ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

テツくんが「聴いてください。」と言っていた曲

2024-12-15 | 不登校

今春、晴れて高校生になったテツ君。

最初の頃は張り切って登校していたのですが、
暫くしてから、再び登校出来なくなりました。

2学期が始まった頃から色々と悩み、
通信制高校へ転校する事も考えていたようです。

     ↓     ↓     ↓

通信制高校の面談の前に
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20241026

 

 

そんなテツ君ですが、
とうとう、通信制の高校への転校を決意したようです。

この数ヶ月間、テツ君は自分の将来について真剣に考え、
とても悩んでいました。

レッスンの度に
「先生はどう思いますか?」と尋ねられ、

私も、多少はアドバイスしたものの
「テツ君が自分で決めることが、1番大事だよ。」と伝えてきました。

 

そして先週、自分の気持ちをまとめ、
新たな一歩を進める覚悟が出来たようです。

テツ君は、
どこにも行かず、ずっと家に居ることに罪悪感を感じていましたので、
転校することで、その気持ちが和らげば良いな~と思います。

私自身も安堵した次第です。

 

 

そんなテツ君が、帰り際に、ある曲を紹介してくれました。

米津玄師の【飛燕】です。

- YouTubeYouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。リンクwww.youtube.com

 


この曲は、米津玄師さんが、
【風の谷のナウシカ】から影響を受けて作曲したようです。

しかし私には、
テツ君の今の気持を代弁しているようで、なんだか切なくなりました。

純粋過ぎて苦しんでいる若い子の気持が、よく表れていると思います。

 

4分弱の曲です。

よかったら聴いてみてくださいね。

 

 

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紅蓮華はどんな気持で弾きますか?

2024-12-09 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

ルイ君(特別支援校・高2)は最近、
「鬼滅の刃」より【紅蓮華 】を練習しています。

先週のレッスン迄に、6割は両手で弾けるようになりました

6割は両手で弾けるようになったものの、
本人は、あまり楽しそうではありません。

「ルイ君、この有名な曲が弾けるようになった気分は如何ですか?」

「はい、嬉しいです。」

「では、ルイ君は どんな気持でこの曲を弾いていますか?」

「。。。。。」

「それでは質問します。
この曲は、楽しい気持の曲ですか?
それとも、力強い気持で弾く曲ですか?」

「楽しい気持の曲です。」

「ルイ君には楽しい曲に聞こえるのですね。」

「はい。」

「それでは先生が、今から楽しい気持でこの曲を弾きますね。」

 

私は【紅蓮華】を、
ノリノリの身振りを付けて、少し速く軽めの明るい音で弾きました。

するとルイ君は
「ありえねぇ~」と言って笑いだしました。

「おかしいですか?」

「はい、おかしいです。」と言いながら、ルイ君はゲラゲラ笑いが止まりません。

 

「じゃあ、どんな風に弾けば良いですか?」

「力強く?」

「そうですね。そんな気持が相応しいと思います。」

 

「それでは、どんな苦労も乗り越えるぞ~の気持で弾いてみましょうか。」

私がそう言うと、ルイ君は何度も工夫しながら【紅蓮華】を弾いてくれました。

 

「ルイ君、曲の内容を考えながら弾くと、どんな感じですか?」

「凄く楽しいです。」

「そうですね。
ピアノは、明るい気持で弾くと明るい音が出るし、
力強い気持で弾くと力強い音が出ますね。」

「はい。」

「気持と音が繋がっていて不思議ですね。
でも、気持によって音が変わるって楽しいですよね。」

「はい、楽しいです

ルイ君は満面の笑顔でそう答えてくれました。

 

こんなに素晴らしく反応してくれるのですから、
今後はルイ君と、もっと曲想についても話し合っていきたいな、と思いました。

 

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HIMARIさんのヴァイオリンコンサートに行って来ました!

