図書館へ行こう!

 本は私の人生の友・・・

雨の日に

2008年05月29日 | Weblog
名前は ブラシノキ
花の形がコップを洗うブラシに似ています。
色のあでやかさと花の形の面白さに、1週間ほど前から気になっていた花です。
今日の新聞の地域版にこの花の記事が載っており、ようやく名前を知ることができましたが、今年は特に多くの花が開いているそうです。
「そんなに咲いて 洗うものは何?」 というタイトルの新聞記事でしたが、今日は雨だったので、いつもより花の色がちょっとくすんで見えました。
ついでに雨の中を散歩・・・

八重咲どくだみ

ほたるぶくろ

かくれみの (おもしろい名前の木を発見)
コメント (3)

映画『アフタースクール』

2008年05月25日 | 映画
数年前、とても面白いという評判を聞き、渋谷の移転前のユーロスペースへ『運命じゃない人』を見に行きましたが、ホント面白かった!
そして、同じ内田けんじ監督の2作目が『アフタースクール』
前作が評価され、2作目は近くの映画館でも上映されてるし、俳優さんも知ってる人が多数登場・・・大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、皆いい味出してました。
内田けんじ監督の脚本は練りに練って、ユーモアもあり、素晴らしい!
一緒に映画を見た夫は、私に面白いと言われて見た映画の中で、初めてホントに面白かったそうですよ。こういう監督がいると、日本の映画にも期待が持てそうだ、とか。
あらすじを面白くするだけでなく、人間性の良さ、人情のようなものも描かれていて、いい映画でした。
映画の最後の方で、中学の先生役の大泉洋が言ったセリフ
   「お前がつまらないのは お前のせいだ」
そうだなぁ、と思いましたよ。
世間や人のせいにして、いじけていても、仕方ないでしょ。自分で楽しくだって、明るくすることだってできるじゃない。ってこと、最近、元気のない自分に言いたいかな・・・

映画を見ると次から次と見たくなって、気になった映画を見ています。
『最高の人生の見つけ方』 『マンデラの名もなき看守』
どちらもいい映画でしたが、今日見た『アフタースクール』のような映画が面白くて最高!

映画を見る前に夫に言ったこと・・・絶対寝ないでね、ひとつひとつの場面があとでみんな意味あることになり、全部を見て面白いと思えるような映画なんだから。
やっぱりそうでした、前半が後半で見事どんでん返しされました。
高尚なお話でなくても、ちまたの庶民的な出来事で、人間の思い込みをうまく利用した脚本、お見事でした。
コメント (7)

『銀河がこのようにあるために』

2008年05月23日 | 


著者 清水義範

清水さん独特のパロディっぽさがあるSF小説かな・・・
西暦2099年のお話で、宇宙物理学者や脳科学者、無自我病児(自我を持たない子ども)などが登場して、科学的であったり哲学的であったりするお話が面白かったですよ。
登場人物たちの姓名の姓は普通なんですが、名前がとてもユニークでした。
小説の世界ではいろいろな異常現象が起こりますが、やがて来る実際の世紀末はどうなっていることでしょう・・・


『ヘミングウェイの刻印』



著者 山田英幾

アメリカ文学を専攻する大学教授藤森のもとに二編の原稿が舞い込みます。それはヘミングウェイの未発表作品?
はたして本物なのか。藤森は原稿の出所を尋ねスペインへと旅立ちます・・・
スペインの内乱や、知らなかったヘミングウェイのことなど、興味深く読みました。

『高島野十郎画集』

2008年05月17日 | 


孤高の画家・高島野十郎の作品と遺稿をまとめたもの。

2年程前に没後30年展を見て、すっかり魅了されました。
蝋燭や月を描いた作品も素晴らしいものですが、静物や風景を描いた作品も素晴らしいです。






童画集『父がいた日』



絵と文 前田秀信

週に一度街から戻る父のひざの上は一週間分の甘える場所。
山菜採り、花見、ホタル狩り、稲刈り、焚き火、乳搾り、薪割り、五右衛門風呂。
父の背中がいつもそこにあった。父といた日の想い出を描いた50の童画。

