今朝は小雨が降ったり止んだり。地面が濡れているこんな時は、朝のお掃除がなかなか大変。毎日たくさん落ち葉が舞い落ちるこの時期は特に時間がかかります。園庭の土はまだ良いのですが、道路の濡れたアスファルトの上に張り付いた濡れ落ち葉は、掃こうとすればするほど、(急いでいるとなおさら)意地でも剥がされまいと地面にしがみついているようです。そんな時、ふっと力を抜いて、やさしい力で掃いてみたり、これまでとは違う方向からそっと掃いてみると、これまでの意固地がうそのように、まるで自分から箒に付いてくるようにはがれることがよくあります。そんな時、「何でもそうだよなあ」などとふと思わされます。私たちの人と人とのかかわり、勿論子どもたちとのかかわりもそうですよね。
落ち葉を掃きながら気づいた事をもう一つ。風が吹き、ひっきりなしに落ち葉が舞い落ちる中でのお掃除は、掃いてもすぐにそこに新たな葉が舞い落ち、「うわぁー」とがっかりしていました。でも、ある時ふと気づきました。綺麗に掃いた後に落ち葉が舞い落ちている地面は、掃く前とは全く違う、「風流」とも言える趣があるということ。何事も見方捉え方一つでその持つ意味が変わります。私たちに起こるあらゆること、それをいつも意味のあることとして受けとめる。そのことから私たちの生き様は変わります。子どもたちによく、「“ありがとう”はどんな時にも幸せになれる魔法の言葉だよ」とお話をしていますが、子どもたちが、どのようなことも前向きに捉え、生涯自分の人生を肯定して生きて行けるようになって欲しい、それがこの幼稚園の願いです。入園説明会でもお話しましたね。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい(聖書)」ですね。
葉の色、虫が歩いた跡と食べられた穴、一枚とて同じ顔のない葉。涼しい木かげを作り、夏には暑い日の光からみんなを守ってくれた葉っぱたちを見ていると、いろんな思いが沸き起こってきます。落ち葉を掃きながら考えたり気づいたりしたことは、他にもたくさんあるけれど(お掃除の時は黙想の時かな)、また機会があったら書かせていただくことにして、今日はこのくらいで。最後に、『葉っぱのフレディ』から、木かげで安らぐ人たちに、葉っぱをそよがせて涼しい風を送ってあげた葉っぱたちが言った言葉。「フレディ これも葉っぱの仕事なんだよ。」
あまりすっきりしないお天気の日が続き、少しずつ先延ばしにしていましたが、お芋掘りで掘ったお芋を、今日はみんなで一緒に焼いて食べることができました。「あしたはやきいもだよ」と毎日お家で言っていたお友だちもいたようですね。みなさまお待たせしました。
いつもはお友だちを乗せて走っている赤い車が今日はトラックに変身、みんなでブロックやレンガを運んで、かまど作りのお手伝いをしてくれました。かまどで薪を燃やし、たくさんのおき火ができると準備OK。みんながアルミで包んでくれたお芋を一人ずつかまどに入れて、藁のお布団をかけて、約20分ほどすると・・・くんくん、お芋の焼けた良い匂いがしてきました。どうやら焼けたようですよ。みんな見て見て、試しに一つ割ってみるよ、ほら!。二つに割れた黄色いお芋から熱々の湯気が立ち上るのを見て、みんな「わあ!」の大歓声でした。みんな自分のお芋を持ったかな。ではお祈りをして、みんなでいただきまーす。テラスに腰を下ろし、一緒にやき芋をほおばるみんなの顔はニコニコですね。あちらこちらから「おいしい!」「おいしい!」「おいしい!」という声が聞こえています。つぼみ組さんの中から「ホクホク!」「ほっぺたがおちそう!」の声が上がったのには、ボキャブラリーの豊かさにちょっとビックリでしたよ。みんなが美味しく食べてくれて、とても嬉しかった、焼き芋パーティーでした。普段はクラスでお祈りしている子どもたちが、週に一度礼拝堂でみんなで一緒にお祈りをします。そこでいつも聖書のお話をするのですが、私は子どもたちが聖書のお話を、楽しみながらそれぞれの感性で受けとめて聞いてくれたらそれで良いのだと思っています。教訓めいたことをそこから導き出したり、教え込んだりすることは極力避けるようにしています。でも、今日はいつもと少し違ったお話でした。
10月の聖書の言葉に選ばれている箇所のお話の後、カルカッタの街の路上でたくさんの人々が寝ている写真と、マザー・テレサが施設に運び込まれた瀕死の病人の顔近くにかがみ込み、語りかけている写真をみんなに見てもらいながらお話をしました。小さい子どもたちには難しいかなとも思いながら、でもそれ以上に、子どもたちにわかってほしい、また下館幼稚園のお友だちならきっとわかってくれる(感じてくれるという方が正確かもしれませんね)という願いと希望がありました。みんなとても真剣に聴いてくれていましたね。
いつも子どもたちと一緒に、食べ物のないお友だちや、お家のないお友だちなど「せかいじゅうのこまっているおともだち」を想い、神さまが助けてくださるようにと祈っています。みんなはテレサおばあちゃんのようなことはできないけれど、苦しんでいたり、困っていたり、悲しんでいるお友だちのためにお祈りすることは、「小さくされた人々」の中にいるイエスさまのためしていることになるんだよ、ということを知ってもらえたらとても嬉しいな。
