かなり楽しかった（ウルトラマンタイガ）

ウルトラマンタイガが今日で最終回。
（正確に言うと来週特別編あるからまだ終わって無いけど）

わりと説教臭いウルトラマンでしたな。
私は好み。

そういうのいいねん、って言う人居るの重々承知なんですけど。
私はそういうタイプの作品の方が好きなので。

特に「故郷を追われて地球に密入星し、無許可で暮らしている宇宙人が、トレギアに唆されて「何で地球人より優れている俺たちが劣った地球人たちに遠慮して隠れて生きていかねばならないんだ！」「俺たちの居場所を作るために、この世界を一度破壊する！」と暴れだし、イージスの先輩（彼も宇宙人）に「それじゃただの侵略だろうが！」と一喝と拳を喰らう話」とか。
「母親を宇宙人が呼び出した怪獣に襲われて、宇宙人に復讐心を燃やすあまり、宇宙人は全て敵と決めつけて問答無用で拷問、殺害を行おうとする青年の話」とか。
お気に入りでした。

力の差がある場合、平等が理想だと理性で分かっていても、本能が納得しない。そういう不満は切っ掛けがあれば容易に爆発してしまう。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはいうけど、それはそっちの方が楽だから。袈裟が自分に何かしたのかなんて考えてしまうと、考え込んでしまって憎悪の維持が難しくなる。一度憎悪を抱いたなら、それを抱き続けていたいと思ってしまうんだ。本当は憎悪を維持することは苦痛なはずなのに。

こういうメッセージ性がねえ。好みでした。
なんかすごく良いものを見た気になるもんな。

あと、戦闘演出がここぞというところでカッコイイのも良かった。
例えば第１２話で怪獣ギマイラとのクライマックス演出。
１クール締めくくりの話だったんですが、それに相応しい相手。
強化形態ウルトラマンタイガフォトンアースに変身し、必殺のオーラムストリウムを放ち、ギマイラを光線で唐竹割で真っ二つ。
光線喰らった瞬間、ギマイラがビクッ、と止まるのよね。
即死したんだ、ってのが伝わる演出。

残虐だとか言う人もいるかもですけどさ、純粋にタイガの強さが伝わってくるからカッコイイと思うんですよね。
ヒーロー番組なんだからさ、こういうの重要よ。
（ギマイラの方も、倒される前にやっかいな相手であるという演出が十分にされてましたし）


最後の戦闘で、２人目の悪のウルトラマン・トレギアがタイガの技を受けて爆発してましたけど。
まだですよね？
ルーブの映画で初登場し、タイガの最終回で討ち取られましたはさすがに無いはず。
もう数回は暴れまわってくれるはず。

まだ何で闇堕ちしたのか、タイガの父・タロウとはどういう友人だったのか。
全然明らかになってませんしな。

ベリアルはどうも才能はあるのにその性格で孤立し、結果光の国に認められなかったことの悔しさで闇堕ちしてしまったらしいですが。
トレギアは何でしょか？

行動と言動から察するに、この世界は守護する価値など無い、と判断して闇堕ちしたくさいな、と思うんですけど。
（他人に悪を吹き込んで、そいつを闇堕ちさせることを好んでいるようですので）