ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

4月のレッスンで心掛けていること

2021-04-25 | 発達性協調運動障害児

昨日は、1年生のダイスケ君(協調運動障害)のレッスンでした。

何時も、ニコニコ笑顔でレッスンに来るダイスケ君ですが、

昨日は、車から降りるなり大きな声で泣いていました。

どうやら車の中で寝ていたらしく、
急に起こされたので、機嫌が悪くなったようです。

 

玄関に入ってからも大声で泣きながら、
「ピアノ休みます。」と言いました。

「あらそう、じゃあ、今日はピアノは休もうね。
ソファーに座って、ゆっくりお話ししよう。」

私がそう言うと、
ダイスケ君は、渋々お部屋に入ってきました。

 

私は、約束通り、ダイスケ君をソファーに座らせて

「今日は、ピアノはやりません。
そのかわり、何しようかな?」と言いました。

「ららみ先生が、何か絵を描いて。」とダイスケ君。

「ららみ先生が描くの?」

「うん。」

「じゃあ、まず最初にダイスケ君が何か描いてくれないかなぁ?」

 

すると、ダイスケ君は暫く黙っていましたが、

レッスン室に飾っていたデッサン画を見て
「ダイスケ君、あの絵を描く。」と言いました。

 

その絵は、私がデッサンを習っていた時に描いた
女性の絵だったのですが、

ダイスケ君は、その絵を見ながら
画用紙に絵を描き始めました。

上手に描けたので

「ダイスケ君、上手に描けましたね。」

と褒めると、とても満足そうでした。

ご機嫌が治ったので

「ダイスケ君、1回だけピアノを弾きませんか?」

と尋ねたら、

「弾かない。」とのこと

 

でも、そうだよね。

今日はピアノは弾かないお約束でレッスン室に入ったんだものね。

 

 

その後は、お約束通り、お話ししたり、
絵を仕上げたりして過ごしたのでした。

 

4月は、みんなが疲れています。

新しい学校、新しいクラス、新しい先生。。。

特に特性を持った子達は、新しい環境が苦手です。

馴染むのに、とても時間がかかるのです。

昨日のレッスン生 6人も、
ほとんどの子が集中力が続かず、
心ここにあらず~の様子でした。

そんな時は無理をさせずに、
リラックスさせる事を第1にレッスンをしています。

 

おまけ~ダイスケ君の 素敵な言葉

風にそよいでいる お庭の木を見ながらひとこと

「先生、見て
葉っぱがダンスしているよ

相変わらずロマンチストなダイスケ君です

 

 

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「ハル君が描いた絵」を見て やる気スイッチが入った!

2021-04-09 | 発達性協調運動障害児

さて、ハル君と同じ土曜日には
ダイスケ君(新小1)のレッスンもありました。

ダイスケ君は早速、
棚の上に飾っていたハル君の絵を見つけました。

「これ何?」

「ハル君が描いた ららみ先生のお顔だよ。」

私が そう言うと、ダイスケ君は

「僕も描く」と言いました。

 

ダイスケ君が そう言ったので、
私はビックリしました。

ダイスケ君は鉛筆を持つ事が苦手で、
時々私も指導するのですが、あまりやりたがらないのです。

ダイスケ君はその他の能力は高いので、
あと鉛筆が持てたら完璧なんだけどなぁ~
と思っていたのです。

 

ダイスケ君は色鉛筆を出して、
私の顔を描きました。

鼻の穴まで丁寧に描いて

「僕は、ハル君よりちゃんと描ける。」
と、得意そうでした。

 

その後は、ダイスケ君のお名前も書いてもらいました。

筆圧のしっかりした、大きな字で
「ごうだ だいすけ 」と描きました。

書きながら
「ダイスケ君の名前は、点々が沢山で大変なんだ。」

と呟いていたのも可愛かったのです。

 

鉛筆を持つ事に
苦手意識があるダイスケ君でしたが、

今回、ハル君の絵を見て、
俄然、やる気にスイッチが入ったようです。

 

子供は、何が切っ掛けでスイッチが入るか分かりません。

そんな瞬間を、見逃さないようにしていきたいと思います。

 

 

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チューリップを聴きながら夕陽を見てみた

2021-03-11 | 発達性協調運動障害児

ダイスケ君は年長さん。

もうすぐ1年生になります。

 

発達性協調運動障害の診断が出ているのですが、
私は、少々疑問に思っています。

何故って、

ダイスケ君は、跳び箱が跳べるのです

しかも、7段の跳び箱です

 

去年の記事にも書きましたが、

https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20201101

運動会のリレーでは、前を走っている子を抜いたり、

組み体操だって、上手に出来ました。

 

