第16編 真の家庭と家庭盟誓
第一章 家庭盟誓宣布と前提条件
一 家庭盟誓が出てくるようになった背景
1.今は個人ではなく家庭時代
今まで統一教会では、個人的に「私の誓い」を暗唱してきました。一九五二年を中心として、新婦文化圏であるキリスト教文化圏が新郎と神様を迎え、世界的舞台において天上天国と地上天国を完結すべきだったのですが、それに失敗したので、再びこれを四十年間で蕩減してくる歴史を経てきたのです。
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一九四五年から一九五二年までの七年です。一九四五年から一九五二年までの七年だったのですが、これを一九五二年から一九九二年までの四十年に延長したのです。教会を中心としては、四十年かかったのです。そのようにして、一九九四年五月を中心として、「家庭盟誓」を宣布したのです。歴史的です。数理的に蕩減してくるのです。
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この世の中で「家庭盟誓」という言葉を聞いたことがありますか。歴史始まって以来、初めて出てきた言葉です。男性と女性が家庭を失ってしまったので、「家庭盟誓」を設定することによって、堕落していない本然の基準で、神様と人類が歓迎を受けることのできる家庭の母体をこの地上に再び立てなければなりません。
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そのようにしなければ、神様が喜ばれ、神様が来られて暮らすことができる地上天国と天上天国を築くことができません。そのために、不可避的にこのような盟誓文を立てるのです。
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今、四十年を経て、初めて「家庭盟誓」が出てきたのです。この「家庭盟誓」は、歴史にはなかったものです。「家庭盟誓」が出てくることによって、今後、地上世界のサタン家庭には行き場がなくなります。「家庭盟誓」が出てきたということは、先生が四十年を通して四千年歴史を蕩減することによって、失われた第二次大戦後の勝利の基盤を復帰した基準に立ち、地上に天国が設定されるということを意味しています。
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最初は何ですか。「私たちの家庭は真の愛を中心として」です。すべてに「私たちの家庭は真の愛を中心として」という表題が出てくるのです。真の愛とは何ですか。「真の愛」という言葉は、神様の愛と真の父母の愛が堕落せずに一つになり、その真の愛を中心として真の生命、真の血統が連結されることを意味しているのです。
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今、統一教会は四十年の峠を越えて「世界平和統一家庭連合」になったのです。これは、完全に復帰された家庭です。復帰された家庭は、個人の心身が統一され、夫婦が統一され、子女が統一された家庭とならなければなりません。このような家庭が暗唱しなければならないものが「家庭盟誓」です。
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「家庭盟誓」は、心身が闘争している中では暗唱することはできません。また、夫婦間でけんかをしていては暗唱することはできません。そして、子女を生まなければいけません。
心身統一、夫婦統一、子女統一が成された真の家庭が入っていく所が天国です。神様の愛を中心として一つになって「家和万事成」を成すことができる家庭が入っていく所が天国です。それで、真の愛の一体圏を成した者たちが暗唱しなければいけないものが「家庭盟誓」だというのです。「家庭盟誓」は、歴史始まって以来、初めて出てきたものです。
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統一教会は、四十年の峠を越えると同時に「世界平和統一家庭連合」をつくりましたが、それを成し遂げるためには絶対的規約が必要です。その絶対的規約、憲法のようなものが、「家庭盟誓」なのです。「家庭盟誓」という言葉は、歴史にありません。天国に向かう、天国を完成する「家庭盟誓」です。
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「家庭盟誓」をよく見れば、それは、蕩減復帰の内容を中心として、完全に解放を受けることができる内容になっています。それゆえに、これを暗唱する人は、堕落した世界の家庭圏内ではなく、完成した家庭圏内に入ってきた人です。
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真の愛を中心とした家庭圏が形成されることによって、偽りの愛によって分立された心身の統一が起きるのです。それゆえに、心と体が一つにならなくては、「家庭盟誓」を暗唱することはできません。
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統一教会員は、真の御父母様が立てた家庭的伝統を世界に誇示しなければなりません。なぜ世の中に「家庭盟誓」が出てくるのかというのです。このような時が来るので、それに備えるためのものとして「家庭盟誓」が出てくるのです。これが、家庭のモットーになるのです。
