「日本語150の秘密」(沢辺有司)の中に“八百長・助平・木阿弥はすべて実在した”とありましたので、一応調べて見ました。
(1)木阿弥
これについては、2018年8月1日付の私のブログでも「面白い語源の言葉 その⑰ 元の木阿弥」で触れていますので、そこから抜粋して見ます。(「語源由来辞典」などを参照)
「元の木阿弥」と言う言葉は、“いったんよくなったものが、再びもとの状態に戻ること”を意味しますが、
この「木阿弥」については、諸説があるようです。
・一番ポピュラーなのは、下記の故事から由来すると言われています
“戦国時代の武将筒井順昭が病死した時、死を隠すために、その子順慶が成人するまで、声の似ていた木阿弥という男を寝所に寝かせて外来者を欺き、順慶が成人するや順昭の喪を公表したために、木阿弥は用済みとなり再びもとの身分に戻った。”
しかし、これとは別に、下記の様な語源説もあります。
・妻と離縁して出家し、木の実を食べて修行した木阿弥という僧が年老いて身体が弱ったため妻の所に戻った所、長年の修行が台なしになり「元の木阿弥」と嘲笑した。
・朱塗りのお椀の塗りが剥げて、木地が現れ貧弱な木椀に戻った。この“元の木椀”が、“元の木阿弥”に変化した。
(2)八百長
Goo国語辞書では
1 勝負事で、前もって勝敗を打ち合わせておいて、うわべだけ真剣に勝負すること。なれあいの勝負。「八百長試合」
2 なれあいで事を運ぶこと。 とあります。
この言葉の由来については、下記の説が有力です。
“明治初期、相撲会所に出入りしていた長兵衛という八百屋(通称「八百長」)は非常に碁が強かったが、ある相撲の年寄と碁 (ご) を打つ際には、いつも1勝1敗になるように手加減していたことからという”
何れにせよ、“八百長”という言葉は、そもそも角界から生まれた言葉のようです。
(3)助平(すけべい、すけべ)又は助兵衛 (すけべえ)
weblio辞典などによると、「すき(好)」を擬人化した語「好兵衛(すきべえ)」が元になった言葉で、“好色な・こと(さま)、そのような人にもいう”とあります。
また、これから派生した「助平根性」には、“欲張っていろいろな物事に手を出したがる気持ち”と言う意味もあります。
この由来については、
・「雑学まとめ」では、“江戸の町人、助平さんという人物に由来する。この助平さんという人、日常の行動が大変わいせつだったところから、同じようなことをする人に対して、「助平のようなヤツ」とか、「そんなことをすると助平のようになるよ」などと言われ、変態の代名詞となったようだ”
とありますが、これが定説なのかどうかは確認できませんでした。
・更に、アイヌ語の「シケッペ」が由来だとか、いやヘブライ語の「シケベー」が語源だとか様々な説があるようです。
(まさ)
(1)木阿弥
これについては、2018年8月1日付の私のブログでも「面白い語源の言葉 その⑰ 元の木阿弥」で触れていますので、そこから抜粋して見ます。(「語源由来辞典」などを参照)
「元の木阿弥」と言う言葉は、“いったんよくなったものが、再びもとの状態に戻ること”を意味しますが、
この「木阿弥」については、諸説があるようです。
・一番ポピュラーなのは、下記の故事から由来すると言われています
“戦国時代の武将筒井順昭が病死した時、死を隠すために、その子順慶が成人するまで、声の似ていた木阿弥という男を寝所に寝かせて外来者を欺き、順慶が成人するや順昭の喪を公表したために、木阿弥は用済みとなり再びもとの身分に戻った。”
しかし、これとは別に、下記の様な語源説もあります。
・妻と離縁して出家し、木の実を食べて修行した木阿弥という僧が年老いて身体が弱ったため妻の所に戻った所、長年の修行が台なしになり「元の木阿弥」と嘲笑した。
・朱塗りのお椀の塗りが剥げて、木地が現れ貧弱な木椀に戻った。この“元の木椀”が、“元の木阿弥”に変化した。
(2)八百長
Goo国語辞書では
1 勝負事で、前もって勝敗を打ち合わせておいて、うわべだけ真剣に勝負すること。なれあいの勝負。「八百長試合」
2 なれあいで事を運ぶこと。 とあります。
この言葉の由来については、下記の説が有力です。
“明治初期、相撲会所に出入りしていた長兵衛という八百屋(通称「八百長」)は非常に碁が強かったが、ある相撲の年寄と碁 (ご) を打つ際には、いつも1勝1敗になるように手加減していたことからという”
何れにせよ、“八百長”という言葉は、そもそも角界から生まれた言葉のようです。
(3)助平(すけべい、すけべ)又は助兵衛 (すけべえ)
weblio辞典などによると、「すき(好)」を擬人化した語「好兵衛(すきべえ)」が元になった言葉で、“好色な・こと(さま)、そのような人にもいう”とあります。
また、これから派生した「助平根性」には、“欲張っていろいろな物事に手を出したがる気持ち”と言う意味もあります。
この由来については、
・「雑学まとめ」では、“江戸の町人、助平さんという人物に由来する。この助平さんという人、日常の行動が大変わいせつだったところから、同じようなことをする人に対して、「助平のようなヤツ」とか、「そんなことをすると助平のようになるよ」などと言われ、変態の代名詞となったようだ”
とありますが、これが定説なのかどうかは確認できませんでした。
・更に、アイヌ語の「シケッペ」が由来だとか、いやヘブライ語の「シケベー」が語源だとか様々な説があるようです。
(まさ)