-子どもたちが人として生きていくためには、親(おとな)の抱擁と笑顔と語りかけをたっぷりと経験しておかなくてはなりませんが、この三つを併せ持っているのが『子守唄』と『わらべうた』です。-
日頃から幼稚園でお世話になっている児童文学者の齊藤惇夫先生の言葉ですが、その齊藤先生の妹さんが、実は『わらべうた』の第一人者で、NHK の『にほんごであそぼう』にも度々登場する近藤信子氏です。今日はその近藤信子氏がお友だちのヴァイオリニストの清水悦子氏、山田真理子氏と一緒にお出でくださいました。近藤先生がリードするわらべうたあそびは、さすが!という感じで、やさしいメロディーがついた最初の語りかけの一声で、早速みんなの心をぐっと引きつけてしまいました。親子で、或いはみんなで手をつないでわらべうたを楽しんでいるうちに、気が付くと1時間があっと言う間に過ぎてしまっていました。続いては、いよいよヴァイオリンコンサートです。が・・・その前に、お友だちと一緒に駆けつけてくださった齊藤先生と(臨床心理学者で元文化庁長官の故河合隼雄氏と講演会の際よく吹かれていたそうで、河合氏とは比べるべくもありませんが)私とのフルート二重奏を前座(愛嬌?)でお聴きいただきました(「超」が三つ付く程緊張しました)。
小澤征爾氏と演奏旅行をしたこともある円熟した演奏家の清水氏、チェコ国立プラハアカデミーへの留学から帰国した新進気鋭の山田氏、お二人の奏でるヴァイオリンの音色の素晴らしいこと。こちらも、さすが!です。演奏する曲も、子どもたちも楽しめるようにと配慮して選んで下さり、親しみ易く楽しい曲やクラシックの名曲をじっくりと聴かせていただきました。こんなに近くでお母さま方と一緒にヴァイオリンの生演奏を聴いた体験は、きっと子どもたちの心にしっかりと刻まれたことでしょう。皆さま、今日は子どもたちと一緒の時間を過ごして下さりありがとうございました。子どもたちのために素敵な時間をお贈りくださった、近藤氏をはじめお出でくださった皆さま、本当にありがとうございました。