桜や紅葉など一年を通じて絶景を楽しめる嵐山のシンボル・渡月橋。
桂川に掛かる長さ155m、幅11mの木製の橋だ。
平安時代初期に亀山上皇が月が橋を渡るように動いていく様を見て、
「くまなき月の渡るに似る」と述べたことがその名の由来だ。
因みに渡月橋の下を流れる川は行政上は桂川と統一されているが、
渡月橋を境に上流は大堰川、下流は桂川と名が変わる。
特に春の嵐山はいたるところでお花見ができ、
京都でも桜の名所でも代表的なところになっている。
見頃は3月下旬から4月上旬。
この時期に約1,500本のヤマザクラ、ソメイヨシノなどが山をピンクに染め、
美しい景色を作り出します。
ここの山桜は元々自生していたもののほかに、
鎌倉時代に吉野山から運ばれてきたものもあるとされ、
以来その光景は多くの人々を魅了し続けてきた。
京都でヤマザクラが主役になっている桜景勝地は嵐山がその筆頭地ではないか。
京都ではこのような光景をよく目にすることが多い。
この日は渡月橋の袂で和装姿に正装した新郎新婦が
カメラマンを引き連れて前撮りを行っていた。
この渡月橋前でのカットは時代を超えた普遍性を感じる。
明日アップしますが、天龍寺の北門を抜けると大河内山荘、
常寂光寺、落柿舎、二尊院、祇王寺、念佛寺、そして今まで行きはぐってしまった
嵯峨野の竹林方面と野の宮神社、渡月橋方面に分かれる。
今まで嵯峨野の竹林風景を人力車に乗って2回ほどアップしましたが、
今回の嵯峨野の竹林の道が是非ゆっくり歩きたかった道です。
この竹林の道は野々宮神社から天龍寺北門を通り、
大河内山荘に抜ける約400メートルの道。
数万本もの竹が植えられていて、
野々宮神社のそばに生えるマダケのため「野宮竹」という名称がある。
特に今回散策した天龍寺北門から大河内山荘へと至る100メートルほどの道は
すくっと伸びた竹と小柴垣が生い茂って幻想的な世界が広がっている。
以前、人力車の車伕に教わった竹の迫力が伝わってくる写真の撮り方を
今回もやってみたのがこの1枚。
カメラを竹の幹に添えてシャッターを切る。
すごく竹の質感が伝わるでしょう。
竹の道は光が降り注いで竹林の青さが増す晴れの日も、ちょっと薄曇りの日も、
雨の煙る日も、どの天気でもその天気なりの楽しみ方ができる。
この日は花曇り。
生い茂った竹林の天空から優しい木漏れ日が漏れてきて、
改めて京都はいいナーと思わせてくれた。
ここ大河内山荘は京都嵯峨野の地に、
昭和の映画俳優・大河内傳次郎が造営した山荘と庭園。
比叡山や近隣の嵐山~保津峡の景色・借景が楽しめる回遊式庭で、
広大な庭園に点在する「中門」「大乗閣」「持仏堂」茶室「滴水庵」が
国の登録文化財となっている。
竹林を散策していたら何か見覚えのある池に出てきた。
そうです、2021-8-20付ブログ「人力車で嵯峨野めぐり」でアップした
蓮の花が咲いていた池の逆側の1枚でした。
この嵯峨野散策マップはマンガチックでわかりやすい。
地図をじっと見るのも旅の味わい方の1つだ。
嵯峨野観光の代表の1つにトロッコ列車がある。
その「嵐山」駅に出た。
こんもりした林の中にある山小屋風の駅舎は、
うっかりすると見逃してしまいそうな小さな駅。
約1時間に1本、1日9本運行している。
スミダマンはまだこのトロッコ列車未体験だが、できれば終点の亀岡駅近くに完成した、
J1リーグ・京都パープルサンガの本拠地「たけびしスタジアム京都」で
浦和レッズ戦を応援して帰りに保津川下りをして
京都の秋を楽しむというのが夢のコースだ。
落柿舎方向に歩いていくと見事な水仙畑と出会い、
京都嵯峨野の桜ではない違った春をパチリ。