国と北朝鮮はどうですか。みな同じ一つの血統を分かち合った兄弟姉妹の関係ではないですか。私たちはみな、白衣民族の子孫であり、天がこの時代に選び立てた選民の血族であることを肝に銘じるべき時です。
       *

 私たち全員の究極的な目標は、神様を中心にお迎えして生きる「神の国と神の義」を探し立てることです。「神の国」とは、どのような国でしょうか。3代が調和し、お互いに信じ、尊敬し、頼り、愛で一つになって暮らす真なる家庭の姿と同じ、平和理想王国を意味するのです。すなわち神様主権の国が、正に「神の国」だというのです。
       *

 そうであれば、「神の義」とは何に対して語られたみ言ですか。天道と天理を意味するのです。あらゆる権謀術数が支配しているこの邪悪な世界を天的真の愛の権勢によって審判し、正義と真理に基づく解放・釈放の真の愛と平和の理想世界を創建せよという至上命令です。人類は、どのみち一つの家族になります。現代科学の目覚しい発展も、一つの地球村家族を編成していくことを大きく後押ししています。白人と黒人が、東洋と西洋が、みな一つの家族として交わって調和を成し、美しい平和理想王国をこの地球星に創建するようになります。
       *

 天宙平和連合の出現 そのような次元で、私が創設した天宙平和連合と蒙古斑同族連合の役割が、より引き立つようになります。天宙平和連合は、今既存のUNのアベル的位置に立ち、民族的で国粋的なUN代表部の角逐の場ではなく、汎世界的で超世界的な天宙的次元で、人類の平和と福祉のために崇高な革命を遂行していくでしょう。外的で、形式的なスローガンに縛られるUNではなく、より根本的で実質的な次元で、真に人類のためのメシヤ的使命を果たすようになるでしょう。
       *

 そのような目的のもとに、私は、既に昨年の10月20日、天宙平和連合創設メッセージを世界120カ国に伝播する世界巡回路程の中、ウクライナにおいて、自然災害を防ぎ、家庭倫理の確立や純潔を守ることを促進する平和組織「世界平和王国警察」と「世界平和王国軍」の創設を満天下に宣布しました。この二つの組織は、今から私たちの体の赤血球と白血球のような役割を果たし、世界の至る所で天の血統に接ぎ木され、新しい出発をした祝福家庭を保護し、一方では、神様が下さったエデンの園、すなわちこの美しく有り難い地球星を守り、保護し、育てあげる警備隊の役割を果たすようになるでしょう。
       *

 蒙古斑同族連合の皆様、世界人口の74パーセントを占めている蒙古斑同族は、世界で最も大きい単一同族体です。50億に近いこれらの人々を糾合し、この地球星に真の愛の台風を起こさなければなりません。皆様とレバレンド・ムーンは、同じ韓半島で生まれ、同じ文化圏を享有しています。皆様は、私の教えである真の愛、真の生命、真の血統を通じた真の家庭完成の真理を伝播し、教育する平和大使であり、天の特使にならなければなりません。
       *

 蒙古斑は、単純にモンゴリアンを表示するために生じた生理的な斑ではありません。後天開闢の時代が訪れる時、真の父母様を中心として全人類を糾合し、統一する求心点とするために、いち早く天が下さった証票であることは間違いありません。さらには、蒙古斑同族の中心軸の位置に立っている韓民族は、65億の人類の先頭に立ち、真の父母様の代身者としての使命を果たさなければなりません。
       *

 皆様は、天宙平和連合の崇高な志に従い、天のために、そして人類のために、誇らしい「平和王国警察」と「平和王国軍」の隊列に進み出なければなりません。280の姓を超える韓国のすべての姓氏たちは、自らの姓氏と宗親の壁を跳び越えて一つになり、天がこの時代に選び立てた選民としての位相を立てなければなりません。これが正に倍達民族である韓民族の宗親代表指導者の皆様に下さった天命であることを肝に銘じてくださるよう願います。
       *

 神様が太初に人間を創造され、願われた創造本然の平和理想世界創建が、皆様の目前で、今実現されつつあることを忘れないでください。これが正に奇跡でなくて何でしょうか。世界の至る所に、交叉祝福結婚家庭が天の真の愛の根を下ろしています。新しい天の血統が実を結んでいます。この美しい地球星を本然のエデンの園に育て、人類は今から永遠の平和と幸福を謳歌し、子々孫々、天一国のハレルヤを心ゆくまで叫ぶようになる日が近づいています。
       *

 皆様と皆様の氏族、そして韓民族の上に、神様の大いなる祝福と恩寵が共にあることを願います。 ありがとうございました。

 

平和メッセージ5

(このメッセージは、2006年6月13日、、京畿道清平「天正宮博物館」で挙行された天宙平和の王真の父母様「天正宮博物館奉献式と戴冠式」の時に、文鮮明先生が講演されたメッセージです)

 世界万国の頂上たちよ! 地球星の津々浦々から、きょうこの貴い歴史的で摂理的な日を慶祝するために集ってこられた天の貴賓たちよ! 天一国の市民として再び生まれる霊肉界の民たちよ!
      *
 万有の創造主であられ、人類の永遠の真の父母であられ、天宙の大王であられる神様に、霊肉界三千億以上の人類すべての名で限りない感謝と栄光をお捧げしましょう。
      *
 永遠に罪悪と苦痛の中で苦しみ、地獄行きを免れることのできない堕落の後裔となった人類を救うために、自らすべての蕩減復帰を完成された天地人真の父母様、天宙平和の王の前に、勝利を称賛する声を高らかに叫んでください!
      *
 皆様はきょう、歴史上あとにも先にもない驚天動地の摂理歴史的大事件の現場に立っていらっしゃいます。天宙平和の王が、ついに栄光の登極をされる日です。皆様の目には見えませんが、今、皆様一人一人の頭上には、数千、数万人の善なる祝福家庭の先祖たちが臨み、共にこの荘厳な瞬間を慶祝しているという事実を忘れないでください。天地万物も喜び、共に叫ぶハレルヤの賛美が、全天宙いっぱいに響き渡っています。
      *
 皆様が本当にこの日の価値を知れば、到底このようにじっと座ってばかりいることはできないでしょう。全地球星を回り、喜びと歓喜と称賛の声を限りなく叫ばずにはいられないことでしょう。

      *
 神様王権即位式

 皆様、二〇〇一年一月十三日は何の日だったか御存じですか。天が何よりも待ち焦がれ、願ってこられた「神様王権即位式」の日でした。人類の真の父母としての印を押されて出発したレバレンド・ムーンが、名状し難い受難と茨の蕩減復帰路程をついに勝利し、完成した基盤の上で奉献した人類最大、最高の慶事でした。
      *
 数万年の間、嘆息と恨でつづられた生を父母の心情で摂理してこられた神様に、ついに解放と釈放の日を奉献した日でした。神様を縦的な真の父母であり天宙の大王としてお迎えし、天一国の旗を高々と翻し、新しい天の主権の出帆を天上天下に宣布した、実に摂理的な日でした。
      *
 それから三年、台風のように吹きつける天運の鍵を握り、一日を千年のように走って勝利した真の父母様の基台の上に、天はついに二〇〇四年五月五日、「双合十勝日」を宣布しました。長き恨の歳月の先天時代を閉じ、この地に新天新地を創建できる後天開闢の時代を開いてくださったのです。実体的にこの地球星を天の前に還元させるための歴史的大革命の出発でした。
      *
 愛する天一国の民の皆様! きょう皆様は、実体的天宙平和の王の戴冠式に参席し、天一国の民として入籍できるようになる、実に途方もない天恩を受けています。数千、数万に及ぶ皆様の先祖たちも、この日の恩賜ゆえに、永遠に皆様に感謝するでしょう。
      *
 聖書を見れば、「まず神の国と神の義を求めよ!」とあります。きょう皆様は、ついに後天時代の実体的主権となる「神の国」、すなわち天一国が創建される奇跡中の奇跡を目撃していらっしゃいます。実に天は奧妙に役事されます。新千年の元旦に、既に天一国の地平を開いてくださっていたのです。しかし、皆様の生前に、このように、夢のような天宙平和の王の登極の日が訪れるとは、誰が想像したでしょうか。
      *

 天一国の民の道

 天の国の民の皆様! きょうこの貴く恵まれた勝利と栄光の日、天一国六年六月十三日を期して、私は、天宙平和の王として全天上天下に、天一国の民ならば誰もが知って実践躬行すべき天道的次元の基本義務と使命を宣布しようと思います。
      *
 一番目に、皆様は今から、縦的真の父母であられる神様の真なる子女として、皆様の家庭で三代圏を成して暮らし、四大心情圏を完成し、永遠に神様を縦的な軸として侍って暮らさなければなりません。
      *
 さらには、横的真の父母であられる天宙平和の王を永遠の横的軸として敬い、天一国の市民として絶対服従の人生を率先垂範することを肝に銘じなければなりません。「ために生きる人生」、すなわち真の愛の実践を皆様の人生の標準として立て、真なる家庭を築いて、子々孫々、天の血統を完全に保全し伝授できる、罪のない純粋な真なる子女たちを養育しなければなりません。
      *
 二番目に、どのような境遇でも皆様の心と体を一つに統一して暮らさなければなりません。私も、いち早く天の道を決心しながら、「宇宙主管を願う前に自己主管を完成せよ!」という標語を掲げ、悲壮な覚悟で出発しました。
      *
 天は既に、皆様がこの目的を達成する道案内として良心を下さいました。良心は、皆様の師よりも先に、皆様に関して隅から隅まで知っています。皆様の一挙手一投足はもちろん、考えまでもすべて見通しているのです。
      *
良心はまた、皆様の父母よりも皆様に関して先に知っています。さらには、皆様の良心は、神様よりも皆様をよく知っています。したがって、皆様の人生の中で良心を神様の代わりの位置に立て、影のない「正午定着」的な人生で絶対服従の道を行けば、皆様は間違いなく心と体の共鳴圏を成し、統一を完成するでしょう。
      *

 交叉結婚を通じた平和世界

 三番目に、天一国の民の皆様、霊界は既に統一が終わりました。問題は肉身をもって暮らす六十五億の地上界の人類です。罪悪と戦乱の塗炭の中で苦しむ彼らもみな、皆様の兄弟姉妹たちです。彼らを正しく教育し、天一国の民に還元させるべき使命が皆様にあるのです。
      *
 人類は、誰もが例外なく堕落の後裔だということを認知し、真の父母様から祝福結婚を受け、血統転換をしなければならないという事実を、はっきりと悟るように教育すべき使命が皆様にあるというのです。同時に、三千億を超える人類が完全に天の血統に復帰されるその日まで、交叉祝福結婚の恩賜を通して、真のオリーブの木に接ぎ木する役事を継続してあげなければならないということです。
      *
 四番目に、皆様の一生は、母の腹中で十カ月、地上界で空気を呼吸して約百年、それから永遠の天上世界で永生するように創造されました。皆様が生まれて、正常で健康な人生を営むには、腹中での準備が絶対に必要であるように、皆様の地上生活は、次の段階である霊界の人生のために、徹底した準備の人生でなければならないということです。
      *
 言い換えれば、皆様は、いつ、どこで、何をしても、霊界の先祖たちが皆様と共にいることを忘れず、霊界と歩調を合わせて暮らす人生でなければなりません。精誠と祈祷で霊界と交わって暮らす、地上で完成した霊界人になりなさいということです。
      *
 五番目に、天一国を営み、治めるには、民の力が絶対的必要要件だということです。今皆様は、先天時代の残滓である利己的個人主義の仮面を未練なく脱ぎ捨てなければなりません。天から所有権転換を受けるためには、皆様のすべての所有権をいったん天の前に奉献し、所有権還元式を通して、再び受けるという手続きを経なければならないという意味です。
      *
 皆様、さらには、天一国の民は、誰もが天の前に人類の福祉と平和のための基金の募金活動に参与するようになります。しかし、税金の形式ではなく献金として、収入の十分の三をまず先に国家に捧げて暮らす模範を見せなければなりません。強制ではなく、自発的に喜んで天の前に捧げる心情の奉献でなければならないという意味です。
      *

 天一国市民の生き方

 六番目に、愛する天一国市民の皆様! 後天開闢の時代は、人間の堕落によって失ってしまった創造本然の理想世界を再び探し立てる時代です。神様が創造してくださった宇宙万象、すなわち自然環境も、人間の人生を豊かなものにするためには絶対必要な条件です。人間と自然は、愛の主体と管理の対象として、互いに調和する中で共鳴圏を成して暮らすようになっています。自然を破壊し、環境を汚染する行為を、これ以上放置、容認してはいけません。
      *
 環境を保護し、愛することのできる知恵深い天一国市民になってください。自然に帰って、解放と釈放の人生を楽しんでください。自然を愛することは、すなわち人間を愛することであり、さらには神様を愛することです。皆様の人生が自然と共鳴圏を成して生きるようになるとき、その中で人格完成の花を咲かせるようになるでしょう。その中で、真正な心情文化と芸術世界の花が咲き、創造本性を中心として、神様と人間、そして万物が一つに調和して暮らす創造本然のエデンの園となるでしょう。
      *
 このような真の愛の人生を実践する天一国の民に、どうして天が大いなる福を下さらないことがあるでしょうか。永遠に福楽を享受して暮らすようになるでしょう。
      *
 七番目に、天一国の市民として入籍した福多き貴い民の皆様! 天地開闢の後天時代は、明らかに天と真の父母様が開門してくださいました。しかし、この福多き栄光の時代を花咲かせ、実を結ばせることは、今皆様の手にかかっています。
      *
 アベルUNの位相を定立していく「天宙平和連合」の旗のもと、「平和王国警察」と「平和王国軍」の二重的使命を果たす天の密使となってください。天が下さった祝福家庭と、この恵まれた地球星を、皆様でなければ誰が育て、守るのでしょうか。
      *
 永遠の平和の王、神様を真の父母として侍って暮らす真なる王子、王女になってください。天宙平和の王に侍り、真なる孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和王国を創建しましょう。
      *
 愛する天一国の民の皆様! きょう、この貴く神聖な日を心から慶祝し喜んでください。これまでのすべての憂いと懸念をさっと払いのけてしまい、心から天の父と真の父母様に侍り、喜んでこの日を慶祝してください。皆様の貴い精誠が集まり、きょうこの日をより一層輝かしいものにしています。この美しい清平湖畔の山川草木が、皆様の希望に満ちた壮途を祝福してくれています。
      *
皆様の子孫たちも、子々孫々、皆様にこの日があったことを誇り、保護し、賛美するでしょう。
 天のお父様の大いなる恩寵と祝福が、皆様と皆様の家庭の上に満ちあふれることをお祈りいたします。ありがとうございました。