そしてそして。。。

何とダイスケ君は、
マイケル・ジャクソンの「スリラー」を
完全コピーで踊れます

しかも、見事な切れ味で

 

とても運動障害を持っているとは思えないなぁ。。。

 

 

ダイスケ君はピアノも大好きで、
レッスンの時は、集中して取り組んでくれます。

最近は、「チューリップ」の曲を練習していているのですが、
1年生になるまでに、両手で弾けるようになるのが目標です

 

さて、そんなダイスケ君の
先日のレッスンの時の事です。

何度も練習して、少しくたびれた様子だったので、
テーブルで、少しだけワークをしました。

 

気分が変わって ご機嫌になったので

「ダイスケ君、
最後にもう一度だけチューリップを弾こうか?」

と誘いました。

すると、ダイスケ君は

「うん、いいよ。
じゃあ、僕が弾くから、ららみ先生は夕陽を見てて

と言って、窓を指さしました。

見ると、西の空に綺麗な夕陽が見えました。

 

「うん、分かった。

ららみ先生は、綺麗なピアノの音を聴きながら、
綺麗な夕陽を見るね。

ダイスケ君、上手に弾いてね。」

 

ダイスケ君は、嬉しそうに弾き始めました。

ところどころ突っかかったりしたけれど、
そんな事は気にしない

ダイスケ君の気持ちが嬉しくて
何時もよりうんと綺麗な夕陽を眺めたのでした。

 

 

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発達障がいの診断が降りても

2020-11-01 | 発達性協調運動障害児

以前にも書きましたが、

ダイスケ君(年長)は、
「発達性協調運動障害」の診断が降りています。

確かに、御家族からは
歩き初めの年齢が遅かったと伺っていますし、

鉛筆を持ったりするのが苦手だったりはするのですが、

ピアノは上手に弾く事が出来るのです。

 

最近は、単音の伴奏ではありますが、
「かえるのうた」を、両手できちんと弾けるようになりました。

素晴らしい事だと思います

 

先日は、幼稚園の運動会の動画を見せて頂きました。

ダイスケ君はリレーで、
他のお子さんを抜いて走っていましたし、

組み体操も、立派に出来ました

その様子を見た方々は、
ダイスケ君に、そのような診断が降りているとは、
微塵も思わないことでしょう。

それ程、立派に出来たのです。

 

これ程までに、ダイスケ君が成長したのは、
本人の 能力が元々高かった~という事もあるのでしょう。

また、熱心に療育に通われた御家族の熱意、

そして、療育の先生方の御指導の賜物だと思います。

 

発達障がいの診断が降りても、
これ程までに成長するのだということを、
ダイスケ君は、身をもって証明したのではないでしょうか。

本当に素晴らしく、感動的な実例だと思います。

 

 

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きっと私、すごく恐い顔してた

2020-09-09 | 発達性協調運動障害児

今日は、ダイスケ君(年長)がレッスンに来ました。

ダイスケ君のレッスン日は 毎週土曜日なのですが、
今日は振替レッスンでした。


ダイスケ君はレッスン室に入った時、
既に疲れて眠たい様子だったのです。

幼稚園が終わった後、
車で1時間もかけて来るのですから、
相当疲れていたと思います。

 

「ダイスケ君、ピアノのおけいこ、頑張れますか?」

「はい、頑張れます

そうは言ったものの、
ダイスケ君は、なかなか集中出来ないようでした。

挙げ句の果てには、
バンバンとピアノをメチャクチャに弾いて、
ゲラゲラと笑ったりしていました。

もう そうなったら、どんなに注意しても
メチャクチャ弾きを 止めてはくれません。

 

そしてダイスケ君は笑いながら、
「ららみ先生、楽しいのに何で笑わないの?」

と言いました。

私は、それには応えずに、ダイスケ君の手を触りました。

その手は かなり温かく、相当眠いのが分かりました。

今日は、凄く暑かったし、
幼稚園が終わった後のレッスンだから仕方無いよね。

 

 

なので、一旦、ピアノの椅子から降ろして
絵を書いたりして気持ちを落ち着かせました。

暫くして、
「さあ、ダイスケ君、またピアノ弾こうか?」

と誘ってみました。

 

するとダイスケ君は

「うん、ららみ先生に笑ってもらう為には、
ピアノをちゃんと弾かないといけないんだ

と真面目な顔をして言いました。

 

ちょっとビックリ

そして、何て嬉しい

 

 

しかし、冷静になってから反省しました。

きっと私、ダイスケ君がピアノをメチャクチャに弾いた時、

すご~く恐い顔をしていたんだろうなぁ。。。

 

 

そんな中、最近の嬉しい進歩

ダイスケ君、「かえるのうた」を
両手で弾けるようになりました

疲れていても、
最後には頑張ってくれたダイスケ君です

 

 

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