図書館へ行こう!

 本は私の人生の友・・・

よいお年を

2007年12月28日 | Weblog
今年も残すところ数日となりました。
皆様、お世話様になりまして、ありがとうございます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えくださいますように。


近くの橋の上から見える富士山(雲がかかってますが)・・・


川には白鷺が・・・
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『アンダーリポート』

2007年12月24日 | 
著者 佐藤正午

古堀徹は、地方検察庁の検察事務官。
15年前、マンションの隣室に住む村里ちあきの父親が殺された。
大学生になったちあきの訪問で、古い記憶が呼び起こされる。
事件の真相とは・・・。
15年間、秘密を抱えて生きた女性達・・・。

久々に 「これぞミステリー!」 と思えるミステリー小説を読みました。
センスがいい! 構成がうまい! 
読み出したら小説の中にひきこまれ、ミステリーの面白さを存分に味わいました。

普通の生活って、 幸せって、 なんだろう? と思います。
他人とくらべて判断しがち。

人は、なぜ殺人を犯してしまうのか・・・本当に他の選択はできなかったのか?

ちあきの母は、前夫の暴力から逃れることができ、再婚。
普通の生活を手に入れ、幸せに見えるけれど、悪夢にうなされることがある。
再婚した夫は、悪夢にうなされる妻が不憫だ、と思ってくれる優しい夫のよう。

完全犯罪って、無い、と思う・・・自分自身は、知っていて、罪の意識を抱えているのだから。

検察事務官の古堀以外、登場人物は女性ばかりで、その女性たちの個性に古堀はアタフタしがち。

佐藤正午さま、貴方のミステリー小説、とてもとても良かったですよ。
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映画『カンナさん大成功です!』

2007年12月20日 | 映画
身長169cm、体重95kgの巨体を持つカンナさん。
唯一の取り得である美声を活かし、歌手になることを夢見て音楽業界を目指すが、現実にたどり着いたのはスター歌手の舞台裏で声をあてるゴーストシンガーの職。
そんなカンナはイケメン音楽プロデューサーのサンジュンに恋をしている。
しかしある日、カンナはサンジュンの本音を耳にし、絶望の淵を彷徨った果てに、決意をする。それは、命がけの全身整形!
それから1年後、絶世の美女へと生まれ変わったカンナは “ナチュラルビューティーのジェニー”として歌手デビューする。
果たしてカンナは捨て去った過去と引き換えに、スターダムとサンジュンの愛を手にすることができるのか?
鈴木由美子原作のコミックを映画化。

このところ、自治会員に配布する会員名簿を、経費削減のため今年は印刷所に頼まず、役員で手作りしてました。
家事と違って、こういうことには俄然張り切る私。
ようやく名簿作りは終了し、家のことはしなければならないことが山のようにありますが、うるさいことを言わない家族に甘えて、チョットごほうびに映画を観に・・・面白かった~、とっても。

写真の男性は映画の方がはるかにイケメンで、私は勝手にあらすじを予想して、この男性も整形してたりして、などと思ったり。
同じ女性が整形前の巨体も演じてますが、最新の特殊メークを使った変身の映画は今まで沢山あり、真新しい内容もあらすじもない韓国映画・・・なのに、面白くて、面白くて・・・暮れのこの忙しい時にこんなことをしてていいのだろうか、などという頭の片隅にある思いなど忘れて、ルンルン気分で映画館をあとにしましたよ。
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『孤宿の人』

2007年12月16日 | 
著者 宮部みゆき

讃岐国、丸海藩・・・
この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてきた。
以来、加賀殿の所業をなぞるかのように毒死や怪異が頻発。
そして、加賀殿幽閉屋敷に下女として住み込むことになった少女ほう。
無垢な少女と、悪霊と恐れられた男の魂の触れ合いを描く渾身の長編大作。

上巻では、少女ほうの生い立ちや、ほうが住むことになった丸海の人々のことが中心に描かれ、下巻で加賀殿のことがくわしく描かれている。
上下巻なので、いろいろな人物が描かれており、それぞれの心情に触れることができます。

宮部さんは大好きな作家ですが、今までは現代物しか読んでいませんでした。
最近、時代物もチラホラ読むようになり、この本はmollyさんのオススメで読んでみました。
「物語」の面白さを堪能しましたよ。