 

平和メッセージ6

尊敬する孫学圭知事、秋秉直建設交通部長官、航空業界の指導者、金浦市民、そして内外の貴賓の皆様、特に、遠く海を越えて、この日を祝賀してくださるために訪ねてこられたシコルスキーの役員の皆様!
 お忙しい日程にもかかわらず、はるばる駆けつけ、「韓国タイムズ航空」の金浦航空産業団地起工式に参席してくださった皆様に、心から感謝申し上げます。
       *
 また、世界的な仁川国際空港と開港50年を経た金浦国際空港の中間に位置するこの場に、金浦航空産業団地が名実共に先端の航空技術団地として発展できるよう、外国投資法人の指定と産業団地として承認し、きょうの起工式を執り行うことができるようにしてくださった皆様に、重ねて感謝を申し上げます。
       *

 私は、一生を懸けて神様の真の愛を実践する「ために生きる人生」の道理を教えてきました。これは、個人にだけでなく、家庭と社会、国家、すべての次元に適用されるべき基本原理です。そして、貧しさに苦しんでいた韓国が、より豊かな生活を享受でき、さらには全世界のために与えることができる国になろうとすれば、精神的にのみ与えることができるだけでなく、堅固な工業技術基盤がなければならないという信念をもち、約40年前に統一重工業を設立し、先端の自動車工業技術をドイツの会社から導入し、今日の韓国自動車工業の技術基盤を固めました。
       *
 超宗教・超国家的活動によって世界平和を追求してきた私は、ベーリング海峡を貫くトンネルと橋梁を建設し、世界を一つに連結する大規模なプロジェクトに挑戦し、すべての技術が人類の平和と福祉に寄与するよう、最善の努力を傾けています。
       *
 34年以上にわたる海外活動を終えて帰国する際、私は、工業技術の中でも最高の精密度が要求される航空技術の基盤を確立し、韓国をして21世紀の機械産業、特に航空宇宙産業の発展に貢献できるように「韓国タイムズ航空」を設立し、世界最高のヘリコプター技術を誇るシコルスキー社との技術協力を模索するに至りました。
       *
 今から「韓国タイムズ航空」は、民需用大量人員輸送のためのヘリコプター開発に主力を注ぎ、ヘリコプター産業の新しい地平を開き、韓国の大衆交通体制に革新をもたらすことはもちろん、国土活用の効率を高め、国民生活の質の向上に大きく寄与することを期待します。
       *
 また、「韓国タイムズ航空」は、私が世界180カ国以上に築いた統一グループの基盤を通して、平素から私が主唱してきた「技術平準化」を実現することによって、「韓国タイムズ航空」が韓国の「工業立国」に大きな一助となることはもちろん、世界万民の幸福を増進させることを願います。
       *
 皆様、世界人類の福祉と平和のために生きようとする私の努力は、多方面にわたって持続的に実践されてきました。
 私は、昨年(2005年)9月12日、アメリカのニューヨークにおいて「天宙平和連合」を創設し、全世界120カ国にその創設メッセージを伝播する世界巡回を終えました。天宙平和連合をアベルUNの位置に立て、新しい国際平和機構へと発展させていくことはもちろん、カイン格の既存のUNを改革し、UNの中に世界的宗教指導者たちによって構成された上院格の平和議会を創設し、既存の安全保障理事会と同等の位置の議決機関として立てようというメッセージです。
       *
 既存のUN代表部のように、一定の国家の権益ばかりを代表する代表ではなく、超国家的で超天宙的な次元で、本当に人類の福祉と平和のために働く平和議会の創設を意味します。人類の平和と福祉のためのこのような途方もないプロジェクトを推進している私は、世界的に平和の王であり、人類の真の父母と呼ばれています。
       *
 「韓国タイムズ航空」も、究極的には、このような遠大な志のための、大きな一助となり得るでしょう。
 この間の、京畿道と金浦市はもちろん、産業資源部と財政経済部、特に建設交通部など、関係各署と金浦市民の皆様の声援に感謝申し上げ、特にシコルスキー社の積極的な技術協力に重ねて感謝申し上げる次第です。
 皆様全員に、天の恩寵と祝福が満ちあふれることをお祈りします。

 ありがとうございました。

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平和神経-3

2020年07月18日 17時43分41秒 | 学習

平和メッセージ3

「天宙平和統一王国創建の真なる主人」

このメッセージは、文鮮明総裁が2006年4月10日、第3回蒙古斑同族連合大会の時に語られた講演文です。
 世界の各地で、アベルUNとして出帆した「天宙平和連合」と「蒙古斑同族連合」の発展のために苦労しておられる指導者の皆様! 私の祖国、韓半島に、いよいよ新しい春が、天運と共に訪れてきました。お忙しい中、今回の意義深い大会に参席するために来られた皆様を、私と私の家族全員の名で歓迎するものです。天運の新春をたっぷりと胸に入れ、祝福として皆様の国に持ち帰り、分けてあげてくださることを願う次第です。

        *
 世界の指導者の皆様!

 蒙古斑同族連合大会は、今回の大会で第3回目の開催となります。私は、去る2005年9月12日、アメリカのニューヨークで「天宙平和連合」を創設したのち、その創設メッセージを全世界120カ国に伝播する世界巡回を終えました。「天宙平和連合」をアベルUNの位置に立て、新しい国際平和機構として発展させていくことはもちろん、カイン格の既存のUNを改革し、UNの中に世界的宗教指導者たちによって構成された上院格の平和議会を創設して、既存の安全保障理事会と同等の位置の議決機関として立てようというメッセージです。既存のUN代表部のように、一定の国家の権益ばかりを代弁するのではなく、超国家的で超天宙的な次元で、心から人類の福祉と平和のために働く平和議会の創設をいうのです。

        *
 このような遠大な目的と趣旨をもって出発した「天宙平和連合」の出現は、決して一人の人間の頭脳から出てきた結果ではありません。天が、新千年を迎えた人類に下さった最高、最大の祝福です。「蒙古斑同族連合」も、今から「天宙平和連合」の崇高な志を成就していく伴侶として、その役割を果たすことを願います。

        *
 そのような意味から、きょう私は、65億の人類にとって絶対に必要な天の啓示をお伝えしようと思います。どうぞ心をむなしくして、天の声に耳を傾ける知恵深い指導者となってくださることを願います。「天宙平和統一王国創建の真なる主人」という題目で、膨大な天のメッセージの一端をお伝えしようと思います。

        *
 世界の指導者の皆様! 真なる主人、万有の創造主であられる神様は、全人類の真の父母です。ある特定の宗教や特定の人種、あるいは特定の地域の人々だけのためにいらっしゃる、そのような通常概念の父母ではありません。その名称を「ヤハウェ」と言ってもよく、「アッラー」、あるいは何かほかの名前でもよいのです。重要なことは、神様は確実に存在され、万人の真の父母として、今も生きて創造のみ業を継続していらっしゃるという事実です。御自身が太初に立てられた天理原則に従って宇宙万象を経綸され、歴史を摂理しておられるのです。

        *
<実存する霊界>

 皆様、人間には、体の上位に心があり、心の上位には霊人体があり、その霊人体が入っていって暮らす霊界の上位には、神様がいらっしゃいます。そして、人間は、真の愛を通して神様と完全に一つになるとき、完全な人になるのです。このような観点から、完全な人とは、たとえ小さな個体の姿であったとしても、全体歴史を代表した存在であり、また、未来のすべての因縁を代表した存在なので、天宙的な価値を備えているのです。

        *
 私たちが本当にこのような天宙的な価値を知れば、生きていくにおいて、心を先に立てて、従っていく人生を生きていくべきだということが明確になるでしょう。それで皆様の良心は、皆様のすべての言行はもちろん、考えまでも記憶し、知っているのです。師よりも先に知り、父母よりも先に知り、神様よりも先に知るのです。したがって、永遠の師である良心の命令に絶対服従して生きさえすれば、皆様の永生は絶対に保障されるのです。神様の創造がそのようになっています。

        *
 また、ほかの角度から人間の構造をよく見てみると、神様は、人間を二重構造で創造されたことが分かります。有形世界の現象世界の縮小体として肉身を創造され、無形世界の代表であり、主人として立てるために霊人体を創造されました。したがって、人間は、地上界で100年くらい生きて肉身の機能が終われば、自然に、そして自動的に無形世界の霊界に入っていくようになっているのです。このように霊界は、肉身を土台として生きている私たちの目では見ることができないだけであって、地上生活の自動的で必然的な延長なのです。神様が創造してくださった、人間の永遠の本郷です。

        *
 霊界は、このように厳然として存在します。妄想の世界でもなく、想像の世界でもありません。これは、人間の選択権の外にあるのです。良いからといって行き、嫌だからといって行かなくてもよい、そのような世界ではありません。神様が永遠不変の方であられるように、御自身が創造された霊界も永遠不変なのです。私たちが地上界で、肉身をもって現象世界と様々な関係を結んで暮らすのと同じように、霊界でも人間は、霊人体をもって霊界のすべての現象と密接な関係を維持して生きていかなければならない宿命的路程にあるのです。

        *
<霊人体と肉身の関係>

 ところで、人間の霊人体と肉身の関係について見てみるとき、より重要なのは、肉身ではなく霊人体です。肉身は100年くらい生きて死にますが、霊人体は、時間と空間を超越して永生します。いくら地上界で良い服を着て、良い物を食べ、裕福に暮らす人も、結局、死ぬのです。したがって、皆様の人生は、霊的な基準と肉的な基準をよく調和させ、霊肉が一つになった完成実体を成して暮らしてから逝かなければなりません。現象世界であり有限世界である地上界の人生で、肉身を土台として霊人体を完成させるべき責任があるということです。
        *
 だからといって、霊人体の完成が自動的にやって来るのではありません。必ず真の愛の実践を通して、体と心が完全一体となった人生の土台の上で、初めて完熟した霊人体が結果として実っていくのです。 皆様、秋になって、倉庫に入っていくよく熟した果物になるためには、春と夏という過程を経ながら、自然界が提供してくれる栄養素と主人の細やかな世話が絶対に必要です。無精で見識のない主人に出遭った果樹園の果物は、あらゆる疾病と悪天候に悩まされ、熟すこともできないまま落果したり、虫に食われた果物として分類されたりしてしまうでしょう。果物は果物ですが、すべて同じ果物ではありません。市場に出して売れる完成品にはなれないのです。

        *
 木の上で完熟した果物は、自動的に主人の倉庫に入っていきます。同じように、人間の霊人体は、木と同じ立場にある地上界の人生で完成してこそ、自動的に無形世界である霊界の天国に入っていくのです。言い換えれば、人間は、肉身をもって暮らす地上界の人生で、完熟した人生、すなわち、この地に天国を成し、楽しく暮らしてから逝ってこそ、自動的に天上天国に入城するようになるのです。

        *
 地上界で暮らす間、皆様の一挙手一投足は、このような天の公法を基準として、一つ残らず皆様の霊人体に記録されます。したがって、霊界に入っていく皆様の姿は、肉界での人生を100パーセント収録した霊人体の姿です。よく熟した善の人生だったのか、虫に食われ腐った悪の人生だったのかは、皆様の霊人体に赤裸々に現れるのです。神様が皆様の審判主ではなく、皆様自らが自分の審判官になるということです。このような途方もなく恐ろしい天理を知れば、どうしてあえて地上界の人生を、あらゆるサタンの誘惑に陥り、利己的で、快楽ばかりを追い求める背徳の人生で終えることができるでしょうか。皆様の霊人体に傷を負わせ、傷跡をつけることは、命を懸けて慎まなければなりません。天国行きと地獄行きが、きょうこの時間、皆様の考えと言行で決定されるという事実を、はっきりと肝に銘じてくださることを願います。

        *
 だからといって、霊人体自体が真の愛の人生を主導し、実践できるのではありません。皆様の霊人体は、必ず体と心の円滑な授受作用によって展開する肉身の人生を土台とした、真の愛の人生を通してこそ成長し、完熟し、完成するのです。ところが、皆様の中では、外なる人と内なる人が絶えず葛藤し、争っていることを否定し得ないでしょう。あとどのくらいこの争いを継続されますか。10年ですか。100年ですか。宇宙のすべての存在には、厳然とした秩序があります。
        *
 神様は、私たち人間を、そのように不完全な状態で創造されたのではないというのです。外なる人である肉身の誘惑を果敢に振り切ってしまい、内なる人である良心の道に従って人生の勝利を達成することが、人間である皆様の義務であり、責任だということを知らなければなりません。このような人生を生きる人には、天運も共にあり、霊人体の完成も見ることができるのです。

