名古屋城には4年半振りの訪問。
2015-1-6付ブログで主に本丸中心にアップした。
本丸御殿については2014年5月29日から公開されているが、
今回本丸御殿が完成し、
2018年6月8日から豪華絢爛の上洛殿も公開された。
これが名古屋城の全体地図。
名古屋城は徳川家康が天下普請によって慶弔14年(1609年)築城。
以降は徳川御三家の一つでもある
尾張徳川家17代の居城として明治まで利用された。
大阪城、熊本城とともに日本三名城に数えられ、伊勢音頭は
「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ」と詠われている。
この名古屋城大小天守、御殿などは昭和20年の大空襲で焼失。
戦後昭和34年、SRC造で今日の天守閣に復元された。
そして現在この天守閣を本来の木造に建て直すことが決定し、
平成30年5月から入場が禁止されている。
因みに木造天守閣の復元竣工予定は令和4年12月の予定で、
工費は約500億ということだ。
名古屋城といったら金のしゃちほこ(金鯱)。
別名「金鯱城」といわれ名古屋の街の象徴になっている。
金板張りの木造鯱では、現在はここ名古屋城大天守へ
載せられていたものを復元したもののみとなっている。
城内では68回にもなるさつき大会が行われていた。
多くの展示されていた作品の中で目に留まったさつきをアップしてみました。
1つは銘花(大)の部、もう1つは女性の部の作品です。
名古屋城本丸御殿は尾張藩主の住居かつ藩の政庁として
慶長20年(1615年)徳川家康の命によって建てられた。
昭和5年には天守閣とともに城郭として初めて国宝に指定されたが
昭和20年の空襲により建物のすべてを焼失してしまった。
今度復元された本丸御殿は日本を代表する近世書院造の建物で
総面積3,100㎡、13棟の建物で構成されている。
尚、玄関、表書院は2015-1-6付ブログに
掲載してありますので割愛いたしました。
身内だけが立ち入れる、豪奢かつ私的な殿舎の「対面所」。
藩主が身内や家臣との私的な対面や宴席に用いた建物。
上段之間(18畳)・次之間(18畳)・納戸一之間(24畳)・
納戸二之間(24畳)の四部屋からなり、
上段之間と次之間の障壁画は「風俗図」と呼ばれ、
京都や和歌山の四季の風物や名所がおだやかな筆致で描かれている。
対面所と上洛殿を結ぶ鷺之廊下の格天井。
天井の障壁画がまだ描かれていない。
逆に、まだ未完成な所がリアリティを感じる。
本丸御殿の建築様式である書院造では、部屋の格式や用途によって、
天井や欄間、飾金具などのつくりや意匠が大きく変化する。
江戸時代初期に完成したと言われている武家風書院造の様式美と
現代の職人による匠の技は見応えがあって大したものだ。
特にこの欄間の彫刻は目を見張るものがある。
金をベースに派手な鳥が彫られている。
一見すると金ピカで超派手な感じもするが、
決していやらしさは感じなかったのは自分だけだろうか。
それにしてもすごい技だ。
ここ上洛殿は、寛永11年(1634年)に三代将軍家光の
上洛にあわせて増築された御成御殿だ。
江戸時代は御書院、御白書院と呼ばれていた。
本丸御殿の中でも最も格式の髙い建物であり、天井には板絵、
部屋の境には極彩色の彫刻欄間がはめ込まれている。
又、襖絵には王の正しい行いを描いた障壁画
「帝鑑図」や「雪中梅竹鳥図」は当時33才の狩野探幽によるもの。
ここにも「この部屋の天井板絵(復元模写)は現在制作中です。」
との注意書きが。
なかなか文化財見学の中でこの様なものは見ることがないので、
かえって新鮮に感じた。
この日も多くの観光客が本丸御殿に来ていた。
この中には最近は慣れてきた中国系の団体客も居た。
梅の間は将軍をもてなす役割に任じられた
尾張上級家臣の控えの間として使われた部屋だ。
上洛殿と共に寛永11年(1634年)に増築された。
上御膳所の中の御膳所。簡単に言うと台所だ。
西の丸の広場には何やら怪しい忍者たちがいた。
海外では忍者はポピュラーらしくアジア系外国人が一緒に記念写真を撮っていた。
又、何かの撮影の為か、前田家の武士に変していた人達もいた。
ここはこの様な人達がよく似合う。
昨年3月にオープンしたばかりのホットスポットが「金シャチ横丁」。
ここは名古屋城正門側エリアの伝統・正統の義直ゾーンと
名古屋城東門側エリアの新風・変化の宗春ゾーンの2つのエリアに分かれている。
尾張徳川藩主の名を冠したのがユニークだ。
ここ義直ゾーンは名古屋の歴史が醸す魅力に触れる
定番・老舗のなごやめしが10店舗も集結している。
「うまし尾張を馳走せん。名古屋の歴史と今に舌鼓」。
名古屋コーチン親子丼、手羽先唐揚げ専門の
「鳥開総本家」 052-218-2422
ひつまぶし、金シャチひつまぶし、鰻いなりの
「びんちょうひつまぶし」 052-223-5777
名古屋めしの名物みそかつの「矢場とん」 052-231-8810
以前、東京駅八重洲口でもブログで紹介した。
個人的には大好きな店で、この店も豚の商標マークが
これでもかとばかり、あちらこちらにデザインしてあった。
他にも煮込みうどん、きしめん、味噌田楽(八丁味噌)、
宗春ゾーンには、あんかけスパなど
名古屋めしの個性豊かな19店舗が出店している。