どことなく春の匂いがするようなあたたかな日が続きます。幼稚園のクリスマスを終え、今週はどのクラスもゆったりと過ごしています。クリスマスに向けた毎日、子どもたちが楽しみながら過ごすことができるように気をつけてはいましたが、そこはやはり一つの目標に向かう緊張感もありました。そんな準備の日々と、クリスマス当日立派に演じることができた達成感と充実感は、子どもたちをまたひとまわり大きく成長させてくれました。
例えば、とり組さんの聖劇は、一人ひとりが堂々と大きな声でそれぞれの役を演じることができました。この「大きな声」は、普段小さな声で話している子にとってはなかなか難しく、どうしたら大きな声が出せるようになるだろうと、先生たちも頭を悩ませます。聖劇の時に、大きな声を出せるようになることは、子ども達がそれぞれに自分の殻を破って成長する大切な機会ともなります。とはいえ、こちらの言い方によっては、かえって自分の殻に閉じこもってしまう危険性もあり、一人ひとりの性格を把握した上でのかかわりをしなければならず、配慮が必要なところです。「後ろの方に座っているお客さまにも神様のメッセージをお伝えするには、もっともっと大きな声でないと伝わらないんだよ」などと、先生たちは、押したり引いたりの毎日でしたので、大勢の方々の前で大きな声で堂々と演じている姿は本当に感動ものでしたね。クリスマスの後、これまで小さな声で話していた子が、これまでよりも明るい表情と大きな声で話している姿に、先生たちが口々に「よかったねー」と喜びを共にし合っていました。これもまた素敵なクリスマスプレゼントですね。
明日で2学期も終了です。皆様のお支えとご協力を賜りましたことに心より感謝申し上げます。どうぞ良きクリスマスと新年をお迎え下さい。来たるべき2017年が、祝福に満ちた年となりますようにお祈り申し上げます。(EY)