        *
<天国と地獄の限界>

 皆様、天国はどのような所で、地獄はどのような所だと思いますか。どのような人たちが入っていく所が天国でしょうか。間違いなく存在するとすれば、そこはどこにあるのですか。天の向こう側の銀河系の外ですか。でなければ、人間の想像力の所産ですか。人間ならば誰でも、一度くらいは自問し、苦悶してみた内容でしょう。

        *
 一言で言えば、天国とは、神様の真の愛が充満し、真の愛が軸となって立てられた世界です。真の愛がすべての環境圏の外形であり、内容である世界です。人生の始まりと終わりが真の愛で一貫している世界です。誰もが真の愛によって生まれ、真の愛の中で生き、真の愛の懐に抱かれ、真の愛の軌道に沿って次の世界の霊界に移っていく人生を生きる人たちの世界です。

        *
 したがって、その世界には、反目や嫉視があり得ず、お互いがお互いのために生き合うことが自然な世界です。お金や名誉、あるいは権力が支配する、そのような世界ではありません。一人が成功するのは全体を代表して成功することであり、一人がうれしく思うのは全体のためにうれしく思うことであり、一人が喜ぶことは全体が共に喜ぶ、そのような姿の世界です。

        *
 天国は、真の愛の空気でいっぱいに満ちている世界です。真の愛を呼吸して暮らす世界です。いつ、どこでも生命が躍動する世界です。構成員のすべてが真なる神様の血縁として因縁を結んでいる世界です。

        *
 全世界が私たちの体の細胞のように、不可分の関係で結ばれている所です。神様の本質的愛である真の愛だけが支配する世界です。したがって、神様も、真の愛のために存在されるのです。

        *
<真の愛の人生>

 皆様の人生は、真の愛に夢中になって生きる人生でなければなりません。アダムとエバ以上に、イエス様以上に、神様を愛する人生を生きなければなりません。徹底した真の愛の実践を通して、体と心を完全統一し、真の愛の相対圏を探し立てなければなりません。言い換えれば、この地で真の家庭を完成させ、真の父母、真の兄弟、真の子女、このように少なくとも3代が共に真の愛を中心とする人生を生きてから入っていくべき所が天国です。

        *
 だとすれば、真の愛とはどのような愛でしょうか。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる喜びと愛の心情です。子供が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的愛です。神様の人類創造がそうであったように、何ら見返りを期待せず、条件も付けずに与える、絶対、唯一、不変、永遠なる愛の創造です。

        *
 皆様、真の愛は、公益性をもつ無形の秩序や、平和や、幸福の根源です。真の愛は、宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人を生み出してくれる愛です。真の愛は、神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん神様までも引っ張ればついてくる愛です。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせることのできる力が、真の愛の価値です。したがって、天国に入るのに絶対に必要な条件が、正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。

        *
 ところが今日、私たちが身を置いている現在の世界を見てください。極度の利己主義の罠にかかり、物質万能を叫び、価値観を喪失したまま、享楽と腐敗の沼にはまり込んでいます。アルコール中毒者がはびこり、麻薬やフリーセックスでも足らずに、今では近親相姦という獣にも劣る蛮行を勝手気ままに行っても、堂々と顔を上げて生きています。

        *

女王格の女性、祖母格の女性、母格の女性、妻格の女性、娘格の女性、このようにすべての段階の女性たちを蹂躙しても、世の中を闊歩する「人面獣心」の者たちが氾濫する世の中になってしまいました。夫婦同士で、お互いの夫と妻を取り替えて楽しむスワッピングが猛威を振るう世の中になってしまいました。このような振る舞いこそ、人倫道徳破壊の極致であり、堕落行為の断末魔的姿にほかなりません。神様の創造理想世界の完成は、夢にも見ることができない地上地獄になってしまいました。
        *

<人間堕落の結果>

 分かってみれば、このようなすべての問題は、私たちの始祖、アダムとエバの堕落にその根を置いています。長成期完成級にいたアダムとエバが、サタンの誘惑によって堕落してしまいました。時でない時に、性的に堕落してしまったのです。このように、男女間の不倫な性的結合が正に堕落となったので、数千、数万年を経てきながらも、人類はいまだにその堕落の血統圏を抜け出すことができないまま、考えたくもない蛮行を継続しているのです。神様の胸に釘を打ち込む逆賊行為です。

        *
 皆様、人間は、男性も女性も独りでは半分の人間にすぎません。神様の創造がそのようになっています。それで神様は、愛の器官である生殖器の主人を、お互いに取り替えておいたのです。妻の生殖器の主人は夫であり、夫の生殖器の主人は妻だというのです。したがって、お互いに「ために生きる」真の愛を中心として一つになってこそ、相対の主人の位置に立つことができるのです。言い換えれば、人間は、誰彼を問わず、結婚を通して主人の位置を確保するときに、半分の人間ではない、完全な人間になるのです。

        *
 人間の生殖器は、限りなく神聖な所です。生命の種を植える生命の王宮であり、愛の花を咲かせる愛の王宮であり、血統の実を結ぶ血統の王宮です。この絶対生殖器を中心として、絶対血統、絶対愛、絶対生命が創出されます。絶対和合、絶対統一、絶対解放、絶対安息が展開するのです。

        *
 それでは、生殖器の主人の位置を求めて何をしようというのですか。その位置で神様の愛を占領しようというのです。神様は三大愛の主体であられます。天宙の主人として、真の愛の師、真の愛の主人、真の愛の父母であられます。これが正に真正なる三大主体思想です。このようなすべての教えと真理が真のモデル的家庭の人生を中心として創出されるのであり、これを拡大すれば、社会と国家、そして世界と天宙までもモデル的理想家庭の平和王国に変えることができるのです。

        *
 ところが、堕落することによって、最初のアダムは本然の真の血統を失ってしまいました。したがって、本然の夫婦を成すことができず、本然の家庭を成せませんでした。真の師、真の父母、真の王になるべきだったアダムは、サタンの血統を受け継いだ偽りの師、偽りの父母、偽りの王に転落してしまったのです。

        *
 分かってみればイエス様も、この地に降臨した目的が、ほかのところにあったのではなかったのです。第二アダムとして来られたイエス様が、もし十字架で命を失ってさえいなければ、イエス様も堕落とは関係のない本然の天の血統をもって最初のアダムの失敗を復帰し、人類の救世主として真の家庭を立て、人類の本郷である平和理想世界王国、すなわち地上天国をこの地上に創建していたことでしょう。

        *

しかし、来られた主を理解し、侍ることができなかった弟子たちとユダヤ教の指導者たち、そしてイスラエルの国家指導者たちの不信が、イエス様の生涯をそのように無念で悲惨な姿で終わらせてしまったのです。
        *
 一つの血筋も残すことができないまま、突然逝かなければならなかったイエス様の恨に満ちた心情を知る者が、どこにいましたか。2000年間キリスト教の歴史が進行してきましたが、本当にイエス様の悲しい事情を想像だけでもしてみたキリスト教徒がいたでしょうか。再臨の約束だけを残したまま、突然跡形もなく旅立たれたイエス様。その方の肉身は、既に土になってから久しいのですが、天がイエス様を通して成し遂げようとされたそのみ旨は、今、歴史の終末期を迎え、天の印を受けて顕現された真の父母様を通して完成しつつあります。

        *
 しかし、真の父母の使命を完遂すべきレバレンド・ムーンの生涯もまた、言い表せない苦難と迫害でつづられた恨の生涯でした。第一アダムと第二アダムが失敗したすべてを蕩減復帰し、完成しなければならない第三アダムである真の父母の使命は、救世主、メシヤ、再臨主の使命はもちろん、すべての宗主たちの使命までも総合的に完遂しなければならない人生なのです。

        *
 神様の宇宙創造がそうであったように、一寸の誤差も許容できない人類再創造の大役事でした。誰一人として相談すらできない孤独な路程でした。神様までも顧みられず、徹底して独りで訪ねていかなければならない茨の荒野路程でした。幾度も反復される生死の岐路で血を吐きながらも、天との約束を成し遂げるため、再び立ち上がらなければならなかった不死鳥の人生でした。

        *
かつて日本留学時代に地下で独立運動を行ったとして、解放直後、共産治下の平壌で天のみ旨を伝播したとして、自由国家として誕生した李承晩政権下でも、そしてさらには、民主主義の世界的な代表国であると誇るアメリカにおいてさえも獄中の苦労を経験するなど、一生に6度も無実の獄中闘争を経なければならなかったレバレンド・ムーンの波瀾万丈な人生を、誰か理解する者がいたでしょうか。

        *

かわいそうな神様のために、そして死亡圏で苦しむ堕落した人類を救ってあげるために、歯を食いしばって耐えて生きてきた悲惨な生涯でした。今でも誰かが、私のこのような心情の内縁をかいま見、一言だけでも投げ掛けたなら、私の涙は滝のようになるでしょう。

        *
<天国はまず家庭から>

 皆様、しかし、今ではもう罪悪の蕩減復帰時代である先天時代が過ぎ去り、天法によって治める法治時代、すなわち後天開闢の時代が到来しました。真の父母様から祝福結婚を受けて血統転換を完成し、正午定着的な人生、すなわち影のない人生を営みさえすれば、皆様は今から自動的に天国に入っていける恩賜圏の時代に入ってきているのです。まずこの地上界で真の家庭を立てて、天国生活をしてから人生を終えれば、そのまま天上の天国に連結され、永生を享受するようになるのです。

        *
 したがって皆様は、今から家庭という枠組みの中で、神様を一番上の父母として侍り、全員が子女となり、共に暮らし、共に楽しむ血縁的生活によって、完成した父子関係を形成しなければなりません。神様と真の愛の相対圏を成して暮らしなさいということです。

        *
 宇宙最古のおじいさんとは誰でしょうか。人類の始祖アダムとエバも、神様を父と呼びます。だとすれば、彼らの子女たちは、神様をおじいさんと呼ばなければならないでしょうか。しかし、彼らも父と呼ぶのです。なぜそうするのですか。縦的な中心である神様の立場から見れば、すべての愛の相対は平等です。神様の愛を横的に広げて繁殖させ、生産されるその相対は、時空を超越し、誰彼を問わず平等の価値をもつようになります。すなわち、完成した愛の価値は平等だということです。

        *
 ところで、天国は、地上界で先に成されなければなりません。有形世界の天国が無形世界の天国を成す前提条件になるということです。したがって天国は、銀河系の向こう側に隠れている空間の世界でもなく、人間の頭脳の中にだけ存在する想像力の産物でもありません。

        *

皆様の真の愛の人生を通して、初めて創造される実体的な地上天国のことをいうのです。その基盤の上に肉界を抜け出れば、自動的に無形実体の天上天国に入っていくようになっています。地上界で天国生活をしてから逝ってこそ、天上でも天国生活ができるようになる、ということです。

        *
 木の上でよく熟した実であってこそ、倉庫の中でも最上の収穫品として分類されると言いました。皆様の人生が、木の上から虫に食われた地獄行きの人生になってはいけない理由が、正にここにあります。結局、天国と地獄は、皆様が地上での人生を通して、自ら決定するということを忘れてはいけません。

        *
<家庭の価値>

 皆様、私たちが遠く離れた家族を慕うのは、そこに、「ために生きる愛」があるからです。父母の愛、兄弟姉妹の愛、妻子と隣人、親戚の愛が、一つ一つ宿っている所です。このすべての関係と因縁が、「ために生きる愛」によって結ばれていて、そのすべてを抱きたいと思う、温かい所です。そこに、解放された自らとして堂々と現れ、山川草木を抱き、家族や親戚を愛しながら歓喜の歌を歌いたいのが、家族のもとを離れた旅人の郷愁であり、希望でしょう。

        *
 故郷を追われ、本郷の心情の根を失ってしまい、家族に会いたいと思っても行くことができず、永遠の孤独の敗亡者として、独り流浪しながら生き、地獄に行くしかなかった身の上が、正に堕落の末裔である人類だったというのです。

        *
 しかし、人類は今、後天開闢時代を迎え、このような桎梏の沼から解放され、夢にも忘れることのなかった故郷を訪れて、家族に出会える道が開かれました。人類にとって、これほど大きな喜びと祝福の日が、またとあるでしょうか。アダムとエバが堕落によって失ってしまった本然の家庭を、私たちが再び探し立てられる、天運の時が到来したのです。

        *
<3代が調和して暮らす家庭>

 皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。その家庭には、神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、一つの所で調和して暮らす3世代の家族になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根として、侍って暮らさなければなりません。

        *
 共に生きる生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族の姿が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に、真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないということです。

        *
 そのような家庭には、歴史の根が生きており、天国の根が張っているというのです。地上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。永遠に継続する王権の根も、ここに定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は現実世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建てて暮らすのです。

        *
 このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、3代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。

        *
 人類が一つの家族となり、お互いに心の壁を崩し、国家間の国境までも除去しようという共生・共栄・共義社会の実現運動も、このように一つの家庭から始まるのです。したがって、私たちが真の家庭を探し立てることは、この地において天宙平和王国創建を早める摂理的召命だ、ということを肝に銘じなければなりません。

        *
 神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてくることができる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。

        *

そのような家庭では、神様が縦的に良心的な主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。そこでは、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように四大愛圏、すなわち四大心情圏が完成するのです。このような家庭になれば、上下、前後、左右が一つに連結された球形運動を継続するようになり、したがって、永存するようになるのです。

        *
 もし世界がこのような真の家庭で満ちるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要がなく、天道と天法が治める世の中になるでしょう。皆様も一度考えてみてください。誰が皆様の善し悪しを一番よく知っていますか。皆様の祖父母であり、皆様の父母であり、皆様の夫、皆様の妻、皆様の子女たちです。

        *
 家庭の中で解決できないことがあるでしょうか。父母と子女が、夫と妻が、兄と弟がお互いに「ために生きる人生」の模範を見せるとき、許し難い過ちを犯したり、罪を犯す隙間がどこにあるでしょうか。天理と天道が治める世界は、自然のままの世界です。遮るもののない真理と道理の世界です。影が生じない正午定着の世界です。

        *
 尊敬する蒙古斑同族連合の代表の皆様!

