世田谷区成城ホールで平成28年度文字・活字文化の日記念講演会がありました。
講演者は作家の沢木耕太郎さんで、テーマは『旅の不思議、書物の不思議』でした。
第1部は、子ども読書リーダーによる発表
小学5年生女子3人それぞれが・・・
・『蔵王の ちょう』朗読
・バナナの たたき売り口上
・落語『堀の女』(ピアノの椅子が用意され、何に使うのかと思っていたら、小柄な女子がチョコンと正座して、落語を始めました)
そして3人で狂言『ぶす』を演じました。
次に、中学生3人(女子2人、男子1人)と小学5年生女子1人で
・朗読劇『ぐり と ぐら』
・沢木さんの『深夜特急』の香港フェリーの部分を朗読(小学5年生女子の朗読が とても上手でした)
・4人の おすすめ本の紹介
子どもの発表だからと あまり期待していませんでしたが、とても素晴らしかったですよ。
第2部は、沢木さんの講演
沢木さんは中学生時代に、本好きな父親から2冊の本を いただいたとのこと。
結局、父親からは生涯その2冊の本しか いただかなかったそうですが、
今から思うと、その2冊の本が自分の人生に大きな影響を与えたとのこと。
1冊は小田実の『何でも見てやろう』
もう1冊は太宰治全集・・・特に『晩年』と『哀蛾(あわれが)』
その2冊の影響で旅好きになり、物を書く仕事をするようになったのではないかとのことです。
さっそく『哀蛾』を読んでみたいと思います。
とっても お話が上手で、面白い講演でした。