著者 植松 三十里
病気で右手を失っても左手で描き続け、幼い子供たちを残して35歳で早世した女性画家・三橋節子。
独特の画風で多くの人を魅了した伝説の画家の凄絶なる生涯を描いた小説。
旅に この本を1冊だけ持参して、パリのホテルの部屋で、後半は涙しながら読みました。
>恋愛する女は、恋愛せえへん女よりも、深く人生を知ることができる。
結婚する女は、結婚せえへん女よりも、もっと深く人生を知ることができる。
結婚して子を持つ女は、子供を持たへん女より、もっともっと深く人生を知ることができる。
死を身近に意識した女は、死が遠いものと思い込んでいる女よりも、もっともっともっと深く人生を知ることができる。これは女だけやなくて、男もやけど。
いつか「大津市立三橋節子美術館」に行きたいと思います。