 このような途方もない摂理的な時を教え、悟らせてくださった神様と真の父母様に、私たち全員が感謝と栄光をお返ししなければなりません。歴史上、空前絶後の後天開闢の時代を開いてくださり、真の解放・釈放圏を定着させてくださった真の父母様に、永遠に感謝し、褒めたたえなければなりません。

        *

あの東方の空に燦爛と昇ってくる太陽と共に、今、天運が全世界を照らしています。数千、数万年間覆っていた暗闇のとばりが、ついに晴れつつあります。皆様の胸の中には、既に天命が根を下ろしています。避けることのできない宿命の道です。勇気を出して立ち上がり、叫んでください。「生きんとする者は死に、死なんとする者は生きん!」と。

        *
 皆様、蒙古斑同族連合は、今、使命が明確になりました。「天宙平和連合」を縦的なアベルとし、そして世界の宗教圏と国家圏を横的なアベルとして侍り、カイン的立場に立ち、この地に平和理想世界王国を創建する主役にならなければなりません。「天宙平和連合」創設事業として推進されている「ベーリング海峡トンネルプロジェクト」にも、皆様の積極的な参与があることを願います。このプロジェクトの完成によって、人類は一つの家族となり、戦争のない永遠の平和を謳歌する平和理想世界の創建を早めるようになるでしょう。
        *
 皆様全員、全人類の平和の王である神様を、真の父母として侍って暮らす、真の王子、王女になってください。真の父母様の祝福結婚を受けて血統転換を完成し、「蒙古斑同族連合」を「蒙古斑血族連合」に還元させましょう。これが正に皆様に下された天命であることを肝に銘じ、天宙平和統一王国創建の真なる主人になりましょう。

 皆様の国家と家庭の上に、天の恩寵が満ちあふれることを願います。 ありがとうございました。

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平和神経-2

2020年07月18日 17時36分52秒 | 学習

平和神経2
平和メッセージ2

「神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国」

このメッセージは、文鮮明・韓鶴子総裁が2006年3月16、17、22、23、24日に開催された韓国の平和大使、世界日報調査委員および各分野の指導者大会の時に語られた講演文です。
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 天宙的理想郷に向かって世界平和具現を成し遂げようと、地球星の各地からいらっしゃった尊敬する平和大使、指導者、そして、祝福家庭の皆様!
       *
 御多忙中にもかかわらず、「天宙平和連合」をモデル国際連合(UN)へ、そして天一国を全世界の国々が力を合わせ、「平和理想世界王国」へと創建していくための「天宙平和統一家庭堂」を、世界的次元に拡大、格上げさせ、「天一国平和統一堂」へと生まれ変わらせる本大会に御出席されるため、数千、数万里を駆けつけてくださった皆様に、心から感謝を申し上げます。
       *

 今年は、私が生まれてから87年目となる年です。後天時代を大きく開いていく「天宙平和連合」の創設者として、私はきょうこの貴い席を借りて、「神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国」というテーマで、私が生涯をかけて教えてきた天の下さった真理の一端をお伝えしようと思います。
       *

 皆様、振り返ってみれば、実に夢のような私の生涯です。多感な夢に胸膨らませていた16歳(数え)の年に天からの召命を受け、世俗の夢をすべてあきらめて、天命に従って出発した私の人生でした。決して平坦な道ではありませんでした。

        *

ひたすら、前だけを見つめながら歩いてきた80有余年の人生でした。私のためにあらゆる犠牲に耐え、言葉では言い尽くせない受難の道を歩いてこられた愛する父母、兄弟が切なる思いですがりつく、その手さえも振り払わなければ歩むことのできなかった宿命的な生涯でした。
       *

 この地上に65億の人類が生きていますが、その誰一人として理解できないような険しい道のりでした。これまで6度の獄苦を経験しながらも、最後まで摂理の鍵を放さずに生きてきた人生でした。
       *

<神様の恨>

 このすべてのことは、数千、数万年を待ちながら訪ねてこられた神様の、恨で固められた、悲壮で、痛ましい心情を、あまりにもよく知り尽くした私の夫だったからです。あらゆる存在の根源であられ、宇宙万象の創造主であられる神様の恨を解いてさしあげなければ、人生には何の価値もないという事実を知るようになったからです。
       *

 では、神様の恨は、いつ、どこで、どのように生じるようになったのでしょうか。いったい誰が、万能の絶対者であられる神様に、恨を植えつけることができたというのでしょうか。
       *

 神様は、アダムとエバを創造して人類の最初の先祖として立てられました。御自身のすべてを100パーセント投入され、愛と生命、そして、御自身の血統が連結した息子、娘として立てられたのです。父子関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。神様の血統を伝授し、永存させ得る唯一の道が、正に父母と子女の血統関係しかないからです。

       *

 しかし、生命より貴く重要なこの父母と子女の関係が、アダムとエバの堕落によって切れてしまいました。永遠のひとり子として立てた御自身の分身が、怨讐サタンと血縁的関係を結ぶことによってサタンの子女となり、離れていった現実の前に、神様の胸には、歴史的な恨が血の塊のように固まったのです。歴史上、誰も理解できず、誰も解くことができない、無念極まりない悲しい恨として残ってしまいました。

       *
 アダムとエバを中心として、御自身の血統を永遠に伝授する真の家庭を立てようとされた神様の創造理想は、このように第1代で挫折してしまいました。したがって、神様の恨を解いてさしあげられる唯一の道は、正にサタンの血統と関係のない、真の家庭を探し立てることです。ここに、私たち全員が神様の創造理想である真の家庭を立てなければならない理由があるのです。「天宙平和連合」創設の根本趣旨と目的も、ここにあるのです。
       *

<アダムとエバを創造された神様の目的>

 旧約聖書の創世記第1章27節を見れば、「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された」というみ言があります。この節を帰納的に推理してみれば、神様は一人の男性と一人の女性を合わせた方である、という結論が出ます。このような神様が、独りでいるのは良くないと思われ、御自身の対象として創造したのが被造世界でした。すなわち、宇宙の万象は、形状的な対象の位置に、そしてその中心には、実体的な対象として人間を創造されたのです。
       *

 このように、神様の実体対象として創造した最初の男性格代表がアダムであり、女性格代表がエバです。ところで、神様がこのように人間を一男一女に分立して創造されたのには目的があります。
       *

 第1に、二性性相の中和的主体として自存されながらも無形であられる神様が、実体世界に相対するためには体が必要でした。男性の体だけでなく女性の体だけでもない、アダムとエバ、二人の体をまとって、実体世界と自由自在に往来し、作用するためだったのです。体をまとっていない無形の神様としてだけでは、有形実体世界に相対するのに限界があるためです。

       *
 したがって、アダムとエバが、心の中に神様をお迎えし、一体となって完成した上で、結婚して子女を生んで家庭を築いたならば、アダムとエバは外的で横的な実体の真の父母になり、神様は内的で縦的な実体の真の父母になったことでしょう。

        *

そうなれば、アダムとエバは、神様に内外両面で100パーセント立体的に似た立場に立つようになったのです。このように、神様に完全に似たアダムとエバが人類の真の父母になったならば、彼らの姿を通して、人類は、日常生活の中で神様の実体を実感して生きるようになっていたでしょう。

       *
 第2には、愛の完成のためです。アダムとエバが完成して完全一体を成した愛の実体になれば、そこに神様が臨在して人類の真の愛の父母になろうとされたのです。神様の形状的な実体の父母の立場に立つアダムとエバは、実体の子女を繁殖することにより、理想家庭、理想世界を成し遂げたことでしょう。そのようになれば、人間を通して霊界と地上界が連結されます。このように、神様は霊界と地上界を連結する目的をもって人間を創造された、という結論を下すことができます。

       *
 神様は、真の愛を中心としてアダムとエバに臨在されることにより、人類の真の父母、実体の父母としておられ、アダムとエバが地上の生涯を終えて霊界に行けば、そこでもアダムとエバの形状で、彼らの体を使って真の父母の姿で顕現されるようになるのです。しかし、アダムとエバの堕落により、神様のこの夢は挫折してしまったのです。

       *
 神様が必要なのは、お金でも、知識でも、権力でもありません。神様は絶対者であられ、全知全能であられる方なので、そのようなものは必要ない方です。いくら現代科学が目覚ましい発展を重ねても、それはすべて神様の創造圏内で新しい諸事実を発見していく過程にすぎません。膨大な宇宙は、人間の思考と科学が及ばない秩序の中で、法度に従って運行しています。このように、神様は絶対的科学者でもあられるのです。
       *

<神様の創造理想>

 だとすれば、人間創造を通した神様の理想は何だったのでしょうか。それは正に四位基台を成すことです。ここでいう四位基台とは、神様を中心として、アダムとエバが神様の愛の圏内から離れようにも離れられない、完全一体の境地を意味します。

        *

神様と一体を成すことはもちろん、彼らが互いに一つになって理想的な夫婦を成し、理想的な子女を繁殖することによって成し遂げるようになる、神様中心の家庭的愛の基台をいうのです。このように家庭的四位基台が完成すれば、これが正に神様の願われた創造理想家庭になるのです。

       *
 一般的に家庭とは、結局、父母と子女、そして夫婦の結合によって成された一つの束のようなものですが、この束の中心は、神様の愛でなければならないということです。ここで、夫は天を代表し、妻は地を代表するようになります。したがって、夫婦は二人ですが、彼らが横的に一つになるとき、天と地が統一された立場に立つようになります。神様の愛を中心として夫婦が一つになれば、天宙が統一される道が開かれるのです。

       *
 皆様。神様が被造世界を創造されたのは、究極的には喜びを享受しようとされたところにあります。しかし、絶対者であられる神様も、一人では喜びを感じることはできないので、愛を授け受けできる対象が必要だったのです。喜びは学ぶものではなく、相対を通して感じるものだからです。

       *
 言い換えると、神様は、人間と万物が神様の愛を中心として一つになり、和気あいあいとした愛の世界をつくるのを見て、喜びを感じるためにこの世界を創造されたのです。そのような基盤の上で、人間が神様の愛を中心として真の夫婦の因縁を結び、真の愛の家庭と氏族、民族、国家、そして世界をつくるのを見て喜びを感じるために、この被造世界を創造されたのが神様であるというのです。

       *
 このように、神様の愛の理想を完成するには、人間が絶対に必要不可欠なのです。そのような次元で、絶対価値とは、絶対的相対から創出されるものだということも理解できるでしょう。

       *
 神様は父であり、人間は子女として、縦的な軸を形成するようになっていたのが人間創造です。もし、この軸が完全に連結されていたならば、すなわち、人間と神様の間に真の愛で一体となった関係さえ結ばれていたならば、宇宙のいかなる力も引き離せない、絶対不可分の関係ができていたのです。神様の本然の愛に結ばれ、その愛を味わった人が、どうして再び分かれることができるでしょうか。

       *
 蜜蜂は、春になれば、長い冬ごもりから目覚めて新鮮な蜜を味わうようになります。夢中で花の蜜を吸っている蜂のしっぽをピンセットで引っ張ってみてください。しっぽが抜けて体から離れても、蜜から口を離さない蜜蜂を見ることができるでしょう。皆様はいかがですか。皆様が本当に神様の真の愛の味を知るようになれば、たとえ逃げても、また戻ってきて、その真の愛にしがみつこうとするのです。このように、神様と連結させてくれる縦的な真の愛の力は、生命の力よりもっと大きいということです。

       *
<家庭の価値>

 皆様。私たちが遠く離れた家族を慕うのは、そこに、「ために生きる愛」があるからです。父母の愛、兄弟姉妹の愛、妻子と隣人、親戚の愛が、一つ一つ宿る所です。このすべての関係と因縁が、「ために生きる愛」によって結ばれていて、そのすべてを抱きたいと思う、温かい所です。そこに、解放された自らとして堂々と帰り、胸いっぱいに自然を抱き、家族や親戚を愛しながら、歓喜の歌を歌いたいのが、家族のもとを離れた旅人の郷愁の思いであり、希望でしょう。

        *

故郷を追われ、ふるさととの心情の絆を失ってしまい、家族に会いたいと思っても行くことのできなかった、永遠の孤独の敗亡者として、独り流浪しながら生き、地獄に行くしかなかった身の上が、正に堕落の末裔である人類だったというのです。

       *
 しかし、人類は今、後天開闢時代を迎え、このような足かせの沼から解放され、夢にも忘れることのなかった故郷を訪れ、家族に出会える道が開かれました。人類にとって、これほど大きな祝福の日がまたとあるでしょうか。アダムとエバが堕落によって失ってしまった本然の家族を、私たちが再び探し立てられる、天運の時が到来したというのです。

       *
<3代が調和して暮らす家庭>

 皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。その家庭には、神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、共に和して暮らす3世代の家族になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根っことして侍り、暮らさなければなりません。

       *
 共に生きる生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族の姿が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に真の愛の幹が生じて真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。

       *
 そのような家庭には、歴史の根が生きており、天国の根が張っているということです。地上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。永遠に継続する王権の根も、ここに定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は現実世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建てて暮らすのです。

