桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

目塗り

2018年04月04日 18時21分37秒 | 新窯工事

夜半に籠めた窯の前面に目塗りをする。微細な穴があっても窯が息をすると中の木炭

が減っていく。勿論、大量に減ることはなかろうが穴を塞ぐのに効果を発揮するのが灰

土に灰を混ぜドロドロにした状態のものを塗るというより流して塗り付ける。

これを以って第7回目の炭焼きを終了とする。

明日は桑炭会設立20周年記念行事を執り行う。来賓を含めて29人の参加。

炭焼きの爺さんたちが計画するこの行事は中々、お洒落である。祝宴の前にお嬢さんの

フルート・ピアノコンサートを楽しまさせていただく。

楽しい祝賀会になるのではと楽しみにしている。

 

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夜半の妥協、窯籠め

2018年04月04日 06時48分58秒 | 活動報告

21時の測定結果で雌雄を決すると意気込んで出かけてみると温度カーブの予測の通

りで316℃、これでは希望のものと違いもう少し早いスピードが欲しかった。しかしこうし

た推移をグラフにプロットしてみると何の異常もなく窯は粛々と自己のタスクを果たして

いる。煙突内部は顕著な白ではないが明らかに白くなりかけの兆候を示している。

『うーん』と唸る。恐らく1~2時間では温度は350℃近くには上がらないだろうから思い切

って『子の刻』とする。

家で待つのも楽ではないが昔の人は大変な想いをしながら炭焼きをしたものだろう。温

計がないから何度も何度も窯まで夜道を歩いていくか、唯々只管に(ひたすら)と薄暗

い炭小屋で待つか・・・

それに比べれば車でビーンと何度出かけても大したことではないかと、自分に言い聞か

せる。11時半過ぎに出かけてみると月明りにひんやりとした空気が出迎えてくれる。煙突

内部は白くなっているが温度が340℃ぎりぎり。最終判断は妥協するか、このまま2時、3

になっても付き合うかの選択となった。煙突は白くなっており且つ煙らしきものが出続

けているのではないから窯様にはご不満はあろうかと思われるが、私たちの『妥協』を優

先させてもらうことにした。ガス抜きの通風孔を締めた後に煙突を取り除く封鎖する。

今回は予想外の形になったが、もう1窯頑張ろう。

             通風孔の閉鎖

          煙突の封鎖

 

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