21時の測定結果で雌雄を決すると意気込んで出かけてみると温度カーブの予測の通
りで316℃、これでは希望のものと違いもう少し早いスピードが欲しかった。しかしこうし
た推移をグラフにプロットしてみると何の異常もなく窯は粛々と自己のタスクを果たして
いる。煙突内部は顕著な白ではないが明らかに白くなりかけの兆候を示している。
『うーん』と唸る。恐らく1~2時間では温度は350℃近くには上がらないだろうから思い切
って『子の刻』とする。
家で待つのも楽ではないが昔の人は大変な想いをしながら炭焼きをしたものだろう。温
度計がないから何度も何度も窯まで夜道を歩いていくか、唯々只管に(ひたすら)と薄暗
い炭小屋で待つか・・・
それに比べれば車でビーンと何度出かけても大したことではないかと、自分に言い聞か
せる。11時半過ぎに出かけてみると月明りにひんやりとした空気が出迎えてくれる。煙突
内部は白くなっているが温度が340℃ぎりぎり。最終判断は妥協するか、このまま2時、3
時になっても付き合うかの選択となった。煙突は白くなっており且つ煙らしきものが出続
けているのではないから窯様にはご不満はあろうかと思われるが、私たちの『妥協』を優
先させてもらうことにした。ガス抜きの通風孔を締めた後に煙突を取り除く封鎖する。
今回は予想外の形になったが、もう1窯頑張ろう。
通風孔の閉鎖
煙突の封鎖
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