Tokyo Walker

諸事探訪

Auto TAKUMAR 55mmF2

2021年04月15日 15時12分20秒 | カメラ

 TAKUMARの「特有の優しい、暖かさを感じる描写」とはどんなものかということで、清掃したばかりの「Auto-Takumar 1:2 f=55mm」を持ち出した。絞りは全てF4で、感度は100、光の強弱は全てシャッター速度で対応した。F4ではコントラストも高くなり、色収差がとても少ない良質な画像ということになっている。更には、「特有の優しい、暖かさを感じる描写」も維持しているらしい。


 前の方にピントを合わせて漫然と撮ったが、確かにピントが合っている部分は高い解像を示している。


 出来るだけ寄って撮っても、なかなか素晴らしい解像だ。最短0.55mというのはちょっと不満が残るけれども、前ボケ、後ろボケはF4なればこのようなものかと思う。悪くはない。


 背景はちょうど建物の影になり、相当の階調差があったとみえて故意に黒い背景にしたような写真になったが、満開のハナミズキが若い緑の葉と共に強調されて何とも絶妙な写真になった。これも中央付近のピントが合った部分は相当の解像だ。


 色の収差を見ようとして撮ってみた一枚。クレマチスとグランドカバーのタイムだが、はっきりした収差は感じられない。このような1m、2mではなく、もう少し距離を取らないと判らないのかもしれない。コントラストも効いて、しっかりした画像になっている。


 二階の窓を見上げて、青い空に優し気に咲くハナミズキを見ていると、外気は15~16度だが、何だか暖かくなってくるような気がしてくる。サクラ程ではないが、まだ時折り寒さが残る今時の花だ。

 全ての画像を通して、「特有の優しい、暖かさを感じる描写」は感じられたであろうか。ケバい感じもしないし、何色かが特に強調される訳でもない。確かに色合いは優しい。F4という設定がそれを決定付けているとは思わないが、次回は是非開放(F2)でフレア、ゴースト、ボケなど試してみたい。Auto-Takumar 55mmF2、なかなかヨロシ。



 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする