うなぎ割烹 大江戸 本店
東京都中央区日本橋本町4-7-10
TEL 03-3241-3838
定休日 日・祝日
昭和通りに面してひときわ時代を感じさせる風格の店構えの「大江戸」さん。
創業は江戸寛政年間(1800年)初代草加屋吉兵衛が
江戸の地に店を構えたのが始まりだ。
因みにここ本店以外に北青山C.Iプラザ店、南青山店の2店舗ある。
店の角にはちょっと控えめにその歴史を主張しているシンボル石柱があり、
このコーナーには古き良き時代の風情が漂っている。
又、玄関の暖簾が下がった所の土間のたたきの所には
さり気なく春の七草(せり、なずな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、
すずな、すずしろ)の鉢植えが置かれ、春の訪れを感じさせてくれる。
これもお客様へのおもてなしの心伝えだろう。
これはたぶん特別な日にしか使われていなかった正式な玄関。
とても重厚で品のある造りの玄関だ。
お店に入ると大衆的な大箱ボックス席が一列に並び、
まるで地方を走る電車のボックス席のようだ。
一番奥には個室があり2階は大小の宴会ができる大広間になっているようだ。
お店の方々は和装で気さくに振る舞い、
老舗の貫禄というよりは古くから愛されている店といった感じがした。
隣の大テーブルには週一回は来ているという完璧な和装の大旦那風な男性が
黙々と味わっている姿がまさに大江戸風で絵になっていたのが印象的であった。
これが大江戸の献立。
うな重:ふみづき2,600円、ながつき4,000円、しもづき4,900円、
やよい6,000円、むつき7,300円、極上9,000円と6段階もある。
うな丼は小丼で1,900円、中入れ丼が4,200円だ。
因みにうな重とうな丼の違いは大雑把に言って重箱と丼鉢の食器の違い。
細かく言うと通常はうな重の方が鰻の量が多い。
どちらも使用されている食材は一緒だが、店によっては頭に近い部分、
胴体部分、尾尻に近い部分で部位の使用を変えている所もあるようだ。
休日の昼間の一杯は最高ということで、つまみの一品料理として
たたみいわし800円、うまき1,800円を頼んだ。
特にここのうまきは玉子のフワフワ感といい、
味の甘みと塩気のバランスと余韻といい、一級の逸品だと感じた。
6段階あるうな重の中でこの日は抑えめに、ふみづき2,600円をお願いしてみた。
それでもご覧の様に想像以上のボリュームで納得のうな重。
味の方は浦和の一級うなぎ店と同じレベル位で特別ビックリすることは無かった。
テーブルの上にはうなぎの蒲焼きにつきものの山椒があるのは当然のことだが、
うなぎのたれが置いてあったのには驚いた。
味にもの足りない人はたれを付け増ししろと言うことか?