図書館へ行こう!

 本は私の人生の友・・・

おひな様

2016年02月28日 | Weblog
瑞穂町郷土資料館けやき館で、おひな様を見て来ました。
江戸時代末期に地元の村人が畑に潜んでいたニホンオオカミを捕えたことがあり、
その標本を もとにニホンオオカミの像をつくったそうです。
郷土資料館のシンボルとも言えるケヤキの木は樹齢 約300年とか。

  

  

3年前、郷土資料館巡りをしたことがあります。
亡き母が嫁ぐときに持って来た おひな様が御殿飾りで、
子どもの頃、私たち姉妹の おひな様を飾る時は一緒に飾っていました。
3年前それを思い出し、とても懐かしくなりました。
御殿飾りも展示されているという ひな祭り展を探しましたが、
三井記念美術館で見た御殿飾りは高尚で私が見たいものと違ったため、
郷土資料館を巡ることにしました。
妙義山のふもとにある「五料の茶屋本陣」で見た御殿飾りが
私の思い出に一番近いものでした。
今回見たものは少し違うような・・・。
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映画『火の山のマリア』

2016年02月23日 | 映画
かつてマヤ文明の繁栄したグアテマラの高地が舞台・・・
過酷な境遇に置かれながらも力強く生きるマヤ族の女性の姿を通し、
グアテマラが抱える様々な社会問題を浮かび上がらせたヒューマンドラマ。
グアテマラ出身のハイロ・ブスタマンテ監督が長編初メガホンをとり、
2015年ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞、
さらにグアテマラ映画として初めて米アカデミー賞の外国語映画賞にエントリーも果たしました。

伝統文化と現代文明の狭間に生きる、先住民の現実に、
ドキュメンタリー映画を観ているかのように感じました。

会場の岩波ホールに、先住民の民俗衣装が展示されていました・・・


河津桜

2016年02月18日 | Weblog
近所の河津桜が見頃です・・・



  
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『孫と私の小さな歴史』

2016年02月16日 | 
著者 佐藤愛子

お孫さんが生まれたとき、「バアさんには ならない、ジイさんに なる!」
と宣言した著者。
孫の桃子さん1歳から、著者と2人の扮装で年賀状の写真を20年間 撮り続け、
ごく親しい友人だけに送り続けたそうです。(撮影者は娘の響子さん)
トトロやコギャル、生首まで登場する扮装は驚愕、爆笑を誘います。
20年分の原寸大の年賀状の写真が掲載され、
著者が かつて書いたお孫さんのお話や、
娘さん、お孫さんとの3人での 年賀状についての会話なども・・・

>なにも こんなに必死になって撮らなくてもと思うんだけど、
「ふざけ半分はダメだ!」
と いいながら ふざけた写真を撮るんです。母は。 (響子さんの言葉)

>手もとにある物を工夫して流用すること。
その苦心があってこそ、面白いのです。
何ごとも苦労があってこそ実りは大きいのです。
(と いっても、何の実りなのか よく わからないけれど)  (著者の言葉)

『戦いすんで日が暮れて』で直木賞を受賞した頃、
故郷で暮らしていた私は、隣りの町が主催した著者の講演会に
参加した記憶があります。
元ご主人の借金を返すのに必死だった頃かも知れない、
と 今では思える心の年輪を私も重ねて来ていますが、
当時は単なるミーハー気分で参加したような・・・今も かも。
この本を読んでいるときは、写真や文章が面白くて仕方ありませんでしたが、
読後は、しみじみ思いました・・・20年もの間、家族が欠けること無く、
写真を撮り続けられて、良かったですねぇ、と。

府中郷土の森

2016年02月13日 | Weblog
先日 府中郷土の森で、梅の花を見てきました。
多摩川土手を運動を兼ねて自転車に乗って行きましたが、
風が強くて寒く、穏やかな日にすれば良かったと ちょっと後悔・・・
その日の朝、テレビの天気予報を見ていたら府中郷土の森が映っていて、
行ってみたいと思い、即実行・・・思ったら待てない人間なのかも知れません・・・。

    

            

『ムーンナイト・ダイバー』

2016年02月11日 | 
著者 天童荒太

震災から4年半後、立ち入りが禁止された太平洋の海が舞台。
津波で肉親を失った過去を持ち、ダイビングのインストラクターとして働く瀬奈舟作は、
遺族グループの依頼で行方不明者の手がかりを引き揚げる秘密の仕事を始めた。
ある日、1人の女性から奇妙な依頼を受ける。
「行方不明の夫の指輪を見つけないでほしい」・・・。

>「なぜ あれが起きた? どうして おれが残った?
なぜ あっちの町がなくなって、こっちの町は平気だ?
誰が選んだ? 何が違うと言うんだ?
どうして あなたは この街に来なきゃいけなかった?
こんな部屋で、おれと向かい合って、おびえてまで、
何かを求めずに いられないのは、どうしてだ?
どうして、もう前と違ってしまったのに、違っていないふりを つづけようとする?
変わったのに、変わらないままで生きようとする?
こっち側の人は、永遠に大切なものを失った心でいる。
あっちや そっちの人に、どうして その心が伝わらない?
どうして こんな不公平なことが起きていながら、
人間はそれを我慢して、こらえて、生きていかなきゃならない?
わからない。おれには わからないことばかりだ。
だから、潜ってみようと思った。潜ってみるしかない、と思ったんだ。
でも、いまも まだ、どんな答えも、見つかってはいない・・・」

>いま見る海が いつか山となり、その山の近くに暮らす子どもらが、
遊びで土を掘り返し、人々の幸いの記憶を手にするときが あるだろうか。
手にした化石に刻まれた人々の笑顔と、その笑顔を愛した者の涙とが、
いまの彼らを存在させているということを知る日が来るだろうか。


東日本大震災が起こってから まもなく5年に なります。
ボランティアの数が急激に減少しているそうです。

昨年、被災者応援ボランティアが行っている ひとつで、
宮城県石巻市牡鹿半島十八成浜での復興活動『復興アーモンドの植樹』に
家族で応募しました。
昨年秋にアーモンドの苗木が植樹され、
家族それぞれの名前を記したネームプレートを付けた木の写真と
植樹証明書が、先日 郵送されてきました。
いつか アーモンドの花が咲く頃、現地を訪れたいと思っています。
ちなみに、アーモンドの花言葉は『 希望 』だそうです。
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映画『オデッセイ』

2016年02月08日 | 映画


原作 アンディ・ウィアー著『火星の人』
主演 マット・デイモン

火星に一人置き去りにされた宇宙飛行士の生存をかけた孤独な奮闘と、
彼を救いだそうとする周囲の努力を描いてます。

主人公は追いつめられてもユーモアを忘れず、
人間性を保とうと努力します。
命が幾つあっても足りないような危機的状況に何度も陥りますが、
火星が舞台のヒューマン・ドラマとして面白かったですよ。



映画『ドリーム ホーム  99%を操る男たち』



アメリカ・フロリダ州。 
建築現場で働くシングルファザーのデニスは、
美容師の母親と小学生の息子との3人暮らし。 
収入が激減したデニスは住宅ローンを滞納し、
ついに土地建物の明け渡しを命じられてしまう。 
家も職も失ったデニスは、
保安官と共に強制執行にやって来た不動産ブローカーの下で働くことに。 
その仕事は、ローンが払えない人々を
デニスたちと同じような目に遭わせることだった・・・。

題名は、ノーベル賞授賞経済学者ジョセフ・E・スティグリッツの
『世界の99%を貧困にする経済』という著書から生まれました。

だれかの不幸の上に成り立つ豊かさに反対する母親、
自分の家を取り戻すために仕方なく始めた仕事をすることに葛藤する主人公・・・。
悪徳不動産ブローカー役のマイケル・シャノンの演技が凄かったですよ。

『ブルーアウト』

2016年02月03日 | 
著者 鈴木光司

1890年、エルトゥールル号に乗ってオスマントルコ帝国の使節団が来日。
明治天皇に拝謁した後 帰国の途に就いたが、
和歌山県串本町沖でエルトゥールル号は座礁し、581名が死亡。
串本町大島の住人が必死の救助にあたり、69名を救出。
その後 日本海軍の巡洋艦でトルコまで丁重に送りました。
その事件を下敷きに、今でも沈没船が眠る海に潜った2人の若者の、苦難と成長を描いてます。

親日国家のトルコですが、エルトゥールル号遭難事故で救助されたことを忘れず、
1985年、イラン・イラク戦争が激化する中、テヘランに取り残された日本人215名を
トルコ政府がトルコ航空を使って救出しました。
日本政府は何も しませんでした・・・
日本トルコ友好125周年を迎えた去年、映画『海難1890』が作られました。

先月 読んだ『王とサーカス』では、舞台となったネパールに、
この本では、ダイビングのインストラクターである女性主人公が潜る海に、
読書中は自分も そこに いるかのように感じていました。
居ながらにして いろいろな世界を感じることができる小説は、すぐれもの!
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