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神様の創造理想圏に戻ってきた家庭は、どのようにしなければならないかという内容が、「家庭盟誓」にすべて出てくるのです。今後、全世界がこの誓いを中心として従ってくればよいのです。真の御父母様の勝利的盾をもって防御することができる、摂理史全体を代表した七項目(のちに一項目が追加されて八項目になる)の誓いを中心として、すべて入っているのです。
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それゆえに、新約、旧約の完成と原理を知らなくても、これを中心とし、神様のみ旨を中心として、ただそのまま家庭だけが絶対信仰、絶対愛、絶対服従することができる基準に越えていけば、天国に行くのです。
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今まで、一般の既成教会ではアダムとエバだけが堕落したと思っていたのであって、そこには兄弟を入れていません。カインがアベルを殺すことによって堕落した、ということを知らないのです。家庭が堕落した、ということを知らないのです。すべて堕落したのです。これから統一教会では、どのように誓うのですか。家庭を中心として誓うのです。ほかのことは必要ありません。
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すべての幸福と自由、平和、そして天地も、すべて家庭から出発するのです。今、家庭を中心とした誓いが必要です。家庭を失ってはなりません。家庭さえ一つにすれば、世界が統一され、天国ができるのです。
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氏族的メシヤを派遣しなければ、大変なことになります。その氏族の生まれる道がふさがってしまいます。氏族的メシヤになることによって、平面的にアダムが堕落せずに完成し、イエス様が死なずに完成し、国家的基準で国家と国家がすべて連結されるのです。そのようになれば、個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神様の八段階まで、すべてその完成の基盤は、この地上の平面、水平線です。
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これを蕩減したので、個人の家に行こうと、氏族の家に行こうと、国家に行こうと、どこに行こうと、サタンが反対できない自由の活動舞台となり、神様を中心として生活する出発がなされることによって、地上に天国ができるのです。そのような時代が来たので、「家庭盟誓」が出てきたのです。「家庭盟誓」のとおりにならなければなりません。
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家庭というものは、驚くべきものであり、恐ろしいものです。ですから、「家庭盟誓」の内容は、天宙的な大宣言だということを忘れてはいけません。昨年(一九九七年)から真の御父母様が講演してきた講演文の内容は、原理的な家庭をもたなければならないということでした。これは鉄則です。霊界解放の祝福式をしなければならない時が迫っているのです。三百六十万双が終われば、霊界祝福式をするのです。相対が霊界に行けば、呼び出して結んであげることができる時代に入っていくのです。ですから、地獄世界まで解放されるのです。
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今まで、私たちは定着することができませんでした。押し流されてきました。浮き雲のような生活をしてきたのです。キリスト教文化圏も、霊肉を合わせた基盤がなかったので、定着することができなかったのです。しかし、今や真の父母と成約時代が定着したので、相続権が生じるのです。定着するにおいて、何を相続してあげるのでしょうか。個人ではありません。家庭です。それを知らなければなりません。ですから、「家庭盟誓」が出てくるのです。「家庭盟誓」を徹頭徹尾、教育しなければなりません。
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今までは「私の誓い」を唱えてきましたが、「家庭盟誓」というものは初めてです。歴史時代において、「家庭盟誓」というものはありませんでした。これは驚くべき事実です。四十年間の世界的蕩減路程を終え、全世界が先生を中心として動く時代に入ってきたので、それが可能なのです。
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第二次大戦直後に、成し遂げられた統一的世界キリスト教文化圏を破綻させてしまったことを、条件的ではありますが、先生を中心として世界的に、この覇権的基盤の上に載せたのです。
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真の御父母様の安着時代を中心として、主体の前に恥ずかしくない家庭完成時代を迎えなければなりません。ゆえに、ここにおいて私たちは、「家庭盟誓」が「必要だった」、「必要だ」、「必要だろう」、どれになるのですか。「必要だ」となるのです。これは千年、万年の表題になります。驚くべきことです。