2024-12-02 | 音楽&ピアノ

昨日は、関西地方に住む叔母に誘われて
大阪のいずみホールにて開催された
HIMARI さんのヴァイオリンコンサートに行って来ました

 

Himari-violin-recital-tour-2024_nagoya-s

 

HIMARIさんというのは、
若きバイオリニストで、まだ13歳のお嬢さんです。

以下、簡単な経歴を記しておきます。

 

10歳までに日本や欧州など42のコンクールで優勝

6歳でプロのオーケストラと共演
 
2022年にアメリカのカーティス音楽院(大学に相当)に最年少で合格し、11歳で進学
 
教育者として尊敬されているアイダ・カヴァフィアンに師事
 
今は、日米を行き来しながら活動しており、今1番話題のバイオリニストです。

(以上、AI による検索です)

 

 

HIMARIさんを知った切っ掛けは、YouTubeでした。

お薦めで、可愛らしい女の子の演奏動画が上がってきたので、
軽い気持で聴いてみたのですが。。。

まず、その表現力に圧倒されました。

その時の演奏は、まだ10歳位だったと思うのですが、
華奢で可愛らしい風貌からは 想像も付かない表現力でした。

それからすっかりファンになり、今に至ります。

 

さて、昨日のプログラムは まず最初に
ベートーベンのヴァイオリンソナタ 第7番。

ベートーベンのヴァイオリンソナタは何曲か弾いたことがあるのですが、
7番は弾いたことがありません。

悲愴感が漂う難解な曲~というイメージがあったので、
13歳のHIMARI さんが、どのような演奏をされるのか?

凄く興味がありました。

 

真っ赤なドレスで颯爽と登場したHIMARIさん。

YouTubeで見た通りの、非常に可愛らしい女の子でした。

もう少し成長したら、美貌のバイオリニストとして
世界中で評判になることでしょう

 

さて、演奏が始まり、
ピアノの後に続くバイオリンのフレーズ。

もう、最初のテーマ部分から魅了されました。

この曲が作曲されたのは1802年。

そう、【ハイリゲンシュタットの遺書】が書かれた年です。

全楽章を通して、ベートーベンの苦悩が、
HIMARI さんの演奏から伝わってきました。

ベートーベンが感じる絶望感や一抹の寂寥感、
それでいて、希望を見出そうとしている夢のような穏やかさ。

そんなべートーベンの気持を代弁しているような音色でした。

まだ13歳なのに。。。

 

その後に続く全ての曲目も本当に素晴らしく、
この子、実は大人なんじゃないの?と思う程の表現力でした。

私は心から感動しました。

 

 

そしてピアニストは、鈴木慎崇さん。

この方も、非常に実力のあるピアニストです。

ただ、13歳で華奢なHIMARIさんの音色には、
ほんの少し 音が大き過ぎたかな?と思いました。

もう少し音を控えて弾いてくださったら
HIMARIさんの PP(ピアニッシモ・極く弱く)の音色が美しく響くのに。。。

そう思った箇所もありました。

とはいえ、非常に表現力のある演奏家なので、
今度はソロで、シューマンやブラームスのピアノ曲を聴いてみたいなぁ、と思いました。

 

今回の演奏会は、本当に素晴らしく、
最後は、いずみホールの ほとんどの聴衆が総立ちでした。

そんな暖かい雰囲気の中で演奏できて、
HIMARIさんも嬉しかったのではないでしょうか。

演奏も聴衆も素晴らしく、本当に良い演奏会だったと思います。

 

HIMARIさんは今後 演奏会が目白押しで、

全国ツアーは勿論のこと、
来年にはベルリンフィルをはじめとするオーケストラとの共演も沢山あるようです。

このまま研鑽を積んで、巨匠になってほしいなぁ~と思いつつ、

10代の女の子らしい日々も送ってほしいなぁ~とも思います。

私、既に親戚のオバサンみたいな気持になっているようです(笑)

 

今回は、はるばる大阪まで行った甲斐がありました。

誘ってくれた叔母には、心から感謝したいと思います

 

 