谷内六郎さんの世界を思い起こさせるような、なつかしい童画集です。


山崎洋子さんの『赤い崖の女』を先日読んだばかりですが、その翌日、墨田区の読書会の代表の方から電話・・・今年の講演会にもいらっしゃいますか?ということでした。
墨田区は、同じ東京でも私の所からはとても遠いのですが、数年前は『サンダ館八番娼館』の著者・山崎朋子さん、そして去年は岩波ホールの高野悦子さんだったので、1時間半以上電車に乗って講演会に足を運びました。
今年はどなたかと尋ねたら、山崎洋子さんとのこと・・・久しぶりに山崎さんの本を読んでみようと思い、昨日読んだばかりですよ。もちろん参加させていただきます、と私。
最近、重松清さんや糸井重里さんなどの講演会の参加募集を目にしましたが、一度参加した人の講演会はもういいかな、と思い、講演会にご無沙汰してますが、山崎洋子さんは初めてなので興味深々、講演会のある6月が楽しみです。
コメント (4)

映画『ミスト』

2008年05月13日 | 映画
激しい嵐が街を襲った翌日、湖の向こう岸に不穏な霧が発生していた。
デイヴィッドは不安に駆られながら、息子のビリーを連れ、隣人の弁護士ノートンと街へ買い出しに向かう。
3人がスーパーマーケットに入ろうとすると、店内は大混乱。
外では軍人が歩き回り、サイレンが鳴り続ける。
すると、ひとりの中年男が叫びながら駈け込んで来た。「霧の中に何かがいる!」と。
店の外を見ると深い霧が駐車場を覆っていた。
そして、建物の外に出ようとした人たちは、次々に“霧の中の何か”に襲われていった。
店内に残され、閉じ込められた人々の間には、次第に恐怖が蔓延していき、迷信が理性を、極限状態が思考を奪っていく・・・。

『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』と同じく、原作者スティーヴン・キング、監督フランク・ダラボンの映画だということで、見に行ってしまいました。
ジャンルはホラーのようなので、そういうつもりで見ればいいのかも知れません。
昔、映画『エイリアン』を見て、お腹からグロテスクで巨大な手のようなものが出てきて、思わず笑ってしまいました。エイリアンに対する人間の発想って、こんなもん、ということで・・・。
『ミスト』にも似たようなグロテスクなものなどが登場してきてウンザリしましたが、描きたかったのはパニックになったときの人間の本性のようなものなんでしょうね。
狂信的な女性がスーパーに閉じ込められた人々を煽動するようになり、主人公を含めた数人は車で脱出をすることになります。
そして、バッドエンド。
オチとしては、観客のドギモを抜く、といったことかも知れませんが、製作者の観客に対する悪意さえ感じてしまいました。
昔、アメリカ映画といったら、ハッピーエンドばかりだったんですけどね。
先日見た映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』も最悪な終わり方でしたが・・・この映画はもっと最悪。
息子に『ミスト』のオチまで話して、どう思うか聞いたら、「最後まであきらめてはいけない、ってこと?」ですって・・・
コメント (6)

『赤い崖の女』

2008年05月11日 | 
著者 山崎洋子

幕末の開港当時、寒村であった本牧。
そこで生まれ育った希沙は、幼馴染の卯之吉に幼い頃から想いを寄せていた。
しかし、彼女を襲った惨い事件のため、横浜に行かねばならなくなる・・・

赤い崖とは、夕陽に染まった崖が赤く見えるためであり、希沙を襲った惨い事件の場所です。

本の表紙の絵には遊郭の女性たちが描かれており、希沙が身を落とした所ですが、あまりこの本にふさわしい絵に思えません。
遊郭の場面も出てきますが、それが主体の小説ではなかったですよ。
本の題名の上に「横浜開港絵巻」と書かれてあり、こういう絵になったのでしょうか。

