老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

言葉の語源など その(40) ~“サバを読む”の「サバ」は「鯖」?~

2020年07月11日 20時22分27秒 | 面白い言葉や語源など
 以前から、「サバを読む」という言葉の由来が気になっていました。
WEBLIO辞書によれば「鯖を読む」として、“情報をごまかして伝える、自分の都合のいいように適当な数を言う”、などの意味の表現として、特に年齢やスリーサイズを実際より少なく言うこととあります。

 一般的には“自分の利益を増やすために、商品などの数量をごまかして伝える”時に良く遣われる言葉ですが、何故に「鯖」なのでしょうか?

◆一般的な語源説としては、
 “サバはいたみやすいので、数えるとき急いで飛ばして数えて実数をごまかすことが多い”とか、魚屋がたくさんの鯖をまとめて売るときに、(わざと)数え間違って実数より多く言いがちであることから来たものとする説が有力です。

◆その他、下記の様な語源説もあるようです。
・魚市場を意味する「五十集(いさば)」に由来し、市場で小魚を早口で数えることを「五十集読(いさばよみ)」と言っていたのが元であったとの説もある。
この「い」が抜けて、「さばよみ」になり、「さば」に「鯖」が当てられたというのです。

・日本海でとれた鯖を福井県小浜市から滋賀県を通って京都へ運ぶ「鯖街道」と呼ばれる道がある。水揚げ後、塩をして、急いで運ぶと京についた頃に食べ頃になる。このことから日にちを少なく言うことを「鯖を読む」と言うようになったという説がある。
他にも、鯖は傷むのが早いので、この街道を運ぶ際に傷んでしまう分をあらかじめ余分に荷造りしたことから「鯖を読む」と言うようになったとする説もある。

・更に異説として、語源は鯖ではなく禅宗寺院などで行われる「生飯(さば)」作法であるとするものが有名である。食事の時、僧侶は餓鬼に布施するために自分の飯椀の中から5粒程の飯粒をより分ける。この作法を「生飯をよる」と呼び、転じて「鯖を読む」になったとする。

 こうなれば、どれが正しいのかは判り兼ねますね。(まさ)
(この項はWiktionaryなどを参考にしました)