3月6日(金)から公開になった松竹製作の映画
「Fukushima50(フクシマ フィフティ)」を見て来た。
あれから丁度9年、2011年3月11日午後2時46分
東日本を襲った大地震と巨大津波が起きた日から時が過ぎた。
この映画は日本中、いや世界中を震撼させた
福島第一原発の知られざる真実の物語を映画化したものである。
原作は2015年7月10日付でブログアップした
ジャーナリスト・ノンフィクション作家の門田隆将氏が書いた
「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の500日」。
(是非もう一度このブログを読んで下さい)
私が門田氏の講演を聞いた内容がほとんど忠実に映画化されていた。
そこに総理官邸の動きと駐日アメリカ大使館、在日米軍
そして地元富岡町の住民たちが織りなすことにより、
よりすさまじいストーリーに仕上がっていた。
舞台の福島第一原発はたぶんセットでCGを駆使したのだろうが、
まるで現地でロケをしたような迫力。思わず2年前に
福島第一原発を視察に行った時に目に焼き付いた風景とダブって
臨場感のあるすごい迫力で迫って来た。
(2018年10月30日付ブログ 福島第一原発視察を是非参照して下さい。)
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映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)予告編
映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)、3月6日(金)公開。 2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災が発生。福島第...
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吉田昌郎1F所長(本部長)役には渡辺謙が、
伊崎利夫中央制御室第1・2号機の当直長役には佐藤浩市がそれぞれ演じた。
物語は東京電力福島第一原子力発電所で
原子炉の暴走を止めるために奮闘した作業員らの姿を描いたストーリーで
ほとんどの日本人がおそらく知らない真実の緊迫の状況が続くとともに
人間とは何なのか?日本人とは何なのか?
家族とは何なのか?ふるさととは何なのか?原発とは何なのか?組織とは何なのか?
映画に入り込むことによって色々なことが自分に問いかけてくる。
途中から今迄のブログのバックグラウンドもあって
最後まで涙が止まらなくなってしまいました。
あの大惨事から9年が経って現在日本だけでなく世界中が
新型コロナウイルスへの不安、不気味さに翻弄されている中で
この映画は多くの教訓を教えてくれる。
製作した若松監督も「作業員の人間模様を描いて
日本人とは何かを表現した。多くの日本人に見てほしい。」と言っている。
今日この様に居られるのも(最悪東日本5000万人の人々避難せざるを得ない状況が想定された)
9年前に福島第一原発の作業員たちが決死の作業を行い、
最後は神がかり的にこの国を救ったという事実を知るべきであると思います。
是非皆さん「Fukushima50」を見て下さい。