希沙も、希沙の生涯の友となる加世も、幕末の時代、もっとも悲惨な境遇で生きることになりますが、加世という女性はとてもたくましく、希沙は加世のおかげで未来を見つめることができたと言っても過言ではないように思いました。
数々の苦難を経て遊郭から離れられることができても、生きて行くのは並大抵なことではありません。これでもかと苦難は続きますが、希沙も加世も“心”は汚れておらず、前向きに生きようとする姿に感銘を受けました。
最後に糧を得る仕事だけでなく、横浜開港以来たくさん生まれた混血児たちを育てていくようになります。実はそれを陰で支えているのは幼馴染の卯之吉であり、悪い仕事にも手を染めてしまっています。
希沙は遊郭といっても外国人相手のラシャメンであり、加世はその遊郭で下働きをしていました。
「世の中は変わったんだもの。どこに生まれようと、どんなふうに育とうと、努力次第で何にでもなれる。行きたい所へ行ける。この子達には、そのことを知って欲しいの。そのために、学問をしたり、手に職をつける機会を、何とかして与えてやりたいの」
人を助けるということは、助ける側にも生きがいというものを与えてくれるんですよね。
マザー・テレサの 「一番の不幸は誰の役にも立たないこと」 という言葉が浮かびました。

もっとあらすじをうまく説明できれば、この本の面白さを分かってもらえるかも知れませんね。
悲惨な場面もありますが、卯之吉との恋や、加世との友情、希沙を助けてくれる中国人、イギリス人家庭での婦人との交流などがうまく書かれてあり、未来に向かう終わり方でとても良かったですよ。

映画『砂時計』

2008年05月07日 | 映画
4人の幼なじみが歩んできた14歳から26歳までの12年間と、ヒロインの初恋の行方を描く純愛ラブストーリー。
第50回小学館漫画賞受賞の芦原妃名子の同名コミックが原作。
テレビドラマ化もされてたようですが、私は知りませんでした。
連れがこの映画を見たいと言ったので・・・。
映画としては、うまくまとめてあったように思いました。
ヒロインの理解しにくい心の動きが、私の若い頃に似ていると、連れが言っておりました。
ちょっと反省しました。今もそうですが、若い頃の私もわがままだったなぁ、と。

連休中の子供の日には、日帰り温泉に行って菖蒲湯に入って来ましたよ。
息子二人は日帰り温泉など行きたがらないので、家でも菖蒲湯を。
この日帰り温泉、ホワイトデーにはバラの花800本分を浮かべたお風呂にしましたが、今度の母の日には1000本分のバラの花を浮かべるお風呂にするとか。

私は365日いつでも休日だそうですが、自分にとっては貴重な休日だと連れが言い、そんな貴重な休日はゆっくり体を休めたらいいと思った私でしたが、連れはどこでもいいから出かけたいらしい・・・辛気臭い映画は見たくない連れのために選んだ映画が『紀元前1万年』。
内容は荒唐無稽に感じましたが、特撮がうまく出来ていて、それなりに楽しめました。

映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

2008年05月03日 | 映画
鉱山採掘者のプレインヴューは幼いひとり息子を伴い、西部の辺境の地で油田を掘り当てるが、大事故や若い牧師との対立などの苦難に見舞われ、ドス黒い野心と欲望に取りつかれていく・・・

アカデミー主演男優賞を受賞したプレインヴュー役のダニエル・デイ=ルイスの演技は凄かったですよ。牧師の演技も凄かった~。
でも、気分は最悪!
主人公と牧師にとっては、これ以上ない残酷な終わり方でした。
油田を掘り当てるまでの場面が延々と続き、成功して富を得てからの場面は最後に少しだけ・・・富を得たからといって幸せになったわけでなく、暗~い、残酷な映画でした。
人間の醜さをこれでもかと描いてました。
感想は、気分は最悪、でも演技は凄かった~、ですよ。
数日前にこの映画を見ましたが、投稿するのを迷いましたね。

連休は、遠出せずにノンビリ過ごす予定です。
皆さま、楽しい休日を!
コメント (3)