恵比寿 大龍軒
東京都恵比寿南2-3-1
TEL 03-5725-1030
定休日 無休
恵比寿エリア旨い店シリーズ第17弾になります。
恵比寿駅西口から徒歩4分ほど。
恵比寿銀座を抜けた交差点、恵比寿2丁目交差点の左奥角の黄色い7階建のビルの1階にあります。
1993年創業、慣れ親しんだ「よってこや」の屋号を改め、
2019年10月30日にオープンした昭和情緒漂うどこか懐かしい町中華店です。
メニューサンプルのショーケースも普通の店とは違い、
縦に立てて整然と並べられ、なぜかお洒落に見える。
最上段に並べられているサントリープレミアムビールと紹興花彫酒は何か意味があるのかな?
どうやら「海老ちゃんタン麺」1,200円は当店の売りメニューらしい。
「たぶん」海老の数日本一の、たぶんの表現はなかなかおもしろい表現の仕方だ。
これが店内の風景。
ちょっと狭いがいい感じの造りだ。
カウンター席(7席)が厨房をぐるりとコの字に囲んでいて他にテーブル席(15席)がある。
そのカウンター席を勧められたが、調理をしている厨房内は
ご覧のようにハンパじゃない油の付着でほとんど見えない。
中華鍋のガチャンガチャンという返しの音は賑やかに聞こえるが、
料理人のその勇姿は残念ながらほとんど見えなかった。
定食メニューは9種類。
メインの麺プラス、サブの一品プラス、
さらに焼売が2個付いているボリューム感は他店には無いラインアップだ。
お値段も全て1,000円を超えている。
2枚目が一般メニュー。
点心の部、おつまみの部、料理の部、麺の部、ご飯の部にスープの部と
わかりやすくジャンル別に分けてある。
ひときわ大きく赤文字で書かれているのが当店の売りメニュー、
特製ちゃんタンメン890円だ。
これがちゃんチャン定食1,300円のちゃんタンメンだ。
名物・特製ちゃんタンメンは西のちゃんぽんと東のタンメンの融合、
そこに独自の隠し味を加えることで食べ進める毎に味の変化が楽しめる。
香ばしく炒めた7種類410グラムの野菜達。
その旨味がたっぷり溶け込んだ奥深いスープに
しなやかながらコシのある自家製太麺が絶妙に絡んで、
新しいのにどこか懐かしい身も心もほっとする至極の一杯に仕上がっている。
これはかなりのレベルの旨さだ。
こちらがサブメニューの半チャーハンと肉焼売2個。
チャーハンは卵とネギだけのシンプルチャーハンだが、結構奥深い味がする。
中に隠し味(調味料)として何を入れたのか、これはどこも企業秘密だ。
そこに肉焼売2個が付いていてしかもボリューム感がある逸品だ。
アレッと思ったのが、シャベル型の形をしたスプーン。
この形はあまり見ないので格別に美しく見えてしまった。
「お家で町中華」と称した各種お弁当と単品のテイクアウトメニュー。
この分野はコロナ禍でどんどん進化しているような気がする。
最後に当店のバックグラウンドが良く伝わってくる
メッセージ付モノクロ写真を紹介いたします。
当店のオーナー料理長は19歳で日本最古の広東料理の老舗
「聘珍樓」(今年実質倒産してしまったようだ)の門をたたき、
最終的には横浜本店の副料理長まで苦労して昇りつめた。
その間、香港から招かれた点心師の元で本場の点心を学び、
自身の最も得意な分野として極めた。
この技術を活かし中華料理をより多くの人に
気軽に味わって頂きたいという想いを募らせた時、
脳裏に思い浮かんだのは子供の頃によく家族と行った町の中華屋だった。
そんな中華料理屋を作りたいという同じ想いをもつ仲間を弟子として迎え、
1号店を恵比寿に開店させたのが当店だ。