gatagata道を行く

おばさんのよもやまばなし 食べる・歩く・俳句 by sino

鶴の湯に泊まる

2008-10-22 17:43:40 | Trip&Bike
本陣鶴の湯は、TVも冷蔵庫もない
各部屋にあるのは木製の電話と囲炉裏
囲炉裏の灰は美しく始末してあり、炭をくべるのは専門の従業員なのだそうだ
しかし山の中ので、あれだけの温泉設備を維持するのは並大抵のことではなかろう
ひと言で表すと「過不足のない心地よさ」
最新の設備や大仰なサービスはなく、蜘蛛の巣さえもが宿の一部である

翌日、朝陽の中でまたお風呂
昨晩真っ暗で気付かなかったお湯があった
石で囲った湯舟すれすれに紅葉筏の小川が流れていおり、
手を伸ばせば対岸に手が届きそうだった

ゆっくり朝食をとり、庭へ出ると、主が「混浴露天風呂の湯を抜いたので見ていかないか」
と声をかけてくれた
昨晩足裏をマッサージしてくれた湯底の丸石が姿をあらわし、
ところどころからボコボコとお湯が噴き出していた

主曰く、「お陰様で宣伝費を使わなくてもお客様が来てくださる。
もっと儲けようと思えばいくらでもやり方はあるんでしょうが、このままで。」

荷物を車に積んでから、駐車場脇の舎でコーヒーを
訪れた人びとが詠んだ句のファイルがあったので、私も一句投句した
コメント (2)
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