先日息子と地元の小道を歩いていると、車が走ってきました。
いつものように、2人で路肩に移動し、彼が飛び出さないように私はしゃがんで彼の体に軽く両手を回そうとすると、
「だめだよ。おさえないで。じぶんでとまってられるから」、
と彼は心外そうに言いました。
その時は咄嗟に、うん、そうだね、でも危ないから、と、彼を抑えたまま車が通り過ぎるのをやり過ごしてしまいましたが、直後に息子と話し合いました。
確かに彼は最近ひとりで速やかに路肩に移動しますし、立ち止まっていられるようになってきましたが、まだ2歳ですし、できない時もありますし、何かあったら取り返しがつかないけれど、彼の主体性や自主性は尊重したいですし、どうしたものか悩みました。
「◯◯がちゃんと止まってられるようになってきた事、パパ知ってるけど、◯◯時々車と一緒に走り出すし、やっぱり危ないし、車が来たらぎゅーしてたいんだ」
「あぶなくないよ。ぎゅーしないよ。◯◯じぶんでとまってられるから」
「うーん。確かにそうなんだよね。道の端にもちゃんと寄ってくれるしね。ママと一緒の時はどうしてるの?」
「◯◯がママをぎゅーしてる」
「そうなの?なるほど、それはいい考えだね。それじゃあ、次から車が来たら◯◯がパパをぎゅーしててくれる?」
「うん、いいよ、そうする。パパがうごかないように」
こういうわけで、実際次に車が来た時から、通り過ぎるまで彼が私をぎゅーし続けてくれるようになりました。
これは良いなと思いました。
彼のプライドは守られますし、私としても安心です。それから息子がぎゅーしてくれる幸福感。お互いハッピーです。こんなふうにお互いのハッピーミドルを見つける試みの毎日です。