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堕落した宗教の仮面を脱ぎ、解放の位置において、私がこのような盟誓文を暗唱することができるということを感謝しなければなりません。涙なくしては暗唱することができない、数多くの恨があったのです。血を流し、この血の祭壇を統一教会まで引っ張ってきたのです。その血の祭壇から、これを踏み越えることなくしては、この世界から天国に行くことはできません。ゆえに、この祭壇がなければならないのです。
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2.成約時代安着と家庭時代の出発
「真の父母と成約時代の安着」、これは恐ろしい言葉です。「真の父母と成約時代の安着」とは、サタン世界において闘って勝利したということです。家庭、氏族、民族、国家、世界、天地が動員された、そのすべてのものと戦って、勝利して成就したのが成約時代です。約束を成して安着したのです。これは驚くべきことです。
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堕落とは何ですか。アダムが天使長を主管しなければならなかったのに、それが逆になってしまったのです。皆さんは天地のサタンを屈服させ、その上に上がっていかなければなりません。そのようにしなければ安着することはできません。それは、言葉で言うのは簡単ですが、どれほど難しいことか分かりません。「先生と完全に一つになろう」という信念をもっていれば、どこに行こうと、先生がすることを成すことができるのです。
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一九九二年を中心として、世界に「メシヤ」を宣布し、「真の父母」を宣布してきました。このようにして、すべてを集め、一九九三年に入って、五月十三日からアメリカを中心として「真の父母と成約時代」を発表したのです。そのようにすることができる環境を、すべてつくったのです。皆さんが知っているように、アメリカは全世界を代表した国です。キリスト教文化圏において最終定着地になる国です。
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今からは、真の御父母様を中心として、新しい時代に転換するのです。成約時代に入っていくのです。今回の宣布は、地上においては初めての出来事でした。今まで神様は、この時をどれほど待ち焦がれていたことでしょうか。歴史時代において、神様はどれほど悲惨な立場にいましたか。今や、希望の時代が近づいてきたのです。「真の父母」を宣布することができる時代に入ってきたのです。これは歴史的であり、宇宙史的な事件です。今までの歴史において、このような事件はありませんでした。
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創世以後、神様の復帰摂理は、何千万年の歴史を経てきましたが、その基準を立てることはできませんでした。先生が来て明らかにすることによって、統一教会時代において初めてこれが可能になったのです。それゆえに、「成約時代」を発表し、「真の父母」を発表したのです。これは世界的な事件です。事件というよりは、新しい世界を創建できる一つの起源となるのです。「真の父母」という思想と、「成約時代」というその言葉自体が、そうであるというのです。
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成約時代は、何の約束を成すのですか。神様が人間と共に創造した、その約束を成すのです。復帰摂理時代が成されるのでもなく、救援摂理時代が成されるのでもありません。創造理想世界が成されるのです。それゆえに「真の父母」という名前は、人間よりも神様が先に考えたのです。
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真の父母の顕現は、創造理想です。ですから、神様の創造の太初から、旧約時代、新約時代を経て成約時代へと、どのように回っていくのでしょうか。成約時代とは、神様と人間との一体圏をいうのです。真の愛によって一体圏を成し、平等な価値の内容を連結する立場になるのです。神様だからといって縦的だけでなく、人間だからといって横的だけではありません。縦と横が一つになるのです。
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一九七二年から一九九二年までの二十年間は、韓国を中心として、キリスト教の使命を果たす期間でした。この期間、私は、国家的な次元において旧約時代に相当することを成したのです。真の御父母様が六〇年に結婚式を行い、世界的舞台であるアメリカで成してきたことは、旧約時代と新約時代の関係と完全に一致するのです。内容が同じです。
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そのようにして、この期間に真の父母の世界的な定着が完了したのです。それで、成約時代を発表したのです。今からは、神様と共に生活するのです。私たち統一教会員は、神様と共に暮らすのです。
