日経懇話会で綿貫哲也マイナビ支社業務推進担当(前・埼玉支社長)より
「2024年卒・新卒採用成功に向けてのポイント」とのテーマの公演を聞いてきた。
(2022年5月13日(金)付)
氏は1986年に明治大学を卒業され、毎日コミュニケーションズ(現・マイナビ)に入社。
2019年に埼玉支社長、20年10月から支社業務推進担当に就任。
企業の採用コンサルティングや採用担当者向けの
講演などにについて豊富な実績を持っている。
最近の講演はほとんどがパワーポイントを使ってでのスタイルが多くなっている。
これはとてもわかりやすく良いやり方だ。
スタートはクイズから始まった。
Q1、学生が使う就活用語「ガクチカ」の意味は?
①学力のこと
②学生時代に力を入れたこと
③学校から近い会社のこと
Q2、学生が使う就活用語「サイレント」の意味は?
①面接の質問に対して無言になること
②選考の連絡結果が来ないこと
③会社説明会で何も質問ができないこと
※答えは一番最後を見てください。
労働市場はこんなに変化している!
2045年に日本の「15歳~64歳人口」(生産人口)は現在の75%になっている。
・将来的にあまり子供は欲しくないとの回答
2023年卒・22%(男子学生7.5%、女子学生14.5%)
ライフスタイルが変化している。
・産業別就職者数(30年前との比較)
サービス業・情報通信業が増え、製造業・金融業・保険業・
そして残念ながら建設業が減っている。
・次の時代を担う「Z世代」の価値観と働き方
Z世代とは1990年代半ばから2010年頃までに生まれた世代。
不景気の時代に育った人達でルールが変わったと思うしかない。
HPは必ず検索をする。
情報少ないとスルー。
奨学金を返済するため確実に収入を得たい。
・今の会社で何年ぐらい働きたいと思うか?
10年未満の回答は2021年51.0%。
転職は当たり前で、理由はキャリアアップやライフスタイルに合わせるため。
採用活動成功に向けて
・「○○という理由があるから自分はここで働く」という状況をいかに作るか?
・どんな採用手法を取るにせよ「自社の魅力」が伝わらない限り何も始まらない。
・「自社の魅力」①オリジナリティ②かみ砕き③一点突破型
この3要素を満たしたもの。
「自社の魅力」があぶり出せたらそれを使って採用市場でどう戦うのか、戦略を決める。
・母集団(エントリー)が集まるか否かはプレ期間の施策、
特にインターンシップが重要。
・インターンシッププログラムに「①個別のフィードバック
②多様な社員との交流③座学以上の工夫
④企業の特徴を活かした設計」の4つの要素を入れることで志望度がアップする。
・面接では応募者に「ここで働きたい」と思わせる動機付けを行う(≠勧誘)。
クイズの答え
Q1、② Q2、②