Tokyo Walker

諸事探訪

KONICA HEXANON 52mmF1.8

2019年10月24日 16時44分13秒 | カメラ

2019/04/03前後キャップ、カビだらけの皮ケース付き、1,000円で落札。
Lens本体はスレもほぼ無くLensに拭き傷、カビも無いという優れものだった。特に何かが斬新というわけではないけれども作りも仕上げもしっかりしており、安心して使える一本になりそうな気がする。

     (F)

KONICAにはAR Mount以前のKONICA F Mountというものもあるが、入手したものはAR Mount。少しはLensの履歴を知ろうとNetで探してみたが、以外にも同じものが見つからない。よく見かけるのは以下のタイプ。

(A)

Focus RingがFeet(オレンジ)とMeter(白)の上下二列で表示されているが、「ft」や「m」の単位表示は見当たらない。被写界深度は黒の基台に扇状に広げて表示されている。絞り環の右端のAuto Positionは「EE」と表示されている。

 或いは、無限記号の右に「ft、m」の表示があり、被写界深度の表示はアルミの白地に扇状に広げて彫刻されている。基台自体も形状が異なっている。どちらが新しいのかは判らない。

(B)

 しかし、あるものは基台に焦点距離の「52」mmが表示してあったり、Focus Ringが「meter」のみの一列表示であったりする。

(C)

 中にはFocus Ringが、米国以外の英語圏で使用されていると思われる「metre」表示のみというものもある。そして被写界深度の表示は扇状ではなく縦線で単純化されているものもある。

(D)

絞り環の右端のAuto Positionは「・EE」と表示されている。

 これ(E)はAR Mount以前のKONICA F Mountらしいが、絞り環が銅鏡の前の方にあり、距離は「feetとmetre」の上下二列表示になっている。無限遠点記号には引き出し線が付いている。

(E)

 今回入手したLens(F)の距離表示は、「feet」のみの一列であり、被写界深度の表示は扇状ではなく縦線のみで表示されている。絞り環の右端のAuto Positionは絞りの文字表示と同じ白色の「・」のみで表示されている。

(F)

(F)に最も近似の物は(D)の「metre」表示のみのものである。単純な推測からすれば、「metre」は英語圏向け、「feet」は米国向けということで、共に「輸出仕様」ということなのかもしれない。
 当初の米国向けは「feet」が先で、後から「meter」になったと思われるが、それにしても市場にはかなりの数が出回っている割に、「feet」のみの距離表示のものは見つからない。その意味で少しは「希少」なものなのかも知れない。すべて同じHEXANON 52mmF1.8であるにも関わらず、細かい相違点を挙げればキリがないほど種類があるようだ。



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