       *
 このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、3代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。

       *
 神様も、どこかへ外出しても、懐かしく思い、再び訪ねてこられる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。そのような家庭では、神様が縦的に良心の主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。

        *

そこでは、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟姉妹の愛という四大愛を中心に、四大心情圏が完成するのです。このような家庭であってこそ、上下、前後、左右が一つに連結された球形運動を継続するようになり、したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国になるのです。

       *
<結婚の目的>

 皆様、人間はなぜ結婚しなければならないのでしょうか。主人の位置を求めるためです。男性も女性も、一人では人間の半分でしかありません。神様の創造がそうなっているのです。それで、神様は、愛の器官である生殖器の「主人」を互いに取り替えておいたのです。妻の生殖器の主人は夫であり、夫の生殖器の主人は妻だというのです。互いに、「ために生きる愛」を中心としてこそ、相手の主人の位置に立てるのです。このような主人の位置を確保するために、人間は結婚をするのです。

       *
 それでは、主人の位置を求めて何をしようというのでしょうか。その位置で神様の愛を占領しようというのです。神様は「三大愛」の主体でいらっしゃいます。天宙の主人として、「真の愛の師」、「真の愛の主人」、「真の愛の父母」であられるのです。

        *

これが正に、「真の三大主体思想」です。このようなすべての教えと真理は、真のモデル的家庭の生活を中心として創出されるのであり、これを拡大すれば社会と国家、そして世界と天宙までも、モデル的理想家庭による平和王国に変えることができるのです。

       *
 尊敬する指導者の皆様。皆様は今、有史以来、最も恵まれた貴い時代に生きています。歴史上、誕生しては逝った数千億に達する皆様の先祖たちが、霊界で何よりも待ち望んだ後天開闢の時代、すなわち「平和理想世界王国時代」の出帆を宣布いたします。四大聖人たちはもちろん、数千億の善なる先祖たちが総再臨し、皆様を天の道へと導いています。悪なる者たちが幅を利かせて生きるような、不条理で腐敗した時代は過ぎ去っていくのです。

       *
 天の印を受け、人類の真の父母として、また万人の平和の王として顕現したレバレンド・ムーンは、天との約束を必ずや果たすことでしょう。

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 この地球星に、必ずや「平和理想世界王国時代」を花咲かせることでしょう。したがって、真の父母であられる平和の王をお迎えし、この地上に永遠の「平和理想世界王国」を創建する主役たちが、正にきょうこの席にお集まりになった皆様であるという点を、肝に銘じてくださるようお願いします。

       *
 アベルUNの旗を掲げて、全世界の不条理と悪を真の愛で掃き出しましょう。誇らしい「天宙平和連合」の平和組織となり、世界中の祝福家庭を守り、祝福の地、この地球星を守る守備隊の役割を完遂いたしましょう。

       *
 きょうこのように、この場に参席してくださった各界指導者の皆様に、天の恩寵と祝福が満ちあふれんことをお祈りいたします。 それとともに、「天宙平和連合」の発展と成功のために、神様の理想家庭と理想国家と平和王国を創建するにおいて、真の父母と共に最善を尽くす皆様となられることを願います。

        *

億兆蒼生の平和の王であられる神様を真の父母としてお迎えして暮らす真の王子、王女になってください。真の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和王国を創建しましょう。神様の祝福が皆様の家庭と国家の上に満ちあふれることを願います。 ありがとうございました。

 

平和メッセージ3

「天宙平和統一王国創建の真なる主人」

このメッセージは、文鮮明総裁が2006年4月10日、第3回蒙古斑同族連合大会の時に語られた講演文です。
 世界の各地で、アベルUNとして出帆した「天宙平和連合」と「蒙古斑同族連合」の発展のために苦労しておられる指導者の皆様! 私の祖国、韓半島に、いよいよ新しい春が、天運と共に訪れてきました。お忙しい中、今回の意義深い大会に参席するために来られた皆様を、私と私の家族全員の名で歓迎するものです。天運の新春をたっぷりと胸に入れ、祝福として皆様の国に持ち帰り、分けてあげてくださることを願う次第です。

        *
 世界の指導者の皆様!

 蒙古斑同族連合大会は、今回の大会で第3回目の開催となります。私は、去る2005年9月12日、アメリカのニューヨークで「天宙平和連合」を創設したのち、その創設メッセージを全世界120カ国に伝播する世界巡回を終えました。

        *

「天宙平和連合」をアベルUNの位置に立て、新しい国際平和機構として発展させていくことはもちろん、カイン格の既存のUNを改革し、UNの中に世界的宗教指導者たちによって構成された上院格の平和議会を創設して、既存の安全保障理事会と同等の位置の議決機関として立てようというメッセージです。既存のUN代表部のように、一定の国家の権益ばかりを代弁するのではなく、超国家的で超天宙的な次元で、心から人類の福祉と平和のために働く平和議会の創設をいうのです。

        *
 このような遠大な目的と趣旨をもって出発した「天宙平和連合」の出現は、決して一人の人間の頭脳から出てきた結果ではありません。天が、新千年を迎えた人類に下さった最高、最大の祝福です。「蒙古斑同族連合」も、今から「天宙平和連合」の崇高な志を成就していく伴侶として、その役割を果たすことを願います。

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 そのような意味から、きょう私は、65億の人類にとって絶対に必要な天の啓示をお伝えしようと思います。どうぞ心をむなしくして、天の声に耳を傾ける知恵深い指導者となってくださることを願います。「天宙平和統一王国創建の真なる主人」という題目で、膨大な天のメッセージの一端をお伝えしようと思います。

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 世界の指導者の皆様! 真なる主人、万有の創造主であられる神様は、全人類の真の父母です。ある特定の宗教や特定の人種、あるいは特定の地域の人々だけのためにいらっしゃる、そのような通常概念の父母ではありません。その名称を「ヤハウェ」と言ってもよく、「アッラー」、あるいは何かほかの名前でもよいのです。重要なことは、神様は確実に存在され、万人の真の父母として、今も生きて創造のみ業を継続していらっしゃるという事実です。御自身が太初に立てられた天理原則に従って宇宙万象を経綸され、歴史を摂理しておられるのです。

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<実存する霊界>

 皆様、人間には、体の上位に心があり、心の上位には霊人体があり、その霊人体が入っていって暮らす霊界の上位には、神様がいらっしゃいます。そして、人間は、真の愛を通して神様と完全に一つになるとき、完全な人になるのです。このような観点から、完全な人とは、たとえ小さな個体の姿であったとしても、全体歴史を代表した存在であり、また、未来のすべての因縁を代表した存在なので、天宙的な価値を備えているのです。

        *
 私たちが本当にこのような天宙的な価値を知れば、生きていくにおいて、心を先に立てて、従っていく人生を生きていくべきだということが明確になるでしょう。それで皆様の良心は、皆様のすべての言行はもちろん、考えまでも記憶し、知っているのです。師よりも先に知り、父母よりも先に知り、神様よりも先に知るのです。したがって、永遠の師である良心の命令に絶対服従して生きさえすれば、皆様の永生は絶対に保障されるのです。神様の創造がそのようになっています。

        *
 また、ほかの角度から人間の構造をよく見てみると、神様は、人間を二重構造で創造されたことが分かります。有形世界の現象世界の縮小体として肉身を創造され、無形世界の代表であり、主人として立てるために霊人体を創造されました。したがって、人間は、地上界で100年くらい生きて肉身の機能が終われば、自然に、そして自動的に無形世界の霊界に入っていくようになっているのです。このように霊界は、肉身を土台として生きている私たちの目では見ることができないだけであって、地上生活の自動的で必然的な延長なのです。神様が創造してくださった、人間の永遠の本郷です。

        *
 霊界は、このように厳然として存在します。妄想の世界でもなく、想像の世界でもありません。これは、人間の選択権の外にあるのです。良いからといって行き、嫌だからといって行かなくてもよい、そのような世界ではありません。神様が永遠不変の方であられるように、御自身が創造された霊界も永遠不変なのです。私たちが地上界で、肉身をもって現象世界と様々な関係を結んで暮らすのと同じように、霊界でも人間は、霊人体をもって霊界のすべての現象と密接な関係を維持して生きていかなければならない宿命的路程にあるのです。

        *
<霊人体と肉身の関係>

 ところで、人間の霊人体と肉身の関係について見てみるとき、より重要なのは、肉身ではなく霊人体です。肉身は100年くらい生きて死にますが、霊人体は、時間と空間を超越して永生します。いくら地上界で良い服を着て、良い物を食べ、裕福に暮らす人も、結局、死ぬのです。したがって、皆様の人生は、霊的な基準と肉的な基準をよく調和させ、霊肉が一つになった完成実体を成して暮らしてから逝かなければなりません。現象世界であり有限世界である地上界の人生で、肉身を土台として霊人体を完成させるべき責任があるということです。
        *
 だからといって、霊人体の完成が自動的にやって来るのではありません。必ず真の愛の実践を通して、体と心が完全一体となった人生の土台の上で、初めて完熟した霊人体が結果として実っていくのです。 皆様、秋になって、倉庫に入っていくよく熟した果物になるためには、春と夏という過程を経ながら、自然界が提供してくれる栄養素と主人の細やかな世話が絶対に必要です。

        *

無精で見識のない主人に出遭った果樹園の果物は、あらゆる疾病と悪天候に悩まされ、熟すこともできないまま落果したり、虫に食われた果物として分類されたりしてしまうでしょう。果物は果物ですが、すべて同じ果物ではありません。市場に出して売れる完成品にはなれないのです。

        *
 木の上で完熟した果物は、自動的に主人の倉庫に入っていきます。同じように、人間の霊人体は、木と同じ立場にある地上界の人生で完成してこそ、自動的に無形世界である霊界の天国に入っていくのです。言い換えれば、人間は、肉身をもって暮らす地上界の人生で、完熟した人生、すなわち、この地に天国を成し、楽しく暮らしてから逝ってこそ、自動的に天上天国に入城するようになるのです。

        *
 地上界で暮らす間、皆様の一挙手一投足は、このような天の公法を基準として、一つ残らず皆様の霊人体に記録されます。したがって、霊界に入っていく皆様の姿は、肉界での人生を100パーセント収録した霊人体の姿です。よく熟した善の人生だったのか、虫に食われ腐った悪の人生だったのかは、皆様の霊人体に赤裸々に現れるのです。

        *

神様が皆様の審判主ではなく、皆様自らが自分の審判官になるということです。このような途方もなく恐ろしい天理を知れば、どうしてあえて地上界の人生を、あらゆるサタンの誘惑に陥り、利己的で、快楽ばかりを追い求める背徳の人生で終えることができるでしょうか。皆様の霊人体に傷を負わせ、傷跡をつけることは、命を懸けて慎まなければなりません。天国行きと地獄行きが、きょうこの時間、皆様の考えと言行で決定されるという事実を、はっきりと肝に銘じてくださることを願います。

        *
 だからといって、霊人体自体が真の愛の人生を主導し、実践できるのではありません。皆様の霊人体は、必ず体と心の円滑な授受作用によって展開する肉身の人生を土台とした、真の愛の人生を通してこそ成長し、完熟し、完成するのです。

        *

ところが、皆様の中では、外なる人と内なる人が絶えず葛藤し、争っていることを否定し得ないでしょう。あとどのくらいこの争いを継続されますか。10年ですか。100年ですか。宇宙のすべての存在には、厳然とした秩序があります。
        *
 神様は、私たち人間を、そのように不完全な状態で創造されたのではないというのです。外なる人である肉身の誘惑を果敢に振り切ってしまい、内なる人である良心の道に従って人生の勝利を達成することが、人間である皆様の義務であり、責任だということを知らなければなりません。このような人生を生きる人には、天運も共にあり、霊人体の完成も見ることができるのです。

        *
<天国と地獄の限界>

 皆様、天国はどのような所で、地獄はどのような所だと思いますか。どのような人たちが入っていく所が天国でしょうか。間違いなく存在するとすれば、そこはどこにあるのですか。天の向こう側の銀河系の外ですか。でなければ、人間の想像力の所産ですか。人間ならば誰でも、一度くらいは自問し、苦悶してみた内容でしょう。

        *
 一言で言えば、天国とは、神様の真の愛が充満し、真の愛が軸となって立てられた世界です。真の愛がすべての環境圏の外形であり、内容である世界です。人生の始まりと終わりが真の愛で一貫している世界です。誰もが真の愛によって生まれ、真の愛の中で生き、真の愛の懐に抱かれ、真の愛の軌道に沿って次の世界の霊界に移っていく人生を生きる人たちの世界です。

        *
 したがって、その世界には、反目や嫉視があり得ず、お互いがお互いのために生き合うことが自然な世界です。お金や名誉、あるいは権力が支配する、そのような世界ではありません。一人が成功するのは全体を代表して成功することであり、一人がうれしく思うのは全体のためにうれしく思うことであり、一人が喜ぶことは全体が共に喜ぶ、そのような姿の世界です。

        *
 天国は、真の愛の空気でいっぱいに満ちている世界です。真の愛を呼吸して暮らす世界です。いつ、どこでも生命が躍動する世界です。構成員のすべてが真なる神様の血縁として因縁を結んでいる世界です。

        *
 全世界が私たちの体の細胞のように、不可分の関係で結ばれている所です。神様の本質的愛である真の愛だけが支配する世界です。したがって、神様も、真の愛のために存在されるのです。

        *
<真の愛の人生>

 皆様の人生は、真の愛に夢中になって生きる人生でなければなりません。アダムとエバ以上に、イエス様以上に、神様を愛する人生を生きなければなりません。徹底した真の愛の実践を通して、体と心を完全統一し、真の愛の相対圏を探し立てなければなりません。言い換えれば、この地で真の家庭を完成させ、真の父母、真の兄弟、真の子女、このように少なくとも3代が共に真の愛を中心とする人生を生きてから入っていくべき所が天国です。