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30年前の発表会・その後。。。

2024-11-24 | ピアノ教室

10月のある日、

ピアノ教師に成り立ての頃に教えたユースケ君から、
1本の動画が送られてきました。

開けてみると。。。
ユースケ君がソナチネを弾いている動画でした。

そのソナチネは、30数年前に
ユースケ君が発表会で弾いた曲です。

 

「おおっ 凄いねまだ覚えているんだね。」

とLINEを送ると、

「調子が良いと全部弾けるんですけどね。」と返事。

 

私は、ユースケ君が30年以上前に習った曲を
今でも弾ける事に、凄く感動しました。

発表会が終わった後も、その曲を時々弾いていたのでしょうか。。。

確か その発表会が終わってしばらくして、
私は結婚して遠くに引っ越してしまいました。

なので、その後のユースケ君のピアノ事情は知らないのですが、

こうして30年以上経った今でも
ユースケ君がピアノを楽しんでいることに、深く感動したのです。

 

 

そして先週のある日。。。

再びユースケ君から動画が届きました。

今度の動画は、ユースケ君の御長男がピアノを弾いている動画です。

ユースケ君の小さい頃にそっくりな息子君は、
12月の発表会で弾く曲を練習しているようです。

ユースケ君は その横に座り、時々アドバイスをしています。

お父さんと息子君が、ピアノを通して醸しだす幸せなひととき

何て素敵な光景でしょう

 

ユースケ君を教えていた頃の様々な事を思い出して、
私は胸が熱くなりました。

ユースケ君は、ピアノが好きな大人になったんだなぁ~と思うと、
ただただ嬉しく、有り難い気持でいっぱいになったのです。

長い間ピアノを教えていると、こんなに嬉しい事もあるのですね

 

ユースケ君、どうもありがとう。

これからもピアノを楽しんで、心豊かな人生を送ってくださいね。

 

 

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【再掲】障がいがあっても、両手でピアノが弾けるんです

2024-11-15 | 障がい児教育

最初の記事(2016年5月12日)にも書きましたが、
私は独身の頃、ダウン症の女の子を教えていました。

     ↓     ↓     ↓
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20160512

 

マーちゃんという
いつもニコニコ機嫌よくしている可愛い女の子でした。

お母様は何時も
「マーちゃんがピアノを習えるなんて嬉しいです。
夢みたいです

と言って、嬉しそうにレッスンに通ってくださっていました。

 

ある日のことです。

毎週、時間通りにレッスンにやってくるマーちゃんが、
その日に限ってなかなかやって来ません。

30年近くも前のことですから携帯電話も普及しておらず、
連絡の取りようがない私は、
どうしたのかな~と思いながら待っていました。

 

15分位遅れて、
マーちゃんとお母様が、慌てて入ってきました。

「出るのが遅くなり、
慌てて運転していたら、ついスピードを出しすぎて、
捕まってしまいました。」

「お巡りさんに、いろいろ聞かれたのだけど、
ピアノに行くので急いでいるんです!
と言ったら、すんなり解放してくれました。
勿論、罰金は取られましたけど。」

と立て続けに言いつつ、
何故かお母様は、とても嬉しそうでした。

そしてマーちゃんに
「ピアノに行く、と言ったら、
お巡りさんが許してくれたよね。」

と、何度も何度も笑顔で語りかけたりしていました。

 

その時は、スピード違反で捕まったのに
何故嬉しそうなのかな?
照れ隠しなのかな?と思ったのですが、

しばらくして。。。

『可愛いマーちゃんが、ピアノを習っているのです。 
だから私は急いでいるんです!』

そんな気持ちを、
誰かに大声で言えたのが嬉しかったのかも?

~と思いました。

それ程、お母様は満面の笑顔だったのです。

 

 

自閉症やダウン症、
発達障害のお子様を育てていらっしゃる親御さんに、
私は大きな声で言いたいと思います。

障がいがあるからといって、
習いごとを諦めないでください。

お子さんが何かに興味を持った時に、

障がいがあるから無理!と思わないでください。

【障がいがあっても、両手でピアノが弾けるんです

 

      

以上、2021年3月20日の記事の再掲でした。

 

 

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