4.虫明の迫門(瀬戸)の曙の見るをりぞ 2015.02.19
平忠盛 永長元~仁平三(1096-1153)(平清盛の父)
虫明の迫門の曙の見るをりぞ
都のことも忘られにける(玉葉1217)
【通釈】虫明の瀬戸の曙を見る時には、都が恋しいということも自然と忘れてしまうのだなあ。
【語釈】◇むしあけ 虫明。備前国の歌枕。いまの岡山県邑久郡邑久町虫明。
むしあけの迫門(瀬戸)は、瀬戸内海を航行する船舶の停泊地であった。
平 忠盛(たいら の ただもり)は、平安時代末期の武将。平清盛の父。烏帽子親は義兄の源義忠[1]。
大治2年(1127年)、従四位下に叙され、備前守となる。
伊勢平氏で初めて昇殿を許された。
北面武士・追討使として白河院政・鳥羽院政の武力的支柱の役割を果たすとともに、
諸国の受領を歴任し、日宋貿易にも従事して莫大な富を蓄えた。
その武力と財力は次代に引き継がれ、後の平氏政権の礎となった。
歌人としても知られ、家集『平忠盛集』がある。
虫明の迫門(瀬戸)の曙
Playing love ("La leggenda del pianista sull'oceano") di Ennio Morricone
万葉の岬 2015.01.10
文学 索引 2
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