まもなく今年も終わりますが、あれこれ考え過ぎず(チョットその傾向あり)、1日1日を生きて行きたいですね。
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雑感

2007年12月10日 | Weblog
先週、飼い猫を診察に連れて行った帰り道、きれいな夕焼けの中の富士山を見て、あわてて家にデジカメを取りに・・・時すでに遅く、私のデジカメでは暗~い空しか写りませんでした。
せっかくなので、ライトアップされた紅葉を撮りに・・・毎回、紅葉の写真ばかりで、スミマセン。


先月の新聞記事より・・・

小林一茶には歳月を織り込んだ句が少なくない。
「春立つや四十三年人の飯」
宗匠として立つ夢は遠く、地方行脚に明け暮れる身の上を詠んだものだろう。
あるいは、 「月花や四十九年のむだ歩き」
一茶俳句を「赤裸々な告白文学を読む心地がする」と評したのは作家の藤沢周平さんだが、吐息の聞こえてきそうな泣き言やぐちもまた、その魅力に違いない。
一茶は信州の農家に生まれ、幼くして母親を亡くした。
継母との不和から江戸に奉公に出され、父親の死後、相続を巡る継母との確執が十数年つづく。
50歳を過ぎて帰郷し、妻帯したが、もうけた4人の子供には皆、先立たれた。
「六十年踊る夜もなく過しけり」
65歳で処世の苦しみ多き生涯を閉じた。
弱音を吐かず、苦難を乗り越えて満願成就を果たす生き方もときに励みにはなるけれど、触れたときに心が暖められ、慰められるのは、人の弱さをさらけ出したぐちや泣き言のほうかも知れない。
加藤楸邨に 「カフカ去れ一茶は来(きた)れおでん酒」 の句があった。
一献傾ける相手には、額にしわを刻んで人間社会の不条理を描いた作家よりも、腹の底をあけすけに語った俳人がありがたい。
吐息の句をひとつ、ふたつ、盃に浮かべる夜もいいだろう。
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映画『サラエボの花』

2007年12月06日 | 映画
戦争の犠牲となった女性の現在を描いています。
暴力シーンも、戦争の生々しさも描くことなく、平和を取り戻そうと懸命に生きる人々の日常を描いています。
ジュバニッチ監督は「これは愛についての映画である」と言明しています。

岩波ホールにて上映中。

毎週末の夕刊で映画紹介の記事を読みますが、たくさん紹介されている映画の中で観たいと思った映画が『サラエボの花』でした。
とても重い気持ちになるだろうと覚悟していましたが、その通りとなりました。
今週の火曜日に観に行きましたが、木曜日の今日もまだ引きずっています。
でも、とても良い映画でしたので、観て良かったと思います。

映画の後半で、主人公の女性が戦争で残酷に傷付いたことを語る場面がありますが、言葉だけでも戦争の残酷さを強く訴えています。
母と娘の愛・・・どうしても2人の間に戦争の影響は消えないが、それでも母は娘を愛し、娘も母を求めてやまない。


作家の曽野綾子さんの講演会の記事が今日の新聞に載っていました・・・

「車を買うお金がないのは貧困ではなく、今晩食べるものがないのを貧困といいます」

「宗教や国籍に関係なく、すべての人から学び、その人たちを尊ぶこと」

「インドで、私は多くの日本人青年を見ました。現地の神父さんに『自分の貯金で食べ、1泊100円の宿で暮らす彼らをどう思うか』と尋ねると、『かわいそうだ。本当の自由を手にしていない』と言われました。
私は『親の援助も受けずに自分のお金で生活するのは自由でしょ』と言いましたが、神父さんは『義務を果たしてこそ自由だ』と教えてくれました。
自由と義務の正当な関係を、日本でも築くことが必要です」

「人は一生学び続け、学んでいる実感さえあればいいのです」
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毎日もみじ狩り

2007年12月02日 | Weblog
この地に住んで25年にもなるのに知らなかった~、紅葉がこんなにきれいなんて・・・
ときどき散歩がてらに立ち寄るお不動さんでしたが、見事、紅葉のきれいなときを外してた~。
「ここの紅葉が一番ですよ」という管主さんの言葉を最近よく耳にするようになり、見に行ってビックリ! 感動!
25年を取り戻すかのように、毎日もみじ狩り。
またまた紅葉の写真ですが、うまく感動をお伝えできないのが残念。

まさに “山が燃えてる” ようです。









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