        *
 だとすれば、真の愛とはどのような愛でしょうか。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる喜びと愛の心情です。子供が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的愛です。神様の人類創造がそうであったように、何ら見返りを期待せず、条件も付けずに与える、絶対、唯一、不変、永遠なる愛の創造です。

        *
 皆様、真の愛は、公益性をもつ無形の秩序や、平和や、幸福の根源です。真の愛は、宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人を生み出してくれる愛です。真の愛は、神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん神様までも引っ張ればついてくる愛です。

        *

堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせることのできる力が、真の愛の価値です。したがって、天国に入るのに絶対に必要な条件が、正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。

        *
 ところが今日、私たちが身を置いている現在の世界を見てください。極度の利己主義の罠にかかり、物質万能を叫び、価値観を喪失したまま、享楽と腐敗の沼にはまり込んでいます。アルコール中毒者がはびこり、麻薬やフリーセックスでも足らずに、今では近親相姦という獣にも劣る蛮行を勝手気ままに行っても、堂々と顔を上げて生きています。

        *

女王格の女性、祖母格の女性、母格の女性、妻格の女性、娘格の女性、このようにすべての段階の女性たちを蹂躙しても、世の中を闊歩する「人面獣心」の者たちが氾濫する世の中になってしまいました。夫婦同士で、お互いの夫と妻を取り替えて楽しむスワッピングが猛威を振るう世の中になってしまいました。このような振る舞いこそ、人倫道徳破壊の極致であり、堕落行為の断末魔的姿にほかなりません。神様の創造理想世界の完成は、夢にも見ることができない地上地獄になってしまいました。
        *

<人間堕落の結果>

 分かってみれば、このようなすべての問題は、私たちの始祖、アダムとエバの堕落にその根を置いています。長成期完成級にいたアダムとエバが、サタンの誘惑によって堕落してしまいました。時でない時に、性的に堕落してしまったのです。このように、男女間の不倫な性的結合が正に堕落となったので、数千、数万年を経てきながらも、人類はいまだにその堕落の血統圏を抜け出すことができないまま、考えたくもない蛮行を継続しているのです。神様の胸に釘を打ち込む逆賊行為です。

        *
 皆様、人間は、男性も女性も独りでは半分の人間にすぎません。神様の創造がそのようになっています。それで神様は、愛の器官である生殖器の主人を、お互いに取り替えておいたのです。妻の生殖器の主人は夫であり、夫の生殖器の主人は妻だというのです。したがって、お互いに「ために生きる」真の愛を中心として一つになってこそ、相対の主人の位置に立つことができるのです。言い換えれば、人間は、誰彼を問わず、結婚を通して主人の位置を確保するときに、半分の人間ではない、完全な人間になるのです。

        *
 人間の生殖器は、限りなく神聖な所です。生命の種を植える生命の王宮であり、愛の花を咲かせる愛の王宮であり、血統の実を結ぶ血統の王宮です。この絶対生殖器を中心として、絶対血統、絶対愛、絶対生命が創出されます。絶対和合、絶対統一、絶対解放、絶対安息が展開するのです。

        *
 それでは、生殖器の主人の位置を求めて何をしようというのですか。その位置で神様の愛を占領しようというのです。神様は三大愛の主体であられます。天宙の主人として、真の愛の師、真の愛の主人、真の愛の父母であられます。これが正に真正なる三大主体思想です。このようなすべての教えと真理が真のモデル的家庭の人生を中心として創出されるのであり、これを拡大すれば、社会と国家、そして世界と天宙までもモデル的理想家庭の平和王国に変えることができるのです。

        *
 ところが、堕落することによって、最初のアダムは本然の真の血統を失ってしまいました。したがって、本然の夫婦を成すことができず、本然の家庭を成せませんでした。真の師、真の父母、真の王になるべきだったアダムは、サタンの血統を受け継いだ偽りの師、偽りの父母、偽りの王に転落してしまったのです。

        *
 分かってみればイエス様も、この地に降臨した目的が、ほかのところにあったのではなかったのです。第二アダムとして来られたイエス様が、もし十字架で命を失ってさえいなければ、イエス様も堕落とは関係のない本然の天の血統をもって最初のアダムの失敗を復帰し、人類の救世主として真の家庭を立て、人類の本郷である平和理想世界王国、すなわち地上天国をこの地上に創建していたことでしょう。

        *

しかし、来られた主を理解し、侍ることができなかった弟子たちとユダヤ教の指導者たち、そしてイスラエルの国家指導者たちの不信が、イエス様の生涯をそのように無念で悲惨な姿で終わらせてしまったのです。
        *
 一つの血筋も残すことができないまま、突然逝かなければならなかったイエス様の恨に満ちた心情を知る者が、どこにいましたか。2000年間キリスト教の歴史が進行してきましたが、本当にイエス様の悲しい事情を想像だけでもしてみたキリスト教徒がいたでしょうか。

        *

再臨の約束だけを残したまま、突然跡形もなく旅立たれたイエス様。その方の肉身は、既に土になってから久しいのですが、天がイエス様を通して成し遂げようとされたそのみ旨は、今、歴史の終末期を迎え、天の印を受けて顕現された真の父母様を通して完成しつつあります。

        *
 しかし、真の父母の使命を完遂すべきレバレンド・ムーンの生涯もまた、言い表せない苦難と迫害でつづられた恨の生涯でした。第一アダムと第二アダムが失敗したすべてを蕩減復帰し、完成しなければならない第三アダムである真の父母の使命は、救世主、メシヤ、再臨主の使命はもちろん、すべての宗主たちの使命までも総合的に完遂しなければならない人生なのです。

        *
 神様の宇宙創造がそうであったように、一寸の誤差も許容できない人類再創造の大役事でした。誰一人として相談すらできない孤独な路程でした。神様までも顧みられず、徹底して独りで訪ねていかなければならない茨の荒野路程でした。幾度も反復される生死の岐路で血を吐きながらも、天との約束を成し遂げるため、再び立ち上がらなければならなかった不死鳥の人生でした。

        *
かつて日本留学時代に地下で独立運動を行ったとして、解放直後、共産治下の平壌で天のみ旨を伝播したとして、自由国家として誕生した李承晩政権下でも、そしてさらには、民主主義の世界的な代表国であると誇るアメリカにおいてさえも獄中の苦労を経験するなど、一生に6度も無実の獄中闘争を経なければならなかったレバレンド・ムーンの波瀾万丈な人生を、誰か理解する者がいたでしょうか。

        *

かわいそうな神様のために、そして死亡圏で苦しむ堕落した人類を救ってあげるために、歯を食いしばって耐えて生きてきた悲惨な生涯でした。今でも誰かが、私のこのような心情の内縁をかいま見、一言だけでも投げ掛けたなら、私の涙は滝のようになるでしょう。

        *
<天国はまず家庭から>

 皆様、しかし、今ではもう罪悪の蕩減復帰時代である先天時代が過ぎ去り、天法によって治める法治時代、すなわち後天開闢の時代が到来しました。真の父母様から祝福結婚を受けて血統転換を完成し、正午定着的な人生、すなわち影のない人生を営みさえすれば、皆様は今から自動的に天国に入っていける恩賜圏の時代に入ってきているのです。まずこの地上界で真の家庭を立てて、天国生活をしてから人生を終えれば、そのまま天上の天国に連結され、永生を享受するようになるのです。

        *
 したがって皆様は、今から家庭という枠組みの中で、神様を一番上の父母として侍り、全員が子女となり、共に暮らし、共に楽しむ血縁的生活によって、完成した父子関係を形成しなければなりません。神様と真の愛の相対圏を成して暮らしなさいということです。

        *
 宇宙最古のおじいさんとは誰でしょうか。人類の始祖アダムとエバも、神様を父と呼びます。だとすれば、彼らの子女たちは、神様をおじいさんと呼ばなければならないでしょうか。しかし、彼らも父と呼ぶのです。なぜそうするのですか。縦的な中心である神様の立場から見れば、すべての愛の相対は平等です。神様の愛を横的に広げて繁殖させ、生産されるその相対は、時空を超越し、誰彼を問わず平等の価値をもつようになります。すなわち、完成した愛の価値は平等だということです。

        *
 ところで、天国は、地上界で先に成されなければなりません。有形世界の天国が無形世界の天国を成す前提条件になるということです。したがって天国は、銀河系の向こう側に隠れている空間の世界でもなく、人間の頭脳の中にだけ存在する想像力の産物でもありません。

        *

皆様の真の愛の人生を通して、初めて創造される実体的な地上天国のことをいうのです。その基盤の上に肉界を抜け出れば、自動的に無形実体の天上天国に入っていくようになっています。地上界で天国生活をしてから逝ってこそ、天上でも天国生活ができるようになる、ということです。

        *
 木の上でよく熟した実であってこそ、倉庫の中でも最上の収穫品として分類されると言いました。皆様の人生が、木の上から虫に食われた地獄行きの人生になってはいけない理由が、正にここにあります。結局、天国と地獄は、皆様が地上での人生を通して、自ら決定するということを忘れてはいけません。

        *
<家庭の価値>

 皆様、私たちが遠く離れた家族を慕うのは、そこに、「ために生きる愛」があるからです。父母の愛、兄弟姉妹の愛、妻子と隣人、親戚の愛が、一つ一つ宿っている所です。このすべての関係と因縁が、「ために生きる愛」によって結ばれていて、そのすべてを抱きたいと思う、温かい所です。そこに、解放された自らとして堂々と現れ、山川草木を抱き、家族や親戚を愛しながら歓喜の歌を歌いたいのが、家族のもとを離れた旅人の郷愁であり、希望でしょう。

        *
 故郷を追われ、本郷の心情の根を失ってしまい、家族に会いたいと思っても行くことができず、永遠の孤独の敗亡者として、独り流浪しながら生き、地獄に行くしかなかった身の上が、正に堕落の末裔である人類だったというのです。

        *
 しかし、人類は今、後天開闢時代を迎え、このような桎梏の沼から解放され、夢にも忘れることのなかった故郷を訪れて、家族に出会える道が開かれました。人類にとって、これほど大きな喜びと祝福の日が、またとあるでしょうか。アダムとエバが堕落によって失ってしまった本然の家庭を、私たちが再び探し立てられる、天運の時が到来したのです。

        *
<3代が調和して暮らす家庭>

 皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。その家庭には、神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、一つの所で調和して暮らす3世代の家族になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根として、侍って暮らさなければなりません。

        *
 共に生きる生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族の姿が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に、真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないということです。

        *
 そのような家庭には、歴史の根が生きており、天国の根が張っているというのです。地上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。永遠に継続する王権の根も、ここに定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は現実世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建てて暮らすのです。

        *
 このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、3代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。

        *
 人類が一つの家族となり、お互いに心の壁を崩し、国家間の国境までも除去しようという共生・共栄・共義社会の実現運動も、このように一つの家庭から始まるのです。したがって、私たちが真の家庭を探し立てることは、この地において天宙平和王国創建を早める摂理的召命だ、ということを肝に銘じなければなりません。

        *
 神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてくることができる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。そのような家庭では、神様が縦的に良心的な主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。

        *

そこでは、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように四大愛圏、すなわち四大心情圏が完成するのです。このような家庭になれば、上下、前後、左右が一つに連結された球形運動を継続するようになり、したがって、永存するようになるのです。

        *
 もし世界がこのような真の家庭で満ちるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要がなく、天道と天法が治める世の中になるでしょう。皆様も一度考えてみてください。誰が皆様の善し悪しを一番よく知っていますか。皆様の祖父母であり、皆様の父母であり、皆様の夫、皆様の妻、皆様の子女たちです。

        *
 家庭の中で解決できないことがあるでしょうか。父母と子女が、夫と妻が、兄と弟がお互いに「ために生きる人生」の模範を見せるとき、許し難い過ちを犯したり、罪を犯す隙間がどこにあるでしょうか。天理と天道が治める世界は、自然のままの世界です。遮るもののない真理と道理の世界です。影が生じない正午定着の世界です。

        *
 尊敬する蒙古斑同族連合の代表の皆様!