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成約時代とは何でしょうか。中心である真の父母の家庭が、堕落圏世界において完全に勝利して越えた時を意味するのです。そのようになれば、その環境には「文総裁の家庭をやっつけよう」と言う怨讐はいなくなります。そのような人たちは、闘って負けたのでいなくなるのです。
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いくら射撃のチャンピオンであっても、オリンピックに出て負ければ、「自分が一番だ」と言うことができますか。自分がもっているチャンピオン杯を譲り渡してあげなければならないのです。
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成約時代は、誰について言っているのですか。父母が父母として安着し、家庭が家庭として定着して、その家庭が天下の平和の世界、統一の世界になったとすれば、その家庭に反対するものはありません。障害物がないのです。今、文先生が戦って勝利したということは、家庭環境だけではなく、全世界と天地がすべて動員する中で根を下ろしたということです。それは素晴らしいことですか、素晴らしくないことですか。
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真の父母の家庭をモデルに、家庭を中心として一時に……。金型を押し出すことができる、そのような青写真があるのです。それをすべて配布しなければなりません。どこであろうと、それで押し出しさえすれば、カチャンカチャンと製品が出てくるのと同じように、全世界五十億人類の家庭が家庭的に接ぎ木されることによって、失われた解放の国と天国に帰っていくのです。この時が成約時代、すなわち約束を成す時代です。
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今日、歴史的路程において最も重要なこととは何かというと、選民圏が生じたということです。この時代になり、世界的途上において、蘇生、長成、完成の三段階の基盤を連結させようというのです。イスラエル民族は蘇生級、キリスト教は長成級、そして統一教会は完成級です。イスラエル圏を中心としたものが旧約時代ならば、キリスト教は新約時代であり、統一教会は成約時代です。
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成約時代とは何かというと、成し遂げるということです。何を成し遂げるのでしょうか。個人的に成し遂げ、家庭的に成し遂げ、氏族、民族、国家、世界的に成し遂げるのです。何を中心としてですか。神様の愛と、神様の生命と、神様の血統を中心として連結するのです。単一血統、単一愛、単一生命の伝統です。このようになれば、サタンは離れていかなければなりません。接ぎ木することによって、サタンの血統的因縁がなくなるのです。
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問題は何でしょうか。家庭が完全でなければなりません。家庭的カナン復帰完成時代である成約時代を迎えたので、皆さんの家庭はみ言に従って完成し、定着しなければなりません。そのような時代が来たことを知らなければなりません。
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ゆえに、そのみ言を聞く時には、それを流れていくみ言として聞いてはいけません。それらのみ言は、先生が生死の境で、死ぬか生きるかという境地で、「このみ言を残していかなければならない」としながら明確に教えてあげたものです。それを知らなければなりません。
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第二次大戦直後に、キリスト教文化圏とアメリカを中心とした一つの世界を成し遂げていれば、どれほど早かったでしょうか。アメリカとキリスト教文化圏が世界を支配するその時代に、もし内的に一つになっていれば、どれほど早かっただろうかというのです。そのように見れば、第二次大戦直後は、神様においては歴史上最大の希望の一時であり、サタンにおいては最大の危機の時でした。その時に、キリスト教文化圏と、アメリカを中心とした自由世界が統一教会を受け入れていたならば、その時から、霊界の統一圏を地上の統一圏に一致化させていたはずです。これが摂理観です。
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今からサタン世界は、どんどん崩壊していきます。見ていなさい。サタン世界は、個人、家庭、氏族、民族、国家が行く方向や中心を、すべて失ってしまいました。しかし、私たち統一教会はすべてを備えていくので、これが交差するのです。昔は、統一教会がサタン世界の支配下にありましたが、これが交差し、反対になるのです。これが安着です。
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成約時代とは何でしょうか。サタンの主管圏を越えて成し遂げられる世界だ、ということを知らなければなりません。成約時代は、何をもって完成していくのでしょうか。祝福家庭を通して成し遂げていくのです。それで、アダム家庭や、ノア家庭や、ヤコブ家庭などの家庭が出てきたのです。それから、先生の時代になって、イエス様家庭を編成したのです。
