北陸新幹線開通に関して今までいくつものブログを
掲載してきたが、今回も興味ある組合せの講演を聞いて来た
上田清司埼玉県知事からは「北陸新幹線開通に寄せて
~首都圏の玄関口・埼玉県~」
谷本正憲石川県知事からは
「北陸新幹線が生み出す新たな広域連携」
上田知事は北陸新幹線以外4路線を抱えているだけに
冷静に、谷本知事は悲願の北陸新幹線が開通して間もない為
熱き思いを語ったのが印象的だった。
上田知事は昭和23年福岡県生まれ
法政大学法学部を卒業後、早稲田大学大学院
政治学研究科を修了。朝霞青年会議所を経て
衆議院議員3回当選。2015年埼玉県知事に就任。現在4期目
北陸新幹線開通のインパクトとしてまず時間
大宮・金沢間が従来の3時間26分から2時間5分と
1時間21分短縮された
因みに金沢・大阪間が2時間34分
北陸は関東圏に方が近くなった
故に新たに生じる人の流れには大きな可能性がある。
沿線地域のポテンシャルとして沿線6県
(埼玉県、群馬県、長野県、新潟県、富山県、石川県)
での交流が活発化し、新たな経済圏が誕生する
そして日本海の先の国々(中国、韓国、ロシア等)との
経済交流にも道が開かれる
データー的には6県の人口合計約1600万人
(日本全体の約12%)、名目県内総生産合計
約53兆1210億円(日本全体の約11%)
新たに結ばれた北陸2県(石川県、富山県)の産業、仕事、人材若者
シニアのデーターを比較して日本の将来に向けた先行指標を示した
谷川知事は昭和20年石川県生まれ
京都大学法学部卒業後、自治省入省
島根県総務部長、宮崎市助役、茨城県総務部長
自治省財政局公営企業第一課長を経て
平成3年石川県副知事。平成6年
石川県知事に就任して現在6期目
北陸新幹線の意義は陸・海・空にわたる
交流基盤整備を進め、その総仕上げが新幹線
平成21年の誘客数は首都圏が227万人。全体の5.5%
のシェアで伸びしろがある
平成27年の目標を500万人にし、三大都市圏誘客
1000万人構想の実現を図る
開業効果として
イ、インターネット宿泊予約は伸び率は石川県がトップ
2位富山、3位福井
ロ、兼六園来客数(H27.4~10月)前年比約1.5倍
ハ、金沢市内主要ホテル(H27、4~10月)前年比約1.2倍
ニ、過去最高となる外国人観光客
特にJR東日本の力が入っており、管轄エリア外で
初めて営業拠点を金沢に開設した
首都圏における注目の高まりマスメディア発信の飛躍的高まりを見ても分かる
1か月当たりの全国ネットのテレビ番組数はH26月平均4件が開業直前
55件(約13倍)、月平均(H27、1~9)29件(約7倍)だった。又、
大規模コンベンションの開催も前年比倍増。ブランド力向上の為
松任谷由美氏(石川観光ブランドプロデューサー)の作曲で
「ひゃくまんさん小唄」も発表した。
開業前のJR東日本CMキャッチコピー「行きたかった、あの日本へ」から
開業後の日経トレンディ2015、12月号「まだ見ぬ日本の美しさに酔いしれた」
北陸新幹線によって「ニッポン再発見」が起きている。
又、新幹線のルートは加賀藩・前田家の参勤交代と同一ルートだと言う。
両知事の話を熱心に聞く会員の会場風景