 このような途方もない摂理的な時を教え、悟らせてくださった神様と真の父母様に、私たち全員が感謝と栄光をお返ししなければなりません。歴史上、空前絶後の後天開闢の時代を開いてくださり、真の解放・釈放圏を定着させてくださった真の父母様に、永遠に感謝し、褒めたたえなければなりません。あの東方の空に燦爛と昇ってくる太陽と共に、今、天運が全世界を照らしています。

        *

数千、数万年間覆っていた暗闇のとばりが、ついに晴れつつあります。皆様の胸の中には、既に天命が根を下ろしています。避けることのできない宿命の道です。勇気を出して立ち上がり、叫んでください。「生きんとする者は死に、死なんとする者は生きん!」と。

        *
 皆様、蒙古斑同族連合は、今、使命が明確になりました。「天宙平和連合」を縦的なアベルとし、そして世界の宗教圏と国家圏を横的なアベルとして侍り、カイン的立場に立ち、この地に平和理想世界王国を創建する主役にならなければなりません。

        *

「天宙平和連合」創設事業として推進されている「ベーリング海峡トンネルプロジェクト」にも、皆様の積極的な参与があることを願います。このプロジェクトの完成によって、人類は一つの家族となり、戦争のない永遠の平和を謳歌する平和理想世界の創建を早めるようになるでしょう。
        *
 皆様全員、全人類の平和の王である神様を、真の父母として侍って暮らす、真の王子、王女になってください。真の父母様の祝福結婚を受けて血統転換を完成し、「蒙古斑同族連合」を「蒙古斑血族連合」に還元させましょう。これが正に皆様に下された天命であることを肝に銘じ、天宙平和統一王国創建の真なる主人になりましょう。

 皆様の国家と家庭の上に、天の恩寵が満ちあふれることを願います。

    ありがとうございました。

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平和神経-1

2020年07月18日 17時27分06秒 | 学習

平和神経

平和メッセージ1

「神様の理想家庭と平和理想世界王国」

このメッセージは、文鮮明総裁が2006年3月25日から4月3日まで、ソウルのオリンピックメインスタジアムおよび韓国全土の主要都市において開催された天宙平和連合祖国郷土還元大会の時に語られた講演文です。

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天宙的理想郷を目指し、地球星の各地で、世界平和の具現を成し遂げようと、並々ならぬ御苦労をしていらっしゃる世界の指導者の皆様! 御多忙中にもかかわらず、「天宙平和連合」をモデル国際連合へ、そして、天一国を全世界の国々が力を合わせ、「平和理想世界王国」へと創建するための「天宙平和統一家庭堂」を、世界的次元に拡大、格上げさせ、「天一国平和統一堂」へと生まれ変わらせる本大会に御出席されるため、数千、数万里を駆けつけてくださった皆様に、心から感謝を申し上げます。

       *

皆様! 21世紀に入った今日の人類は、実に歴史的な大転換期に置かれています。永遠の世界平和を定着させることができるのか、あるいは、20世紀まで反復してきた暗鬱な戦争と対決の歴史を再び繰り返すのかを、決定せざるを得ない時点に来ています。

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皆様も御存じのように、私は、20世紀に入って本格化した植民地争奪戦と、第1次、第2次世界大戦、韓半島での6・25動乱、東西冷戦など、絶えず繰り返されてきた戦争と反目の時代を通し、生涯の全過程を神様の平和理想世界王国具現のために捧げてきました。その過程において私は、第2次世界大戦が終わって創設された国際連合が、永遠の世界平和を実現するため、神様のみ旨を受け入れることができる平和の機構となることを懇切に祈ってきました。

       *

しかし、1945年に創設されたUNが、世界平和のために貢献した素晴らしい業績がないわけではありませんが、創設60周年を超えた今日の姿は、その本来の目的を遂行するに当たって、深刻な困難に直面していることを、自他共に認めています。

       *

加盟国が200カ国に迫っていますが、自国の権益ばかりを代弁し、主張するUN代表部の役割は、今、世界紛争の解決と世界平和の具現に当たって、創設当時からの限界を露呈しています。したがって、私はきょう、昨年9月12日、アメリカのニューヨークで出帆したのち、世界120カ国を巡回しながら宣布した「天宙平和連合」の創設メッセージを、再び天と地の前に宣布しようと思います。「神様の理想家庭と平和理想世界王国」と題するメッセージです。

       *

神様の永遠の創造理想である平和理想世界の実現のために、カイン格である既存のUNの更新とともに、新しい次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格のUNの姿が、正に「天宙平和連合」です。この創設メッセージこそ、全人類が深く肝に銘じ、後天時代を生きていく座右の銘として率先して実行するように、天が下さった特別な祝福であり警告です。

       *

<神様の理想家庭>

尊敬する世界の指導者の皆様、神様が人間を創造した究極的な目的はどこにあると思われますか。それは真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して喜びを感じることでした。では、理想家庭とはどのような姿でしょうか。神様が創造された最初の人間は、男性格を代表したモデルとしてのアダムと女性格を代表したモデルとしてのエバでした。

        *

彼らが真の愛の見本となる人格者、主人になる道とはどのような道だったのでしょうか。一言で言えば、神様を父として侍って生きていける父母と子女の関係を確保するモデル平和理想家庭でした。神様と一つの家族を成し、永遠に喜びを感じて生きる道であるという意味です。

       *

皆さんも、祈祷を通して神秘的な境地に入り、この宇宙の中心は何なのかと尋ねてみてください。「父子関係」という答えを聞くようになるでしょう。父母と子女間の関係以上に、重要で貴いものはないということです。これが、この宇宙を創造された神様と人間の根本的関係であるからです。

       *

そうであるならば、父子の関係がもっている特性とは何でしょうか。真の愛と真の生命と真の血統の関係です。真の父母の真の愛が前提とならなければ、私たちの真の生命が存在することはできません。すなわち、神様の前に人間は、絶対的な真の愛の相対として創造されたということです。そこは、正に神様が父となり、人間は息子、娘となる軸が立てられる所なのです。

       *

もし、それよりもっと高く貴い所があれば、人間の欲望は、またそれを追求することでしょう。しかし、そのような所はありません。全知全能であられる神様が、最高のものは御自身のために隠しておいて、御自身の子女であり、愛の絶対相対者であるアダムとエバには、2番目に良い所に立てて創造したということは、想像することもできません。
       *

私たちの永遠の真の父母であられる神様は、100パーセント御自身のすべてを投入して人間を創造され、同位権、同参権、同居権、相続権を付与されました。神様のすべての属性を下さったのです。

       *

神様がいかに絶対者だとしても、独りでは幸福になることができません。「うれしい」という言葉や「幸福だ」という言葉は、独りでは成立しない言葉です。必ず相対的関係を備えた所に成立するのです。一生を声楽家として生きてきた人でも、もし無人島に捨てられ、独りで喉が張り裂けるほど歌を歌ったとしても、幸福でしょうか。
自存される神様も、喜び、幸福であるためには、必ず授け受けできる愛の相対が必要なのです。

       *

とすると、絶対者であられる神様に喜びをお返しすべき相対者としての人間は、どのような姿でなければならないのでしょうか。神様が「息子よ、娘よ」と呼ぶことができ、御自身と同格の位置に立て、共に創造の偉業を完成することができ、天地万物をすべて相続させられる子女は、どのような姿でなければならないのでしょうか。
       *

神様が、創造の理想的出発点をどこに置かれたのか、お分かりでしょうか。「相対のために存在する」という原則に自らの理想的出発点を置かれたのです。言い換えると、神様が願われた相対のために真の愛を実践することが、神様の創造のみ業を出発した核心だったのです。

       *

したがって、神様の子女である人間の責任は、何よりもまず神様に似ることです。孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たす真の愛の化身になりなさいということです。神様の深い心情の内的事情を知って、アダムとエバの堕落以来、数千、数万年、苦痛の中で生きてこられた神様の恨を解いてさしあげなければならないのです。

       *

全能の神様が、それほどまでに苦痛の場から抜け出せず、歴史の背後で受難の道に甘んじて耐えてこられたのは、神様が愚かで能力がないからではありません。

       *

堕落によって失ってしまったアダムとエバの本然の位置、すなわち完成した「後のアダム」の顕現を待たなければならない、復帰摂理にまつわる、言うに言えない事情があったからです。いかに全権をもった神様でも、自ら永遠の基準の上に立てた天理原則を無視することはできなかったのです。

       *

<血統の重要性>

ところで、アダムとエバの堕落以来、長い歴史を通し、神様の胸に最も痛む恨として残されてきたものが何だか御存じでしょうか。それは、天の血統を失ってしまい、兄弟圏と所有権まで失ってしまった事件です。

       *

生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち、生命がなくても、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。

       *

神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。したがって、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想人間、すなわち人格完成も可能であり、理想家庭も生まれるのであり、さらには神様の祖国、理想国家も出現するのです。

       *

平和理想世界王国は、このように創建されるのです。血統の重要性は、いくら強調してもしすぎることはないということを、皆さんも肝に銘じなければなりません。

       *

血統がなければ、生命はもちろん、愛も離れてしまいます。血統が残ってこそ、愛した自分の伝統が残され、血統が存続してこそ、父母の息遣いが継続していくのです。言い換えれば、父母に愛の実、生命の実、血統の実、そしてすべての喜びの実を提供する最初で最後の必要十分条件は、真なる血統であることを、はっきりと知らなければなりません。

       *

ところが、生命とも取り替えられない、この血統を失ってしまいました。真の生命と真の愛の実を結べなかったのです。地球星に広がっている60億の人類が、天とは何の関係もないサタンの実に転落してしまったのです。

       *

神様が蒔いた種が大豊作になり、秋に収穫しようとしたその園が、エデンの園でした。アダムとエバ、二人の息子、娘を育てて真の愛を花咲かせ、真の生命を花咲かせ、真の血統を花咲かせた所で、永遠の愛、永遠の生命、永遠の血統の主人と家庭、そして神様の平和理想世界王国を収穫しようとしたのが、神様の人間創造の理想だったのです。

       *

<真の父母を探し求めてきた天の苦痛>

しかし、その場に現れたのは、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統でした。神様の愛と生命と血統が愛の怨讐である姦夫、サタンの所有権に落ちてしまったのです。天地が真っ暗な地獄に変わってしまい、神様までも姿を隠される、そのような凄絶な世界になってしまった事実を、人間は今まで知らずに生きてきました。

       *

怨讐の血統が生命線であるかのように錯覚し、そこに命を懸けて生きている群像こそが、今日の堕落の末裔となった人類の悲しい姿なのです。それで、この世界を地上地獄と呼ぶのです。このような悲惨な姿を見つめられる神様は、どれほど胸が痛かったことでしょうか。

       *

本来、神様は、エデンの園にアダムとエバを創造されたのち、彼らを御自身の祝福のもとで結婚させ、天の所有権までも完全に伝授してあげようとされたのです。宇宙万象の所有権を、アダムとエバに相続してあげようとされたという意味です。

       *

しかし、堕落によってこれらすべてがサタンの手に落ちてしまったのです。愛する子女に相続してあげるために、一生の間、汗を流して集めた財産を、一晩のうちに、強盗にそっくりそのまま奪われてしまった父母の立場になってしまったというのです。

       *

このように、サタンに血統圏を奪われ、子女を失ってしまい、すべての国と世界の所有権まで渡してしまった、神様の悲しく無念な心情を知る者がいませんでした。したがって、血統圏と所有権を再び取り戻す道は、サタンを自然屈伏させる道しかありません。サタンを自然屈伏させる秘法とは何でしょうか。怨讐を自分の子女よりもっと愛する真の愛の力によってのみ、初めて可能となるのです。

       *

しかし、人類の真の父と真の母を喜んで迎え、楽しむことができる一日を送り、一月を送り、1年、10年、あるいは一生を送ることができる、そのような時間をもたれた神様であったのかというのです。1年はおろか、たった1時間でも、そのような人に出会うことができなかった神様の苦痛を、誰が慰労してあげられたでしょうか。

       *

数千、数万年を経ながらも、なぜ神様と人間の間には、到底縮めることのできない距離が生じ、父母と子女の関係も結べない悲惨な関係になったのかを知る者がいなかったのです。

       *

アダム家庭で始まったカインとアベルの闘争歴史は、人類歴史をそのまま戦争と葛藤の歴史にしてしまいました。小さくは人間個々人の心と体の葛藤から、大きくは国家と国家が、さらには全世界が物本主義と神本主義に分かれ、対立、闘争をしてきました。

       *

極度の利己的個人主義は、きょうも私たちの生活を脅かしています。人類の希望であり、未来を約束された若者たちを、フリーセックスと麻薬の奴隷に転落させています。物質万能主義に陥った先進国は、自国の利益にばかり目がくらみ、1日に数万人ずつ飢えて死んでいくかわいそうな生命から顔を背けています。

       *

誰が、この数千年にわたるカインとアベルの歴史的な葛藤を解いてくれるのでしょうか。世界平和を掲げて出発したUNに、それができると思われますか。

       *

UNは、過去60年をかけて努力してきましたが、いまだに世界平和は、はるか彼方です。体と心のカイン・アベル関係も解決できない人間の努力だけでは、不可能なことです。今こそ、天命に従って出発したアベル的平和理想世界王国の創建が必要な時です。
       *

神様は、このような悲劇をすべてきれいに清算してくれる一人の人を、待ちに待ってきましたが、この地上にふさわしい相手と国家も現れませんでした。もし、そのような人が、ある国に現れて真の父母の位置にさえ立つことができていたならば、神様は、夢にも現れ、ヘリコプターで太陽を運び、月を移してでも、空中で喜びの稲妻を走らせ、歓喜の雷を轟かせたかったことでしょう。

       *

このような意味で、人類歴史上初めて、失ってしまったアダムの位置を捜し立て、真の愛の主人の位置を確保し、神様から人類の真の父母として印を押されて顕現したレバレンド・ムーンが、今日、皆さんと同時代圏に生き、同じ空気を呼吸しているということは、正に奇跡の中の奇跡にほかなりません。

       *

堕落の末裔となった人類を救う、横的真の父母の位置で勝利しました。その基台の上に、2001年1月13日には、復帰摂理に責任をもってこられた縦的真の父母、すなわち神様を解放、釈放する「神様王権即位式」を奉献しました。これは人類のための歴史上、最高、最大の祝福であり、絶対、唯一、不変、永遠の勝利であることを知らなければなりません。ついに神様の心と体が完全解放、釈放を受けるようになった摂理史的絶対勝利だったのです。

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<祝福結婚を通じた血統復帰>

したがって人類は今、これほど執拗に苦しめられてきたサタンの偽りの血統を果敢に断ち切り、真の父母様の真の血統の根に接ぎ木されなければなりません。これ以上、野生のオリーブの木として人生を終える愚を犯してはならないというのです。野生のオリーブの木では、1000年を生きても、野生のオリーブの種を生産するしかないという悪循環が続くからです。では、どうしたら私たちは、野生のオリーブの木の立場から抜け出す道を探すことができるのでしょうか。