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イエス様家庭を編成するのと同じ立場で編成したものが、三十六家庭、七十二家庭、百二十四家庭です。四百三十家庭は韓国を代表していますが、この韓国の四千三百年の歴史を中心とした四百三十家庭を中心として、世界の四十三家庭を連結させたのです。
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七百七十七家庭は、すべての国家を代表し、それから千八百家庭を経て、現在は七千以上の家庭に越えてきているのです。ですから、世界的な足場の基台ができてくるのです。成約時代は、家庭を通して成し遂げていくのです。
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今年(一九九五年)の標語は、「真の御父母様の勝利圏を相続しよう」です。「圏」とは個人的世界版図、家庭的世界版図、氏族的世界版図、民族的世界版図、国家的世界版図、世界的世界版図、天宙的世界版図、地獄と天国の版図です。そこまで先生が統一し、解放してあげたのです。今からサタンは後退します。日がたてばたつほど、すべて衰退していくのです。
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エデンにおいて、善悪の出発が兄弟の間で起こったので、世界の人々は、今日「地球村になった」と言っているのです。先生の教えでは、「地球家庭になった」と言っています。地球家庭と地球村は相対的関係です。一方は、サタン世界を代表したカイン的位置であり、お兄さんの位置です。
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地球家庭今は、神様が願われた世界的勝利圏を全人類の前に相続してあげることができる時代が来たのです。父母が自らの備えたすべてのものをその子女に代価なく、愛をもって相続する時が来たのです。
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地上天国と天上天国が一つになり、そこで神様の真の愛を中心として一致した家庭生活をした人が、地上で暮らしたのちに天国の家庭へ移動していくのです。ですから、個人の救援時代ではありません。
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キリスト教を見れば「個人の救援だ」と言いますが、それは違います。家庭救援が神様のみ旨です。堕落は家庭で起きたので、復帰も家庭で成さなければなりません。そのような時代が来ました。
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今や真の父母を中心として……。今まで、地上の歴史時代にはなかったことです。初めて、新しく定着時代に入ってきたのです。
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今年(一九九四年)の標語は、「真の父母と成約時代の安着」です。真の御父母様の家庭が初めて定着するのです。真の父母の家庭を中心として、今まで祝福を受けた家庭を中心として、氏族、民族、国家が編成されるのです。これは世界的な版図になっているので、今から定着時代に入っていくのです。放浪の身ではありません。ですから、体制をつくらなければなりません。
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家庭を連合して氏族、氏族を連合して民族、そして民族を連合して国家を編成する時代に入っていくのです。私たちの力で、家庭を中心とした地上天国の基盤をつくらなければなりません。
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成約時代には、霊界を知らなければなりません。先生は霊界を知っていたので、このような迫害を受けても勝利してきたのであり、その世界に拍子を合わせるために、今まで受難の道を歩んできたのです。これを知らなければ行くことができないということを、はっきりと知らなければなりません。
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今からは、霊界を知らなければ、成約時代を思いどおりに歩むことはできません。アダムとエバが堕落しなければ、彼らは先に霊界を知っていたのです。神様の世界がどのようになっているのかをすべて知り、そこに拍子を合わせるようになっていたのです。
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3.「世界平和家庭連合」の創立、世界家庭化時代へ
家庭を失ってしまったので、家庭を捜し求めていかなければなりません。その家庭は、世界中のいかなる人でも歓迎することができる家庭とならなければなりません。過去、現在、未来の人、すなわち天上世界にいる人や、未来に来る人など、すべての人が追慕することができる家庭基盤を中心として、「世界平和家庭連合」を定着させるのです。そのようにすることによって、人類の解放圏が成され、平和、幸福、理想、希望にあふれた地上天国と天上天国の世界が到来するのです。