10月の聖書の言葉はこんな言葉でした。
「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイによる福音書25章40節)
みんなとてもよく覚えてくれていましたね。テレサおばあちゃんのこと、そして今月の聖書の言葉を、どうかみんなの心の中に留めておいてください。
絶好のバザー日和、この上ない晴天のもと、幼稚園のバザーが開催されました。ここに至るまでのお母さま方の長い準備を経て、今日のバザーとなりました。今朝も早くからカレーなどの具材を刻む係りの方々を皮切りに、皆さまぞくぞくとお出でになり、それぞれに最後の仕上げというところでしょうか、開始時間になるまで急ピッチで準備が進められました。お父さま方も続々と登場、それぞれの担当の箇所に入って、準備や開始後の手順の確認などをしてくださいました。普段し慣れないことで、きっとお父さま方は戸惑うことも多かったことでしょう。でも皆さまが実に真剣にそれぞれの持ち場での役割を果たしてくださっているご様子には本当に感謝でした。
お客さまもたくさんお出でになり、卒園生やお家の都合で転居した子どもたちとその保護者の方々(お手伝いにお出でくださった卒園生のお母さまもおられました。感謝です)などもたくさんお見えになり、あちこちで久しぶりの再開を喜び合う姿が見られました。それはさながら同窓会のようで、そんな光景もとても嬉しく感じられました。どのコーナーも大勢のお客さんで賑わっていましたが、子どもたちが楽しめるようにと考え、準備してくださったおたのしみコーナーも、子どもたちで溢れていましたね。バザーの初めから終わりまで、子どもたちは終始笑顔で、この時をとても楽しんで過ごしてくれていたようでした。
今年のバザーのテーマは「絵本大好き」。子どもたちの成長にとっての絵本の大切さをご一緒に見つめて行きたいという園の思いを、皆さまが受け止めてくださってのテーマです。一人ひとりの子どもたちの心に残った絵本の場面が、個性あふれる絵で表現され、展示されていたコーナーもとても良かったですね。結城吹奏楽団選抜チームの皆さまも、易しく楽器の説明をしてくださりながらの楽しい曲の演奏をありがとうございました。
書きたいことは、まだまだ尽きませんが、いつまでも終わらないので、このくらいにしておきましょう。
最後に、PTA会長さんを中心に、保護者の皆さまみんながそれぞれに持てる才能と力をお出しくださり、この素晴らしいバザーを作り上げてくださいましたことに、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。さぞお疲れになられたことでしょう。今日はゆっくりとおやすみください。「共に生きる」という言葉を、まったく自然に、生活の中で実現することができる子どもたちの姿に、私たちはいつも教えられます。そして、「神の国はこのような者たちのものである(マルコ10:14)」の聖書の言葉を思い出すのです。
金木犀の匂いが漂い、暑くも寒くもない過ごしやすい秋の日でしたね。今日は子どもたちとお芋ほりに行ってきました。リュックと水筒、長靴姿で登園してきた園児たちは、園庭であそんでいる時にも、「せんせい、きょうおいもほりだね」ととても楽しみにしている様子でした。大型バスに乗って「しらとり厚生園」のお芋畑に到着。まずは待っていてくれた施設のお姉さんに「よろしくおねがいします」とご挨拶をして、さあ、お芋ほり開始。ちいさなスコップでお土をほって、つるを引っ張って、「あった!」。大きいお芋に小さいお芋、ほそーいお芋もありました。どこからか「とったどー!」・・・どこかで聞いた言葉のような・・・。今夏の猛暑のため、虫がたくさん発生したようで、かじられて凸凹お芋も多かったようです。その部分を取って食べてくださいね。「せんせい、むし!」と虫を見つけるたびにあちこちから声が上がります。そのうち、「せんせい、クマ!」の声。えっ!と近づいて見ると・・・それは「クモ」でした。ビックリしたなあ。たくさんのお芋を掘った後は、グラウンドに移動して、みんなでお弁当をいただきました。小さなお馬さんたちを見たり、広いグランドで鬼ごっこをしたり、みんなで爽やかな季節を楽しんだ一日でした。みんなでほったお芋さん、どんなご馳走に変身するのかな。
プログラムの進行にかかるすべてのことで、お母さまお父さま方にたくさんお手伝いいただきました。感謝申し上げます。親子遊戯や親子競技があり、祖父母の皆さまの出番も、保護者のみのPTA競技(難しかったけど、楽しかったですね)もあり、子どもたちだけでなく皆さま方の出番もたくさんありましたね。皆さま笑顔で、でも真剣にご参加くださいました。普段使わない筋肉をお使いになったので、後で(皆さんお若いから明日かな?)痛くなるかもしれません。皆さま大変お疲れ様でした。子どもたちと皆さまで一緒に作り上げ、みんなで楽しんだ運動会、とても嬉しい思いで過ごすことができました。皆さま本当にありがとうございました。