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天の真の血統をもってこられた真の父母様を通して祝福結婚を受けることが、正に真のオリーブの木に接ぎ木される恩賜です。血統を変えなければ、種を変えることはできないからです。祝福は、重生、復活、永生の3段階の祝福を経るようになっています。

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ところで、真の父母様から祝福結婚を受けて理想家庭を築き、罪のない純粋な真の種を受ける最善の道は、交叉結婚です。人種、文化、国境、宗教の壁を飛び越え、神様のもとに人類一家族をつくる大役事です。神様の目には、皮膚の色の違いはありません。神様の目には、国境が存在しません。神様の目には、宗教と文化の壁が見えません。これらすべてが、数万年の間、人類の偽りの父母として君臨してきた悪魔、サタンのまやかしにほかなりません。

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最も呪わしく、夢にも見たくない怨讐の家庭と、祝福結婚を通して一つの家族になったと考えてみてください。恨みの思いに凝り固まっていた父母たちの血統は消え去り、新しい強力な真の愛の血統が創造されるのです。

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両家の子女たちが夫婦となり、互いに愛し合い、幸福な家庭を築いて暮らすことを呪う父母がどこにいるでしょうか。いくら憎い怨讐の娘であったとしても、自分の息子の愛を受ける嫁となり、水晶のように清らかで澄んだ真の天の孫と孫娘を抱かせてくれるとしたら、喜びの笑顔を見せないおじいさん、おばあさんがどこにいるでしょうか。

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白人と黒人が、東洋と西洋が、ユダヤ教とイスラームが、さらには五色人種が一つの家族になって暮らせる道は、交叉結婚の道をおいて、ほかに方法があるでしょうか。共に暮らす生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を基盤として、兄弟姉妹間は互いに信じて助け合い、一つになって暮らす家族の姿が、正にモデル家庭なのです。私たちが命を懸けてでも、真の父母様から祝福結婚を受け、天の伝統である理想家庭を探し立てなければならない根本理由が、ここにあるのです。

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<真の愛の人生とは>

真の愛の本体であられる神様に似る最善の道が、真の愛の実践を通して真の愛の人格者になり、真の愛の主人になる道だと言いました。その道こそが、私たちも真の父母になれる道だと言いました。

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そうであるならば、真の愛の人生とはどのような人生でしょうか。真の愛は、公益性をもつ無形の秩序や、平和や、幸福の根源です。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。

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母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる喜びと愛の心情です。子供が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的愛です。神様の人類創造がそうであったように、何ら見返りを期待せず、条件も付けずに与える、絶対、唯一、不変、永遠なる愛の創造です。

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真の愛は、宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人を生み出してくれる愛です。真の愛は、神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張れば付いてくる愛です。

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堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力が、真の愛の価値です。

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神様の真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠なものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践すれば、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権までも享受できるようになるのです。このように、天国に入るのに絶対に必要な条件が、正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。

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尊敬する指導者の皆様。

皆様は、今や祝福結婚と結実の時代を迎えています。神様の創造理想である地上天国、すなわち平和王国が皆様の目の前で創建されつつあります。

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真の父母として、80年以上の生涯を、血と汗と涙でつづられた一本道、天の道だけを歩んできた私の人生が、今では60億人類のための勝利的結実を収めているのです。霊界でも、四大聖人はもちろん、数千、数万の聖賢たちと皆様の善の先祖たちが地上界に降りてきています。皆様の一挙手一投足を見守り、天道に背く者を罰して、多くの人の戒めとされることでしょう。

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世界180カ国以上で、天のみ旨と伝統を相続した数千、数万の平和大使たちが、真の愛と真の家庭の価値を叫び、昼夜の別なく走っています。この地に平和理想世界王国を創建しようと総進撃しています。

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世界の火薬庫の中東でも、レバレンド・ムーンの平和思想に励まされ、ユダヤ教、キリスト教、イスラームが、新しい次元の平和的対話を行っています。

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東西間の冷戦に終止符を打つ決定的役割を果たしたのも、レバレンド・ムーンの「統一思想」でした。私の祖国、韓半島統一のための実質的背後作業も今、レバレンド・ムーンの主導のもとで急速に進行しています。

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しかし、私は決してここで満足することはできません。天命を受けて出発した私の生涯です。天から印を受け、人類の真の父母として顕現した私が天との間で交わした約束は、必ず成し遂げなければなりません。

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この地球星に毒きのこのように君臨してきたあらゆる国境と壁を完全に撤廃し、万人が共に手を取って暮らせる平和理想世界王国を創建しなければなりません。

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<平和大使は天の密使>

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尊敬する平和大使の皆様、皆様は、きょう私がお伝えする神様のメッセージを通して、多くのことを学び、悟ったことと思います。ところが、いまだに方向感覚を喪失したまま漂流している人類は、今こそ、天に代わる皆様の助けを必要としています。今や皆様は、新たな覚悟と決意で天命に従って立ち上がる天の密使とならなければなりません。そのような次元でもう一度、きょうのメッセージを要約しながら、私たちの使命を胸深く刻んでおこうと思います。

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神様の子女として創造されたアダムとエバが、堕落によって失ってしまったものが何であると言ったでしょうか。

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第1に、神様が下さった血統圏を喪失してしまいました。血統は、父母が子女だけに与え得る特権中の特権です。しかし、堕落によって彼らは、サタンの偽りの血統を受けて、サタンの子女に転落してしまいました。

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したがって、今日の全人類は誰彼を問わず、例外なく、サタンの血統を引き継いで生きている堕落の末裔であるという事実を、はっきりと悟らなければならないでしょう。神様は、御自身全体を100パーセント投入して絶対信仰、絶対愛、絶対服従の基準でアダムとエバを創造され、彼らの愛と生命の種として血統を下さったのです。

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したがって、今、皆様の位置は違っています。真の父母様が許諾された聖酒式を通して血統転換をし、再祝福を受け、真の家庭を探し立てられる道が大きく開かれました。

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第2には、人類の最初の家庭であるアダムの家庭で、兄のカインが弟のアベルを殺すことによって兄弟圏を失ってしまいました。天が下さった家庭での本然の秩序であり、祝福である兄と弟の間の愛と和合の人生が、妬みと恨みの怨讐関係に落ちてしまったのです。

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したがって人類は今、レバレンド・ムーンが主導してきた世界的次元の交叉結婚を通して血統復帰を完成し、より天の側であるアベルが主体格である兄の位置、すなわち本然の秩序を確立しなければならないのです。

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皆様、このようなサタンの秘密を暴いたレバレンド・ムーンの人生は、言葉では表すことのできない迫害と苦難、すなわち恨の生涯とならざるを得ませんでした。しかし、今では万難に打ち勝ち、勝利して、天の権勢が現れる「後天時代」を宣布しました。

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その基盤の上に、世界人口の78パーセントを超える宗教圏と国家圏を糾合し、新しい世界的次元のアベル圏を立てつつあります。併せて、新しい世界的次元のカイン圏を確立するために、全世界の人口の74パーセントを占めている蒙古斑同族圏を糾合しつつあります。

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したがって、今や超世界的次元で、この二つのアベル圏とカイン圏が一つになり、アベル王国の立場で出帆した「天宙平和連合」と一体にならなければなりません。そして、この地に平和理想世界王国を創建するために、超宗教超国家的な次元で、すべての国境と垣根を撤廃しなければなりません。そうして、全人類が本然の創造理想世界に入ることができ、アダムとエバの堕落によって失ってしまった本然の所有権までも捜し立てるべき宿命的責任があるという事実を、いま一度、皆様に想起していただきたいのです。

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天の側の新しいアベル圏が天宙的次元でカイン圏を消化し、本然の創造理想的権限である天の全権をもって新天新地、すなわち地上・天上天国創建に向けて新たな出発をすべき時であることを肝に銘じてくださるようお願いいたします。

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<人類平和のためのプロジェクト>

世界の指導者の皆様、私は、きょうこの貴い神様の摂理歴史的完成の場をお借りして、もう一度、神様と人類の摂理的最後の目的である平和天国創建のために、そして神様の祖国と本郷の創設のために、実に摂理的で革命的なプロジェクトを宣布しようと思います。

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歴史的にサタンによって東と西、南と北に分けられ、地理的には北アメリカ大陸とロシア大陸を分けるベーリング海峡に、橋を架け、海底トンネルを通そうというのです。

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そうして、アフリカの喜望峰からチリのサンティアゴまで、イギリスのロンドンからアメリカのニューヨークまで、自動車で全世界を巡回、疾走できる「世界超高速道路」を連結する「ワールド・ピース・キング・ブリッジ-トンネル」を完成し、世界を1日生活圏にしようというのです。

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これ以上の分断と分裂は容認できないというのが天の警告です。全世界を1日生活圏で結び、サタンがつくった人種、文化、宗教、国家の壁を崩し、神様が何よりも願ってこられた平和理想世界王国を、この地球星に創建しようというのです。

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アメリカとロシアが一つになり、ヨーロッパ大陸、中国、インド、日本、ブラジルなど、世界のすべての国家、そしてすべての宗教が一つになり、共に力を合わせ、この歴史的なプロジェクトを成功させなければなりません。この事業の成功こそ、人類にとって、これ以上戦争と分断が必要ない平和理想世界王国を創建するのに、決定的役割をすることでしょう。

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皆様、このような途方もないプロジェクトをどうしたら完成できるのかと、疑問をもつ人もいるでしょう。しかし、神様のみ旨がある所には、必ず道があります。

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21世紀の現代科学技術は、今、ベーリング海峡にトンネルを通す程度のことは問題にならない水準にまで発展しています。工事費用も問題になりません。世界が戦争という名のもとに費やしているお金がいくらでしょうか。人類は今、歴史と後代の前に、実に恐るべき罪を犯していることを自覚すべき時です。

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一つの例を挙げましょう。アメリカが過去3年の間、イラク戦争につぎ込んだ戦費がどのくらいになるか御存じですか。約20兆円(2000億ドル)に迫っています。

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それだけ予算があれば、ベーリング海峡プロジェクトを完成しても余るお金です。なぜ私たちが、互いに殺し合う戦争に、このように途方もないお金をつぎ込む愚かな蛮行を続けなければならないのでしょうか。聖書のイザヤ書第2章4節の教えのように、今や、「銃や刀を溶かして、すきとくわを作る」時です。
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人類はもうこれ以上、戦争のための戦争に子女たちの命を犠牲にし、天文学的なお金を費やす悪業を繰り返してはなりません。世界のすべての国家の力を総動員し、大宇宙の主人である神様が願われる平和理想世界王国創建に、総邁進すべき時が来たのです。

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皆様、人類は今、レバレンド・ムーンの教えである「真の愛、真の生命、真の血統の平和思想」を受け入れなくては生きていけない、窮地に立っています。皆様の善の先祖たちが総動員され、後天時代の天的な権勢が押し寄せてくれば、いくら強大に見える国家や民族でも、天地の運勢に順応するほかなくなることでしょう。

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<私たちの使命>

今や選択は皆様のものです。無知には完成があり得ません。きょう、皆様に伝えるこのメッセージは、天がこの時代に下す警告であり祝福なのです。天運に従って発展し勝利していくレバレンド・ムーンと歩調を合わせ、この地に真の家庭、真の社会、真の国家、真の平和理想世界王国を創建する主役になりますか。それとも、サタンが喜ぶ旧態依然たる宗教の壁、文化の壁、民族の壁、人種の壁の虜となり、余生をうめきと後悔の中で終えるのでしょうか。天は、この邪悪な世界をひっくり返し、この地に新天新地(新しい文化と理想王国)を創建する勇将たちを呼び集めています。

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今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望であり願いです。カイン的な既存のUNの前に天一国を代表するアベル的王国の使命を果たすようになるでしょう。神様の創造理想世界実践郷を成し遂げるべき使命が、正に皆様に下された天命であることを肝に銘じてくださるように願います。

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世界平和軍の名で出発したUN軍の役割を、もう一度考えてみてください。韓国動乱とベトナム戦争でも、その使命を果たすことができず、途中下車してしまったのではないでしょうか。したがって、私は、世界120カ国を巡回し、「天宙平和連合」の創設メッセージを宣布する中、昨年の10月20日、ウクライナにおいて人類の福祉と未来のための平和組織を創設し、全世界の前に宣布しました。

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この組織は、今から新世界の秩序と平和を守る警備隊の責任を果たすようになるでしょう。いまだに、先天時代の残骸である分裂と利己主義の落とし穴から抜け出すことができず、慌てふためく人類に、真の個人、真の家庭、真の国家、真の世界と天宙を創建する、後天時代の真の愛を教育する先鋒隊にするのです。

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皆様も、今から新しい時代に新しい甲冑を着て、天のために、そして人類万代のために全力投球する、賢明で勇猛な天宙的平和王国軍となってくださるよう願います。ぜひとも、きょう私が伝えた天の警告を胸深く刻まれ、真の父母様を通して受ける祝福結婚こそ、天の血統を取り戻す唯一の道であり、神様がこれほどまでに願ってこられた解放圏と釈放圏を確保し、神様の理想家庭と平和理想世界王国を永遠にこの地に定着させ得る道である、ということを肝に銘じてください。

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それとともに、「天宙平和連合」の発展と成功のために、神様の理想家庭と理想国家と平和王国を創建することに、真の父母と共に最善を尽くす皆様となられることを願います。

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億兆蒼生の平和の王、神様を真の父母として侍って暮らす真の王子、王女になってください。真の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和王国を創建しましょう。神様の祝福が皆様の家庭と国家の上に満ちあふれんことを願います。 ありがとうございました。

 

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