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世界基督教統一神霊協会の使命が終わることによって、宗教の使命が終わり、人類史上初めて宗教を必要とせず、救援を必要としない新しい時代へ入っていくのです。「家庭連合」は、家庭を理想家庭につくりあげて、神様の創造理想を復帰完成し、天的理想世界を立てるのです。
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家庭が定着しなければなりません。今までの宗教は、個人圏を目標としたのであって、家庭圏を目標とした宗教はありませんでした。すべて家庭を捨てて、出家していったのです。
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今は、時代が違います。いかなる宗教も個人救援を唱えていたのであって、そこには家庭救援や氏族救援、また国家救援という言葉はありませんでした。私たち統一教会は、家庭を中心として国家救援、世界救援を主張しているのです。
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家庭が定着し、世界と通じることができる家庭となってこそ、エデンで願われた神様の創造理想の結実が現れるのです。息子、娘を中心として横的に拡大し、それが神様の願われた氏族となり、それがまた自動的に民族に連結しなければなりません。ゆえに、家庭が重要です。すべてのものは、「世界平和統一家庭連合」で終わるのです。さあ、「世界平和統一家庭連合」と、一度言ってみてください。(「世界平和統一家庭連合」)。その中心は何かというと、家庭です。
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「世界平和家庭連合」を成し遂げることができなければ、平和世界は絶対に訪れてきません。これは重要です。家庭がそれくらい重要なのです。平和世界も家庭から始まるのです。家庭に家族が十人いれば、その家族十人がすべて一つにならなければなりません。一つとなり、お互いが縦横、前後、左右において立体的に和合するようになれば、理想的平和の世界が訪れてくるのです。
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「世界家庭連合」を完成し、平和の世界を創建しましょう!
創建とは、再度収拾して建てようということです。今からは「世界平和統一家庭連合」です。家庭が根源地です。家庭を中心として、その家庭に神様をお迎えし、その氏族に神様をお迎えし、その国に神様をお迎えするのです。神様と一体となり得る家庭の理想を完成することなくしては、地上天国はできません。
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本然的アダム家庭の世界型版図に加入しなければならない時代に入ってきたので、全世界の人々は、家庭を中心として完成しなければなりません。ここで完成しなければならないこととは何でしょうか。堕落した家庭を、蕩減復帰した家庭にしなければなりません。このことは、「家庭連合」を通して、世界的に、各自が努力して備えなければならないのです。
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完成は、アダムとエバがしなければなりません。神様がしてあげるのではありません。また、真の父母がしてあげるのでもありません。これによって「家庭連合」が形成されるのです。これは世界的な組織です。堕落した世界の、アダムの血統を越えるのです。山を越え、坂道を越えるのと同じように、復帰過程を上がっていく途中で失敗すれば、いつでもこれを繰り返すのです。何百万年、何千万年を繰り返すのです。
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人間は、夫婦の愛の伝統を立てることができませんでした。父母の伝統を残すことができなかった世の中に、これをすべて実践した「真の父母」の名をもった二人のお方がこの地に現れたということは、民族の誇りであり、歴史の光明です。たとえ天地を与えても換えられない貴い宝物であるということを知って、今日、厳粛にこの内的な因縁を相続し、皆さんの家庭で伝授することを願います。ゆえに、「世界平和家庭連合」が定着しなければなりません。家庭に帰っていかなければなりません。
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家庭は、世界を代表することができる平和の道、統一の道を行かなければなりません。すべてのものは、家庭と連合した基準に連結されたものだということを知らなければなりません。今後、素晴らしい家庭は、出世するのです。
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これからは家庭中心です。ですから、独りで行くことはできません。今後は、人事も夫婦一体です。夫が長ならば、妻は副責任者です。また、その息子、娘があらゆる実力基準において優秀な場合には、彼らを重要な部署に、家庭的に配置するのです。そのようにして、一族で配置することができるのです。
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