晴天の秋の1日、横浜へ出掛けた。おそらく10年くらいは来ていない。本当に久々の横浜だ。先ずは関内駅でJRを降りる。それから、横浜球場横を通って大桟橋の方へ歩く。陽気がよい性か、木々はまだまだ緑を残している。それでも少しは色づいた木々もあるものの、本格的な秋の風情はもう少し先になるようだ。古い建物と新しい建物が同居する町並みを眺めながら歩く。町並みは意外にも緑が多い。
この時期今日のように天気が良いと日陰は寒いくらいだが、日当たりはとても暖かい。
途中、右手広場からは横浜のシンボリックな建造物が見える。ランドマークタワー、観覧車、グランドインターコンチネンタルホテル、赤レンガ倉庫、そしてカモメ、、。 大桟橋に近づくと、何やら小高い丘のように盛り上がっている。何処に桟橋があるのかと思って進んでいくと、突然建造物(?)が見えてくる。どうやら舟のようだが??
しかし、この設定はなかなか面白い。大桟橋は小高い丘のようになっていて、そのすべてが板張りになっているのだ。歩いていても(コンクリートと違って)足に優しい。天気の良い日は足がぽかぽかする。そこでついつい裸足になりたくなるのだが、注意を促す看板には「トゲに注意」だった。丘を登れば、舟の全体が見えてくる。
ドド~ンと大型豪華客船「飛鳥Ⅱ」だった。桟橋の先端まで行って、グルッと回って帰ってくる。山あり谷あり、オールウッドデッキの散歩道だった。桟橋から戻って海岸通りを右手へ進む。しばらく行くと、少し大きな通りに出る(右手に万国橋)。ここを左に折れると馬車道だ。
結構歩いたのでここらでひと休み。横浜市の庁舎内の喫茶店でコーヒーなどをいただく。先に食券を買うところはイケてないが、コーヒーは安くてとても美味しい。それに、壁面灯も天井のインテリアも”馬車道”風なのだ。ここはきっと馬車道の穴場に違いない。 県立歴史博物館では「日曜画家展・歴代金賞作品展」を拝見。博物館はネオバロック様式の建造物。いきなりイタリアあたりの街中に居るような雰囲気をかもしだしている。関東大震災では、相当部分が崩壊し、シンボルドームも消失したらしい。その後の復元努力で今は建築当時の姿を取り戻している。写真を撮ろうとしたが、思い切り引いても画面に収まらず(街が狭すぎ)諦めた。
馬車道といえば、やはり「ガス灯」だろう。昼間なので「灯」は無いが、夜の馬車道を想像してみても面白い。今は4時半を過ぎれば暗くなる。夕暮れ時、チラホラと「ガス灯」が点灯する様子は何とも言えない(その頃まで、待とうかとも思ったが、、)。
馬車道・関内ホール前では、プロの演奏家達がJazzを披露し、街行く人々が足を止める。曲の終了毎に大きな拍手が湧き起こる。これもまた馬車道の風景だ。