100分de名著 『古代研究』 折口信夫
第2回 国文学の発生
人々がマレビトをもてなすのは、マレビトが他界からのメッセージを伝えてくれるからだ。
「呪言」と呼ばれるその言葉が、記憶に残るよう一定の形式をもって伝えられてゆく中で、和歌や物語の原型が形作られていく。
その際に「うたう」「かたる」という二つの方向性があり、それぞれが叙情詩、叙事詩に発展していくという。
第二回は、「マレビト」についての考察を発展させた折口の洞察から、国文学発生の現場に迫り、和歌や古典の物語が私たちにとってどんな存在なのかを明らかにしていく。
HAUSER - Song from a Secret Garden
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます